街、雲、それからホッキョクグマ ~ Polarbearology & conjectaneum


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チェコ・ブルノ動物園のノリアが無事に生後半年が経過

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ノリア Photo(C)Máme rádi Zoo Brno

チェコのブルノ動物園で昨年の11月24日に誕生した雌(メス)の赤ちゃんのノリア(Noria)が、無事に生後半年が経過しました。このノリアはなかなか遊び好きなのですが、単に一頭で遊ぶというよりもコーラお母さんを巻き込んで遊びだすというところが他の赤ちゃんたちとはやや異なっているように思います。そういったノリアの最新の映像を御紹介しておきます。



コーラお母さんも最近は少し札幌のララに似てきたような感じを持つのですが、過去の二度の双子への育児とは異なり、今回はなかなかよくノリアの相手をしてやっているように思います。以前はなにかちぐはぐな点も見受けられたのですが、コーラお母さんも一頭への対処が巧みになってきたことは間違いありません。上の映像、もっと長い方がよいと思います。10分間位は見たいところです。

ちなみにこの下の映像は昨年6月下旬のもので、札幌・円山動物園のリラ(当時は仮称でオクタヴィアン)の生後ちょうど半年が経過したあたりの映像です。





(過去関連投稿)
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チェコ・ブルノ動物園のノリアの水遊び ~ 雌(メス)のほうが雄(オス)よりも遊び好きが多いのは何故か?
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チェコ・ブルノ動物園のコーラ親子を的確に捉えた視点 ~ “Nature imitates Art.”
by polarbearmaniac | 2016-05-31 22:30 | Polarbearology

カナダ・コクレーンの「ホッキョクグマ居住村」、ガヌークとヘンリーの雄二頭の同居は大成功

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ガヌークとヘンリー Photo(C)Polar Bear Habitat

カナダ・オンタリオ州 コクレーン (Cochrane) の「ホッキョクグマ居住村(Polar Bear Habitat)」に暮らすのはオーストラリアのシーワールド生まれで現在は三歳になったばかりの雄であるヘンリーとケベック州のサンフェリシアン原生動物園で生まれた6歳の雄のガヌークの二頭です。この二頭の雄は今までそれぞれ別の囲いで飼育されていたのですが、「ホッキョクグマ居住村」は当初はこの二頭の同居を必ずしも狙っていたわけではないようですが、別々の囲いの中にいたこの二頭の様子を観察すると彼らが一緒になりたいというような様子が窺えたそうで、思い切ってこの二頭を同居させることにし、5月7日に施設を臨時休園としていよいよ同居の試みが実行に移されたそうです。

この二頭のホッキョクグマの同居、それも若い雄同士というのは最悪の場合は闘争に発展する危険が付きまとうわけですから、スタッフの方々も非常に緊張したようで、放水のためのホースとか消火器も用意され、獣医さん、そしてアメリカから動物行動学の専門トレーナーをわざわざこのために呼んできたそうで、とうとうこの二頭の同居の試みが開始されました。これを報じる地元のTVニュースをご紹介しておきます。



次に実際に同居開始となった映像をご紹介しておきます。





ガヌークとヘンリーは何事もなくすんなりと同居が開始できたようです。ホッキョクグマの同居の性別による組み合わせ、そして同居準備については以前に「「『ホッキョクグマ飼育マニュアル(Care Manual)』よりの考察(9) ~ 同居を許容しうる雌雄の頭数構成」、及び「「『ホッキョクグマ飼育マニュアル(Care Manual)』よりの考察(12) ~ 二個体の同居準備はどうするか」という二つの投稿をご参照下さい。雄(オス)二頭の同居というのは比較的難易度が高いのです。
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ガヌーク(左)とヘンリー(右) Photo(C)Polar Bear Habitat

この「ホッキョクグマ居住村」のスタッフの方は実におもしろいことを述べているのですが、それはこうしてこの二頭を同居させてみて初めてこの二頭の性格の違いが見えてきたということだそうです。つまり、一頭だけだとかなり観察してみてもその個体特有の性格といったものを掴みにくいということでしょう。これにはなんとなく納得できるように思います。要するに同居させてみて初めて本当の意味での性格分析が可能となるということだと思われます。私たちが札幌・円山動物園で誕生した双子であるイコロとキロル、マルルとポロロ、このそれぞれの性格の違いを見ていくのが大きな楽しみであったわけですが、やはりそれは同居している時を見ることによってかなり明確に違いを理解できるということなのです。札幌時代のマルルとポロロを見ないで、現在の熊本のマルル、徳島のポロロを別個に見たとしても、その性格の違いを明確に言語の上に抽出することは、ある部分に何かの切り口を見つけて洞察力を働かせる以外にはそう簡単ではないということです。「ホッキョクグマ居住村」のスタッフの方が言うには、年少のヘンリーは活力に満ちており年上のガヌークに絶えず何かの働きかけを行っているものの、年長のガヌークは時としては怒るものの好奇心と茶目っ気で辛抱強くそれらを受け流しているという行動の違いがあるそうです。この二頭の同居の映像をもう一つご紹介しておきます。水に入っているのが年少のヘンリー、上にいるのが年長のガヌークでしょう。



前回ご紹介していますが、この「ホッキョクグマ居住村」の飼育展示場にはライブカメラがあります。こちらをクリックしてみて下さい。

(資料)
Timmins Press (May.6 2016 - Henry and Ganuk together at last)
Polar Bear Habitat (Zookeepers Blog/May.19 2016 - Polar Bear Introduction with Henry and Ganuk)

(過去関連投稿)
カナダ・コクレーン、ホッキョクグマ保護施設のナヌークの死 ~ 安住の地で波乱の生涯を終える
カナダ・オンタリオ州、コクレーンのホッキョクグマ保護教育生活文化村の苦闘 ~ 新しい個体を求めて
カナダ・サンフェリシアン原生動物園の双子、旅立ちの時来る ~ 2頭共にケペック水族館へ
カナダ・コクレーンのホッキョクグマ保護教育生活文化村にホッキョクグマ戻る ~ ガヌークの近況
カナダ・コクレーンのホッキョクグマ保護施設のガヌークが発揮した「画才」
カナダでの飼育下期待の星、イヌクシュクの物語
カナダ・コクレーン、保護教育生活文化村のイヌクシュク、繁殖への期待を担って再びトロント動物園へ
カナダ・コクレーン、保護教育生活文化村へのイヌクシュクの帰還とEAZAの狙うミラクの欧州域外流出阻止
カナダ・コクレーン、保護教育生活文化村にイヌクシュクが無事帰還 ~ 息子のガヌークの近況
カナダ・オンタリオ州 コクレーンの保護教育生活文化村に暮らすイヌクシュクとガヌークの父子の近況
カナダ・オンタリオ州 コクレーンの保護教育生活文化村へ州政府から援助金 ~ ガヌークの近況
カナダ・コクレーン、ホッキョクグマ保護教育生活文化村での新しい試み ~ おもちゃに臭いを付着
カナダ・オンタリオ州コクレーン、「ホッキョクグマ居住村 (Polar Bear Habitat)」を紹介した日本のTV番組
オーストラリア・シーワールドのヘンリーがカナダ・コクレーンの「ホッキョクグマ居住村」へ旅立ちが決定
オーストラリア・シーワールドのヘンリーがカナダ・コクレーンへの移動のためシーワールドを出発
オーストラリア・シーワールドのヘンリーがカナダ・コクレーンの「ホッキョクグマ居住村」に無事到着
カナダ・オンタリオ州コクレーンの「ホッキョクグマ居住村」に到着したヘンリーが屋外に登場
カナダ・オンタリオ州コクレーン、「ホッキョクグマ居住村」のヘンリーに給餌を兼ねた訓練が行われる
カナダ・オンタリオ州コクレーン、「ホッキョクグマ居住村」のヘンリーが前衛美術の画家となる
カナダ・オンタリオ州コクレーンの「ホッキョクグマ居住村」で拡張された新飼育展示場が完成
カナダ・オンタリオ州コクレーンの「ホッキョクグマ居住村」で飼育展示場のライブ映像配信が開始
by polarbearmaniac | 2016-05-31 06:00 | Polarbearology

ロシア・イジェフスク動物園の双子の雄のシェールィとビェールィが無事に生後半年が経過

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シェールィとビェールィ Photo(C)Зоопарк Удмуртии

昨年11月28日にロシア連邦ウドムルト共和国のイジェフスク動物園(現在では公式にはウドムルト動物園 - Зоопарк Удмуртии)で誕生し人工哺育で育てられた雄(オス)の双子のシェールィ (Серый) とビェールィ (Белый) については非常に情報が少ないわけですが、この双子もとうとう生後半年が経過しました。非常に短い映像なのですがこの双子の最新の映像をご紹介しておきます。今までご紹介していた大きな飼育展示場ではなく、その隣の展示場に移動しているようです。おそらく展示時間も拡大していると思います。



体付きもやや逞しさが感じられるようになってきています。ロシアの動物園関係者の間では、このイジェフスク動物園のホッキョクグマ飼育展示場はロシアの動物園としては最も評価が高いわけです(しかしボリシェリェーチェ動物園のホッキョクグマ飼育展示場は全て土と芝生ですから、多分イジェフスク動物園よりもさらに優っていることは間違いないとは思いますが)。このシェールィとビェールィもこういった広い場所で伸び伸びち成長してほしいものです。彼らにも会いに行きたいと思っています。

(資料)
Комсомольская Правда (May.9 2016 - Белых медвежат в зоопарке Ижевска учат плавать)

(過去関連投稿)
ロシア連邦ウドムルト共和国のイジェフスク動物園でホッキョクグマの双子の赤ちゃん誕生!
ロシア連邦・ウドムルト共和国、イジェフスク動物園で誕生の双子の赤ちゃんは順調に成育
ロシア・イジェフスク動物園の双子の赤ちゃんが戸外へ ~ ドゥムカお母さんが病気で人工哺育となる
ロシア連邦・ウドムルト共和国、イジェフスク動物園の双子の雄の赤ちゃんを日本のTV局が取材
ロシア・イジェフスク動物園の双子の雄の赤ちゃん、広いメインの展示場へ ~ 来日の可能性は?
ロシア・イジェフスク動物園の双子の赤ちゃん、シェールィ(Серый)とビェールィ(Белый) の近況
ロシア・イジェフスク動物園の双子の雄の赤ちゃん、シェールィとビェールィの性格と行動の違い
ロシア・イジェフスク動物園の双子の赤ちゃんのシェールィとビェールィ、なかなか水に親しめず
ロシア・イジェフスク動物園の双子の赤ちゃんシェールィとビェールィへの飼育員さんの水泳教室
ロシア・イジェフスク動物園の双子の赤ちゃん、シェールィとビェールィ、順調に生後五ヶ月が経過
by polarbearmaniac | 2016-05-30 06:00 | Polarbearology

アメリカ・コロンバス動物園のノーラの「出漁」

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Photo(C)Columbus Zoo and Aquarium

アメリカ・オハイオ州のコロンバス動物園 (Columbus Zoo and Aquarium) で昨年11月6日に誕生し人工哺育で育てられた雌の赤ちゃんのノーラ (Nora) は間もなく生後7ヶ月になります。同園は最近の非常におもしろい映像を公開しました。それはノーラの「出漁」の姿です。プールの中にはまるで水族館のように多くの魚たちが泳いでいますが、そういった魚を採ろうとしているノーラですが、意外にうまくいっていないような印象です。



さて、このノーラですが依然として午前中の早い時間である一時間だけの公開が続いています。そういったためもあってか、意外に一般の来園者の撮った映像は少ないようです。そういったもののなかから一つだけご紹介しておきましょう。



このノーラはかなり活動量の多い幼年個体のように思います。こうした人工哺育された個体には、えてして母親に育てられている個体よりも動きの多い場合があるわけですが、このノーラもそういった個体なのでしょう。

(過去関連投稿)
アメリカ・オハイオ州コロンバス動物園でホッキョクグマの赤ちゃん誕生! ~ オーロラが待望の出産
アメリカ・コンロバス動物園のオーロラお母さん、赤ちゃんの育児を突然止める ~ 人工哺育へ
アメリカ・オハイオ州コロンバス動物園の人工哺育の雌の赤ちゃんが生後25日となる
アメリカ・オハイオ州コロンバス動物園の人工哺育の雌の赤ちゃんが生後5週間が無事に経過
アメリカ・オハイオ州コロンバス動物園の人工哺育の雌の赤ちゃんが生後7週間が無事に経過
アメリカ・オハイオ州コロンバス動物園で人工哺育の赤ちゃんの成長と舞台裏を紹介した映像が公開
アメリカ・オハイオ州コロンバス動物園で人工哺育の雌の赤ちゃんの名前選考の投票が開始
アメリカ・オハイオ州 コロンバス動物園の雌の赤ちゃんが生後89日を無事経過
アメリカ・オハイオ州 コロンバス動物園の雌の赤ちゃんの名前が "ノーラ (Nora)" に決まる
アメリカ・コロンバス動物園、ノーラの「国際ホッキョクグマの日」 ~ 一般公開開始に慎重な同園
アメリカ・コロンバス動物園の人工哺育の赤ちゃん、ノーラの近況 ~ 「適応化」を意識した飼育プログラム
アメリカ・オハイオ州 コロンバス動物園の雌の赤ちゃんノーラが遂に一般公開となる
アメリカ・オハイオ州 コロンバス動物園の人工哺育の赤ちゃん、ノーラが生後半年となる
アメリカ・コロンバス動物園のノーラの展示時間延長に慎重な同園 ~ 父親ナヌークへの期待と配慮が理由か
by polarbearmaniac | 2016-05-30 00:15 | Polarbearology

ロシア極東・オホーツク海岸、マガダン動物園で1938年から飼育されたホッキョクグマのシュトゥルマンの記憶

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シュトゥルマン Photo:gorozanin.livejournal.com
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ロシア極東、オホーツク海に面した街であるマガダン(Магадан)といえばソ連史、特にスターリン時代に興味を持つものとしては強制収容所(ラーゲリ)が存在し、そしてさらにこの街から囚人たちがさらに奥地にある収容所に送られていった場所として知られています。このマガダンの周辺地域の強制収容所に送られる囚人たちは政治犯が多く、それも特に重い刑を受けた人々が多いということです。そういったことに関しては2014年5月16日の「ロシアNow」 の「マガダンの重い過去」という記事を御参照下さい。また、このマガダン近郊の強制収容所に入った体験のある人々が語っている映像(「神も泣く場所」~ マガダンの記憶)を下でご紹介しておきます。英語版です。



さて、かつてこのマガダン市の市立公園(Магаданский городской парк)の中にマガダン動物園(Магаданский зоопарк)という小さな動物園が1935年から1950年代の終わりまで存在していたそうです。この小さな動物園にはキツネや鹿など50頭ほどの僅かな数の動物たちが飼育されていたそうですが、1938年の冬からホッキョクグマがそれに加わったそうです。この動物園にホッキョクグマの幼年個体を持ち込んだのは一人の女性であり、彼女はパイロットが連れてきたホッキョクグマの赤ちゃんを譲り受けて最初は自宅で飼育していたそうです。そのパイロットというのはおそらく極北の地でホッキョクグマの赤ちゃんを見つけて連れてきたということだったようです。このホッキョクグマの名前はシュトゥルマン(Штурман)という名前だったそうですが、成長してきたため別の画家の男性が彼を引き取って最初は事務所で一緒に過ごし、そして後では彼を自宅に連れて行って一緒に生活したそうです。シュトゥルマンはこの画家の男性の飼っていた犬とも非常に仲良くなったそうですが、彼の体はますます成長して大きくなったために、この画家の男性はシュトゥルマンをマガダン動物園に連れて行ってそこで飼育してもらうことにしたそうです。それが1938年の冬だったということです。まさにあの独裁者スターリンの行った大粛清が猛威を振るっていた時代でした。

英BBC「スターリン、大粛清の内側(Stalin: Inside the Terror)

シュトゥルマンは非常に寂しがっていたようです。子供たちはこのホッキョクグマのシュトゥルマンに非常に興味を持って何人も集まってきたそうで、その後にプールのある新しい展示場がシュトゥルマンのために新設され、彼はそこで自由に泳げるようにもなったそうです。
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シュトゥルマン Photo:gorozanin.livejournal.com

それからというものこの画家の男性は毎日動物園に行ってシュトゥルマンと会っていたとのことです。シュトゥルマンはこの動物園で非常に人気者となりマガダンの街の新聞などにも多く登場したとのことです。その後このマガダン動物園は1950年代の終わりに閉園となったそうですが、寒さの厳しい土地柄のため動物たちがその寒さに適応することが難しいと判断されたのが閉園の理由だったようです。ホッキョクグマのシュトゥルマンがその後どうなったかについては不明です。

さて、今年の3月にこのマガダン動物園はコルィマ動物園(Колымский зоопарк)という小さな触れ合い動物園に名前を変えて再オープンしたそうです。この動物園の開園を報じる地元TV局の映像を御紹介しておきます。



街の子供達には実際に動物を自分の眼で見る機会を与えてやりたいということで地元のNGOの呼びかけによってできた動物園だとのことです。この小動物園の管理をしているのは一人の農婦だそうで、これからいろいろと学習を重ねていきたいという意欲を見せています。現在は50頭ほどしか飼育されていないこの規模ではホッキョクグマの導入は到底不可能ですが、いつの日にか施設が拡充できれはホッキョクグマの戻ってくる日も夢ではないかもしれません。かつてこの街の動物園で飼育されていたシュトゥルマンというホッキョクグマがいたことを地元のマスコミがかつての時代を知る人々の記憶から引き出したのは有意義なことだったと思います。

(資料)
MagadanMedia (May.27 2016 - Зоологический уголок организовали в Магаданском городском парке 66 лет назад)
Livejournal (Nov.23 2012 - Магаданский парк. История в рассказах) (Dec.6 2012 - Магадан. Прогулки по Городскому парку (часть вторая))
Моя Родина — Магадан (Городской парк)
ロシアNow (May.16 2014 - マガダンの重い過去)
by polarbearmaniac | 2016-05-29 06:00 | Polarbearology

アメリカ・サンフランシスコ動物園のウウル(推定35歳)の健康維持に細心の配慮を行う同園

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ウウル Photo(C)San Francisco Zoo

ある国で複数の動物園が「自園で飼育しているホッキョクグマは国内最高齢である。」と主張するケースは珍しくはありません。飼育している動物園が主張しないまでも、いったいどちらが本当に国内最高齢であるのかについて判断がつかないといったケースもあります。後者のケースは日本であり、たとえば仙台・八木山動物公園のナナ(1984年12月15日生まれ)と徳山動物園のユキ(1985年7月15日保護)のどちらが国内最高齢であるのかについては本当のところはわからないわけです。しかし一般的に飼育下で誕生したホッキョクグマと野生出身のホッキョクグマを比較した場合、飼育下で誕生したホッキョクグマをもって「最高齢」であるとするのが慣習的であり、そうなると日本では仙台のナナをもって「国内最高齢」とするのが正しいだろうということです。前者のケースとしてはアメリカであり、フィラデルフィア動物園は自園で飼育している飼育下で誕生の雌のコールディロックス(1980年12月13日生まれ)が全米最高齢であると主張し、そしてサンフランシスコ動物園は自園で飼育している野生出身の雌のウウル(Uulu)(推定1979~80年生まれ)を全米最高齢であると主張しているわけです。
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ウウル Photo(C)San Francisco Zoo

このサンフランシスコ動物園の推定35歳のウウルはカナダ・マニトバ州のチャーチルで民家の近くでゴミを漁っていたところを保護されたそうで1985年以来サンフランシスコ動物園で飼育されてきました。昨年5月に同園で飼育されていた当時32歳の雌のホッキョクグマであるピケ (Piké)が亡くなってからは、一頭で暮らしているわけです。ウウルは排尿促進剤や血圧安定剤などの薬物が含まれている食べ物を与えられているものの健康状態は良好で、プールの中に入れられた魚を捕まえたり飼育展示場で転げまわったりなどという行動をする若々しさがあるそうです。レタスが大好物だそうで、血液サンプルを採取する際にうまく前脚を出して来た場合にはご褒美としてレタスが与えられているそうです。

さて、このウウルですが3年前に運動機能が低下して活動量が落ち込んだ時があったそうで、最悪の場合は安楽死をさせる危険もあった際にサンフランシスコ動物園の専属獣医さんの努力でウウルは健康を取り戻したそうで、それ以来同園ではこのウウルの行動に異常がないかを注意深くモニターしているそうです。昨年8月のウウルの姿をご紹介しておきます。



この下は今から5年前の「雪の日(Snow Day)」のウウルの様子です。



このウウルは現在は健康とはいえ、いかんせん高齢です。遅かれ早かれサンフランシスコ動物園にはホッキョクグマが不在となる日がやってくることは間違いありません。サンフランシスコのような大都市の動物園でホッキョクグマが不在となってしまってよいのでしょうか? 現在のアメリカではホッキョクグマを国外から導入することも、国外に出すことも法令上は不可能となっているわけです。ですから日本の動物園とも個体交換ですら不可能なのです。アメリカは国別ではホッキョクグマの飼育数は最も多いわけですが、繁殖という点ではうまくいっておらず、雌のホッキョクグマで確実に頼れるのはトレド動物園のクリスタルだけというありさまです。さらにアメリカではホッキョクグマの飼育展示場の基準を非常に引き上げてしまったわけで、そうなるとサンフランシスコ動物園ではホッキョクグマを飼育し続けるために巨額の設備投資を行う必要があるわけで、これも頭の痛い話です。
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ウウル Photo(C)Marianne Hale/San Francisco Zoo

ともかく、ウウルが今後の健康を祈りたいと思います。

(資料)
San Francisco Chronicle (May.27 2016 - Older animals get special treatment at SF Zoo)
SFGATE (Feb.27 2016 - Polar Bear at San Francisco Zoo Enjoys A Snow Day)

(過去関連投稿)
アメリカ・サンフランシスコ動物園のアンディ逝く
アメリカ・サンフランシスコ動物園での「ホッキョクグマの雪の日」
アメリカ ・ サンフランシスコ動物園でホッキョクグマのお誕生会に10トンの雪のプレゼント
アメリカ・サンフランシスコ動物園での1982 ~ 83年のピケ (Piké) の人工哺育 ~ 実践から体系化へ
アメリカ・サンフランシスコ動物園の32歳のピケ (Piké) が亡くなる
アメリカ・フィラデルフィア動物園の34歳のクロンダイクが亡くなる ~ 全米最高齢のホッキョクグマの死
アメリカ・フィラデルフィア動物園のコールディロックスが元気に35歳となる ~ 全米最高齢のホッキョクグマ
現在日本国内最高齢のホッキョクグマはどの個体か? ~ カアチャン、ユキ、ナナの三候補を比較する
by polarbearmaniac | 2016-05-28 19:00 | Polarbearology

ホッキョクグマ/ハイイログマ(グリズリー)のハイブリッドとホッキョクグマの将来に関する異なる見解

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ホッキョクグマ/ハイイログマ(グリズリー)のハイブリッド
Photo(C)Didji Ishalook

5月15日にカナダ北部、あの有名なチャーチルの街の北260キロの場所で、ヌナブト準州のアーヴィアト村落に住むイヌイットの青年が狩猟枠に基づいて一頭のホッキョクグマを射殺したはずが、いざ確認してみると非常に奇妙な姿をしていたために、その青年はこの「獲物」の写真をSNSサイトに投稿しました。この写真を見た複数の専門家は、これはホッキョクグマとハイイログマ(グリズリー)のバイブリッド(Grizzly/Polar bear hybrid)に間違いないという見解を述べたわけです。実は以前に「ホッキョクグマの雑種(Ursid hybrid)を考える(3) ~ 自然界におけるホッキョクグマのハイブリッド」という投稿を行い、2006年に自然下で初めて確認されたホッキョクグマとハイイログマ(グリズリー)のバイブリッドについてご紹介しているのですが、それ以来現在まで自然下で確認された例は9例だそうで、今回はその10例目ということになります。



現在までこうして自然下で確認されたハイブリッドはDNA鑑定により父親はハイイログマ(グリズリー)、母親がホッキョクグマという例だけだそうです。その理由はいくつかあって、保護政策の成功によって頭数が増加しているハイイログマ(グリズリー)が冬眠から醒めて活動を開始するときには雄は北東の方向に移動するためにそこでホッキョクグマの雌と出会うチャンスがあるものの、雌は移動するケースは多くなく、従ってホッキョクグマの雄と出会うという機会がないからだという解釈のようです。さらにこれが温暖化によってハイイログマ(グリズリー)が冬眠から醒める時期が早まり、さらに彼らの生息域が今までよりも北に広がることが可能になってきたためにハイイログマ(グリズリー)とホッキョクグマの遭遇の機会も増加するといった傾向があることも挙げられています。ホッキョクグマとハイイログマ(グリズリー)とのバイブリッド出現と、その増加の予想について温暖化の影響を重要視する見方と重要視しない見方の両方があるわけですが、私にはそのこと自体はたいして大きな見解の相違の対立軸になるようには思えません。

しかしその次、つまりこのホッキョクグマとハイイログマ(グリズリー)とのバイブリッドの増加の可能性がもたらすであろう結果についての専門家の見解の相違のほうを興味深く感じるわけです。まず、ホッキョクグマの研究者としては第一人者の一人であるカナダ・アルバータ大学のアンドリュー・ドローシェー (Andrew Derocher) 教授の見解を簡単にまとめれば、温暖化によって海氷面積が減少すればホッキョクグマに生息域の減少をもたらしホッキョクグマの生息数が減ったところに温暖化の影響を受けないハイイログマ(グリズリー)がその生息域を拡大してホッキョクグマとの間にハイブリッドを誕生させ、そしてその個体が今度は数において優るハイイログマ(グリズリー)と交配して次の世代のハイブリッドを誕生させ、この地域においてはそういったハイブリッドはハイイログマ(グリズリー)に似た形状を持ち、そしてホッキョクグマの遺伝子を受け継ぎつつ生態が維持されていく可能性を述べています。こういったハイブリッドは将来的にやはりホッキョクグマという種には脅威となり得ることも述べています。ここでドローシェー教授の講演を御紹介しておきます。全体は45分以上あるのですが、ハイブリッドについては後半で述べています。(この講演の内容についてはまた別の観点からの投稿をしたいと思っています。今回は御紹介だけしておきます。)


UNIty in diVERSITY Andrew Derocher March 12 2015 from University of Alberta: IST on Vimeo.

さて、一方でアメリカ・ミネソタ大学の助教授でありクマ一般を研究している専門家であるデイヴ・ガーシェリス(Dave Garshelis)氏は先にご紹介したドローシェー教授の見解を真っ向から否定しています。ガーシェリス氏によれば、ホッキョクグマとハイイログマ(グリズリー)のバイブリッドがホッキョクグマに取って代わることなどあり得ないと述べています。進化の過程において確かにハイブリッドは存在したが、そのハイブリッドが優位に立ったことなどなかったと語ります。仮にハイブリッドが優勢となるのならば、環境の変化に対してホッキョクグマやハイイログマ(グリズリー)よりも適応性がなければならないはずだが現実は全くその逆で、ハイブリッドはホッキョクグマほどには極地の海氷上における適応性はなく、またハイイログマ(グリズリー)ほど陸地において優れた能力などないために、ホッキョクグマとハイイログマ(グリズリー)の両方に対して適応性や能力が劣っていると述べています。ドローシェー教授のアルバータ大学での同僚である、やはりホッキョクグマ研究では第一人者であるイアン・スターリング(Ian Stirling)氏は、ホッキョクグマの体が白く見えるのはアザラシ狩りの際に身を隠したりする場合に非常に重要な要素でありハイブリッドにとってはその体の色は有利な要素とは言えないと述べ、ハイブリッドの優位性を否定しています。さらにカリフォルニア大学でゲノムとDNAの研究でホッキョクグマの起源の解明に成果をあげているべス・シャピロ(Beth Shapiro)准教授は、多くのハイイログマ(グリズリー)にはホッキョクグマの祖先の遺伝子を受け継いでいるがその逆はなく、この事実はハイブリッドが極地においてはホッキョクグマほど生き延びていくことが難しいことを示していると述べています。ここでデイヴ・ガーシェリス助教授のミネソタ大学での講演を聞いてみましょう。議題は "The bears of the world - Are some species headed for extinction?" (絶滅に向かうクマはあるのか?)です。



私にはガーシェリス氏の主張のほうがドローシェー教授の主張よりも説得力があるように思えます。さらに付け加えて言えば、以前にも「近年の海氷面積減少によりホッキョクグマの集団レベルでの北極点方向への移動傾向が明らかになる」という投稿でご紹介していますが、この最新の研究によれば氷面積の減少によってホッキョクグマという種は集団レベルで、より海氷が安定している北極圏の中心に少しづつ移動しているという事実が明らかになっているわけです。つまりハイイログマ(グリズリー)とホッキョクグマの遭遇は短期的にはありえても、中・長期的にはその機会はほとんどなくなることを意味しているわけです。つまりハイイログマ(グリズリー)とホッキョクグマのハイブリッドはあくまでも短期的には生じても、これからはむしろ少なくなっていき、そしてやがてその機会はほぼなくなるであろうことは確実だと考えられるわけです。そうであるならばハイイログマ(グリズリー)とホッキョクグマのハイブリッドがホッキョクグマに対して優位に立つなどということは考えられないわけで、現在生息している少数のハイブリッドすらやがて環境に適応できずに消滅に向かう傾向となるだろうと考えられるわけです。
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Photo(C)Didji Ishalook

こう申し上げては一部の方々には失礼かもしれませんが、私はハイイログマ(グリズリー)には全く興味はありませんし、ハイブリッドがイヌイットに射殺されても特に何かの感情を抱くということはありません。この今回のイヌイットの青年が彼の住むコミュニティーが持つ狩猟枠のうちの一頭をホッキョクグマ一頭ではなくハイブリッド一頭に結果的には使ってしまったことをむしろ幸運だったとすら感じるほどです。上に御紹介したアンドリュー・ドローシェー教授の講演ではドローシェー氏の言葉の端にはハイイログマ(グリズリー)を卑下したようなニュアンスが感じられる点があるなど、ドローシェー氏もハイイログマ(グリズリー)にはあまり好意的ではない様子です。いや、こう言ったほうが正確でしょう、それはドローシェー教授のハイイログマ(グリズリー)に対する隠れた感情は第二次大戦中のアメリカのフランクリン・ローズヴェルト大統領が長年にわたって日本人に対して抱いていた感情にいくらかでも近いのかもしれないということです。そして次のトルーマン大統領は前任者の気持ちを組んで決定的な形でそれを日本人に対して示したということです。

オバマ大統領の広島での献花

オバマ大統領の広島での演説(全17分間)

広島の被爆者を抱く(embrace)オバマ大統領

オバマ大統領の広島訪問を報じた英フィナンシャル・タイムズ

私が当時のトルーマン大統領の立場だったら後世においてそれが正しかったと判断されるかどうかは別にして、やはり同じ決断をしていたでしょう。

(資料)
CBC (May.18 2016 - Grolar or pizzly? Experts say rare grizzly-polar bear hybrid shot in Nunavut) (May.26 2016 - What do grizzly-polar hybrids mean for polar bears? Scientists debate)
Globalnews.ca (May.25 2016 - As climate warms, grizzly bears and polar bears interbreed)
Toronto Star (May.26 2016 - Did Nunavut hunter shoot grizzly-polar bear hybrid?)
The Washington Post (May.23 2016 - Love in the time of climate change: Grizzlies and polar bears are now mating)
BBC (May.25 2016 - 'Polar bear hybrid' shot in Canada)
The Huffington Post.(May.25 2016 - Grizzly-Polar Bear Hybrid Might Have Been Shot In Nunavut)
"Supplementary information to Kelly, B., Whiteley, A. & Tallmon, D. ‘The Arctic melting pot’ Nature 468, 891 (2010)"

(過去関連投稿)
(*ハイブリッド関連)
ホッキョクグマの雑種(Ursid hybrid)を考える(1) ~ ドイツ・オスナブリュック動物園のティプスとタプス
ホッキョクグマの雑種(Ursid hybrid)を考える(2) ~ セルビア ・ ベオグラード動物園を覆う深い謎
ホッキョクグマの雑種(Ursid hybrid)を考える(3) ~ 自然界におけるホッキョクグマのハイブリッド
セルビア・ベオグラード動物園のホッキョクグマのハイブリッド個体(Ursid hybrid)は何故出現したのか?
某国営放送局の某番組について ~ 決して姿を見せぬ "暗黒の闇" と "深い霧" に潜む "謎の顔"
セルビア・ベオグラード動物園のハイブリッドの正体 ~ “Polar Bear/Kodiak Bear Hybrid”
(*ホッキョクグマの起源関連)
ホッキョクグマの起源について(1) ~ 諸説の成立過程を整理する
ホッキョクグマの起源について(2) ~ ホッキョクグマ版 「イヴ仮説」 の登場
ホッキョクグマの起源について(3) ~ 画期的な新説が登場するも依然として残る謎
ホッキョクグマの起源について(4) ~ 衝撃的で強力な新説の登場により通説が遂に崩壊へ
ホッキョクグマの起源について(5) ~ ホッキョクグマとヒグマとの進化過程での交配を否定する新説登場
ホッキョクグマの起源について(6) ~ 「新・通説」の結論を否定した新説が登場し謎は再び深まる
(*「ホッキョクグマの将来」関連)
温暖化による海氷面積減少にも影響を受けず生息数が減らないチュクチ海地域のホッキョクグマたちの謎
近年の海氷面積減少によりホッキョクグマの集団レベルでの北極点方向への移動傾向が明らかになる
カナダ北部、ヌナブト準州の村落近くでホッキョクグマ親子3頭が射殺される ~ 経験と科学の相克
ホッキョクグマの生息数評価をめぐる 「主流派」 と 「反主流派」 の主張の対立 ~ 過去、現在、未来..
モスクワで「ホッキョクグマ保護国際フォーラム」が開催 ~ 保護協定締結40周年と今後の行動方針に向けて
ロシアでのホッキョクグマ生息数未調査地域で研究者チームが本格的に生態・生息数調査を開始する
ロシア極北・サハ共和国のラプテフ海地域のホッキョクグマ生息数調査 ~ 頭数減少傾向が明らかとなる
アメリカ地質調査所(USGS)の報告書が語るホッキョクグマの将来 ~ 彼らへの挽歌
ロシアのホッキョクグマ生息数未調査地域への調査進行中 ~ 世界推定生息数約2万5千頭が上方修正必至の情勢
「ホッキョクグマ 生態と行動の完全ガイド」(日本語版)が間もなく発売 ~ 優れた記述と美しい写真
by polarbearmaniac | 2016-05-27 23:55 | Polarbearology

ロシア・ウラル地方、チェリャビンスク動物園のホッキョクグマたちの夏のシーズンのプール開き

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アイリシャ (Белая медведица Айриша) 
Photo(C)Челябинский зоопарк
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Photo(C)Челябинский зоопарк
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ロシア・ウラル地方のチェリャビンスク動物園で暮らす推定15歳の雄のアルツィンと13歳の雌のアイリシャについては今まで何度か投稿してきました。地元では大変な人気のホッキョクグマです。アルツィンはロシア東部のチュクチ半島で野生孤児として保護された個体でありアイリシャは2002年12月にペルミ動物園でアンデルマから生まれ、途中から人工哺育に切り換えられた個体です。アイリシャは白浜のゴーゴの一つ上の姉にあたるというわけです。この二頭は非常に相性が良いわけですが繁殖には成功していません。
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アルツィン(右)とアイリシャ(左)
Photo(C)Челябинский зоопарк

さて、このチェリャビンスク動物園では例年5月に夏のシーズンのプール開きが行われるのですが、今年も先週土曜日の21日の午後に行われました。アイリシャは早速プールに投げ入れらえた青いバケツめがけて飛び込んだそうで来園者からは喝采があがったそうです。この日の様子を伝えた映像はアップされていないようですので、ご参考までに一昨年2014年のプール開きの日の映像をご紹介しておきます。



それから非常に最近のアルツィンとアイリシャの様子を見ていただきましょう。



昨年雄のアルツィンは3月から7月までカザン市動物園に出張してマレイシュカとの間での繁殖が試みられたわけですが結果的には成功しませんでした。この件については「ロシア・カザン市動物園に短期出張したアルツィンがチェリャビンスク動物園に帰還 ~ 行方不詳のユーコン」、及び「ロシア連邦・タタールスタン共和国 カザン市動物園の20歳のマレイシュカ、昨シーズンは出産ならず」という投稿をご参照下さい。
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アルツィン (Белый медведь Алтын)
Photo(C)Доступ

今年もひょっとしてアルツィンはカザンへ出張させられているのかと思っていましたが、そうではなかったようです。そういえば昨年はこのチェリャビンスク動物園のプール開きのニュースは報じられていなかったのもアルツィンが不在だったからでしょう。あの劣悪な環境であるカザン市動物園に、たった三ヶ月とはいえ出張させられたアルツィンは本当に気の毒でした。

(資料)
Челябинский зоопарк (Новости/May.21 2016 - Белые медведи открыли купальный сезон!)
Телефакт (May.26 2016 - Белые медведи восхитили публику прыжками в воду)

(過去関連投稿)
ロシア・地方都市の動物園で人々に愛されるホッキョクグマ
ロシア・チェリャビンスク動物園の体重700キロの心優しきホッキョクグマ
有力企業のホッキョクグマ飼育への支援申し出に喜ぶロシア・チェリャビンスク動物園
ロシア・チェリャビンスク動物園のホッキョクグマのイベント
ロシア・チェリャビンスク動物園のホッキョクグマのおもちゃはなんと黄色いスケートボード!
ロシア・チェリャビンスク動物園のアルツィン  ~ 飼育下では世界最大の体重か?
ロシア・ウラル地方、チェリャビンスクの動物園のプール開き
ロシア・ウラル地方、チェリャビンスクの動物園の夏 ~ ホッキョクグマにオモチャのプレゼント
ロシア・ウラル地方、チェリャビンスク動物園のペアの演じる「タンゴ」
ロシア・ウラル地方、チェリャビンスク動物園のホッキョクグマたちの夏の日の姿
ロシア・ウラル地方、チェリャビンスク動物園のアルツィンの頭のタイヤが抜けなくなりレスキュー隊が出動
ロシア・ウラル地方、チェリャビンスク動物園の動物たち、近郊への隕石落下の被害から全頭無事が確認
ロシア・カザン市動物園に短期出張したアルツィンがチェリャビンスク動物園に帰還 ~ 行方不詳のユーコン
ロシア・チェリャビンスク動物園のホッキョクグマたちに地元アイスホッケーチームがプレゼント
ロシア・ウラル地方、チェリャビンスク動物園のアルツィンの行動に対する専門家の奇妙な(?)解釈
ロシア・チェリャビンスク動物園でホッキョクグマと共に祝われた地元アイスホッケーチームの新年
by polarbearmaniac | 2016-05-26 23:45 | Polarbearology

クヌート (Dec.5 2006 ~ Mar.19 2011)、没後5年が経過しての回顧 ~ 悲劇の不気味な黒い影

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クヌート Photo(C)BZ

早いものでベルリン動物園のクヌートが亡くなってから今年の3月18日でもう5年が経過しました。私はクヌートの死を南朝鮮(韓国)のソウルのホテルで知ったのですが、信じられないという思いのどこかで、「やはり...」という感じがしたものです。5年も経った今では、クヌートはまさに「伝説」と「神話」のホッキョクグマとなってしまったと思います。しかし生前の彼に会うことができた(2009年9月)のは幸いだったと思っています(会ってみたら普通のホッキョクグマでしたが)。


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クヌートとトーマス・デルフラインさん Image:RBB

ベルリン=ブランデンブルク放送(RBB)が10年前から放送している"Panda, Gorilla & Co."という番組があり、ベルリンの二つの動物園である旧西ベルリンの「ベルリン動物園 (Zoologische Garten Berlin)」と旧東ベルリンの「ベルリン動物公園 (Tierpark Berlin)」の動物たちを定期的に紹介しているのですが、その番組の中でクヌートの映像が映っていますのでご紹介しておきます。7つの番組からクヌートのシーンを抜き出してあります。私が今まで見たことのない映像も多いように思いました。音声は必ずonにして下さい。全体で35分ほどあります。興味深いシーンの連続です。



クヌートは僅か4歳でこの世を去ったわけですが、まさに猛スピードで駆け抜けていったという印象を私は持ちます。2008年の9月には育ての親のトーマス・デルフラインさんが亡くなるなど、クヌートには常に悲劇の影が色濃く投影されていたように思います。そしてクヌートの死の引き金をひいた原因の究明が徹底的に行われ、最終的に「抗NMDA受容体抗体脳炎 (Anti-NMDA-Rezeptor-Enzephalitis)」が彼の死をもたらせたものだという結論が出たわけでした。つまり彼の死は人工哺育とは無関係であったということが証明されたわけです。

クヌートの母であったトスカも昨年の6月23日に亡くなりました。 「クヌートの物語」はこうして完全に幕を閉じたのです。クヌートもトスカもすでに「記憶の中」のホッキョクグマとして少なくとも私の心の中では生きています。それはドイツのファンの方々も同様でしょう。しかし私には、何かどこかに割り切れなさといったものを感じています。トスカとクヌート、この親子はやはり「悲劇のホッキョクグマ」だったということです。そして何かどこかに不気味な黒い影といったものをこの親子に感じてしまうわけです。

(資料)
ARD Mediathek (Panda, Gorilla & Co. - Folge 53 67 70 76 86 100 im Winter)
Märkische Allgemeine Zeitung (May.17 2016 - „Panda, Gorilla & Co.“: Tierische Erinnerungen)
BZ (Mar.19 2016 - Fünfter Todestag: Eisbär Knut bleibt unvergessen)
Berliner Morgenpost (Mar.13 2016 - Zum fünften Todestag von Eisbär Knut bleibt es still)

(過去関連投稿)
(*クヌート関連)
クヌート、ベルリンで繁殖を担う主役の座に!
ベルリン動物園・クヌートの育ての親トーマス・デルフラインさん没後2年
ベルリン動物園のクヌートが雌と対面へ ~ 少年から青年への道程
ベルリン動物園のクヌート、彼を育児放棄した母トスカと4年後の初対面!
ベルリン動物園のクヌート ~ 背負わされた「運命」の意味するもの
ベルリン動物園で雌達から孤立したクヌートを巡る報道の過熱
ベルリン動物園のクヌートに対して雌3頭が共同包囲網!
ベルリン動物園のクヌート、遂に雌のトリオに反撃開始!
ベルリン動物園、クヌートの4回目の"Happy Bärsday" !
ベルリン動物園のクヌートが急死! ~ ホッキョクグマのアイドル、死して永遠・不滅の伝説となる...
ベルリン動物園がクヌートの検死解剖結果を発表 ~ 「死は脳に生じた重大な変化が原因」
ベルリン動物園のブラスキエヴィッツ園長、クヌートの脳の疾患について語る
クヌートの死因、脳脊髄液腔(Hirnwasserkammer)の異常とライプニッツ研究所が明らかにする
クヌートの死因の結論出る ~ 脊髄の炎症
クヌートの頭部の断層X線写真の再現画像で見た頭蓋骨 ~ 形状には異常なし
ドイツ・ヴッパータール動物園のイェルカ、突然逝く
ドイツ・ヴッパータール動物園のラルス(クヌートの父)、病状回復へ
ドイツ・ヴッパータール動物園の故イェルカの死因はヘルペスウィルス(Zebra herpesvirus)の感染と判明
ベルリン動物園の故クヌートの死因解明の最終報告書が発表される ~ 「ウィルス感染による脳炎」
ベルリン動物園の故クヌート(2006~2011)の死因は「抗NMDA受容体抗体脳炎」 ~ ウィルス不特定の謎解明
クヌートとフロッケの人工哺育、そのドキュメンタリー映像から見えてくるもの ~ 光と影のドラマ
(*トスカ関連)
トスカ(クヌートの母)とサーカス団の悲しきホッキョクグマたち
ベルリン動物園のクヌートに対して雌3頭が共同包囲網!
ベルリン動物園で雌達から孤立したクヌートを巡る報道の過熱
ベルリン動物園のクヌート、遂に雌のトリオに反撃開始!
ベルリン動物園で雌のホッキョクグマ2頭が激しく闘争し負傷
ベルリン動物園で病気治療中だった29歳のカチューシャが元気に飼育展示場に復帰
ベルリン動物園の24歳のナンシーが急死 ~ ベルリン動物園に君臨する三頭の女王たちの一角が崩れる
ベルリン動物園で急死したナンシーの死因が検死によって判明 ~ 「胃拡張捻転 (Magendrehung)」
ベルリン動物園のトスカ(故クヌートの母)、今週中に安楽死執行か? ~ 同園で倫理委員会が召集
ベルリン動物園のトスカ(故クヌートの母)、本日午前の同園での倫理委員会で安楽死執行が決定
ベルリン動物園のトスカ(故クヌートの母)逝く ~ 物語と伝説を身にまとったホッキョクグマの死
by polarbearmaniac | 2016-05-25 23:55 | Polarbearology

ホッキョクグマ繁殖計画とバフィン母娘の浜松移動(帰還)、そしてシルカ来日との関係

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バフィンとモモ (2015年11月22日撮影)

毎日新聞の静岡地方版の本日付け(5月24日)記事の中でちょっと気にかかる文言がありました。こう述べています。

>バフィンは、国内8施設の間で5頭を移動させてペアを作るホッキョクグマ繁殖プロジェクトで、2011年3月、浜松市動物園から天王寺動物園に引っ越し。雄の「ゴーゴ」との間で14年11月にモモを出産した。今回は繁殖計画の一環で娘と一緒に帰ってくる。

この記事でバフィンの大阪への移動の根拠に「ホッキョクグマ繁殖プロジェクト」を挙げているのは正に的確で、今までのいくつかの報道ではこの「ホッキョクグマ繁殖プロジェクト」を明確に挙げていない報道もあったわけです。さて、その次です。「今回は繁殖計画の一環で娘と一緒に帰ってくる。」と書かれているのですが、これが問題です。バフィン(母娘)が浜松に移動(or 帰還)するのは、これは繁殖計画(つまり「ホッキョクグマ繁殖プロジェクト」)とは関係がないはずです。「ホッキョクグマ繁殖プロジェクト共同声明 (2011 年2 月18 日)」(以下、「共同声明2011」と略記)は、繁殖のためにバフィンが大阪に移動することは述べていますが、「帰還」についてまでは触れていません。「帰還」というのはあくまでも「繁殖を目的とした貸借契約」(つまりBL)の契約終了に伴う「原状回復」を意味し、繁殖計画自体と直接の関係はないわけです。つまり「共同声明2011」は「繁殖に成功したら(or しなかったら)どうするか」までは述べていないわけです。しかし上の毎日新聞の述べる「繁殖計画」が「共同声明2011」とは別の計画を意味しているとすれば、様相は一転するわけです。一般には公表されていない「繁殖計画」が存在している可能性は十分あり得るのです。ただし私はそれには否定的です。それは以下のような状況から言えると考えられます。





以下の事実をどう考えてみるかということです。昨年2015年9月の「『ホッキョクグマ計画推進会議(於 恩賜上野動物園)』について ~ 『ツヨシ問題』の行方や如何 」という投稿をご参照頂きたいのですが、昨年9月15,16日の両日に上野動物園で開催された「ホッキョクグマ計画推進会議」です。これは天王寺動物園の担当者の方の述べている内容からしますと、日本でホッキョクグマを飼育している動物園(その他)の担当者、そして種別調整者の集まった会議だったことは間違いありません。そこで今後の日本でのホッキョウグマの繁殖についても話し合われたことも間違いないと思われます。ところがこの会議に出席した天王寺動物園の担当者の方は驚くべきことにスタッフブログの2016年4月22日の記載で、モモが誕生してしばらくしてシルカが来ると聞いてシルカとバフィン母娘の両方をどう飼育していくかに腐心したという内容を述べていらっしゃるわけです。「ホッキョクグマ計画推進会議」のメンバーだったこの担当者の方すら、シルカの来園については寝耳に水だったということを意味します。
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シルカ(2015年12月19日撮影 於 天王寺動物園)

私がロシア側から得た情報ではシルカの大阪行きが完全に100%決定したのは2015年2月4日です。この日付に間違いはありません。ですから天王寺動物園の担当者の方がシルカの来園を知らされたのは翌日の2015年2月5日、つまりモモの誕生から約二カ月半が経過した時点だったとみて間違いないでしょう。しかし大阪市(とスポンサー)がシルカ入手の交渉をノヴォシビルスク動物園と開始したのは諸般の情報では2014年の6月、もしくは7月頃だったわけです。初期の段階では私が得た情報ではシルカの入手を狙ったもう一つの日本の動物園があったわけです。こうしてシルカの入手を希望した複数の動物園があったにもかかわらず、この件(つまりシルカの導入計画)について9月に上野動物園で開催された第5回目の「ホッキョクグマ計画推進会議」の出席メンバーの方々は、前年2014年の時点ではこの件(つまりシルカの導入計画)について、まず誰も知らなかっただろうことは当時の状況から考えて間違いないと思われます。つまり「シルカ導入計画」は園の最上層部だけが知っていた話であり、日本のホッキョクグマの繁殖について考えて開催されていた「ホッキョクグマ計画推進会議」の討議内容とは無関係に進行していたことを強く示唆しています。
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バフィンとモモ(2015年12月19日撮影)

これ以上は述べないことにしますが、やはり園の最上層部、そして中間管理職、そして担当者の三つのレベルでの「風通し」が良ければ良いほど、ホッキョクグマの繁殖計画の有効性は増すように思います。「自分の勤務している園は、どういう血統のどういうホッキョクグマをどこから入手しようとしているか」を「ホッキョクグマ計画推進会議」の場で情報を共有する必要があるわけですが、この場合、園の最上層部、中間管理職は担当者に十分の情報を開示しておいたほうが繁殖計画の効率性はより増すはずです。私が心配しているのは札幌・円山動物園です。海外から個体を導入したり、あるいは交換交渉をしようという場合に、担当飼育員さん、中間管理職、最上層部にしっかり意思疎通と情報(特に導入希望個体の血統問題)を共有していただき、それをさらに「ホッキョクグマ計画推進会議」の場で各園の担当者の方々とも共有していただきたいと思います。海外(つまりおおむねロシア)の特定の個体を導入しようとして日本の二つの動物園がバッティングすることは避けるほうがよいわけです。そうしませんと繁殖計画は効率的に作用しないわけです。

(*追記)欧州の動物園は赤ちゃんが生まれる前からもうその動物園と接触を持つ場合すらあるわけです。「雌の入手を求めてペルミ動物園を訪問したベルリン動物園のブラスキエヴィッツ園長」という投稿をご参照下さい。ブラスキエヴィッツ園長は当時欧州には一頭も存在していなかったアンデルマの息子や娘の入手を、その生まれる前から狙っていたわけです(ニュルンベルク動物園のヴェラはアンデルマの曾孫でしたが、それ以外に当時はアンデルマと血の繋がりのある個体はいませんでした)。血統面を完全に把握して動いていたわけです。

(資料)
毎日新聞 (May.24 2016 - バフィン、モモ母娘が来月13日到着 繁殖計画参加、浜松市動物園に)
ホッキョクグマ繁殖プロジェクト共同声明  (2011 年)2 月18 日)
天王寺動物園スタッフブログ (Sep.16 2015 - ホッキョクグマ計画推進会議) (Apr.22 2016 - バフィンとモモ6月中に浜松市動物園へ帰ります。)

(過去関連投稿)
・「ホッキョクグマ計画推進会議(於 恩賜上野動物園)」について ~ 「ツヨシ問題」の行方や如何
・ロシア・ノヴォシビルスク動物園のシルカの入手を狙う日本の動物園 ~ 売却金額は三千万円前後か?
・ロシア・ノヴォシビルスク動物園のゲルダとシルカの母娘が本日突然永遠の別れ ~ ゲルダお母さんの動揺
・ロシア・ノヴォシビルスク動物園で別離したゲルダお母さんと娘のシルカの近況 ~ 母娘共に依然として動揺
・ロシア、ノヴォシビルスク動物園のシルカの今春来日が決定的! ~ 日本の動物園との契約の締結が完了
・ロシア・ノヴォシビルスク動物園のシルカが大阪・天王寺動物園へ! ~ 「ロシア血統の闇」の深淵を覗く
・ロシア・ノヴォシビルスク動物園のシルカ (Шилка Красиновна) の偉大で華麗な血族たち
・「ロシア血統の謎」に迫る(1) ~ ラスプーチン、ゲルダ、血統番号2893個体の三頭の謎を追う
・"Polar Bear of the Year (2015)" in Japan
by polarbearmaniac | 2016-05-24 23:00 | Polarbearology

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人生と運命 1


スターリン―青春と革命の時代


モスクワは本のゆりかご


私のモスクワ、心の記憶


自壊する帝国 (新潮文庫)


甦るロシア帝国 (文春文庫)


嘘つきアーニャの真っ赤な真実 (角川文庫)


ロシア 春のソナタ、秋のワルツ-1999-21st


それからのエリス いま明らかになる鴎外「舞姫」の面影


ミチコ・タナカ 男たちへの讃歌 (新潮文庫)


わがユダヤ・ドイツ・ポーランド―マルセル・ライヒ=ラニツキ自伝


ベルリン戦争 (朝日選書)


Hof――ベルリンの記憶


カチンの森――ポーランド指導階級の抹殺


北京烈烈―文化大革命とは何であったか (講談社学術文庫)


慟哭の通州――昭和十二年夏の虐殺事件


主題と変奏―ブルーノ・ワルター回想録 (1965年)


藤田嗣治 異邦人の生涯


Barle's Story: One Polar Bear's Amazing Recovery from Life As a Circus Act


Lenin's Tomb: The Last Days of the Soviet Empire


Resurrection: The Struggle for a New Russia


Hotel Adlon: Das Berliner Hotel, in dem die grosse Welt zu Gast war


Ein seltsamer Mann


Alma Rose: Vienna to Auschwitz


St Petersburg: A Cultural History


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