街、雲、それからホッキョクグマ ~ Polarbearology & conjectaneum


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カナダ・トロント動物園のジュノーがアシニボイン公園動物園へ ~ 「適応化」への重要なステップ

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ジュノー Photo(C)Toronto Zoo

カナダのトロント動物園で一昨年2015年の11月11日に誕生して人工哺育で育てられた雌のジュノー(Juno) がマニトバ州ウィニペグのアシニボイン公園動物園に移動となることをトロント動物園が発表しました。ジュノーは彼女の兄でありやはり人工哺育で育てられたハドソンとハンフリーがやはりトロント動物園からアシニボイン公園動物園に移動した(現在はトロント動物園に帰還)のと同じ道を進むことになるわけですが、それは人工哺育された個体の「適応化 (Socialization)」が目的であるわけです。TVのニュース映像を御紹介しておきます。





トロント動物園はこの人工哺育されたジュノーについて二つのステップを通して成長のレールに乗せてやることを明確にしているわけですが、まず最初のステップは誕生後の一年間に同園で行われたことを "transitioning a dependent newborn into the independent youngster" と位置づけ、そして次のステップとして "to be socialized with other polar bears closer to her age to further her development towards becoming an adult bear" と表現しています。つまり他のホッキョクグマの仲間たちとの関係の構築、つまり「適応化 (Socialization)」を行わせることを意味しているわけで、そのためには野生出身の若年・幼年個体が何頭も飼育されているアシニボイン公園動物園に移動させてこの二番目のステップを実現させようというのが今回の移動の目的となっているわけです。
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ジュノー Photo(C)Toronto Zoo

トロント動物園のホッキョクグマの人工哺育の技術は世界最高の水準であるという評価は、単に赤ちゃんを育児のできない母親から引き離すために産室から取り出して哺育を行うというだけでなく、その後の「適応化」という段階までを含んでいる総合的な人工哺育の技術であるという点で、まったく正当な評価であるわけです。

(資料)
Toronto Zoo (Feb.22 2017 - Farewell Juno)
CBC.ca (Feb.22 2017 - Hudson the polar bear's sister, Juno, coming to Winnipeg)
CTV News (Feb.22 2017 - Juno, little sis to Hudson and Humphrey, moving to Assiniboine Park Zoo)
Toronto Star (Feb.22 2017 - Juno the polar bear cub leaving Toronto for Winnipeg zoo)
(*追加資料)
Globalnews.ca (Feb.25 2017 - Toronto Zoo bids farewell to Juno the polar bear)

(過去関連投稿)
カナダ・トロント動物園でホッキョクグマの赤ちゃん誕生! ~ 母親の母乳が出ずに人工哺育へ
カナダ・トロント動物園の人工哺育の赤ちゃんのジュノー、危機的状況から回復の事実が明らかになる
カナダ・トロント動物園で人工哺育されている赤ちゃんのジュノーが生後6週間経過となる
カナダ・トロント動物園で人工哺育されている雌の赤ちゃんのジュノーが間もなく生後二か月へ
カナダ・トロント動物園で人工哺育されている雌の赤ちゃんのジュノーが無事に生後二ヶ月となる
カナダ・トロント動物園の雌の赤ちゃんのジュノーが生後三か月となり初めて室外へ
カナダ・トロント動物園の雌の赤ちゃんのジュノーが27日の「国際ホッキョクグマの日」より一般公開へ
カナダ・トロント動物園の雌の赤ちゃんの愛称の「ジュノー」が正式な名前として採用となる
カナダ・トロント動物園、ジュノーの「国際ホッキョクグマの日」 ~  一般公開開始となる
カナダ・トロント動物園の雌の赤ちゃんのジュノーが生後半年を無事に経過
カナダ・トロント動物園のジュノーが生後8ヶ月となる
カナダ・トロント動物園のジュノーが生後9ヶ月へ ~ 外部の事象に対する全面的な興味と関心の持続
カナダ・トロント動物園のジュノーが生後10ヶ月となる ~ 同園の描く優れたロードマップ
カナダ・トロント動物園のジュノーが生後11ヶ月へ ~ メインの展示場に初登場
カナダ・トロント動物園のジュノー、全ての面に活発な性格で力強い成長で間もなく一歳へ
カナダ・トロント動物園のジュノーの満一歳の公式誕生会が行われる
by polarbearmaniac | 2017-02-23 11:00 | Polarbearology

アメリカ・コロンバス動物園の二組の親子の最新の映像が公開される

アメリカ・オハイオ州のコロンバス動物園で昨年2016年11月に誕生した三頭の赤ちゃん(二組の親子)の最新の映像を同園は紹介しましたので見てみましょう。

まずアナーナと、彼女が11月8日に産んだ一頭の赤ちゃんです。この赤ちゃんは母乳以外のものも口にしているそうで、アナーナお母さんが飼育員さんから肉を与えられて時はそれを少し自分でも食べたりなどもしているそうです。



続いてオーロラと、彼女が11月14日に産んだ双子の赤ちゃんです。この双子の赤ちゃんもやはり母乳以外にお母さんに与えられた肉を自分たちも口にしているという段階にまできているようです。



(過去関連投稿)
(*オーロラの過去の出産関連)
アメリカ・オハイオ州、コロンバス動物園のアナーナとオーロラの双子姉妹はダブル出産ならず
アメリカ・オハイオ州、コロンバス動物園でホッキョクグマの双子の赤ちゃんが誕生するも二頭ともに死亡
アメリカ・オハイオ州コロンバス動物園でホッキョクグマの赤ちゃん誕生! ~ オーロラが待望の出産
アメリカ・コンロバス動物園のオーロラお母さん、赤ちゃんの育児を突然止める ~ 人工哺育へ
アメリカ・コロンバス動物園のノーラがポートランドのオレゴン動物園へ ~ その背景を読み解く
アメリカ・コロンバス動物園でのオーロラとアナーナの出産準備態勢
アメリカ・コロンバス動物園で再びホッキョクグマの双子の赤ちゃん誕生! ~ 双子姉妹のダブル出産実現!
アメリカ・コロンバス動物園でオーロラお母さんの産んだ双子の赤ちゃんが生後一週間を無事に通過
(*アナーナの出産関連)
アメリカ・コロンバス動物園でのオーロラとアナーナの出産準備態勢
アメリカ・コロンバス動物園でホッキョクグマの双子の赤ちゃん誕生! ~ 「双子姉妹の神話」は生きていた!

アメリカ・コロンバス動物園の産室内の二組の親子(アナーナ親子 & オーロラ親子)の近況
アメリカ・コロンバス動物園で誕生の三頭の赤ちゃんたちの近況
アメリカ・コロンバス動物園の産室内の二組の親子の近況 ~ 三頭の赤ちゃんは全て両目が開く
アメリカ・コロンバス動物園の産室内の二組の親子の近況 ~ 元気に成育を続ける三頭の赤ちゃん
アメリカ・コロンバス動物園の三頭の赤ちゃんたち、生後二ヶ月を過ぎてのの近況 ~ 歩き始める
アメリカ・コロンバス動物園のアナーナの赤ちゃんが間もなく生後三か月へ
アメリカ・コロンバス動物園のオーロラの双子の赤ちゃんが生後三か月を過ぎバックヤードに登場
by polarbearmaniac | 2017-02-23 09:00 | Polarbearology

デンマーク・オールボー動物園の二頭の赤ちゃんがメーリクお母さんと一緒に遂に屋外に登場!

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Photo(C)NORDJYSKE

昨年2016年の11月26日にデンマークのオールボー動物園でメーリクお母さんから誕生した二頭の赤ちゃんですが、遂に本日2月22日の現地時間の午前中に屋外に初めて登場しました。その様子を見てみましょう。二番目の映像は地元のTV局のニュース映像です。





(*追記)この親子が屋外登場するシーンをもっと長く報じた映像がその後に公開されましたので下にご紹介しておきます。



やはりメーリクお母さんはかなり神経質になっているようですね。生後88日目という、かなり早い屋外への登場です。飼育員さんが語るには、ここのところ数日というもの赤ちゃんたちは外に興味を示しており、もう屋外に出しても問題ないという判断で扉を開いてやったそうです。メーリクお母さんも大丈夫だと判断して赤ちゃんたちと一緒に屋外に登場したということのようです。最初の映像には来園者の声が入っていますが、この瞬間に立ち会えたことは幸運でした。オールボー動物園はモスクワ動物園と同じで、親子の屋外への登場を前もって告知せず、このように自然な形で行ってしまうわけです。日本やドイツではできないことです。

(資料)
TV2 Nord (Feb.22 2017 - Aalborg Zoos isbjørneunger titter frem)
NORDJYSKE (Feb.22 2017 - Isbjørneunger er lukket ud)
(*追記資料)
TV2 Nord (Feb.22 2017 - Video - Aalborg Zoos isbjørneunger titter frem)

(過去関連投稿)
デンマーク・オールボー動物園でホッキョクグマの赤ちゃん(複数)誕生! ~ メーリクが出産
デンマーク・オールボー動物園で誕生の赤ちゃんは三つ子であることが判明!
デンマーク・オールボー動物園で誕生の三つ子の赤ちゃん、最初にして最大の関門を全頭で通過するか
デンマーク・オールボー動物園で誕生の三つ子の赤ちゃん、一頭が最初の関門を突破できず死亡
デンマーク・オールボー動物園の二頭の赤ちゃん、元気に生後三週間が経過
デンマーク・オールボー動物園の二頭の赤ちゃん、生後40日目へ ~ ライブ映像配信と短時間映像の関係
デンマーク・オールボー動物園で誕生の二頭の赤ちゃんは生後六週間目に入り、取っ組み合いも始める
デンマーク・オールボー動物園の二頭の赤ちゃん、生後7週間が経過
デンマーク・オールボー動物園で産室内で育児中のメーリクに特別給餌が行われる
デンマーク・オールボー動物園の二頭の赤ちゃん、生後70日目となる
デンマーク・オールボー動物園の赤ちゃんが遂に姿を見せる ~ 屋外登場を母親の意思に任せた同園
by polarbearmaniac | 2017-02-22 21:30 | Polarbearology

アメリカ・コロンバス動物園のオーロラの双子の赤ちゃんが生後三か月を過ぎバックヤードに登場

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オーロラが産んだ双子の赤ちゃん
Photo(C)Columbus Zoo & Aquarium

アメリカ・オハイオ州のコロンバス動物園 (Columbus Zoo & Aquarium)では昨年2016年の11月8日にアナーナが産んだ一頭の赤ちゃん、そして11月14日にオーロラが産んだ双子の赤ちゃんについては地元のファンだけではなく関心の高い人が多いようです。同園は今回、オーロラが産んだ双子の赤ちゃんの最新の写真を公開しました。親子はすでに産室を出てバックヤード(behind-the-scenes yard)の土と砂のある場所に登場しているそうです。勿論まだ一般公開にはなっていません。
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オーロラお母さんと双子の赤ちゃん
Photo(C)Columbus Zoo & Aquarium

こういった赤ちゃんたちの姿を見てアメリカ人の発する形容詞は "cute" と "adorable" に集約されています。

(資料)
abc6 (Fe.21 2017 - First baby photos of Columbus Zoo polar bear cubs)

(過去関連投稿)
(*オーロラの過去の出産関連)
アメリカ・オハイオ州、コロンバス動物園のアナーナとオーロラの双子姉妹はダブル出産ならず
アメリカ・オハイオ州、コロンバス動物園でホッキョクグマの双子の赤ちゃんが誕生するも二頭ともに死亡
アメリカ・オハイオ州コロンバス動物園でホッキョクグマの赤ちゃん誕生! ~ オーロラが待望の出産
アメリカ・コンロバス動物園のオーロラお母さん、赤ちゃんの育児を突然止める ~ 人工哺育へ
アメリカ・コロンバス動物園のノーラがポートランドのオレゴン動物園へ ~ その背景を読み解く
アメリカ・コロンバス動物園でのオーロラとアナーナの出産準備態勢
アメリカ・コロンバス動物園で再びホッキョクグマの双子の赤ちゃん誕生! ~ 双子姉妹のダブル出産実現!
アメリカ・コロンバス動物園でオーロラお母さんの産んだ双子の赤ちゃんが生後一週間を無事に通過
(*アナーナの出産関連)
アメリカ・コロンバス動物園でのオーロラとアナーナの出産準備態勢
アメリカ・コロンバス動物園でホッキョクグマの双子の赤ちゃん誕生! ~ 「双子姉妹の神話」は生きていた!

アメリカ・コロンバス動物園の産室内の二組の親子(アナーナ親子 & オーロラ親子)の近況
アメリカ・コロンバス動物園で誕生の三頭の赤ちゃんたちの近況
アメリカ・コロンバス動物園の産室内の二組の親子の近況 ~ 三頭の赤ちゃんは全て両目が開く
アメリカ・コロンバス動物園の産室内の二組の親子の近況 ~ 元気に成育を続ける三頭の赤ちゃん
アメリカ・コロンバス動物園の三頭の赤ちゃんたち、生後二ヶ月を過ぎてのの近況 ~ 歩き始める
アメリカ・コロンバス動物園のアナーナの赤ちゃんが間もなく生後三か月へ
by polarbearmaniac | 2017-02-22 10:00 | Polarbearology

ロシア北東部・サハ共和国、ヤクーツク動物園で誕生の赤ちゃんの近況 ~ 生後4ヶ月程でもう他園に移動か?

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コルィマーナお母さんと赤ちゃん (C)Якутский зоопарк

ロシア北東部・サハ共和国のヤクーツク動物園で12月7日頃に5歳のコルィマーナが赤ちゃんを出産した件については、その後に同園から産室内の映像が一つだけ公開された以外に詳しい情報はありませんでした。しかし昨日21日にヤクーツク動物園は最も新しい産室内の映像を公開しましたのでご紹介しておきます。赤ちゃんは大変に元気でコルィマーナお母さんを相手に遊んでいるといったような状態です。



一週間前にコルィマーナお母さんは初めて魚を給餌として与えられたそうです。この親子の屋外登場は3月上~中旬が予定されているとのことですが現時点ではコルィマーナお母さんはじっと産室内での育児に集中しているそうです。ロシアの動物園関係者はこの赤ちゃんの性別に注目しているそうで、赤ちゃんが雄(オス)ならばハバロフスク動物園へ、雌(メス)ならばサンクトペテルブルクのレニングラード動物園に移動することになるというのはほぼ既定の計画のようですが、非常に奇妙なことにこの赤ちゃんのハバロフスク、又はサンクトペテルブルクへの移動はもう今年の3月か4月に行われると報じられています。"...это случится в марте-апреле." の "это" は、その直前の "...его отправят в Хабаровский зоопарк, если девочка — в Санкт-Петербург. " を明らかに受けているはずですので、そういう解釈になるはずです。要するにこれは「強制離乳」ということですね。つまりかつて1980年代に円山動物園で初めて誕生したポロが三か月ほどでシロお母さんから引き離されて別展示になったのと同じやり方ということになるだけでなく、このヤクーツク動物園の赤ちゃんは生後4ヶ月ほどで早々と他園に移動させられてしまうということになるわけです。これは動物福祉(Anumal Welfare)上は極めて好ましいことではありません。絶対に止めるべきです。今頃こんなことを行う動物園などあり得ないはずです。

もう少し事態の推移を見守りたいと思います。非常に気になります。仮に赤ちゃんがサンクトペテルブルクに移動させられるというならばウスラーダに母親代わりをやらせようというのでしょうか? アンデルマならば他人(他クマ)の子供でも面倒を見ると思いますがウスラーダはその性格からいってそうしたことはやらないでしょう。正確に言えばこの赤ちゃんはウスラーダの孫にあたるわけですが、人間の世界でもあるまいし祖母だから孫を可愛がるだろうなどということはホッキョクグマの世界ではあり得ない話です。赤ちゃんがハバロフスクに移動させられるとすれば、週末にでも日本から会いに行くことは比較的簡単です。しかし私が観察したいのは親子の姿であって、赤ちゃんだけというのでは非常に悲しく感じるでしょう。

(資料)
ИА ЯСИА (Feb.15 2017 - Зоопарк «Орто Дойду»: Медведица Колымана пока не покидала берлогу) (Feb.21 2017 - Видео: Колымана играет со своим детенышем)
Якутский зоопарк (Feb.15 2017 - Первый завтрак Колыманы)

(過去関連投稿)
ロシア北東部・ヤクーツク動物園のコルィマーナ、出産成功が濃厚の模様 ~ 2月21日に正式発表となる予定
ロシア北東部・ヤクーツク動物園でホッキョクグマの赤ちゃん誕生! ~ 5歳のコルィマーナが見事に出産
ロシア北東部・サハ共和国、ヤクーツク動物園で誕生の赤ちゃんの産室内映像が遂に公開
by polarbearmaniac | 2017-02-22 00:30 | Polarbearology

ドイツ・ミュンヘン、ヘラブルン動物園で誕生の赤ちゃん、週末より母親と共に屋外登場の予定

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Photo(C)Tierpark Hellabrunn

ミュンヘンのヘラブルン動物園で昨年2016年の11月21日にジョヴァンナお母さんから誕生した雌(メス)の赤ちゃんですが、いよいよ今週末(おそらく金曜日)から母親と一緒に屋外の飼育展示場に登場するようです。この下は二日ほど前の映像ですが、赤ちゃんは非常に活動的になっていますので、やはりもう屋外に出してやったほうがよいでしょう。



昨年2016年の繁殖シーズンに誕生した赤ちゃんたちは今週末あたりから次第にお披露目となっていくでしょう。

(過去関連投稿)
ドイツ・ミュンヘンのヘラブルン動物園でホッキョクグマの赤ちゃん誕生! ~ ジョヴァンナが二度目の出産
ドイツ・ミュンヘン、ヘラブルン動物園で誕生の赤ちゃん、生後三週間が過ぎる ~ 際立つ母親の安定感
ドイツ・ミュンヘン、ヘラブルン動物園で誕生の赤ちゃん、生後一ヶ月を経過して両目が開く
ドイツ・ミュンヘン、ヘラブルン動物園で誕生の赤ちゃんが生後40日を超える ~ 「表象」と「核心」
ドイツ・ミュンヘン、ヘラブルン動物園の赤ちゃん、生後50日が経過 ~ 一般公開開始は2月24日と早々と告知
ドイツ・ミュンヘン、ヘラブルン動物園で誕生の赤ちゃん、生後二ヶ月が経過
ドイツ・ミュンヘン、ヘラブルン動物園で誕生の赤ちゃんの性別は雌(メス)と判明
ドイツ・ミュンヘン、ヘラブルン動物園の赤ちゃんの活発さ ~ 管理を緩めぬジョヴァンナお母さん
ドイツ・ミュンヘン、ヘラブルン動物園の雌(メス)の赤ちゃん、あと二週間ほどで屋外登場へ
ドイツ・ミュンヘン、ヘラブルン動物園の雌(メス)の赤ちゃん、産室からの一歩を踏み出す
by polarbearmaniac | 2017-02-21 02:00 | Polarbearology

1964年のデンマーク・オールボー動物園 ~ バリーバ(愛媛)の父親ミキ (Mikki 1962~1994) の姿

24 seconds film - the last 15 seconds of polar bear cubs in Aalborg Zoo 1964.
The film has never been shown.

Kim Aagaardさんの投稿 2015年11月28日


大変に貴重な映像がデンマークのオールボー市にお住まいの方から紹介されています。この映像は1964年に撮影されたものだそうでオールボー動物園に暮らしていた野生出身の双子のホッキョクグマの姿です。実はこの映像のうちの一頭が愛媛のとべ動物園で飼育されているバリーバの父親(であり同時に祖父)であるミキ(Mikki 1962~1994) の幼い時期(一歳半でしょう)の姿だそうです。もう一頭はピーパリウク(Pipaliuk)という名前だそうです。

現在でこそオールボー動物園のホッキョクグマ飼育展示場は起伏と変化に富んだ素晴らしい場所のなっていますが、1960年代にはこのような簡素な飼育展示場だったということです。

(過去関連投稿)
ピース、その生と死の地平線の彼方に ~ 彼女の癲癇(てんかん)は母親の血統の「負の遺産」が原因?
「ホッキョクグマ計画推進会議(於 恩賜上野動物園)」について ~ 「ツヨシ問題」の行方や如何

by polarbearmaniac | 2017-02-21 01:00 | Polarbearology

モスクワ動物園が「国際ホッキョクグマの日」にヴォロコラムスク附属保護施設を希望者に限定公開へ

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ニカ Photo(C)Московский зоопарк

モスクワ市長の公式サイトが本日2月20日に発表したところによりますと、モスクワ動物園はモスクワ市から130キロほどにあるヴォロコラムスクという街にある1994年に設立された同園付属の保護施設(Волоколамский питомник московского зоопарка)を2月26日の「国際ホッキョクグマの日」のイベントの一環として初めて一般に公開するとのことです。実は以前からこのヴォロコラムスク附属保護施設を一般公開するという話があり、それはモスクワ動物園のナターリア・コーロボヴァ前園長さんがアイディアとして発表してはいたものの具体化しませんでした。過去には非常に例外的なケースとして訪問者を受け入れたことがなかったわけではないのですが、しかし今回初めて公式にそれが実現することになりました。今回が初めての試みですので人数を限定したグループでのツアーで実施するそうです。2月26日の午前9時、10時、11時の三回、モスクワ動物園の正門前からツアーのバスが出るそうで料金は1500ルーブル、バス発車の10分前までに正門前に集合する必要があり事前にチケットを購入しておくことが必要だそうです。チケットはモスクワ動物園の公式サイトのページからネットでの購入となります。ヴォロコラムスク附属保護施設では一時間半のツアーでの観覧だそうですがモスクワ動物園からこの施設までは片道二時間かかるそうで、合計すると五時間半というツアーとなるようです。参加者は18歳以上という条件が付いています。ホッキョクグマについては昨年9月に野生孤児として保護された一歳になったばかりのニカとイジェフスク動物園から移動してきて間もなくハンガリーのブダペスト動物園に旅立つこととなるシェールィとビェールィの双子兄弟に会うことができるそうです。ごく最近のヴォロコラムスク附属保護施設の様子を報じるニュース映像を御紹介しておきます。



この見学ツアーは魅力的ですね。私がもしこの時期にモスクワに滞在していれば何が何でも参加してみたいと思います。日本の動物園のホッキョクグマでもかつてこのヴォロコラムスク附属保護施設に暮らしていた個体がいます。横浜のジャンブイと姫路のホクトです。彼らがどのような場所で暮らしていたかを確認するのも意味があると思います。それから、今後のことですが、このヴォロコラムスク附属保護施設の見学についてはグループでの訪問だけについて受け入れていくという方向に進む模様です。個人での見学というのは今後においてもやはり難しいようです。その点はちょっと残念ですね。

(資料)
Официальный сайт Мэра Москвы (Feb.20 2017 - Московский зоопарк впервые покажет посетителям стерхов и близнецов белых медведей)
Московский зоопарк (Feb.20 2017 - Экскурсия в Зоопитомник)
РИА Новости (Feb.20 2017 - Московский зоопарк впервые проведет выездную экскурсию с редкими животными)
Вечерняя Москва (Feb.20 2017 - Впервые Московский зоопарк покажет близнецов белых медведей и баранов Марко Поло)

(過去関連投稿)
モスクワ動物園が期待を持つ将来の新ペア ~ ヴォロコラムスク付属保護施設のホッキョクグマたち
モスクワ動物園がヴォロコラムスク付属保護施設に一般来園者の訪問を受け入れへ
by polarbearmaniac | 2017-02-20 16:30 | Polarbearology

中国・山東省 煙台市の蓬莱海洋極地世界でホッキョクグマの赤ちゃん誕生! ~ ヴァニラの姪なのか?

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伊丽娜 (Irina the Polar Bear)  Photo(C)人民网/Xinhua/Chu Yang

これもまた突然のニュースです。中国・山東省 煙台(烟台)市の蓬莱海洋極地世界 (山东蓬莱海洋极地世界/Penglai Ocean Polar World) で昨年2016年12月19日にホッキョクグマの赤ちゃんが誕生したとのことです。赤ちゃんは雌(メス)だそうで、すでに "伊丽娜" (イリーナ)という名前が付いているようです。
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伊丽娜 (Irina the Polar Bear)   Photo(C)人民网/Xinhua/Chu Yang

この赤ちゃんの母親は “蓬蓬” という10歳のホッキョクグマだとのことです。しかしその後にこの赤ちゃんは人工哺育となってすでに現在では体重が5kgs となっているそうで、報道陣に初めてその存在が公開されました。実はこの施設では2012年の1月1日にもホッキョクグマの赤ちゃんが誕生しており、その時の母親も“蓬蓬”でした。この時のことについては「中国・山東省、烟台市の蓬莱海洋極地世界でホッキョクグマの赤ちゃん誕生!」という投稿を御参照下さい。今回の赤ちゃんもハイブリッドなのではないかとも思いますが、仮にそうならばホッキョクグマ以外の血は非常に薄くなっているように見えます。それから今回の赤ちゃんは自然繁殖で誕生した後に人工哺育になったと報道されていますが、これは多分事実だろうという気がします。
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伊丽娜 (Irina the Polar Bear)   Photo(C)人民网/Xinhua/Chu Yang

ともかく中国におけるホッキョクグマ飼育は謎の部分が非常に多いわけで、断定的なことは言えません。中国のホッキョクグマについてご興味のある方は過去関連投稿を御参照下さい。中国のホッキョクグマについては欧米のブロガーさんたちに全く手の出ない領域です。何故なら漢字という彼らにとっての大きな障害を克服することが難しいからです。といって我々日本人が中国のホッキョクグマ情報を正確に把握できるかといえば決してそうではありません。何故なら中国国内のホッキョクグマの移動情報はほとんどネットには現れず、またホッキョクグマの名前も中国風に改名されてしまっているからです。さらにもっと都合の悪いことに中国の施設から発表される情報、特に出自と年齢については多くの場合は事実ではない情報だからです。今回の赤ちゃんの母親であるといわれる “蓬蓬” も本当のところは10歳かどうかはわからないのです。ただしかし血統登録情報を参照しますと確かにこの蓬莱海洋極地世界には2007年生まれの雌(メス)のホッキョクグマが飼育されていることになっています。下が血統登録情報です(クリックしていただくと拡大します)。
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ドイツのロストック動物園が管理している上の血統登録情報によりますと、この雌のホッキョクグマは名前がサーシャとなります。次に日本平動物園のヴァニラの血統登録情報をご覧いただきましょう。ヴァニラの国際血統登録名はヴァニアですので "Vania" と表記されています。
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この二つを比較しますと父親はいずれも#1564、母親もいずれも#867です。血統番号の#1564は父親であるイゴール、#867は母親であるウディを示しているわけです。つまりサーシャの両親は日本平動物園のヴァニラの両親と同じことになりますからサーシャはヴァニラの姉ということになるわけです。ウディはウスラーダの妹ですからウスラーダの息子であるノヴォシビルスク動物園のクラーシン(カイ)と日本平動物園のピョートル(ロッシー)はウディの娘であるサーシャと従兄妹(いとこ)同士となります。またヴァニラもクラーシン(カイ)とピョートル(ロッシー)の従兄妹(いとこ)になります。つまり今回の赤ちゃんは大阪のシルカと又従姉妹(またいとこ)の関係となるわけです。しかしそもそも中国に飼育されているホッキョクグマについて血統登録情報はあまりあてになりません。今回の赤ちゃんの母親である “蓬蓬” は果たしてサーシャと同一のホッキョクグマであるかどうかは即断できません。何故なら前回2012年1月1日にこの施設で誕生した赤ちゃんの母親も今回と同じく“蓬蓬”であると報じられていたわけですが、上の血統登録情報を見ていただくとサーシャがバンコクから蓬莱海洋極地世界に来園したのは2012年7月2日となっていて時系列的に明らかに矛盾しているわけです。やはり中国のホッキョクグマについてその血統を追及することは容易ではないということなのです。しかし仮に今回の赤ちゃんの母親であると報じられている“蓬蓬”がサーシャと同じホッキョクグマであるとしますと、なんとなく育児放棄してしまうといった「雰囲気」はヴァニラにも漂う「雰囲気」ではあります。
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伊丽娜 (Irina the Polar Bear)   Photo(C)人民网

これは私の勘ですが、今回の赤ちゃんの母親はやはりサーシャであるような気がします。何故なら今回の赤ちゃんの名前が "伊丽娜" という、中国語としてはかなり奇妙な名前であるからです。これは読んで字の如く "イリーナ" というロシアの名前の当て字であることは間違いないと思うからです。問題は父親ですが、これは報道には記述がありません。父親がどのホッキョクグマなのかをかなり探求する必要がありそうですね。

(資料)
人民网 (Feb.18 2017 - 山东蓬莱海洋极地世界北极熊新添小宝宝)
华龙网 (Feb.19 2017 - 山东蓬莱新添北极熊宝宝)
Xinhua (Feb.16 2017 - Cachorra de oso polar "Yilina" en el Acuario del Océano de Penglai)

(過去関連投稿)
(*中国関連)
中国・大連、老虎灘海洋公園の極地海洋館でホッキョクグマの双子の赤ちゃん誕生!
中国における「異形のホッキョクグマ」の存在
中国・大連のホッキョクグマの赤ちゃん順調な生育で一般公開へ
中国・大連市の極地海洋館で人工哺育の双子の赤ちゃんが一般公開 ~ 要注意の日本語版報道
中国・大連、極地海洋館の双子の赤ちゃんの最新の写真 ~ 9月に武漢の新施設へ移動決定
中国・大連、極地海洋館の双子ちゃん、やはり「異形のホッキョクグマ」への道を歩む ~ 遺伝子操作か?
中国・大連のホッキョクグマの双子、天津の施設へ移動 ~ 異形の乐乐、静静そして淘淘のこと
中国・大連、老虎灘海洋公園でホッキョクグマの双子の赤ちゃん誕生! ~ また繰り返される不可解な人工哺育
中国・大連で人工哺育の淘淘、乐乐、静静の出生の謎を追う ~ 「異形」 は先天的なのか?
中国・山東省、烟台市の蓬莱海洋極地世界でホッキョクグマの赤ちゃん誕生!
中国・烟台市の蓬莱海洋極地世界で誕生した赤ちゃん、安定した状態で春節を迎える
中国・烟台市の蓬莱海洋極地世界で誕生の赤ちゃんが元気に生後50日目へ ~ 「疑惑」 はあるのか?
中国・大連生まれの人工哺育の双子の乐乐と静静が今度は成都から武漢へ ~ 多すぎる移動の不可解さ
中国・烟台市の蓬莱海洋極地世界で誕生の赤ちゃんが元気に生後三か月が経過
中国・烟台市の蓬莱海洋極地世界の赤ちゃん・元元の生後100日目のお祝い
中国・天津市の天津海昌極地海洋世界でホッキョクグマの双子の赤ちゃん誕生!
中国・天津市の天津海昌極地海洋世界で誕生したホッキョクグマの人工哺育の双子の赤ちゃんが一般公開
中国・天津市の極地海洋世界の赤ちゃんと大連市の極地海洋館の赤ちゃんとの奇妙な外形上の類似点
中国・天津市の天津海昌極地海洋世界で誕生の双子の赤ちゃんの名前が「晶晶」と「薇薇」に決定
中国・烟台市の蓬莱海洋極地世界の赤ちゃん、順調に生後半年が経過 ~ ホッキョクグマ以外の血はあるか?
中国・烟台市の蓬莱海洋極地世界の赤ちゃん元元が公開へ ~ 中国で増加するハイブリッド展示上の問題点
中国・浙江省杭州市の極地海洋公園のハイブリッド ~ 奇々怪々とした中国民間施設でのハイブリッドの存在
中国・大連市の大連森林動物園でホッキョクグマの赤ちゃん誕生!
中国・大連市、大連森林動物園の赤ちゃん、梦想が一般公開となる ~ 消えた両親の謎
秋田県が購入断念の「幻の東欧の個体」、突然中国にその姿を現す!
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中国・大連市、老虎灘海洋公園の極地海洋動物館で宝宝と薇薇の同居が開始 ~ 全体像が掴めぬ中国の状況
中国・天津市の天津海昌極地海洋世界でホッキョクグマの赤ちゃん誕生! ~ そしてカナダでの映画撮影
映画 “Il mio amico Nanuk” で共演したエイギー(Agee) とハイブリッドの皮祖 (Pezoo)
中国・山東省済南市の「泉城海洋極地世界」でホッキョクグマの双子の赤ちゃん誕生!
(*以下、大連市、老虎灘海洋公園の極地海洋動物館、及び大連森林動物園訪問記)
大連・老虎灘海洋公園の極地海洋動物館 ~ 遂に謎の赤ちゃんとの対面へ!
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大連森林動物園へ ~ 実態のわからぬホッキョクグマ飼育
大連森林動物園の謎のホッキョクグマ
(哈爾濱極地館関連)
中国・黒龍江省、哈爾濱極地館のホッキョクグマたち ~ ブラックホールの内側の謎
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(*ハイブリッド関連)
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セルビア・ベオグラード動物園のホッキョクグマのハイブリッド個体(Ursid hybrid)は何故出現したのか?
某国営放送局の某番組について ~ 決して姿を見せぬ "暗黒の闇" と "深い霧" に潜む "謎の顔"
セルビア・ベオグラード動物園のハイブリッドの正体 ~ “Polar Bear/Kodiak Bear Hybrid”
中国・広東省、広州市の世界からの批判を浴びる「広州市正佳極地海洋世界のホッキョクグマ」の謎
by polarbearmaniac | 2017-02-19 16:30 | Polarbearology

ベルリン動物公園からベルリン動物園に移動したヴァロージャが飼育展示場に登場 ~ モスクワでの光景の回想

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ヴァロージャ (Eisbär Wolodja/Белый медведь Володя)
Photo(C)Zoo Berlin

すでにご紹介していましたが旧東ベルリンのベルリン動物公園 (Tierpark Berlin) の赤ちゃんであるフリッツの父親であるヴァロージャ(Володя/Wolodja)は同園における飼育展示場の施設改修工事、及びトーニャと息子のフリッツの飼育展示場の完全な使用に伴って旧西ベルリンのベルリン動物園(Zoologischer Garten Berlin - 略して "Zoo Berlin") に移動して当分の間はそこで暮らすこととなったわけで、そのヴァロージャは移動の後に元気にベルリン動物園の飼育展示場に一昨日に登場しました。
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ヴァロージャ (Eisbär Wolodja/Белый медведь Володя)
Photo(C)Zoo Berlin

移動作業は必ずしもスムーズではなかったようで、ヴァロージャは移動用ケージに自ら入るということがなかたっために麻酔銃を使用せざるを得なかったそうです。そのために彼は移動後のベルリン動物園では一日余分に室内に留まって体調の管理が行われたようです。 さて、このヴァロージャは多分2018年一杯まではこのベルリン動物園に留まることとなるでしょう。ベルリン動物園にが現在32歳の雌のカチューシャも飼育されていますが、果たしてヴァロージャとの同居があるかという点にも注目しちですが、カチューシャは高齢ですのであまり無理はさせないほうがよいと思います。

さて、このヴァロージャですがここでちょっと復習しておきたいのですが、彼は2011年11月にモスクワ動物園でシモーナが産んだ三つ子のうちの一頭です。私は2012年の3月と9月にモスクワ動物園を連続して何日も訪問して母親のシモーナとこの三つ子たちの様子をじっくりと観察できたのは大きな経験になりました。下の映像は以前にもご紹介していますが2012年3月の映像です。


シモーナと三つ子の赤ちゃん (Simona the Polar bear and her triplet cubs at Moscow Zoo on Mar.31 2012 - 2)

それからこの下の映像は私がちょうどモスクワに滞在していたときのニュース映像です。室内での様子、その他が非常に興味深いです。これは英語版のニュースですので音声はonにして下さい。



あの時あんなに小さかった三つ子ちゃんですが、そのうちの一頭であるヴァロージャがもう父親となったわけですから、時の流れるのはあっという間ということです。下の過去関連投稿に私の2012年の3月と9月の訪問記がリンクされていますので御興味のある方はご覧下さい。

(資料)
B.Z. Berlin (Feb.16 2017 - Papa von Eisbär Fritz hat seinen Wohnsitz gewechselt)

(過去関連投稿)
ドイツ・ベルリン動物公園のトーニャのパートナーとしてモスクワから到着した「謎の幼年個体」の正体は?
ベルリン動物公園のトーニャと「謎の幼年個体」との間の繁殖は姉弟間の近親交配との大きな批判起きる
ベルリン動物公園の担当者、ドイツ国内の「近親交配批判」に反論 ~ “Errare humanum est...”
ベルリン動物公園でモスクワ動物園生まれのシモーナの三つ子の一頭、ヴァロージャが一般公開される
ベルリン動物公園のヴァロージャ(Володя/Wolodja)の来園の経緯 ~ 霧の中に浮かぶ真相
ベルリン動物公園がフリッツのために飼育展示場を一部改修の予定 ~ 父親のヴァロージャはベルリン動物園へ
(*2012年3月、9月 モスクワ動物園訪問記)
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シモーナお母さんと三つ子の子供たちの姿 ~ 今日 (9月23日) のアルバムより ~ お元気で!
by polarbearmaniac | 2017-02-19 00:30 | Polarbearology

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