街、雲、それからホッキョクグマ ~ Polarbearology & conjectaneum


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ベルリン動物公園の赤ちゃんのフリッツ、生後106日が経過 ~ 屋外登場の日が迫る

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フリッツ Photo(C)Tierpark Berlin

旧東ベルリンにあるベルリン動物公園で昨年2016年11月3日にトーニャお母さんから誕生した雄(オス)の赤ちゃんのフリッツは生後106日が経過しています。通常の場合ですと生後100日前後で母親と一緒に屋外に登場している時期なのですがベルリン動物公園はこのフリッツの一般へのお披露目のために飼育展示場の安全工事が続いているようでフリッツはまだトーニャお母さんと一緒に室内で暮らしています。ホッキョクグマの赤ちゃんがいったい生後何日で屋外に登場してきたかについては「オランダ・ヌエネンの「動物帝国」で誕生の双子の赤ちゃんのピセルとノルチェ、早々と戸外に初登場!」という投稿で纏めてみたことがあります。最近で最も早い例は生後80日目というケースでした。

さてこのフリッツですが写真の通り、本当に可愛くなってきました。体重は10キロになったそうです。

(資料)
Berliner Zeitung (Feb.17 2017 - Eisbär-Nachwuchs Fritz ist ein schwerer Junge)

(過去関連投稿)
ベルリン動物公園(Tierpark Berlin)でホッキョクグマの双子の赤ちゃん誕生! ~ 第一関門は週末
ベルリン動物公園で誕生の双子の赤ちゃん、第一関門の生後72時間を見事に乗り切る ~ 授乳音確認
ベルリン動物公園で誕生の双子の赤ちゃんは生後五日を乗り切る ~ 生後10日間を最初の関門ととらえる同園
ベルリン動物公園で誕生の双子の赤ちゃん、一頭が産室内で姿を消す? ~ 生存は一頭と同園が発表
ベルリン動物公園、産室内のトーニャお母さんに若干の余裕が生まれる ~ 隣室での水分補給
ベルリン動物公園の赤ちゃんが生後20日が経過 ~ 産室内のトーニャお母さんにニンジンとリンゴの差し入れ
ベルリン動物公園で誕生の赤ちゃん、生後25日が経過し前脚で踏ん張って前に進もうとし始める
ベルリン動物公園で誕生の赤ちゃん、順調に満一ヶ月へ
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ベルリン動物公園で誕生の赤ちゃん、生後40日で立ち上がり始める ~ 同園がトーニャを「熟練の母親」と評価
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ベルリン動物公園で誕生の赤ちゃん、生後50日が経過する
ベルリン動物公園で誕生の赤ちゃん、生後約二ヶ月が経過
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ベルリン動物公園のトーニャお母さん、散らかった床を片付ける ~ 初めて肉に挑戦した赤ちゃん
ベルリン動物公園で誕生の赤ちゃんの命名投票が始まる
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ベルリン動物公園がフリッツのために飼育展示場を一部改修の予定 ~ 父親のヴァロージャはベルリン動物園へ
by polarbearmaniac | 2017-02-18 01:30 | Polarbearology

エストニア・タリン動物園で誕生の赤ちゃんが生後12週間経過へ ~ 寝心地の悪そうな産室



エストニアのタリン動物園で11月26日にフリーダお母さんから誕生した赤ちゃんですが、生後83日が経過しています。産室内の映像が同園よりまた紹介されています。赤ちゃんは動き回りたいらしくフリーダお母さんを引っ張ったりして元気一杯の様子です。いつも感じるのですが、このタリン動物園の産室は寝心地があまり良くないのではないでしょうか。板の上に寝ていて落ち着けるのでしょうかね.....。

(資料)
Delfi (Feb.26 2017 - Vaata, kuidas jääkaru Friida mängib oma paarikuise pisipojaga)

(過去関連投稿)
バルト海沿岸・エストニアのタリン動物園でホッキョクグマの赤ちゃん誕生!
エストニア・タリン動物園で誕生の赤ちゃんが生後10日目となる ~ ノラとノルトの誕生会が開催
エストニア・タリン動物園で誕生の赤ちゃんが生後3週間が経過 ~ 飼育マニュアルを無視した同園の謎
エストニア・タリン動物園で誕生の赤ちゃんが生後4週間が経過 ~ 映像から伝わってくる安定感
エストニア・タリン動物園の赤ちゃん、生後二ヶ月が経過 ~ 秋には新飼育展示場へ移動
by polarbearmaniac | 2017-02-18 00:30 | Polarbearology

「大阪でシルカとゴーゴが同居開始」というロシアのマスコミの大誤報 ~ 超えられない認知度の壁



いやはや、驚きました。ロシア・ノヴォシビルスク市のマスコミ(НГС)の配信したニュースを見て私はびっくりしてしまいました。本日付けのこのロシアのマスコミの記事には「シルカとゴーゴが同居している」という写真が掲載されており、「大阪の天王寺動物園はシルカのパートナーとしてゴーゴを入手した。ゴーゴはもうすでに天王寺動物園の飼育展示場に登場している。」と述べられ、しかもシルカもゴーゴも共に3歳であると書かれています。このマスコミがソースにしているのは地元の方々のSNSサイトに投稿されたバフィンとモモの動画です。困ったことです。

(*追記1)コムソモリスカヤ・ブラウダ紙がノヴォシビルスクのシルカファンの方々やノヴォシビルスク動物園の担当者にまで取材を行って、このНГСの情報は正しくないという記事を夕方になって発表しました。



(*追記2)最初の誤った情報を流したマスコミ(НГС)はコムソモリスカヤ・プラウダ紙の上の記事の発表直後に当初の記事を訂正しました。ところがそれは当初の記事のバフィンとモモの写真の上にゴーゴの写真を追加で掲載したものの文章は一切訂正していません。お詫びの文言もありません。結局「シルカとゴーゴはもう一緒にいる」という内容のままです。これもまた困ったことです。

ロシアの方々と我々日本人とのコミュニケーションは難しいですね。翻訳サイトというものがあるにはあるのですが、これも大いに問題があります。非常に荒っぽくて単純化して言いますと、ロシア語には「男言葉」と「女言葉」があるのです。ロシア語学習の参考書に書かれているのは全て「男言葉」です。翻訳サイトで日本語をロシア語にしようとすると、それは全てロシア語の「男言葉」に翻訳されてしまいます。大方の翻訳サイトでは、日本語 → 英語 → ロシア語というように、中間に英語が介在しています。たとえば「俺様はうれしいぜ」という日本語でも「あたいは嬉しいざーます」という日本語でも、英語はそもそも話し手の性別を語形変化的には区別しない言語ですので、性別を無視して "I am glad" と翻訳します。そしてこの英語が今度はロシア語に変換されるわけです。そしてそのロシア語は全て「男言葉」になるわけです。つまり "Я рад." と翻訳されます。ところが本当は「私は嬉しい」という日本語をロシア語にすると話し手が男性の場合は "Я рад."、女性の場合は "Я рада." となります。フランス語もこういった男性形、女性形が存在する場面があります。「私は嬉しい」というのを話し手が男性の場合は "Je suis heureux." 、話し手が女性の場合は "Je suis heureuse." と言います。そして翻訳サイトでフランス語をロシア語にしようとして仮に女性表現の "Je suis heureuse." を入力しますと、最初にまずこれが英語に変換され、そしてそれがロシア語になります。英語は全て "I am glad." ですから、これがロシア語になると「男言葉」の "Я рад." になってしまうというわけです。フランス語でせっかく話し手が女性である表現を入力しても、ロシア語の「女言葉」にはならないのです。何故なら中間に英語が介在して「男」「女」の表現の区別を無くしてしまうからです。これがネットにおける「英語帝国主義」の支配構造なのです。翻訳サイトも辞書も、実際は文法を知らないとなかなか簡単には使いこなせない道具であるという認識が必要であるとも言えます。

しかし今回の大誤報は、そういった翻訳サイトの問題点の存在以前の重大なミスですね。配信元のメディアに訂正依頼のメールを送ってありますが無視されているようで、いくつかのマスコミも最初に配信したНГСの記事をソースにしてこの faked news を報じ始めています。困ったことです。

勿論こうした誤った内容の記事を配信したマスコミに全面的な責任があるわけですが、せめて日本語がラテン文字表記でしたらこのような間違いは生じなかったでしょう。ホッキョクグマの生息地を自国領内に持つ国とか、あるいはホッキョクグマを飼育している動物園が属する国というのはほとんどがラテン文字(又はキリル文字)を使用している国であり、日本(そして中国)のようなラテン文字を使用しない国で暮らすホッキョクグマたちが国際的に認知度が非常に低いというのは事実です。こういったことを回避しようとすれば日本で暮らすホッキョクグマたちの写真や動画をネット上にアップさせる際に彼らの名前にラテン文字を併記してやるという方法はあるにはありますし私はそれを極力実践しているつもりですが、これは一般的ではないでしょうし同好の方々にもあえてお勧めはしません。

(資料)
НГС - Независимые Городские Сайты (Feb.17 2017 - Уехавшей в Японию медведице Шилке нашли жениха)
by polarbearmaniac | 2017-02-17 12:00 | Polarbearology

カナダ・ケベック州、サンフェリシアン原生動物園でエサクバクとイレの同居始まる ~ 幸運を待つだけか?

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イレ(左)とエサクバク(右)
Photo(C)Zoo sauvage de Saint-Félicien

カナダ・ケベック州のサンフェリシアン原生動物園 (Zoo sauvage de Saint-Félicien) におけるホッキョクグマ繁殖への試みは今までかなりその推移を追いかけてきたつもりです。この動物園で飼育されている野生出身で現在は14歳の雌(メス)のエサクバク (Aisaqvaq /Aisakvak) は彼女がまだ7歳となったばかりである時期の2009年の11月にタイガとガヌークという双子の出産に成功して以来、全く出産からは遠ざかってしまっているという現実を見てきたわけです。繁殖への試みの最初の段階で見事繁殖に成功したときに「ホッキョクグマの繁殖は簡単である」という観念を関係者が安易に抱いたでろうことは否定できないようにも思います。こういったことは何もこの動物園だけではなく、世界のいくつかの施設でも容易に見出せそうです。そうこうしているうちに毎年段々と期待値が下がっていくというのもとりわけ意外な話ではありません。

さて、このエサクバクは彼女が最初の出産に成功したときのパートナーであったイヌクシュクから欧州から来園したイレ(Yellé)に変わり、そして次にはエディに変わるといった経緯を経て今年のシーズンは再びイレをパートナーとしたわけですが果たしてどのようなことになるかは一応注目しておきたいことではあります。

このエサクバクが産室のあるエリアから飼育展示場に復帰したというのが前回の投稿時点の状況でした。さて、その後にエサクバクとイレ(Yellé)の同居が始まったようです。その映像を確認しておきましょう。これは同居開始の日の映像です。



次は上の数日後の映像ですがエサクバクはプールに入りイレは彼女の姿を陸の上で追っているという状態です。



さらに上の映像から2~3日後の映像が以下です。



さて、こういった経緯の中でエサクバクとイレの同居については繁殖行為に一歩手前というところまでは行ったようです。以下の Radio-Canada の記事をクリックして開いていただくと映像を見ることができます。


毎年こういうことが繰り返され、そしてエサクバクは秋から産室のある別のエリアに移動し、そして出産を待つということの繰り返しです。本当になかなか容易ではありません。このサンフェリシアン原生動物園の場合はペアを変えてみるという試みを行っていて出産・育児の成功経験のあるエサクバクに期待するわけですが、まだあと数年はこういったことの繰り返しでしょう。試行錯誤といったことではなく、ただただ幸運を待つという感じです。しかしどうでしょうか、一度イレの検査を行って彼の繁殖能力の有無を確認したほうがよいように私は思います。そのほうが実りあるように思うのですが.....。

(資料)
Radio-Canada (Feb.8 2017 - La sexualité chez les animaux à l’occasion de la Saint-Valentin)

(過去関連投稿)
カナダ・ケベック州、サンフェリシアン原生動物園のエサクバク、展示場に復帰 ~ 本命の意外な失望結果
カナダ・ケベック州 サンフェリシアン原生動物園のエサクバクとイレのペアへの大きな期待
カナダ・ケペック州、サンフェリシアン原生動物園のエサクバク、早々と出産準備のための別区画に移る
「ホッキョクグマ飼育マニュアル(Care Manual)」よりの考察(10) ~ 出産に備えた雌の「隔離」とは?
カナダ・ケペック州、サンフェリシアン原生動物園のエサクバクの産室内の姿が公開 ~ スタッフの余裕
カナダ・サンフェリシアン原生動物園の産室内のエサクバク ~ ” Bonne nuit belle Aisaqvak !”
カナダ・ケベック州、サンフェリシアン原生動物園のエサクバク、「本命」の2年続きの失望結果
カナダ・ケベック州、サンフェリシアン原生動物園のエサクバクとイレのペアの繁殖への挑戦
カナダ・ケベック州、サンフェリシアン原生動物園でのイレの健康チェックトレーニング
カナダ・ケベック州、サンフェリシアン原生動物園のエサクバクの新しいパートナーとしてエディが来園
カナダ・ケベック州、サンフェリシアン原生動物園のエサクバク、新パートナーとの間で繁殖に再挑戦
カナダ・ケベック州、サンフェリシアン原生動物園でイレと検疫期間の終了したミラクの初顔合わせ
カナダ・ケベック州、サンフェリシアン原生動物園の深慮遠謀 ~ エサクバクとミラクのダブル出産への挑戦
カナダ・ケベック州、サンフェリシアン原生動物園のエサクバク、ミラク、イレの近況
カナダ・サンフェリシアン原生動物園のイレ(Yellé) のハロウィーン ~ 「ホッキョクグマ週間」について
カナダ・ケベック州、サンフェリシアン原生動物園のエサクバクが飼育展示場に復帰 ~ 漂う今後への閉塞感
by polarbearmaniac | 2017-02-16 23:00 | Polarbearology

ロシア・クラスノヤルスク動物園でホッキョクグマのバレンタインデーが祝われる ~ 冬期の新しいイベント

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フェリックス(左)とオーロラ(右)
Photo(C)"Роев ручей" Красноярский зоопарк

ロシアの動物園と日本の動物園の大きな違いは、前者は冬期になると入園者の数がめっきりと減ってしまうということです。これは本当に顕著なのです。あのモスクワ動物園ですらその例外ではありません。さて、そうなるとロシアの動物園は冬期になんとか来園者を増やそうとする試みを行うわけですがロシアの冬は厳しく動物たちの中で冬期に夏期以上の活躍が期待できるのはホッキョクグマぐらいしかないわけです。そこでホッキョクグマにイベントの主役となってくれないかと人間は頼み込むわけです。そしてついにホッキョクグマのためのバレンタインデーというイベントがロシア・シベリア中部のクラスノヤルスク動物園(正確には、ロエフ・ルチェイ・クラスノヤルスク動物園 - Красноярский зоопарк "Роев ручей")で昨日行われました。その様子を見てみましょう。搭乗しているのはもちろん雄のフェリックスと雌のオーロラ(本名ヴィクトリア)という野生出身同士の期待のペアです。





バレンタインデーのプレゼントとはいっても雄のフェリックスにだけ与えられたのではなくペアの両方がもらえたようです。
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(C)Life.ru

さて、このペアは以前からご紹介しています通り野生出身同士のペアであり、このペアの間で仮に繁殖に成功して誕生した個体は今までにはない「新血統」の個体となるわけですので日本のホッキョクグマ界としては何が何でも入手したいわけですが、昨年の秋頃からロシアと欧州との間でのホッキョクグマ繁殖に関する協力関係が急進展してきましたので、このクラスノヤルスク動物園で誕生した個体を日本に導入することは事実上はもう不可能になっている状況です。ロシアと欧州によるホッキョクグマの幼年・若年個体の「囲い込み体制」がほぼ確立してしまっているわけです。日本の動物園にとっては非常に残念なことです。解決策としては日本の動物園のうち飼育展示場の基準を達成した施設を持つ動物園から順にこの「囲い込み体制」の中に入っていくことです。かなり面倒な状況ですね。

(資料)
Life.ru (Feb.14 2017 - В красноярском зоопарке влюблённые звери отмечают День святого Валентина)
ТВ-Енисей (Feb.14 2017 - К празднованию Дня всех влюбленных присоединился "Роев Ручей")
Комсомольская правда в Красноярске (Feb.14 2017 - Любви все особи покорны: 5 самых романтичных пар среди животных… и птиц)

(過去関連投稿)
(*オーロラ関連)
ロシア極北・タイミール半島でホッキョクグマの2頭の赤ちゃんを保護!
ロシア・タイミール半島で保護された赤ちゃん孤児の続報
ロシア・クラスノヤルスク動物園の2頭の赤ちゃん孤児、同市に留まり同居の継続が決定!
ロシア・クラスノヤルスク動物園で暮らすタイミール半島で保護された双子の孤児の名前が決まる
ロシア・ウドムルト共和国のイジェフスク動物園 ~ 「さすらいのホッキョクグマ」ピムの安住の地となるか
モスクワ動物園がカザン市動物園に1頭のホッキョクグマを贈与 ~ 帰属意識と権利関係の狭間で
ロシア・クラスノヤルスク動物園で保護の双子の孤児に別れの時来る ~ オーロラがイジェフスク動物園へ
(*フェリックス関連)
ロシア・クラスノヤルスク動物園の2頭の伊達男たち ~ 華麗なる独身生活を謳歌?
ロシア・クラスノヤルスク動物園のプール開き
ロシア・シベリア中部、クラスノヤルスク動物園のプール開き
ロシア・クラスノヤルスク動物園のフェリックス、米大統領選挙でのトランプ氏勝利の予想が的中
ロシア・クラスノヤルスク動物園のフェリックス、米大統領選挙予想的中のご褒美はトランプケーキ
(*フェリックスとオーロラ関係)
ロシア・シベリア中部、クラスノヤルスク動物園の野生出身の新ペアの繁殖への期待 ~ 日本は果実を狙え
ロシア・シベリア中部、クラスノヤルスク動物園の「プール開き」 ~ 夏に向けたフェリックスとオーロラの姿
ロシア・シベリア中部、クラスノヤルスク動物園の野生出身のフェリックスとオーロラのペア形成への準備
ロシア・シベリア中部、クラスノヤルスク動物園の「国際ホッキョクグマの日」のフェリックスとオーロラの姿
ロシア・クラスノヤルスク動物園のフェリックスとオーロラの同居開始 ~ 新血統の誕生への大きな期待
ロシア・クラスノヤルスク動物園、野生出身のフェリックスとオーロラが繁殖に向け驀進
ロシア・シベリア中部、クラスノヤルスク動物園のホッキョクグマたちに欧州の来園者からプレゼント
ロシア・クラスノヤルスク動物園の新飼育展示場計画発表 ~ 欧露の「囲い込み」体制に日本はどう対応するか
ロシア・クラスノヤルスク動物園のフェリックスとオーロラ、来年の繁殖シーズンへの大きな期待
by polarbearmaniac | 2017-02-15 16:00 | Polarbearology

アメリカ・トレド動物園のナヌヤークがシカゴのブルックフィールド動物園へ ~ 出産成功経験への期待

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ナヌヤーク (Nanuyaak the Polar bear/Белая медведица Нануяак) Photo(C)Chicago Zoological Society

ここのところアメリカの動物園におけるホッキョクグマの繁殖のための意欲的な個体再配置が行われています。アメリカ・オハイオ州のトレド動物園で飼育されていた野生出身の22歳の雌(メス)のホッキョクグマであるナヌヤークが今月初めにシカゴのブルックフィールド動物園に移動したそうです。この移動はAZAのSSP(Polar Bear Species Survival Plan)による移動だそうでブルックフィールド動物園で飼育されている10歳の雄(オス)のハドソンとの間の繁殖を狙うと言う目的です。このナヌヤークのブルックフィールド動物園での映像を下にご紹介しておきます。



このナヌヤークというホッキョクグマは1995年5月にアラスカのバローという街で保護された野生孤児の個体です。その後2001年からトレド動物園で飼育されてきたわけですが2006年の11月に雄のニキータ(現 ノースカロライナ動物園)を出産しています。つまり彼女は出産と育児の経験があるわけです。トレド動物園ではあの有名なクリスタルと共にマーティをパートナーとして繁殖の舞台に立ち続けてきたホッキョクグマです。
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ナヌヤークと息子のニキータ(現 ノースカロライナ動物園)
- April 18, 2007  Photo(C)Toledo Blade

AZAのSSP(Polar Bear Species Survival Plan)を推進する委員会の座長であるトレド動物園のメイヤーソン女史の考えで、トレド動物園で飼育されてきたこのナヌヤークをシカゴのブルックフィールド動物園に移動させて10歳になっているにもかかわらずパートナーのいないハドソンとペアにして繁殖を狙おうという意図であるわけです。ナヌヤークの野生出身の血と過去の出産・育児の成功経験を極力生かそうという意図によって行われた今回の彼女のシカゴへの移動について私はそれを高く評価したいと思いますが、できたらもう2~3年早くこれが実現していたらという感じもするわけです。浜松のバフィンが大阪に移動したのは彼女が19歳のときであり、そのときにゴーゴは6歳だったわけですが、それから何シーズンも費やしてようやくモモが誕生したわけです。バフィンとゴーゴの大阪における出会いからちょうど3年経過した年齢で今度はシカゴでナヌヤークとハドソンがペアを組む形となります。ただしバフィンは種産経験はあったものの育児経験はありませんでしたがこのナヌヤークは育児経験があるというのが強みではあります。ともかくこのシカゴにおける新しいペアには年齢差はあるものの期待したいと思います。私は2009年9月にシカゴでこのハドソンに会っていますが強い印象というものはありませんでした。むしろハドソンの母親である故アーキの神経質そうな表情のほうが強く記憶に残っています。
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ナヌヤーク Photo(C)Chicago Zoological Society
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ハドソン(左)とナヌヤーク(右)
Photo(C)Chicago Zoological Society

尚、ブルックフィールド動物園はこのナヌヤーク(Nanuyaak)という名前が長くて覚えにくいと考えたのでしょうか、単に「ナン(Nan)」という名前で呼ぶことにしたようです。本ブログでは引き続いてナヌヤークと表記することとします。

(資料)
Chicago Zoological Society (Feb.14 2017 - New Polar Bear "Nan" at Brookfield Zoo)
Chicago Tribune (Feb.14 2017 - Brookfield Zoo welcomes female polar bear)
The Blade (Feb.14 2017 - Toledo Zoo polar bear moved to Chicago) (Feb.14 2017 - Nan the polar bear moves to Chicago)
13abc Action News (Feb/14 2017 - Toledo Zoo polar bear moving to Chicago to find love)

(過去関連投稿)
シカゴ・ブルックフィールド動物園を去り新天地のケンタッキーへ移動するアーキ
アメリカ・ケンタッキー州、ルイビル動物園のアーキ逝く ~ 長く暮らした生まれ故郷を離れての死
カナダ・ケベック水族館の11歳のティグアク、歯科治療の麻酔中に亡くなる
動物園による情報公開 ~ アメリカ・バッファロー動物園でのホッキョクグマ連続死亡事件
アメリカ ・ シカゴ郊外のブルックフィールド動物園のホッキョクグマたち ~ 氷のプレゼントと繁殖への展望
by polarbearmaniac | 2017-02-15 12:00 | Polarbearology

ロシア・西シベリア、セヴェルスク動物園のホッキョクグマ、ウドは健在 ~ 同園開園50周年のイベントが開催

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ウド (Белый медведь Уд / Eisbär Ud)
(C)Томская Телерадиокомпания

ロシア・西シベリア、トムスク近郊にあり核関連施設があるために一般に対しては閉鎖都市となっているセヴェルスクの動物園 (Северский зоопарк) に暮らす現在は25歳になっている雄のホッキョクグマのウド(Уд)については非常に情報が少なく、「幻のホッキョクグマ」化してきた感じもあります。本ブログでも何かニュースが報じられたときはここでご紹介してきました。今回は先週の日曜日に行われたセヴェルスク動物園50創立50周年のイベントを報じる地元のニュースの中でウドが登場しています。



このウドというのもいわゆる「アンデルマ/ウスラーダ系」、つまりカザン血統に属するわけです。レニングラード動物園のウスラーダの弟であり、そしてカザン市動物園のマレイシュカの兄ということになります。上の映像で見ますと非常に健康そうに見えます。とにかくこういったロシアの地方都市の動物園ぬ暮らすホッキョクグマたちは生死の情報すらはっきりしませんので絶えずニュースを追いかけていかなくてはならないというわけです。ましてやセヴェルスクは閉鎖都市ですので尚更情報は少ないということです。ソ連時代はペルミやイジェフスクなども外国人の立ち入りが許されていなかった都市であるわけで、ソ連時代ならば「ホッキョクグマ紀行」というのは無理だったというわけです。2月は比較的ホッキョクグマのイベントの多い月ですので、ロシアの地方都市の動物園に暮らすホッキョクグマたちの姿を確認しておくには絶好の月です。

(資料)
«Томская Телерадиокомпания» (Feb.13 2017 - В Северском зоопарке отметили юбилей)

(過去関連投稿)
ロシア・セヴェルスク動物園で空腹に悩むホッキョクグマ ~ 地方小都市動物園の窮状
ロシア・西シベリア、セヴェルスク動物園のウドに差し入れによるご馳走のプレゼント
ロシア・西シベリア、セヴェルスク動物園で暮らすウドの避暑 ~ 新動物園計画への子供たちの夢
ロシア・西シベリア、セヴェルスク動物園のホッキョクグマ、ウドに地元企業から救いの手
ロシア・西シベリア、セヴェルスク動物園のホッキョクグマ、ウドに市民からおもちゃのプレゼント
ロシア・西シベリア、セヴェルスク動物園で初めて開催される 「ホッキョクグマの日」 の催し物
ロシア・西シベリア、セヴェルスク動物園の「プール開き」 ~ ひっそりと暮らすカイとロッシーの叔父のウド
ロシア・西シベリア、セヴェルスク動物園で暮らすウドの近況 ~ 光の当たらぬロシア地方都市の小動物園
ロシア・西シベリア、セヴェルスク動物園に訪れた春 ~ プール開きの日のウド
ロシア・西シベリア、セヴェルスク動物園のウドの元気な姿と同園の飼育環境改良への努力への声援
ロシア・西シベリア、セヴェルスク動物園のウドの近況 ~ 冬の寒波到来で豊富な種類の給餌
by polarbearmaniac | 2017-02-15 00:30 | Polarbearology

ロシア・ノヴォシビルスク動物園のロスチクに生じる中国への移動の危険性 ~ 「セカンドライン」へ後退か?

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ゲルダとロスチク Photo(C)Ларисы Сокольниковой/Новосибирские новости

一昨年2015年の12月7日にロシア・ノヴォシビルスク動物園でゲルダお母さんから誕生した雄(オス)のロスチクが果たしてどの動物園に移動するのかについて日本のファンの方々の中にも興味を抱いている方がいるように思います。その理由としてはこのロスチクが大阪・天王寺動物園のシルカの弟であるということと、前回のシルカの移動についていろいろと物議を醸したという状態となったからでしょう。私にとってはそういったこととは異なる観点で実はこの件について非常に注目しています。漏れ伝わってくる情報は非常に少なく、そしてそういった情報の発信者にも広域にわたるホッキョクグマの繫殖に関する繁殖計画のスキームの全体像を必ずしも把握していないようにも思われる点があることです。 そして前回のシルカの場合とは決定的に異なる点は、このロスチクが「繁殖計画」という欧露という枠組みの影響の中で移動先が決まってくるらしいという点です。さて、今週になって地元のメディアがおもしろい情報を報じています。それはアンドレイ・シロ(新)園長(あの有名な故シロ園長の息子)やオリガ・シロ副園長などがこのロスチクの移動に関して行った発言内容です。

そういった発言の内容から見えてくるのは、ノヴォシビルスク動物園はあくまで受動的な立場であり、繁殖計画を作成する側の意向によってロスチクがどの動物園に移動になるかが決まると述べている点で、これは上にも述べましたように前回のシルカの場合とは条件が異なっていることを物語っているわけです。さらに発言の内容ではEAZAのコーディネーターがこれを決するというニュアンスで語っているわけで、そうなりますとノヴォシビルスク動物園のロスチクはモスクワ動物園所有の個体同様、その移動は売却ではなく所有権の残したままの「貸与」となる可能性が大きいということです。つまりこのことはロシアの個体が欧州に移動する場合は原則的には全て欧州側の繁殖計画に組み入れられて、売却ではない形で移動するということになるわけです。これは、ロシアのホッキョクグマの個体はもう単純な売買対象ではなくなってしまったことを意味しています。端的に言えば「ホッキョクグマの市場」の完全な消滅なのです。「市場」がないのですから「市場価格」もないというわけです。仮にホッキョクグマの個体が購入できる場所があるとすれば、それはすなわち全てが「闇市場」としての性格を帯びる存在と化してしまったというわけです。「闇市場」と言ってしまえば誇張感がありますが、「セカンドライン」のホッキョクグマ市場ということになるわけです。たとえば中国国内の個体とか日本平動物園に今後誕生が期待されているものの所有権はレニングラード動物園が持つ個体というのはこのカテゴリーに属することになります。

モスクワ動物園所有のノルド、シェールィ、ビェールィ、そしてその他一頭のシモーナの娘であるミラーナなどがロシアから欧州へ移動することが決定し(すでに移動した個体もあります)、その行先モ判明しています。しかしロスチクの場合はこれが決まらないということは、そこにEAZA側が彼の血統を問題視している可能性を大きく暗示しているとみて間違いないでしょう。残念ながら欧州側には「ロシア血統の闇」というものの存在を認識していないためロスチクの血統を問題視したとしても当然であるとも言えましょう。さらにアンドレイ・シロ(新)園長が述べるには、EUによる対露経済制裁によってノヴォシビルスク動物園は欧州から交換や購入などによる各種の動物の導入が難しくなっているということを語っています。その結果としてノヴォシビルスク動物園はそういったことを実現するためにアジアの動物園に目を向けざるを得なくなっていると語っています。これが意味するところは、ロスチクの移動先をEAZAが指定しないのならばアジアの動物園に移動させる(売却か貸与)ことも十分視野に入れているということになるでしょう。そういった文脈で語られているわけです。これはつまり、ロスチクは「繁殖計画」に組み入れられた個体ではなくなって、ダウングレードして「セカンドライン」のホッキョクグマになることを意味するわけです。そうなるとロスチクは、移動先のパートナーの存在の有無といった条件とは無関係に中国に移動することも可能性としては出てきているということになります。ホッキョクグマが中国に移動すると、その後どうなるかは全く予想がつかないわけで、おおむねそこには「不幸」しか存在しないということになります。ロスチクにとってはアンラッキーです。何故なら彼と同じ「アンデルマ/ウスラーダ系(カザン血統)」の雄が3頭も今年ロシアから欧州に行くことになるわけです。本来はロスチクは欧州に行けたとは思いますがモスクワ動物園所有の個体にはあまりにもロスチクと重なる個体が多いにもかかわらず全て欧州に移動となったわけで、今更ロスチクの欧州への移動は現在ではかなり難しくなってきているようです。繁殖計画による再配置システムの移行期に生じた軋みと言った感じがありますね。

事態の推移を非常に注目して追いかけませんと全体が見えてこないという、極めて難解な状況になっているわけです。



(資料)
Новосибирские новости (Feb.13 2017 - Судьба белого медвежонка Ростика не определена) (Feb.10 2017 - Новосибирский зоопарк не может купить животных из-за западных санкций)
Коммерсантъ в Новосибирске (Feb.13 2017 - Достопримечательное место)

(過去関連投稿)
ロシア・ノヴォシビルスク動物園でホッキョクグマの赤ちゃん誕生! ~ やはり出産していたゲルダ!
ロシア・ノヴォシビルスク動物園の赤ちゃんの登場を待つ人々 ~ その時を親子の意思に委ねる度量
ロシア・ノヴォシビルスク動物園の赤ちゃん、一瞬姿を見せる ~ 'authenticity' への視座
ロシア・ノヴォシビルスク動物園の赤ちゃんがゲルダお母さんと本日、初めて5分間だけ戸外に登場!
ロシア・ノヴォシビルスク動物園、ゲルダ親子の「国際ホッキョクグマの日」
ロシア・ノヴォシビルスク動物園で誕生の赤ちゃんの「国際ホッキョクグマの日」の映像を追加
ロシア・ノヴォシビルスク動物園の赤ちゃんの声を札幌のリラ、大阪のモモと比較する
ロシア・ノヴォシビルスク動物園の赤ちゃんの性別予想に盛り上がる地元 ~ 雄(オス)の予想に高い支持
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ロシア・ノヴォシビルスク動物園の赤ちゃんの命名への同園の迷い ~ シルカ同様の過熱を恐れる同園
ロシア・ノヴォシビルスク動物園のゲルダ親子の近況 ~ ララ/アイラの多層的な親子関係と比較する
ロシア・ノヴォシビルスク動物園が赤ちゃん命名について沈黙状態 ~ 「シルカ事件」から学ばぬ同園
ロシア・ノヴォシビルスク動物園が赤ちゃんの性別を訂正発表! ~ 赤ちゃんは雄(オス)だった!
ロシア・ノヴォシビルスク動物園のゲルダお母さんと赤ちゃんの近況
ロシア・ノヴォシビルスク動物園、ゲルダお母さんとオイゼビウス(Ойзебиус - 仮称)のプール開き
ロシア・ノヴォシビルスク動物園の赤ちゃん、オイゼビウス(Ойзебиус - 仮称)が泳ぎ始める
ロシア・ノヴォシビルスク動物園生まれの二頭 ~ シルカ vs オイゼビウス (Ойзебиус - 仮称)
ロシア・ノヴォシビルスク動物園のゲルダをシモーナと比較する ~ 母親と息子の実力は反比例?
ロシア・ノヴォシビルスク動物園のホッキョクグマ飼育展示場のライブカメラ映像配信、遂に復活!
ロシア・ノヴォシビルスク動物園のオイゼビウス(Ойзебиус - 仮称)が間もなく生後半年が経過へ
ロシア・ノヴォシビルスク動物園のオイゼビウス(仮称)の正式命名が後日行われる予定となる
ロシア・ノヴォシビルスク動物園の雄の赤ちゃんの名前が「ロスチク (Ростик)」に決まる
ロシア・ノヴォシビルスク動物園のロスチクの成長 ~ シルカ/ゲルダとは非常に異なる親子関係
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ロシア・ノヴォシビルスク動物園のゲルダとロスチク、その日常の姿 ~ 経験を積んだゲルダお母さん
ロシア・ノヴォシビルスク動物園、ゲルダお母さんの機嫌を損ねないように巧妙に立ち回るロスチク
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ロシア・ノヴォシビルスク動物園のゲルダ親子の近況 ~ 「ゲルダ/シルカ」、「バフィン/モモ」と比較する
ロシア・ノヴォシビルスク動物園のゲルダとロスチクの親子の姿 ~ 娘とよりも息子との関係が気楽か
ロシア・ノヴォシビルスク動物園のロスチクの近況 ~ 予想の難しい彼の将来の移動先
ロシア・ノヴォシビルスク動物園のゲルダとロスチクの親子模様 ~ 「未完の大器」ゲルダ
ロシア・ノヴォシビルスク動物園のゲルダとロスチクの親子、その秋の日の姿
ロシア・ノヴォシビルスク動物園、ロスチクに手こずり始めたゲルダお母さん ~ 成長の確かな手応え
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by polarbearmaniac | 2017-02-14 20:00 | Polarbearology

ロシア・ペンザ動物園の新飼育展示場で早々とベルィに「国際ホッキョクグマの日」のイベントが開催

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(C)ГРТК Пенза

ロシア・ヴォルガ河流域の都市であるペンザの動物園で数年越しにわたって懸案であったホッキョクグマの新飼育展示場が完成し、昨年末にこの動物園で飼育されている6歳の雄のホッキョクグマであるベルィがこの新しい飼育展示場へと移動し、そしてそれまでと比較して伸び伸びと暮らし始めたところまでご紹介してきました。
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さて、ペンザ動物園は新しい飼育展示場にベルィが移動してから初めてのイベントを昨日の2月12日に行いました。本来は2月27日であるはずの「国際ホッキョクグマの日 (Международный день белого медведя)」のイベントを前倒しにして早々と昨日に行ったわけです。ベルィには活魚などが与えられたそうで、このイベントを報じる地元TV局のニュース映像を御紹介しておきます。



肝心のシーンはほとんど映っていない報道映像ですが、このイベントに集まった子供たちが非常に多かったそうでプールのところでうまく撮影できなかったようです。インタビューに答えている子供達などを見ていますと、いかにも素朴なロシアの地方都市の風景であるように感じます。この日には活魚のプレゼントだけではなく子供達へのクイズやらゲームなども行われホッキョクグマに関する理解を深めてもらおうというのが趣旨だったというわけです。
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ベルィ Photo(C)Пензенский зоопарк

ペンザ動物園の担当者も語っていますが、問題なのはベルィのパートナーの獲得問題だそうです。このベルィは野生出身という血統上の優位性を持っていますから相手がどんな血統の個体であってもペアを組めるというわけです。しかしこのペンザ動物園はホッキョクグマの繁殖実績が全くなく、そもそもホッキョクグマの飼育を始めたのが4年前からですので、果たしてこの動物園にベルィのパートナーとなる雌の個体が導入できるかもついてはかなり疑問です。

(資料)
ГРТК Пенза (Feb.13 2017 - В Пензенском зоопарке Белому устроили праздничный обед)
Городской телеканал ТВ-ПЕНЗА (Feb.13 2017 - День белого медведя прошёл и в Пензенском зоопарке)
Общественно-политический портал «Пенза-Взгляд» (пресс-релиз) (Feb.12 2017 - Пензенцам показали, как Белый ловит карасей)
PenzaNews (Feb.12 2017 - В зоопарке Пензы белый медведь устроил охоту на карасей на глазах у посетителей)
Prо Город Пенза (Feb.13 2017 - Пензенцы отметили День белого медведя)

(過去関連投稿)
ロシア極北で漁民に保護された1歳の野生孤児が中部ロシアのペンザ動物園での飼育が決定
ホッキョクグマ飼育経験のないロシア・ペンザ動物園が飼育準備を開始 ~ 「親和性」、「運」とは?
ロシア極北で保護された孤児のウムカ、依然としてモスクワ動物園で待機か? ~ 野生孤児保護の問題点
モスクワ動物園で待機中の野生孤児のウムカ、11月末までにペンザ動物園へ移動
モスクワ動物園で待機中だった野生孤児のウムカが陸路、ペンザ動物園に無事到着
ロシア・ヴォルガ川流域のペンザ動物園にモスクワから移動したウムカの近況 ~ 待たれる新施設の完成
ロシア・ヴォルガ川流域、ペンザ動物園のウムカの新しい名前を公募することが決定
ロシア・ヴォルガ川流域、ペンザ動物園のウムカの新しい名前が「ベルィ」に決まる
ロシア・ヴォルガ川流域、ペンザ動物園の苦境続く ~ ベルィ に仮仕様のプールが完成 
ロシア・ヴォルガ川流域、ペンザ動物園の2歳の野生孤児ベルィの近況
ロシア・ヴォルガ川流域、ペンザ動物園の野生孤児ベルィが間もなく3歳に ~ 完成が待たれる新展示場
ロシア・ヴォルガ河流域、ペンザ動物園のベルィがソチ冬季五輪のプロモーション映像に登場
ロシア最大の石油会社 ロスネフチがロシアの動物園の全ホッキョクグマへの援助・保護活動開始を表明
ロシア・ヴォルガ河流域、ペンザ動物園の野生孤児ベルィの新飼育展示場建設にロスネフチ社の援助決定
ロシア・ヴォルガ河流域、ペンザ動物園でのソチ冬季五輪開催イベント ~ 2026年札幌冬季五輪招致へ
ロシア・ヴォルガ河流域、ペンザ動物園のベルィの新飼育展示場建設計画が出直しの形で開始される
ロシア・ヴォルガ河流域、ペンザ動物園の 「国際ホッキョクグマの日」 のベルィの姿
ロシア・ヴォルガ河流域、ペンザ動物園のベルィの近況 ~ 遂に新展示場建設着工の見通し
モスクワ動物園のシモーナの双子が一歳となる ~ 双子のうち雌が来年にペンザ動物園へ移動か?
ロシア・ヴォルガ河流域、ペンザ動物園のベルィの新展示場建設工事が開始 ~ 雌の導入計画の謎
ロシア・ペンザ動物園のベルィの新展示場が秋に完成の予定 ~ ロシアの中小地方都市の動物園の苦闘
ロシア・ペンザ動物園の新ホッキョクグマ飼育展示場が9月にオープン ~ それが意味する重要なこと
ロシア・ペンザ動物園のベルィに夏の旧舎最後の特別給餌 ~ ロシア地方都市動物園の素朴なイベント
ロシア・ヴォルガ川流域、ペンザ動物園で最終段階に入りつつある新ホッキョクグマ飼育展示場の建設
ロシア・ヴォルガ川流域、ペンザ動物園のベルィに子供達が慈善活動の売上を寄付
ロシア・ヴォルガ川流域のペンザ動物園がベルィのパートナーにモスクワ動物園のニカを希望
ロシア・ペンザ動物園のベルィが完成した新飼育展示場へと移動する
ロシア・ペンザ動物園の新ホッキョクグマ飼育展示場が遂にオープン ~ 次なる課題はベルィのパートナー探し
ロシア・ヴォルガ川流域、ペンザ動物園のベルィは新飼育展示場に移動して伸びやかに遊ぶ
by polarbearmaniac | 2017-02-13 22:30 | Polarbearology

アメリカ・バッファロー動物園でルナとサカーリとの同居開始 ~ 繁殖可能年齢到達と同時に挑戦させる考え方

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サカーリ(左)とルナ(右) Photo(C)WGRZ/Jim Gibbons

アメリカ・ニューヨーク州のバッファロー動物園で雌(メス)のルナと雄(オス)のサカーリとの本格的な同居が始まりました。世界中の動物園ではだいからこの時期から繁殖を狙ってホッキョクグマのペアの同居が開始されるわけで、そのようなペアが世界ではいくつもあるにもかかわらず何故このバッファロー動物園に注目するかについては理由が二つあります。そのうちの一つは前回の投稿でも述べましたが、ルナというのは人工哺育された個体であるという点です。従来から人工哺育された雌(メス)の個体の繁殖可能性については極めて悲観的な見解が支配的だったわけですが、南フランス・アンディーブ、マリンランドのフロッケが2014年に出産に成功するという快挙を成し遂げ、この「人工哺育個体繁殖不能論」というのは大きく後退したわけです。

人工哺育されたフロッケの繁殖成功は「適応化 (Socialization)」の成功が大きな要因なのですが、ではこのルナはと言えば、一応彼女は幼年期からカリー(現 セントルイス動物園)との同居に成功しているわけで、フロッケほどではないものの「適応化 (Socialization)」がある程度なされているとは言えるわけです。そうなるとこのルナが繁殖に成功するかは極めて注目すべきことになります。昨日から本格的にスタートしたルナとサカーリとの同居の様子を見てみましょう。この二頭は相当に体の大きさが違います。大きな方はもちろん雄(オス)のサカーリです。





上の二つの映像だけでは何とも言えませんね。では地元の二つのメディアがこれをどのように報じているかを見てみましょう。音声はonにして下さい。





その他の報道内容などを総合しますと、この二頭はかなり相性が良いという評価をバッファロー動物園の複数の担当者としては下しているということがわかります。

さて、このバッファロー動物園の若いペアにとりわけ注目すべき二つ目の理由ですが、この二頭は共に現在は4歳で、今年のシーズンからは一応繁殖可能な年齢となるというペアであるということです。これについては「北米の過去約100年間の飼育下のホッキョクグマ出産記録が語ること ~ 再び考えるキャンディの今後」という投稿の中でご紹介したグラフを御参照下さい。このサカーリがバッファロー動物園に来園したのは昨年の晩秋なのですが、こうして二頭が4歳となった最初のシーズンから繁殖を狙って同居の試みを行っているわけです。日本でしたら、もう一年環境に慣らしてからということで4歳になった時点ですぐに繁殖を狙わせるということはしないでしょう。ところが欧米やロシアではそうではないわけです。早めに若いホッキョクグマたちの「背中を押す」というのが彼ら欧米やロシアの考え方であるということです。早い年齢で繁殖を狙わせ、そして失敗してもまだ十分に年数があるからです。 バッファロー動物園の担当者の方は、“We’ll probably not see any cubs for another year. It’s not out of the realm of possibility but I would be very very surprised if we saw cubs this year.” と語っています。つまり今年は現実的には無理だろうと考えているわけです。しかしもし今年うまくいったら儲けものということで、繁殖可能年齢の4歳から挑戦させるということなのです。最初の年には成功しなくても次の年には「決めにかかる」という感じですね。そして成功させるというわけです。
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サカーリ(左)とルナ(右) Photo(C)WGRZ/Jim Gibbons

日本ではクルミ、ツヨシ、ピリカなどはもっとずっと若い年齢から繁殖に挑戦させるべきだったでしょう。それができなかった事情については私は理解しているつもりですが、しかし我々日本人は彼らに対して「優し過ぎる」わけです。釧路市動物園のミルクはこのルナと同じ年齢です。しかも彼女にはキロルというパートナーがすでにいるわけです。欧米やロシアならば今頃から果敢に同居の試みを行い、そして今年の年末のミルクの出産を狙うでしょう。しかしだいたいにおいて今年の年末の出産はならず、そして引き続いて来年も同居させて一気呵成に来年の11~12月にミルクの出産を実現させるでしょう(キロルの繁殖能力の問題は脇に置きます)。釧路市動物園の考え方に注目したいところですが、やはり釧路市動物園の担当者の方々も日本人です。そしてミルクやキロルを見守る我々ファンも日本人なのです。「無理をさせるな」という結果に落ち着くでしょう。それから、上野動物園では少し異なる考え方で繁殖に臨んでおり、これはあくまでも上野におけるデアとイコロの存在のシンボル化と同時に考えているということでしょう。しかしその上野でも間違いなく今年のシーズンに早々と繁殖に成功したいという願望は透けて見えてきているように思います。上野の場合は根本的な考え方自体はしっかりしていますので、繁殖への取り組みについては今年か来年かといったような視点ではないわけで、そう心配する必要はないと私は思っています。

(資料)
wivb.com (Feb.11 2017 - Polar bears at the zoo enjoy first date)
WGRZ.com (Feb.11 2017 - Buffalo Zoo Polar Bears go on "1st Date")
Buffalo News (Feb.8 2017 - Buffalo Zoo plans 'first date' for affectionate polar bears)

(過去関連投稿)
(*ルナとサカーリ関連)
アメリカ・バッファロー動物園のルナとサカーリの若いペアへの期待 ~ 雌の人工哺育個体の繁殖への挑戦
(*ルナ関連)
アメリカ・ニューヨーク州、バッファロー動物園でホッキョクグマの赤ちゃん誕生! ~ その姿が突然公開
アメリカ・ニューヨーク州 バッファロー動物園の赤ちゃんの追加映像 ~ ララの子供たちの従妹であるルナ
アメリカ・ニューヨーク州 バッファロー動物園の人工哺育の赤ちゃんのルナが初めて戸外へ
アメリカ・ニューヨーク州 バッファロー動物園の赤ちゃん、ルナの近況を伝えるTVニュース映像
アメリカ・ニューヨーク州 バッファロー動物園の赤ちゃん、ルナが雪の舞う戸外へ
アメリカ・ニューヨーク州 バッファロー動物園の赤ちゃん、ルナが遂に一般公開へ
アメリカ・ニューヨーク州、バッファロー動物園の赤ちゃんの「ルナ」が仮称から正式の名前となることが決定
アメリカ・ニューヨーク州、バッファロー動物園のルナの近況 ~ 人間の視線への意識と興味
アメリカ ・ ニューヨーク州、バッファロー動物園で遂にルナとカリーが初顔合わせ
アメリカ ・ バッファロー動物園でルナとカリーの正式な同居展示が開始 ~ カリーの今後について
アメリカ・ニューヨーク州 バッファロー動物園でのルナとカリーの同居は順調に推移
アメリカ・ニューヨーク州 バッファロー動物園のルナとカリーの近況 ~ 展示需要と個体数のアンバランス
アメリカ・ニューヨーク州バッファロー動物園でルナとカリーの一歳のお誕生会が開催される
アメリカ・ニューヨーク州、バッファロー動物園のルナとカリーの近況 ~ 新飼育展示場は2015年秋に完成
アメリカ・ニューヨーク州、バッファロー動物園のルナが約4.3メートル下の堀に転落、救出後に精密検査へ
アメリカ・ニューヨーク州、バッファロー動物園のルナの精密検査の結果が発表 ~ 左後脚二か所の骨折
アメリカ・ニューヨーク州、バッファロー動物園で堀に転落し骨折したルナの治療が長期化へアメリカ・ニューヨーク州バッファロー動物園が転落事故で骨折し長期療養中のルナの現在の様子を公開
アメリカ・ニューヨーク州バッファロー動物園の新施設”Arctic Edge”に長期治療中だったルナが元気に登場
アメリカ・ニューヨーク州のバッファロー動物園で人工哺育されたルナが三歳となる
(*サカーリ関連)
アメリカ・ウィスコンシン州のヘンリー・ヴィラス動物園で新展示場 ”The Arctic Passage”がオープン
アメリカ・ウィスコンシン州、ヘンリー・ヴィラス動物園のサカーリが繁殖のために他園移動が決定
アメリカ・ウィスコンシン州マディソン、ヘンリー・ヴィラス動物園のサカーリのお別れ会が開催される
アメリカ・ウィスコンシン州のヘンリー・ヴィラス動物園のサカーリがバッファロー動物園に無事到着
アメリカ・バッファロー動物園に来園したサカーリが検疫期間を終了し新年より一般公開へ
by polarbearmaniac | 2017-02-12 18:00 | Polarbearology

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