街、雲、それからホッキョクグマ ~ Polarbearology & conjectaneum


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デンマーク・スカンジナヴィア野生動物公園のシークー、ネヌ、ヌノとイルカお母さんの近況

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シークー Photo(C)Skandinavisk Dyrepark

デンマークのスカンジナヴィア野生動物公園については一年三か月ぶりの投稿になります。2011年11月にイルカお母さんから誕生して人工哺育で育てられた有名なシークー(Siku)、そして同じイルカお母さんから翌年2012年11月に誕生してイルカお母さんが育児を行った双子の雄のネヌ (Nanu) と雌のヌノ (Nuno)という若年個体の三頭とイルカお母さんが同居していたといのが昨年2014年の夏での状況でした。 それからどういうことが同園で進行したかについて簡単にご紹介しておきます。
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昨冬のネヌとヌノ Photo(C)Skandinavisk Dyrepark

21歳のイルカお母さんは今年2015年にはさらに繁殖に挑戦するということで、二歳となったネヌとヌノの双子はイルカお母さんと別れて同園内でシークーと一緒に別飼育となっていたそうです。イルカはパートナーであるナノク(Nanok)と今年の春に繁殖のために再会したわけで、今年の年末に出産の期待がかかっている状況だそうです。
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イルカとナノク Photo(C)Skandinavisk Dyrepark

ただし同園の担当者の語るところによりますとイルカとナノクの二頭の間の繁殖行為は目撃されてはいないそうですが、だからといって繁殖行為がなかったとは断言できないため、同園では出産への準備は万端に整えておくということのようです。このスカンジナヴィア野生動物公園からネヌとヌノの双子を他園に移動させることなく別飼育にすることによってイルカは今年の繁殖の成功に挑戦しているわけですが、同園の飼育展示場の抜群の環境の良さによって、ここからネヌとヌノの双子を他園に移動させるという選択肢は取り得ないということだからでしょう。
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イルカとシークー、ネヌ、ヌノ Photo(C)Skandinavisk Dyrepark

さて、イルカがパートナーであるナノクとの同居を終えて今年の6月にシークー、ネヌ、ヌノの暮らす飼育展示場に戻ったわけですが、自分の子供であるネヌとヌノの双子とは半年近くも別れていたため、もう彼らに関心を示すこともない態度だったそうで、それぞれがもう別の人生(Bear’s life)を歩んでいることを意味していることになります。これは自然界でのホッキョクグマ親子の自然な別離と非常に近いものがありますね。
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シークー(右)とネヌ(左) Photo(C)Skandinavisk Dyrepark
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ヌノ Photo(C)Skandinavisk Dyrepark

さて、シークー、ネヌ、ヌノの暮らす飼育展示場にはライブカメラの映像配信があり、以前に一度ご紹介したことがありましたが再度またご紹介しておきます。右下にLive と赤い表示があればそうはライブ映像配信状態です。日本時間マイナス8時間が現地時間です。



ともかくこのスカンジナヴィア野生動物公園というのは実にホッキョクグマのドラマを感じさせる場所です。

(資料)
exploreBlog (Jun.4 2015 - What’s new with Siku’s Family?

(過去関連投稿)
(*以下、シークー関連)
デンマーク・東ユトランドのスカンジナヴィア野生動物公園でホッキョクグマの赤ちゃん誕生!
デンマーク、スカンジナヴィア野生動物公園で人工哺育されている赤ちゃんの映像
デンマーク、スカンジナヴィア野生動物公園のシークーの生後32日目の映像
デンマーク、スカンジナヴィア野生動物公園のシークーの報道映像
デンマーク、スカンジナヴィア野生動物公園で人工哺育されているシークーの生後66日目の映像が公開
デンマーク、スカンジナヴィア野生動物公園の赤ちゃん、シークーが遂に屋外へ
デンマーク、スカンジナヴィア野生動物公園の赤ちゃん、シークーの戸外初登場の映像
デンマーク、スカンジナヴィア野生動物公園の赤ちゃん、シークーが飼育場に登場
デンマーク、スカンジナヴィア野生動物公園の赤ちゃん、シークーのライブカメラ映像、遂に公開開始!
デンマーク、スカンジナヴィア野生動物公園の赤ちゃん、シークーのライブ映像ハイライト
デンマーク、スカンジナヴィア野生動物公園の赤ちゃん、シークーのライブ映像ハイライト (2)
デンマーク、スカンジナヴィア野生動物公園の赤ちゃん、シークーのライブ映像ハイライト (3)
デンマーク、スカンジナヴィア野生動物公園の赤ちゃん、シークーのライブ映像ハイライト (4)
デンマーク、スカンジナヴィア野生動物公園の赤ちゃん、シークーのライブ映像ハイライト (5)
デンマーク、スカンジナヴィア野生動物公園の赤ちゃん、シークーのライブ映像ハイライト (6)
デンマーク、スカンジナヴィア野生動物公園の赤ちゃん、シークーのライブ映像ハイライト (7)
デンマーク、スカンジナヴィア野生動物公園、シークーのライブ映像ハイライト (8)
デンマーク、スカンジナヴィア野生動物公園、シークーのライブ映像ハイライト (9)
デンマーク、スカンジナヴィア野生動物公園、シークーのライブ映像ハイライト (10) ~ 満一歳となる
デンマーク・スカンジナヴィア野生動物公園で進行中の2つのドラマ ~ イルカ親子、そしてシークー
デンマーク・スカンジナヴィア野生動物公園でのシークーの 「適応化 (Socialization)」 が順調に進行中
デンマーク・スカンジナヴィア野生動物公園のスミラ逝く ~ 「適応化 (Socialization)」 への大きな功績
(*以下、ネヌとヌノの双子関連)
デンマーク ・ コリンのスカンジナヴィア野生動物公園でホッキョクグマの双子の赤ちゃん誕生!
デンマーク のスカンジナヴィア野生動物公園で誕生の双子の赤ちゃんの産室内映像を地元TV局が公開
デンマークのスカンジナヴィア野生動物公園で誕生の双子の赤ちゃんの生後70日目の映像が公開
デンマークのスカンジナヴィア野生動物公園で誕生の双子の赤ちゃん、産室内で歩行する ~ 生後74日目の映像
デンマーク・スカンジナヴィア野生動物公園で誕生の双子の赤ちゃん、生後79日目の映像が公開
デンマーク・スカンジナヴィア野生動物公園で誕生の双子の赤ちゃん、生後87日目の映像が公開
デンマーク・スカンジナヴィア野生動物公園で誕生の双子の赤ちゃん、遂に戸外へ!
デンマーク・スカンジナヴィア野生動物公園で昨年11月誕生の双子の赤ちゃんの近況 ~ 凛々しい顔立ち
デンマーク・スカンジナヴィア野生動物公園で春の陽光を浴びるイルカお母さんと、お行儀の良い双子ちゃん
デンマーク・スカンジナヴィア野生動物公園の双子の赤ちゃんの近況を伝える地元のTV局の番組
デンマーク・スカンジナヴィア野生動物公園で進行中の2つのドラマ ~ イルカ親子、そしてシークー
デンマーク・スカンジナヴィア野生動物公園でのイルカお母さんと双子の赤ちゃんのライブ映像の配信開始
デンマーク・スカンジナヴィア野生動物公園の双子の赤ちゃんたちの近況
デンマーク・スカンジナヴィア野生動物公園のホッキョクグマたちの織りなす多彩なドラマ
デンマーク・コリンのスカンジナヴィア野生動物公園の双子の成長 ~ お行儀の良さは環境の良さが原因?
デンマーク・スカンジナヴィア野生動物公園のイルカお母さんの双子の性別と名前決定 ~ 雄がネヌ、雌はヌノ
(*シークー、ネヌ、ヌノの同居関連)
デンマーク・スカンジナヴィア野生動物公園でのシークーとネヌ、ヌノの同居 ~ ドキュメンタリー番組より
デンマーク・スカンジナヴィア野生動物公園でのネヌ、ヌノ、シークー、そしてイルカお母さんの同居の近況
by polarbearmaniac | 2015-10-31 17:00 | Polarbearology

南フランス・コートダジュールの洪水被害後二週間、マリンランドのホッキョクグマたちの近況

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フロッケお母さんと娘のホープ (C)Marineland

南フランスのコートダジュールの街を襲った洪水から約二週間が経過しました。被害のあったアンティーブのマリンランドも園内の復旧は次第に行われつつあるとのことです。ここで飼育されているフロッケとラスプーチン、そして昨年11月26日に誕生した雌のホープの三頭は以前と変わらない状態のようです。マリンランドTVがこのホッキョクグマたちの洪水後の現在の最新の様子を報じていますのでそれを御紹介しておきます。園長さんが話していますが、やはりこのマリンランドで比較的高い場所にある施設には大きな被害は及ばなかったそうです。



フロッケお母さんとホープが一心不乱に肉を食べている姿も印象的です。

(資料)
Marineland (facebook/Oct.27 2015 - Des nouvelles de nos animaux : les ours polaires)

(過去関連投稿)
南フランス・アンティーブのマリンランドでのフロッケとラスプーチン ~ マリンランドTVの映像より
南フランス・アンティーブのフロッケの誕生日 ~ 書かれうるか、人工哺育論の最終章のページ
南フランス・コートダジュール、アンティーブのマリンランドのフロッケに立ちはだかる「繁殖」 という壁
南フランス・アンティーブ、マリンランドでフロッケが出産に成功! ~ 雌の人工哺育個体繁殖不能論の崩壊
南フランス・アンティーブ、マリンランドで昨年11月下旬に誕生した赤ちゃんの産室内映像が公開
南フランス・アンティーブ、マリンランドでの 「ホッキョクグマ誕生の舞台裏」 を描いたTVドキュメンタリー
南フランス・アンティーブ、マリンランドで誕生のフロッケの赤ちゃん戸外に登場 ~ 性別は雌(メス)と判明
南フランス・アンティーブ、マリンランドで誕生の雌の赤ちゃんの戸外での様子を報じる映像公開
南フランス・アンティーブ、マリンランドのフロッケ親子の近況 ~ “Découvrez l'histoire de Flocke”
南フランス・アンティーブ、マリンランドのフロッケの雌の赤ちゃんの名前が "ホープ (Hope)" に決まる
南フランス・アンティーブ、マリンランドのフロッケお母さんと雌の赤ちゃんのホープの近況
「ロシア血統の謎」に迫る(1) ~ ラスプーチン、ゲルダ、血統番号2893個体の三頭の謎を追う
南フランス・アンティーブ、マリンランドのフロッケ親子を訪問したニュルンベルク動物園のスタッフ
南フランス・アンティーブ、マリンランドのフロッケ親子の近況 ~ 母親からの刺激の少ない親子か?
南フランス・アンティーブ、マリンランドのフロッケ親子の最近の映像 ~ 映像量と国際的認知度の不一致例
南フランス・アンティーブ、マリンランドのフロッケ親子の調和のとれた親子関係
南フランス・コートダジュールを襲った洪水 ~ マリンランドのフロッケ親子とラスプーチンは無事
(2011年7月アンティーブのマリンランド訪問記)  
アンティーブのマリンランドへ! ~ フロッケとラスプーチンとの初対面
理念無き商業娯楽施設でのフロッケとラスプーチンの存在
(2015年1月アンティーブのマリンランド訪問記)
元旦事始めはアンティーブのマリンランドへ ~ 回遊のラスプーチンとの再会
by polarbearmaniac | 2015-10-30 22:30 | Polarbearology

デンマーク・コペンハーゲン動物園のノエルが超音波検査を受ける ~ 今年の繁殖成功は困難か?

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ノエル(Noël) (上野動物園デアの姉) 
(2011年7月20日撮影 於 コペンハーゲン動物園)

デンマークのコペンハーゲン動物園で飼育されているホッキョクグマは2003年12月にイタリア・ファザーノのサファリ動物園で生まれた雌のノエル(Noël)と2005年11月にモスクワ動物園で生まれた雄のボリス(Boris)(現在同園ではイワンと呼ばれているそうです)のペアです。言うまでもなくノエルは上野動物園のデアの姉であり、ボリスは男鹿水族館の豪太の弟にあたります。このペアの間での繁殖が大いに期待されており、昨年などは早々と8月末には雄のボリスをスカンジナヴィア野生動物公園に一時移動させてノエルが雄の存在が気にならないようにとの配慮を行ったほどのコペンハーゲン動物園でした。

ところが今年はやや気になる情報が入っています。雌のノエルが今月に入ってから膀胱または子宮に感染症の疑いがあったため超音波検査が行われたとのことです。札幌・円山動物園のデナリにも先日この検査が行われたわけですが、ノエルに対して行われた検査の様子を同園が公開した映像で見てみましょう。



検査の結果ですが幸いなことに膀胱や子宮には感染症はなく妊娠はリスクにはならないと判定されたそうです。しかし直腸の付近に感染症が発見され、その治療が施されているそうです。しかし10月という出産が期待されているはずの雌のホッキョクグマにとっては非常に微妙な時期にこのような検査・治療が行われたということは今年のノエルは繁殖には極めて難しい状況になったということだと考えられます。コペンハーゲン動物園は何も触れてはいませんが、あるいは今春にノエルとボリスとの間で繁殖行為がなかったのかもしれません。今年はボリスがノエルの出産準備のためにスカンジナヴィア野生動物公園に出張したという話も聞かないからです。しかし今年の2月のこの二頭の映像を下で見てみますと繁殖行為が無かったとは考えにくいように思います。



しかしいずれにせよこのペアはまだまだ若いですので、これからが楽しみなペアであることには間違いありません。

(資料)
Zoo København (Oct.20 2015 - Isbjørn ultralydsscannes)

(過去関連投稿)
デンマーク ・ コペンハーゲン動物園の新施設 “Den Arktiske Ring” の完成 ~ 期待される若年ペアの繁殖
デンマーク・コペンハーゲン動物園のボリスがスカンジナヴィア野生動物公園に期限付きで移動
デンマーク・スカンジナヴィア野生動物公園に出張中のボリスがコペンハーゲン動物園に帰還
(*2011年7月 コペンハーゲン動物園訪問記)
コペンハーゲン動物園のホッキョクグマたちに挨拶 ~ 豪太の弟に遭遇!
コペンハーゲン動物園のボリスとノエルに、魚とウサギのプレゼント
コペンハーゲン動物園での新施設建設とボリスとノエルの繁殖への期待
by polarbearmaniac | 2015-10-30 00:30 | Polarbearology

カナダ・マニトバ州北部で母親が殺された双子孤児を保護 ~ アシニボイン公園動物園で保護となる

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Photo(C)Assiniboine Park Zoo

カナダ・マニトバ州ウィニペグのアシニボイン公園動物園が公式発表したところによりますと、同園で生後約11ヶ月のホッキョクグマの雄の双子の孤児を保護したとのことです。この双子の孤児は27日の午後に同園内の「ホッキョクグマ保護・厚生センター(Leatherdale International Polar Bear Conservation Centre)」に無事到着したそうです。
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Photo(C)Assiniboine Park Zoo

この双子孤児の母親はマニトバ州北部の街で双子を連れて建物の入り口に姿を現したため、この親子を追い払おうとした人物が爆竹弾を使用したところ運悪く母親を直撃してしまい母親が出血多量で死亡してしまったそうで、その母親の傍らにいた双子の幼年個体を保護したというのが経緯だそうです。その場でこの双子は保護され、そしてマニトバ州の水産保護管理部 (Manitoba Conservation and Water Stewardship)の自然保護官の承認のもとでアシニボイン公園動物園で保護されることになり、そしてチャーチル経由で同園内の「ホッキョクグマ保護・厚生センター」に送られてきたということです。とりあえず30日間の検疫期間に入るそうで、その間は公開はされないとのことです。この双子孤児の映像を同園が公表していますのでご紹介しておきます。



本当に可哀そうな目にあってしまったわけです。母親が殺されてしまったわけで生後11ヶ月ほどではこの双子は母親なしには生きていけないのは明らかであり、この双子を保護してやるのは当然のことです。二頭一緒に保護されたのは不幸中の幸いだったと言えましょう。

(*追記 - TVのニュース映像を御紹介しておきます。)



(資料)
Assiniboine Park Zoo (News Release/Oct.28 2015 - Orphaned Polar Bear Cubs Arrive at Leatherdale International Polar Bear Conservation Centre)
CBC (Oct.28 2015 - Orphaned polar bear cubs from Churchill arrive at Assiniboine Park Zoo)
MetroNews Canada (Oct.28 2015 - Orphaned polar bear cubs arrive at Assiniboine Park Zoo)
Winnipeg Sun (Oct.28 2015 - Orphaned bear cubs arrive at Assiniboine Park Zoo)

(過去関連投稿)
*アシニボイン公園動物園関連
カナダ・マニトバ州、アシニボイン公園動物園内に建設中のホッキョクグマ保護・厚生センターについて
カナダ・マニトバ州、アシニボイン公園動物園内にホッキョクグマの保護・厚生施設が完成
カナダ・マニトバ州、アシニボイン公園動物園の新展示場施設の建設  ~  偉大なるデビーの遺したもの
カナダ・マニトバ州 ウィニペグのアシニボイン公園動物園の4頭の若いホッキョクグマたちの冬
カナダ・ウィニペグのアシニボイン公園動物園でのハドソン、ストーム、オーロラ、カスカの4頭同居は成功
カナダ・マニトバ州、アシニボイン公園動物園の新施設、“Journey to Churchill” が7月にオープン
カナダ・マニトバ州、アシニボイン公園動物園の新施設、“Journey to Churchill” が遂にオープン
カナダ・マニトバ州ウィニペグのアシニボイン公園動物園でホッキョクグマに破壊された施設が修理後に再開
カナダ・ウィニペグのアシニボイン公園動物園で3頭のホッキョクグマも “Journey to Churchill” に合流
*野生孤児オーロラ関連
カナダ・マニトバ州チャーチル付近で野生孤児が保護され、ウィニペグのアシニボイン公園動物園で飼育が決定
カナダ・マニトバ州チャーチル付近で保護された雌の野生孤児がアシニボイン公園動物園に無事到着
カナダ・マニトバ州のアシニボイン公園動物園で保護された雌の野生孤児が「オーロラ」と命名される
カナダ・マニトバ州ウィニペグのアシニボイン公園動物園の野生孤児オーロラが歯科治療手術を受ける
*野生孤児カスカ関連
カナダ・マニトバ州 チャーチルの街中で2頭のホッキョクグマが自然保護官に射殺される
カナダ・マニトバ州チャーチルで自然保護官に母親を射殺された雌の孤児がアシニボイン公園動物園で保護へ
カナダ・アシニボイン公園動物園で保護中の、自然保護官に母親を射殺された雌の孤児が「カスカ」と命名
カナダ・マニトバ州ウィニペグのアシニボイン公園動物園で保護中の雌の野生孤児カスカが戸外に出る
カナダ・ウィニペグのアシニボイン公園動物園で野生孤児のオーロラとカスカの同居一般公開が開始
*野生孤児ブリザードとスター関連
カナダ・マニトバ州のハドソン湾岸で雄と雌の双子の野生孤児を発見 ~ アシニボイン公園動物園で保護が決定
カナダ・ウィニペグのアシニボイン公園動物園で保護された野生の双子孤児の姿が映像で公開
カナダ・ウィニペグのアシニボイン公園動物園で保護された野生双子孤児の検疫期間が終了 ~ 金曜日より公開
カナダ・ウィニペグのアシニボイン公園動物園で双子孤児が一般公開 ~ 名前はブリザードとスターに決定
by polarbearmaniac | 2015-10-29 01:30 | Polarbearology

オランダ・エメン動物園、来春に新施設が完成 ~ 幼年・若年個体集中基地システムの機能拡充へ

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ノルチェとラーレ Photo(C)Dierenpark Emmen

欧州における雌の幼年・若年個体をプールする集中基地としての機能を開始したばかりのオランダのエメン動物園には現在、2012年11月にオランダの「動物帝国(Dierenrijk)」で誕生したノルチェ(Noordje)と2013年12月にドイツのブレーマーハーフェン臨海動物園で誕生したラーレ(Lale)という雌の二頭が飼育されています。おそらく年明けにはミュンヘンのヘラブルン動物園から二歳の雌のネラが来園することもほぼ間違いないものと思われます。いよいよ集中基地としての機能が本格的なものになっていくと思います。

現在はすでにこのノルチェとラーレは同居していることはすでに御紹介していますが、雄の二頭よりも雌の二頭のほうが同居を行う上で比較的問題が少ないようです。このノルチェとラーレの非常に最近の映像を見てみましょう。







非常に伸び伸びしているといいますか、屈託のない二頭のように思います。このエメン動物園は来年の春には付近にもっと広い拡張した新しい動物園である” WILDLANDS Adventure Zoo Emmen”がオープンするそうで、この二頭もそちらの新しい飼育展示場のほうに移動となるそうです。しばらくはこの欧州の幼年・若年個体の集中基地がいかにその機能を発揮していくかに目が離せない状況となってきました。

(過去関連投稿)
欧州がホッキョクグマの幼年・若年個体をプールする 「集中基地」 を計画 ~ 雌はオランダ、雄はイギリスへ
ドイツ・ブレーマーハーフェン臨海動物園のララ(ラーレ)のお別れ会が開催 ~ エメン動物園へ
オランダ・エメン動物園でのノルチェとラーレの近況 ~ オクタヴィアン(仮称)の移動先となるか?
移動先でのホッキョクグマの近況をどう知り、そしてどう伝えるか? ~ エメン、大阪、徳島...
by polarbearmaniac | 2015-10-28 23:30 | Polarbearology

エストニア・タリン動物園の間もなく二歳となるノラの近況 ~ 資金不足に苦悩するタリン動物園

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ノラ Photo(C)Postimees

バルト海に面したエストニアの首都タリンの動物園には一昨年の11月24日にフリーダお母さんから誕生した雌のノラ(Nora)が依然として母親と同居しています。このノラも間もなく二歳となるわけです。このノラの将来については以前にいろいろと考察してみたことがありますが、要するに彼女がタリン動物園を離れる音になるのか、それとも同園の当初の方針通りタリン動物園に残ってパートナーを迎えるのかということが問題であるわけです。それを大きく左右するのはタリン動物園に新しいホッキョクグマ飼育展示場が完成するのかが大きな問題です。さて、ここでごく最近のノラとフリーダお母さんの様子を見てみましょう。最初のものは今月24日、次のものは23日の映像だそうです。ノラも非常に体が大きくなっていますが、やはり終始攻勢をとっているのはフリーダお母さんのようです。





さて、タリン動物園ではそのための募金活動なども行っているわけですが問題はタリン市よりの十分な予算の獲得ができるかどうかということなのですが、報道によれば依然としてなかなかうまくいかない状態で、タリン動物園としては危機感を募らせているそうです。というのも、このタリン動物園の飼育展示場はホッキョクグマにとって「拷問」の状態であると国際的な調査機関より評価されてしまい、その結果としてホッキョクグマの飼育ができなくなってしまい、他園へホッキョクグマたちを移動させざるを得ないことになる可能性に触れています。確かに格子に囲まれ、そして小さなプールしかないなど飼育環境は良くないわけですから、これではこのタリン動物園にノラのパートナーを迎えようというのは全く無理な話でしょう。この動物園を主幹しているタリン市も動物園に予算をつぎ込むことには熱心ではないそうですし、国からの援助もほとんど見込みのない状態だそうで、園長さんは非常に苦慮しているそうです。
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日本の動物園でもそうなのですが、要するに「種の保存」といった理想と使命のある動物園の予算と運営を地方自治体の負担にのみ頼り、国からの何らの援助もないというのは理不尽な話です。一般論として資金が無いからと言って何から何まで国に頼ろうとする態度は全く感心できませんが、しかし現在の動物園が担っている使命の一つ、つまり「種の保存」というものはもっと高い次元で評価されるべき問題であり、明らかに国がバックアップすべきものだろうと思います。エストニアやラトビアやリトアニアという国々は旧ソ連の一員だったわけですが、歴史的・文化的には西欧に属しているため、ソ連崩壊後は人々の意識と関心は西欧を向いており自ら西欧の一員たらんと欲しているわけですが、そうなるとホッキョクグマの飼育展示も欧州基準を採用せねばならず、インフラ的には旧ソ連の旧式の施設しか現実的には持たないエストニアやラトビアやリトアニアといった国々の動物園はそのギャップの大きさに苦慮・当惑しているのが現実です。このノラが今後どうなるか、つまりタリン動物園に留まって国外からのパートナーを迎えることができるかどうかはバルト三国の動物園の今後を占う一つの試金石だろうと思います。非常に厳しい状況ではないでしょうか。

(資料)
Postimees (Aug.26 2015 - Mati Kaal: loomaaedade edukus sõltub investeeringute võimalustest)
ERR (Aug.25 2015 - Mati Kaal muretseb loomaaia jääkarude tuleviku pärast)

(過去関連投稿)
エストニア・タリン動物園の気骨のホッキョクグマ、フランツの非業の死 ~ 待ち望まれる新施設
エストニア・タリン動物園、ホッキョクグマ舎改築は予算獲得が難問
エストニア・タリン動物園、懸案の新ホッキョクグマ展示場建設に向け募金活動を開始
エストニア・タリン動物園の「ホッキョクグマの日」のイベント ~ 新施設建設計画が動き出すタリン動物園
バルト海沿岸・エストニアのタリン動物園でホッキョクグマの赤ちゃん誕生!
エストニア・タリン動物園で誕生の赤ちゃんの生後36日目の映像が公開
エストニア・タリン動物園で誕生の赤ちゃん、間もなく生後二か月へ ~ 3月には戸外登場の予定
エストニア・タリン動物園で誕生の赤ちゃん、順調に間もなく生後2ヶ月へ
エストニアのタリン動物園でモニターカメラによる産室内ライブ映像が配信開始となる
エストニア・タリン動物園のヴァイダ逝く ~ 自分の娘が母となったことを見届けたかのような死
エストニア・タリン動物園で誕生の赤ちゃん、順調に生後73日目となる
エストニア・タリン動物園で誕生の赤ちゃん、産室内での遊びの映像が公開
エストニア・タリン動物園で誕生の赤ちゃん、産室内でボール遊びに挑戦
エストニア・タリン動物園で誕生の赤ちゃん、フリーダお母さんと共に遂に戸外に登場!
エストニア・タリン動物園で誕生の赤ちゃんとフリーダお母さんの戸外初登場の追加映像
エストニア・タリン動物園で誕生の赤ちゃんの性別への予想 ~ 95% の確率で雌だと考えている同園
エストニア・タリン動物園で誕生の赤ちゃんの性別が 「雌(メス)」 と判明し、「ノラ」 と命名される
エストニア・タリン動物園の雌の赤ちゃんノラの近況 ~ 貴重な雌のノラを手放さない予定のタリン動物園
エストニア・タリン動物園の雌の赤ちゃんノラの近況と 「ホッキョクグマに新しい家を」 の募金プロジェクト
エストニア・タリン動物園の雌の赤ちゃんのノラとフリーダお母さんとの関係 ~ 珍しい授乳体勢
エストニア・タリン動物園の雌の赤ちゃんのノラの近況 ~ 貧弱な飼育環境に負けない逞しさ
エストニア・タリン動物園の雌のノラが間もなく一歳へ ~ ホッキョクグマ飼育継続への同園の強い意志
エストニア・タリン動物園のフリーダお母さんと娘のノラのハロウィン
エストニア・タリン動物園でノラの一歳の誕生会が開催される ~ 参加する繁殖計画はEAZAかEARAZAか
エストニア・タリン動物園の一歳半の雌のノラの近況 ~ ネット上のホッキョクグマ映像の「強者」と「弱者」
by polarbearmaniac | 2015-10-27 23:45 | Polarbearology

ドイツ・ハノーファー動物園の「ハロウィーン週間」 ~ シュプリンターとナヌークの独身状態続く

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シュプリンター photo(C)Erlebnis-Zoo Hannover

毎年10月31日に行われるハロウィーンですが、動物園ではその日の前に最も近い週末などに行われることが多いようです。ドイツのハノーファー動物園では10月23日から31日までを「ハロウィーン週間(Halloween-Woche)」として動物たちに特別給餌が行われているそうで、もちろんメインはカボチャのプレゼントということになります。そしてこの動物園で飼育されている二頭の雄のホッキョクグマである7歳のシュプリンターとナヌークにも毎年のようにハロウィーンにはカボチャのプレゼントがあり、今年もその例外ではありません。彼らにとってはカボチャよりも中に入っている肉や魚のほうが楽しみのようです。以前に御紹介したことがありましたが、このハノーファー動物園の御自慢の飼育展示場である”Yukon Bay”でのハロウィーンの映像を再度ご紹介しておきます。



かつて札幌の円山動物園が個体交換交渉を行ったこのハノーファー動物園ですが、その時とから何ら状況の変化はなく、二頭の雄の若年個体であるシュプリンターとナヌークは仲良しコンビとして一緒に暮らしており、彼らのパートナーについては少なくとも何の話も聞こえてきません、私が欧州のホッキョクグマ界で少々わからないのは、このシュプリンターとナヌークについてEAZAのコーディネーターが何故動かないのかということです。この二頭については血統的に適当なパートナーがいないから放置されてしまっているということなのかもしれません。
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ナヌーク Photo(C)Erlebnis-Zoo Hannover

円山動物園がホッキョクグマ飼育展示の新施設が完成する段階で再びハノーファー動物園に話を持っていくことは不可能ではありませんが、その場合は年齢からいっても再度アイラを交換候補にすることになるでしょう。そしてハノーファー動物園が権利を持つナヌークを入手してマルルとポロロのいずれか、あるいは両方のパートナーにするということになりますが、年齢的には5歳の開きがあります。それよりも、マルル、ポロロ、リラのいずれかを交換候補個体にして欧州の雌の幼年・若年個体の集中基地であるオランダのエメン動物園に送り、その代償の雄を同じく雄の幼年・若年個体の集中基地であるイギリスのヨークシャー野生動物公園から入手するということにするほうが年齢的にはピッタリするように思います。しかしいずれにせよハードルは高いでしょう。私は以前から述べていますが、円山動物園のこの個体交換については実に素晴らしいアイディアだ大いに評価するのですが、結局は実現しないだろうという予想を持っています。この問題は後日に稿を改めてじっくりと考えてみたいと思います。

(資料)
Erlebnis-Zoo Hannover (Halloween-Woche : 23. bis 31. Oktober)
Bild (Oct.22 2015 - Huch, ihr seid ja echt zum Gruseln!)
Metro UK (Oct.22 2015 - Here is a polar bear celebrating Halloween)

(過去関連投稿)
ドイツ・ハノーファー動物園の新施設 Yukon Bay
ドイツ・ハノーファー動物園に仲良しトリオ出現 ~ ユーコンベイで3頭の同居開始
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札幌・円山動物園の新ツインズ(ノワールとブランシュ – 仮称)、そして他のララの子供たちの将来 (中)
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by polarbearmaniac | 2015-10-26 23:45 | Polarbearology

札幌に降った初雪、「我らが季節」到来のホッキョクグマたちの姿

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非常に温度の低い日である。とりわけ円山動物園の一番上にあるホッキョクグマの飼育展示場の寒さは一段と厳しい。しかしララ親子にはそんなことは関係無いだろう。
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とうとう札幌では初雪である。
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二年前にロシアのカザンに行った時は9月28日の初雪に遭遇した。しかしその時と比較すると今日の札幌のほうがはるかに寒く感じる。
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今回は札幌の寒さを少々甘くみていた。私の今日の服装の厚さは10月初頭のモスクワ動物園に行った時とほぼ同じである。しかし今日の札幌の方がはるかに寒く、レストハウスで暖をとる時間のほうが長かったほどである。
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雪が止むとまたホッキョクグマたちのところに戻る。
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デナリ大将、その顔は早くきれいになるといいね!
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久し振りに彼の往復歩行も見たし、まあ健康状態については大丈夫だろうと楽観的に考えている。
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降った雪を舐めるキャンディ。
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非常に安らかな表情である。
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相当高い確率で彼女は出産はするだろうと私は予想する。それ以降については予想できない。

夢見るホッキョクグマ、キャンディ

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工事によって縁が削られて縁歩きができなくなってしまったララお母さん。
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歩き慣れた「散歩道」を失ってしまって実に可哀そうだとは思うのである。 しかしあの縁歩きはやはり危険なのである。ララ自身は足を踏み外したことなどなかっただろうが、その彼女とてこれからもずっと安全に縁歩きを続けられるという確証はない。リラだって、ひょっとしてあそこを歩き始める可能性だってあったのだ。そして現在の円山動物園の置かれている状況から考えれば、危険な箇所は早急に無くしてしまう必要があるということだろう。
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水の氷結の可能性を考えてかプールの水が少なくなっているために水面が下がってリラはおもちゃに届かない。

おもちゃを取ろうと焦るリラ

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ララお母さんもリラに加わる。
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このララがようやく届くくらいだから水面は非常に下がっているということである。
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ララお母さんはブイを咥え上げたようである。
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しばらくしてからブイはリラのものになる。
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ホッキョクグマ語でヒソヒソ話をしているらしいララお母さんとリラ。
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親子の間に何か以心伝心とでもいったようなものがあるのだろうか?
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また雪が落ちてきた。
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いよいよホッキョクグマたちの季節である。
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Nikon D5500
AF-S DX NIKKOR 18-300mm f/3.5-6.3G ED VR
SONY HDR CX720V
(Oct.25 2015 @札幌、円山動物園)
by polarbearmaniac | 2015-10-25 23:45 | しろくま紀行

「普通のホッキョクグマ」となったリラ ~ 正常なる成長のレールに乗る

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このリラは夏までの「特異なホッキョクグマ」から「普通のホッキョクグマ」へと軌道修正がなされたようである。
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そう言う軌道修正を行ったのは勿論リラの母親であるララである。偉大なる母の面目躍如といったところである。
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かくしてこのリラは、良い意味で「普通のホッキョクグマ」になったのである。

リラの表情の繁華

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こうして二か月振りにこのリラと会ってみると、かつてとの違いに少々驚くのである。
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リラは今やアイラ、マルル、ポロロといったララファミリーの娘たちと同一の地平線に存在する幼年個体としての姿を見せているのである。

リラの表情の変化

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私にはかつての「尖ったホッキョクグマ」であった彼女よりも、現在の彼女のほうが納得がいくのである。
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いよいよこのリラにも、おもちゃが与えられないという忍従の日々がしばらく続くことになる。キャンディの出産準備のためである。そしてララと共に非公開同然の状態となる。非常に残念ではあるがしょうがない。キャンディには是非とも出産・育児に成功してもらわねば割に合わない話であると言えるかもしれない。かつてのマルルとポロロ、そして今回のリラのような遊び盛りの幼年個体に、音がするからという理由でおもちゃを与えず忍従を求めることへの代償はやはりキャンディの出産・育児の成功以外にはないだろう。これは一種の「賭け」なのである。最近の円山動物園への風当たりを少しでも軽減するためには、この「賭け」に勝つことが重要である。
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来園者を見渡して挨拶するリラ

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Nikon D5500
AF-S DX NIKKOR 18-300mm f/3.5-6.3G ED VR
SONY HDR CX720V
(Oct.24 2015 @札幌、円山動物園)
by polarbearmaniac | 2015-10-24 23:50 | しろくま紀行

出産への「筋」に入ったキャンディ ~ 快挙達成には出産後に待つ育児という大関門の克服

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さてこのキャンディ、私の見たところ完全に「筋」に入っているように感じる。彼女の出産の可能性は非常に高いと思う。

展示場を歩くキャンディ

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ただし問題は、出産した以降での育児である。出産後ただちに彼女が自分の産んだ子供を育てようと判断し、そして丁寧に赤ちゃんに接することができるかどうかが問題である。こういった点においてこのキャンディには本能の鋭敏さと直観力の冴えに欠けるホッキョクグマであると私は考えている。そこが大阪のバフィンと違う点である。バフィンにはそれがあるのである。だからバフィンは23歳にもなって育児に成功したのである。
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このキャンディは間もなく23歳になる。つまり今回の繁殖への挑戦の段階では大阪のバフィンがモモを産んだのとほぼ同じ条件になるのだ。つまり、これほどの年齢になって出産、そして初めての育児を行うことが果たして日本において二度も起こり得るかという疑問が湧いてくる。ホッキョクグマの神様がそこまで日本のホッキョクグマ界に幸運を授けてくれるのかどうかということである。

キャンディの表情の変化

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ともかく、このキャンディは出産への「筋」に入っている。それは間違いない事実のように私には思える。昨年今頃のララやシモーナと同じようなものを感じるのである。ただし、ウスラーダやシモーナやララにはホッキョクグマの神様の助けの必要なしで関門を簡単に突破できるが、キャンディにはまさに助けが必要なのだということである。
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Nikon D5500
AF-S DX NIKKOR 18-300mm f/3.5-6.3G ED VR
SONY HDR CX720V
(Oct.24 2015 @札幌、円山動物園)

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by polarbearmaniac | 2015-10-24 23:40 | しろくま紀行

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