街、雲、それからホッキョクグマ ~ Polarbearology & conjectaneum


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ベルリン動物公園のトーニャが息子フリッツの死後初めて屋外に登場 ~ 世界中からの弔意に感謝する同園

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飼育展示場に再登場したトーニャ Photo(C)Tierpark Berlin

去る3月6日にベルリン動物公園で生後四カ月のフリッツが亡くなってから数日が経過しています。母親のトーニャは一昨日の3月10日に数か月ぶりに飼育展示場に姿を見せました。改修工事も終了しており、おそらく3月10日はフリッツの一般公開開始の日になっていたように思いますが、登場したのはトーニャお母さんだけだったというわけです。このトーニャの金曜日の姿を映像で見てみましょう。





それからこの下は昨日の映像ですが、ベルリン動物公園の飼育展示場にファンからのカードなどが飾られている光景が冒頭に映され、その後はトーニャの姿なのですがやはり表情を見るとまだ彼女は普通の状態には回復していないように感じます。やがて飼育員さんの解説が始まります。音声はonにして下さい。全体的に素晴らしい映像だと思います。



ベルリン動物公園は幼いフリッツの死に際して寄せられた多くの人々の弔意に感謝し、HP内に "Für Fritz" というページでホッキョクグマのおかれた状況の厳しさを語り、そしてホッキョクグマの繁殖をこれからも目指すという決意を滲ませています。
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(C)Xiao Yan

(資料)
Berliner Morgenpost (Mar.10 2017 - Trauer: Tonja suchte ihren toten Fritz und war sehr nervös) (Mar.9 2017 - Tod von Eisbär Fritz berührt Menschen auf der ganzen Welt)
Rundfunk Berlin-Brandenburg (Mar.10 2017 - Mutter des toten Eisbärbabys Fritz erstmals wieder draußen)

(過去関連投稿)
ベルリン動物公園がフリッツのために飼育展示場を一部改修の予定 ~ 父親のヴァロージャはベルリン動物園へ
ベルリン動物公園の赤ちゃんのフリッツが肝臓に広範囲の炎症で重体となる ~ 憂慮すべき病状
ベルリン動物公園の生後四カ月の赤ちゃんのフリッツが死亡! ~ さようならフリッツ......
ベルリン動物公園のトーニャが息子のフリッツと引き離された後の状態 ~ 難しい今年のシーズンの繁殖再挑戦
by polarbearmaniac | 2017-03-12 17:00 | Polarbearology

ドイツ・オスナブリュック動物園のティプスが飼育展示場から逃亡し園内で射殺される

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ティプス Photo(C)Zoo Osnabrück
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園内で射殺されたティプス (C)NDR

悲惨な事件が起きました。日曜日の午後に投稿します。地元の報道が伝えるところによりますと昨日3月11日土曜日の午後2時過ぎにドイツのオスナブリュック動物園で数名の来園者が園内でハイブリッドのホッキョクグマの雌のティプスの姿を発見し同園のスタッフに通報しました。ティプスは飼育展示場のフェンスを破壊して飼育展示場の外に出たそうです。当時は4000人ほどの来園者が園内にいたそうですがスタッフは大至急で来園者に園内の建物の中に入るように避難の措置をとりました。 警察への通報も行われたそうです。同園は麻酔銃を使用してティプスを捕獲しようという考えは持てなかったようです。何故なら麻酔銃を発射して命中してから効果が生じるまで20分間は要するそうで、すでにティプスは園内で自由に動ける状態になっていたために麻酔の効果の生じるまでの時間に暴れ出すという事態が十分に想定できたからだそうです。来園者の安全を第一に考えて、警察が到着する前にオスナブリュック動物園当局がとった措置は射殺という手段であり、それが実行されたというわけでした。警察当局は同園の採ったこの処置を賢明なものであったと称賛しているそうです。このオスナブリュック動物園で飼育されているハイブリッドであるティプスとタプスについては「ホッキョクグマの雑種(Ursid hybrid)を考える(1) ~ ドイツ・オスナブリュック動物園のティプスとタプス」、及び「ドイツ・オスナブリュック動物園のハイブリッドのティプスとタプスに司教が神の祝福を祈る」を御参照下さい。

警察が同園に到着した時にはティプスは射殺された後だったわけですが、ティプスと同居していたもう一頭のハイブリッドのホッキョクグマの雄のタプスは飼育展示場に留まっていたそうで、早速室内に収容されたとのことです。ニュース映像を二つご紹介しておきます。





オスナブリュック動物園の危機管理、つまり来園者を避難させるという点に関するならば的確なものであったと思います。次に射殺という点についてもこういう状態になればいたしかたのないことではあるものの、飼育展示場に不備があってティプスがフェンスを壊したという点は動物園の管理の問題なのですが、最終的なところ責任を取らされるのは全て動物たちなのです。「動物園」というものの本質が抽出され、そしてその醜さが可視化されるのはこうした事件のあったときです。

亡くなったティプスに哀悼の意を表します。

(*追記)オスナブリュック動物園はこのティプスの飼育展示場からの脱出がいかに行われたのかについて頭を捻っているそうです。物理的に不可能であると考えているようです。最初に電流の流れているフェンスがあり次に35cm x 40cm というティプスが通れないほどの小さな開放口を突破した後もさらに別の障害があり脱出は不可能だというのです。大きな不可解な謎が残ります。脱出後のティプスはスタッフを見てまさに攻撃を行う態勢とったため、その時点で射殺が行われたともことです。これについてのTVニュース映像をさらにご紹介しておきます。



(資料)
NDR.de (Mar.11 2017 - Zoo Osnabrück: Ausgebrochene Bärin erschossen)
Neue Osnabrücker Zeitung (Mar.11 2017 - Bär im Zoo Osnabrück ausgebrochen – Tier erschossen)
WeltN24 (Mar.11 2017 - Bär aus Gehege ausgebrochen und erschossen)
Zoo Osnabrück (Mar.12 2017 - Hybridbär bricht aus Anlage aus)
(*追記資料)
NDR.de (Mar.12 2017 - Bärin erschossen - Wie konnte "Tips" entwischen?)

(過去関連投稿)
ホッキョクグマの雑種(Ursid hybrid)を考える(1) ~ ドイツ・オスナブリュック動物園のティプスとタプス
ドイツ・オスナブリュック動物園のハイブリッドのティプスとタプスに司教が神の祝福を祈る
by polarbearmaniac | 2017-03-12 01:30 | Polarbearology

とくしま動物園のポロロへの「三次元的エンリッチメント」

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ララ、そしてポロロ(当時は仮称「ブランシュ」)
(2013年3月24日撮影 於 札幌・円山動物園)
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ポロロ(当時は仮称「ブランシュ」)
(2013年3月23日撮影 於 札幌・円山動物園)

とくしま動物園のポロロ(2012年12月8日生まれ)はなかなか快進撃を続けているようです。毎日の生活のペースを完全に確立した、その土台の上にとくしま動物園の巧みなエンリッチメントによって生活の変化と言う彩りが加えられrています。最近は来園3周年とひなまつりを兼ねたイベントも行われたそうです。そしてまた、一つ興味深い映像が公式アカウントからアップされています。飼育展示場にバスケットゴールが設置され、どこかに当たるとポリタンクの中のおやつが落ちてくる仕組みになっているそうです。ポロロは見事にシュートを決めています。



(*後記)後日になって徳島新聞社も映像を公開しましたのでご紹介しておきます。



少なくとも私の見たところ、これはホッキョクグマに対する究極のエンリッチメントだと思います。ポロロはおもちゃというものを遊戯用として与えられ、そしてさらにポロロはそれを今度は道具として使用して投げあげ、そしてうまくいけば上の方にあるおいしいおやつが落ちてくるので水に飛び込んでいくというゲーム.....いくつもの要素が多層的に組み合わされた、まさに多次元的なエンリッチメントなのです。以前から述べていますが、ホッキョクグマのエンリッチメントについてはこの動物園は極めて優れていると思います。エンリッチメントそのものの方法論は欧米でも実践が進んでいますが、欧米やロシアの消費社会には日本の消費社会にあるようなプラスチック製の gadget が非常に少ないわけで、日本の方がホッキョクグマのおもちゃを用意するには有利です(つまり日本のほうがそれだけ物が溢れていて、あとになって廃棄物となるものが多いということなのですが)。このようにしてとくしま動物園は「三次元的エンリッチメント」に成功しているのですが、それは「機能(おもちゃ+道具)」、「空間(上下空間+陸/水)」、「欲求(欲求+成果」とでもいった三つの次元なのです。

さて、以前からも追いかけています「週刊ポロロ通信」です。今年に入ってからのもののうち比較的最近ものをいくつか見てみましょう。







双子姉妹であるポロロとマルルはあまりに異なる世界を歩んでいるように思います。それが単なる質の差異というならば納得できますが、残念ながら優劣の差というものとなってしまっているわけです。それはこの二頭の待遇の差というものから生じたことであるのは非常に残念です。

(資料)
とくしま動物園 (Mar.6 2017 - 「ひなまつりと来園3周年) (Mar.9 2017 - 号外「ナイスシュート」)

(過去関連投稿)
熊本市動植物園のマルル、とくしま動物園のポロロの預託期間が1年延長へ ~ Polar Bears on call
とくしま動物園のポロロの成長を追う「週刊ポロロ通信」を称える ~ 世界で最も優れた若年個体の成長記録
とくしま動物園のポロロの成長を追う「週刊ポロロ通信」に見るポロロの質的な成長 ~ 母親ララを凌いだ技術
とくしま動物園のポロロの成長を追う「週刊ポロロ通信」の平凡な映像が伝える雄弁さ
とくしま動物園のポロロの預託期間が2018年1月まで延長となる ~ 札幌の新施設との関係で読めぬ今後の動向
by polarbearmaniac | 2017-03-12 00:30 | Polarbearology

エストニア・タリン動物園で誕生の赤ちゃんアロンとフリーダお母さんに与えらえた大量の雪

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アロン (Aron)  Photo(C)Inari Leiman/Tallinna Loomaaed

エストニアのタリン動物園で昨年2016年の11月26日にフリーダお母さんから誕生した雄(オス)の赤ちゃんはアロン(Aron)と命名されたわけですが、その後のこの親子の画像や映像がタリン動物園から公開されましたので見てみましょう。これはもちろん公式映像なのですがやはり人止め柵を超えて格子の間から撮影されているためか、映像は非常に明瞭です。



このアロンですが今までの映像を見ていても気が付いたのですが、雪の上で足を滑らすシーンがいくつか見えます。登場したばかりの時期の過去のホッキョクグマの赤ちゃん(といっても登場した場所に雪があるという環境の動物園はロシアや北欧や札幌などに限られます)ではあまり見られないシーンだと思います。
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フリーダお母さんとアロン
Photo(C)Inari Leiman/Tallinna Loomaaed

それから、雪に穴を掘ったのはフリーダお母さんだと思いますが、これはまあホッキョクグマの習性でしょう。この檻という環境で暮らすホッキョクグマにはせめてこれだけの量の雪を与えてやるのは好ましいですね。

(過去関連投稿)
バルト海沿岸・エストニアのタリン動物園でホッキョクグマの赤ちゃん誕生!
エストニア・タリン動物園で誕生の赤ちゃんが生後10日目となる ~ ノラとノルトの誕生会が開催
エストニア・タリン動物園で誕生の赤ちゃんが生後3週間が経過 ~ 飼育マニュアルを無視した同園の謎
エストニア・タリン動物園で誕生の赤ちゃんが生後4週間が経過 ~ 映像から伝わってくる安定感
エストニア・タリン動物園の赤ちゃん、生後二ヶ月が経過 ~ 秋には新飼育展示場へ移動
エストニア・タリン動物園で誕生の赤ちゃんが生後12週間経過へ ~ 寝心地の悪そうな産室
エストニア・タリン動物園の赤ちゃんは雄(オス)と判明 ~ 一般公開は3月5日からの予定
エストニア・タリン動物園で誕生の雄(オス)の赤ちゃんがフリーダお母さんと戸外に登場 ~ 見事な映像記録
エストニア・タリン動物園のフリーダお母さんと赤ちゃんの追加映像 ~ お披露目は本日のイベントでの予定
エストニア・タリン動物園の「国際ホッキョクグマの日」 ~ 赤ちゃんの一般へのお披露目
エストニア・タリン動物園の雄(オス)の赤ちゃんの名前が「アロン (Aron)」に決まる
by polarbearmaniac | 2017-03-12 00:30 | Polarbearology

カナダ・アシニボイン公園動物園で公開されたトロント動物園より来園したジュノー

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ジュノー Photo(C)Toronto Zoo

カナダのトロント動物園で昨年2015年の11月11日に誕生し人工哺育で育った雌(メス)のジュノー(Juno)が「適応化 (socialization)」のために多くの野生出身の若年個体が飼育されているウィニペグのアシニボイン公園動物園に移動する件についてはすでにご紹介していましたが、そのジュノーは3日に無事にアシニボイン公園動物園に到着し、そして昨日10日より同園内の「レザーデール・ホッキョクグマ保護・厚生センター(Leatherdale International Polar Bear Conservation Centre)」の飼育場で一般公開となりました。ここで昨日のそのジュノーの様子を報じるニュース映像を見ておきましょう。



"to socialize with other polar bears near her age and help her development" というのがまさにこのジュノーがトロント動物園からこのアシニボイン公園動物園に送られた理由ですが、これはジュノーの兄でありやはり人工哺育されたハドソンとハンフリー二頭ももこのアシニボイン公園動物園で「適応化」がなされたわけで、ジュノーは兄たちの後を辿っているということになるわけです。上の報道映像でアシニボイン公園動物園の方は "Bear lauguage" という言い方をしています。同園で飼育されているホッキョクグマは現在は全て野生出身の個体であり、その点においても人工哺育された個体の「適応化」にはアシニボイン公園動物園以上に適した動物園は多分世界にはないでしょう。

(資料)
Globalnews.ca (Mar.10 2017 - Juno the polar bear joins the Assiniboine Park Zoo)
CTV New (Mar.10 2017 - Juno the polar bear cub makes her Winnipeg debut)

(過去関連投稿)
カナダ・トロント動物園でホッキョクグマの赤ちゃん誕生! ~ 母親の母乳が出ずに人工哺育へ
カナダ・トロント動物園の人工哺育の赤ちゃんのジュノー、危機的状況から回復の事実が明らかになる
カナダ・トロント動物園で人工哺育されている赤ちゃんのジュノーが生後6週間経過となる
カナダ・トロント動物園で人工哺育されている雌の赤ちゃんのジュノーが間もなく生後二か月へ
カナダ・トロント動物園で人工哺育されている雌の赤ちゃんのジュノーが無事に生後二ヶ月となる
カナダ・トロント動物園の雌の赤ちゃんのジュノーが生後三か月となり初めて室外へ
カナダ・トロント動物園の雌の赤ちゃんのジュノーが27日の「国際ホッキョクグマの日」より一般公開へ
カナダ・トロント動物園の雌の赤ちゃんの愛称の「ジュノー」が正式な名前として採用となる
カナダ・トロント動物園、ジュノーの「国際ホッキョクグマの日」 ~  一般公開開始となる
カナダ・トロント動物園の雌の赤ちゃんのジュノーが生後半年を無事に経過
カナダ・トロント動物園のジュノーが生後8ヶ月となる
カナダ・トロント動物園のジュノーが生後9ヶ月へ ~ 外部の事象に対する全面的な興味と関心の持続
カナダ・トロント動物園のジュノーが生後10ヶ月となる ~ 同園の描く優れたロードマップ
カナダ・トロント動物園のジュノーが生後11ヶ月へ ~ メインの展示場に初登場
カナダ・トロント動物園のジュノー、全ての面に活発な性格で力強い成長で間もなく一歳へ
カナダ・トロント動物園のジュノーの満一歳の公式誕生会が行われる
カナダ・トロント動物園のジュノーがアシニボイン公園動物園へ ~ 「適応化」への重要なステップ
by polarbearmaniac | 2017-03-11 18:30 | Polarbearology

ロシア・ノヴォシビルスク動物園の「二つの愛の心」 ~ "Два любящих сердца"



上の映像はロスチクのいなくなった飼育展示場での昨夜(本日未明)のゲルダお母さんの様子です。飼育展示場を歩き回っています。本日はノヴォシビルスクのファンの方々は何人も動物園に行かれたようで、そういった方々の撮影されたかなりの数の映像がアップされています。そういった中で以下は本日のゲルダとロスチクの二頭の様子を対比した映像として現地のファンの方が作成しています。タイトルは "Два любящих сердца - Герда и Ростик" と付けられています。「ゲルダとロスチク、二つの愛の心」とでも訳しておきましょうか。この映像をもってゲルダとロスチクの親子の本日の姿を代表させておきたいと思います。


"Два любящих сердца - Герда и Ростик 10.03.17"


以下は前回、2014年11月14日、今回と同じくゲルダとシルカの別離の翌日の二頭の姿です。


"Два любящих сердца - Герда и Шилка 14.11.13"

ノヴォシビルスク動物園でこれから何回も繰り返されるであろうドラマでしょう。そしてなにより、ゲルダとクラーシン(カイ)の繁殖能力が素晴らしいだけではなく、誕生した子供を暖かい視線で見守るノヴォシビルスクのファンの方々がいらっしゃるというのが素晴らしいと思います。

(過去関連投稿)
ロシア・ノヴォシビルスク動物園のゲルダとシルカの母娘が本日突然永遠の別れ ~ ゲルダお母さんの動揺
ロシア・ノヴォシビルスク動物園のロスチクが母親ゲルダと別居となる ~ シルカもいた同園内の別の場所へ
by polarbearmaniac | 2017-03-10 22:00 | Polarbearology

アメリカ・シカゴ、リンカーンパーク動物園にピッツバーグ動物園からコービーが来園 ~ シカゴにまた新ペア

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コービー (Kobe the Polar Bear) Photo(C)Lincoln Park Zoo

昨年秋からのアメリカの動物園における繁殖目的のためのホッキョクグマの再配置はかなりも規模のものとなっています。それはなんといってもAZAのSSP (Polar Bear Species Survival Plan) 推進委員会の大きな危機感の現れと見て間違いないわけです。昨年11月にケンタッキー州のルイヴィル動物園から2009年12月生まれの雄のシークーがシカゴ市内のリンカーンパーク動物園に移動してきたわけですが、彼のパートナーがいったいどのホッキョクグマになるかについては予想が難しかったわけです。

さて、昨日になってシカゴのメディアは突然、ピッツバーグ動物園の2000年11月生まれの雌のコービー(Kobe)がリンカーンパーク動物園に来園したことを報じています。現在このコービーは検疫期間中ですが、飼育展示場の一部に出ることを時々許されているそうです。そのコービーの姿が映像で紹介されていますので見てみましょう。



慣れない場所にかなり警戒している様子もうかがえます。さて、この現在16歳の雌のコービーは6歳のシークーとペアを組んで繁殖を目指すことになるそうですが、同じシカゴでも郊外にあって広大な面積を誇るブルックフィールド動物園でも22歳のナヌヤークと10歳のハドソンという新しいペアが形成されたわけで、シカゴの二つの動物園の二組のペアが繁殖を目指すこととなったわけです。一方でコービーの抜けたピッツバーグ動物園にはサンディエゴのシーワールドのスノウフレイクが繁殖目的で移動して雄(オス)のコーダとのペアリングを目指すわけですが、こちらはあくまでも期間限定的なものですのでピッツバーグ動物園には来年以降また別の雌(メス)のホッキョクグマが移動してくることになるのかもしれません。アメリカのホッキョクグマ界からも目を離せられなくなりそうです。

シカゴの二つの動物園ですが、これはたとえば横浜を例にとればシカゴ郊外にある広いブルックフィールド動物園はズーラシア、そしてシカゴ市内にあるリンカーンパーク動物園は野毛山動物園といったような関係です。リンカーンパーク動物園も野毛山動物園も入園料は無料という点でも共通なものがあります。

(資料)
Chicago Tribune (Mar.9 2017 - Lincoln Park Zoo welcomes female polar bear)
dnainfo (Mar.9 2017 - Polar Bear Wedding On Tap As Siku's Mate Arrives)

(過去関連投稿)
(*シークー関連)
アメリカ・トレド動物園でホッキョクグマの赤ちゃん誕生!
“It’s a boy !”― アメリカ・トレド動物園の赤ちゃんの性別判明!
アメリカ・トレド動物園の赤ちゃんが産室を出ました!
アメリカ・トレド動物園の赤ちゃんの名前が決定
アメリカ・トレド動物園のシークーがルイヴィル動物園へ移動決定 ~ アメリカのPSSP
アメリカ・オハイオ州トレド動物園のシークー、ケンタッキー州ルイヴィル動物園に到着
(*リンカーンパーク動物園関連)
シカゴ・リンカーンパーク動物園の「ホッキョクグマ啓蒙週間 (Polar Bear Awareness Week)」
アメリカ・シカゴ、リンカーンパーク動物園のアナーナがノースカロライナ動物園へ ~ 新施設建設とSSP
アメリカ・シカゴ、リンカーンパーク動物園にルイヴィル動物園のシークーが突如姿を現す
アメリカ・シカゴのリンカーンパーク動物園でシークーの一般公開が開始 ~ 新飼育展示場がオープン
アメリカ・シカゴのリンカーンパーク動物園でのシークーへの健康チェック・トレーニング
by polarbearmaniac | 2017-03-10 14:00 | Polarbearology

ドイツ・ハノーファー動物園に来園したモスクワ動物園のミラーナが飼育展示場に登場

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ミラーナ (Eisbärin Milana)
Photo(C)Rainer Droese/Hannoversche Allgemeine

2月初頭にモスクワ動物園のヴォロコラムスク附属保護施設から7歳の雌(メス)のホッキョクグマであるミラーナがEAZAのEEPの推薦によってドイツのハノーファー動物園に来園した件はすでにご紹介していました。モスクワ動物園であのシモーナから2009年の11月に誕生したこのミラーナですが、彼女のパートナーとして予定されていたヴォロコラムスク附属保護施設で飼育されていた野生出身のアイオンがイジェフスク動物園で繁殖に挑戦することになったためミラーナはハノーファー動物園に2月に移動してきたわけで検疫期間中は新しい担当飼育員さんとの交流などを行ってきたものの、とうとう昨日の木曜日からハノーファー動物園の飼育展示場であるユーコン・ベイ ("Yukon Bay" ) に登場してお披露目となったわけです。
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ミラーナ (Eisbärin Milana)  
Photo(C)Rainer Droese/Hannoversche Allgemeine

ミラーナは大変好奇心に満ちていて、登場した最初の日からこの飼育展示場を広く散策して歩いたり早速水に入ったりと、なかなか活動的だったそうでハノーファー動物園もそういったミラーナの姿を見て高い評価を下しているそうです。それを報じるTVニュースを御紹介しておきます。



次はこのミラーナの印象を語る担当飼育員さんの話と、深いプールを自在に泳いでいるミラーナの姿です。



もう一つ映像がありますのでご紹介しておきます。このミラーナ、やはりロシアのホッキョクグマの体型をしていますね。



さて、このハノーファー動物園には現在は二頭の雄、つまりシュプリンターとナヌークという共に9歳のホッキョクグマが飼育されているわけですが、この二頭のうちのどちらかがミラーナのパートナーとなるのか、あるいはミラーナのパートナーは他園か来てシュプリンターとナヌークの二頭は他園に移動することになるのかはまだ未定だそうで、あくまでEAZAのEEPの枠組みのなかで決定されることになるそうです。
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ミラーナ (Eisbärin Milana)
Photo(C)Rainer Droese/Hannoversche Allgemeine

条件さえ整っていれば札幌・円山動物園生まれのアイラが2012年にこのがノーファー動物園に移動することになっていたはずですが、その計画が頓挫してしまった件は以前に非常に詳しくご紹介していますので、ここではそれを繰り返しません。過去関連投稿を御参照下さい。

(資料)
Hannover City News (Pressemitteilung) (Mar.9 2017 - Eisbär Milana erobert Kanada)
NDR.de (Mar.9 2017 - Beschert "Milana" dem Zoo Hannover Eisbärbabys?)
kreiszeitung.de (Mar.9 2017 - Eisbärin Milana erkundet Außenanlage im Zoo Hannover)
Hannoversche Allgemeine (Mar.9 2017 - Eisbärin Milana im Zoo vorgestellt)
BILD (Mar.9 2017 - Eis­BÄRiger Pool-Spaß im Zoo)
RTL Nord (Mar.9 2017 - Neugierige Eisbärin in Hannover)

(過去関連投稿)
(*ミラーナ関連)
モスクワ動物園で保護されている孤児のホッキョクグマ、アイオンの近況
モスクワ動物園が期待を持つ将来の新ペア ~ ヴォロコラムスク付属保護施設のホッキョクグマたち
モスクワ動物園・ヴォロコラムスク付属保護施設で暮らすアイオンとミラーナの夏の日
モスクワ動物園・ヴォロコラムスク付属保護施設のアイオンの3歳の誕生祝い ~ WWFが保護した野生孤児の成長
モスクワ動物園・ヴォロコラムスク付属保護施設の野生孤児アイオンの5歳の誕生会が行われる
モスクワ動物園・ヴォロコラムスク付属保護施設の野生孤児アイオンの近況 ~ 間もなく本園にデビューか?
ロシア動物園水族館協会(RAZA)が設立 ~ ロシアでモスクワ動物園の主導的地位が一層強まる
ロシア・クラスノヤルスク動物園の新飼育展示場計画発表 ~ 欧露の「囲い込み」体制に日本はどう対応するか
モスクワ動物園 ヴォロコラムスク附属保護施設のアイオンがイジェフスク動物園へ ~ 「新血統」への挑戦
ロシア・イジェフスク動物園のノルドが欧州へ ~ 水面下で始まっている欧露の協力体制の兆候
ロシア・イジェフスク動物園のシェールィとビェールィがモスクワ経由でハンガリー・ブダペスト動物園へ
モスクワ動物園・ヴォロコラムスク附属保護施設でシェールィとビェールィが報道陣に公開
モスクワ動物園が、今後ロシア国内で誕生の個体はロシア国内と欧州だけで飼育の意向を表明
デンマーク・コペンハーゲン動物園がロシア・イジェフスク動物園のノルドの来園予定を正式発表

(*ハノーファー動物園関連)
ウィーンの双子(アルクトス&ナヌーク)がハノーファーへ移動 (May.20 2010)
ドイツ・ハノーファー動物園の新施設 Yukon Bay
ドイツ・ハノーファー動物園ユーコンベイのホッキョクグマ3頭 (Jun. 4 2010)
ドイツ・ハノーファー動物園に仲良しトリオ出現 ~ ユーコンベイで3頭の同居開始
ドイツ・ハノーファー動物園の大きな成功
ドイツ・ハノーファー動物園のアルクトスとナヌークの双子兄弟に4歳のお誕生祝い ~ 将来への不安
ドイツ・ハノーファー動物園のウィーン生まれの双子に別離の時来る ~ アルクトスがスコットランドへ
ドイツ・ハノーファー動物園と個体交換交渉を行った札幌・円山動物園 ~ その背景を読み解く
ドイツ・ハノーファー動物園に2012年夏に札幌・円山動物園が提示した交換候補個体はアイラだった!
札幌・円山動物園のマルルが熊本、ポロロが徳島の動物園に移動が決定 ~ ララの2年サイクル繁殖が継続へ
ララの子供たちの将来(下) ~ ドイツ・ハノーファー動物園のシュプリンターとナヌークのハロウィン
モスクワ動物園 ヴォロコラムスク附属保護施設のミラーナがドイツ・ハノーファー動物園へ
by polarbearmaniac | 2017-03-10 07:00 | Polarbearology

ロシア・ノヴォシビルスク動物園のロスチクが母親ゲルダと別居となる ~ シルカもいた同園内の別の場所へ


情報ソースは地元のファンの方の情報です。本日3月9日の午後(正確な時間を特定することはできません)、ロシア・ノヴォシビルスク動物園の一歳のロスチクがゲルダお母さんと引き離され、上の何枚かの写真でご覧いただけるように(それぞれをクリックしていただくと拡大します)、以前シルカも暮らしていた同園内の離れた別の場所に移動させられました。一連の事態の推移の詳細(つまりノヴォシビルスク動物園からの情報)は確認が難しいです。要するにゲルダとクラーシン(カイ)を同居させて今年の繁殖シーズンへの参戦を行うという意味だろうと私は考えています。ノヴォシビルスク動物園の飼育展示場には三区画がありますので、ロスチクをゲルダから引き離しても一頭が使用できる区画があるのですが、隔てられているとはいえロスチクが近くにいるとゲルダの発情の障害になるためロスチクを同園内のかなり離れた場所に移動させたというのが真相であり、彼の今回の同園内の移動はロスチクの他園への移動準備のためではないように思いますが.....。何故ならこのロスチクの移動先候補として欧州の動物園の名前が私のアンテナにはひっかかってこないわけです。彼の移動先はまだ決定していないと考えたほうが状況には合致するように思います。かなり情報が集まりませんとこの点に関してここで正確なことを述べるのは難しいです。

こういう日が迫っていたことについては私も最近の投稿で述べてきましたのでそう驚くことではないわけですが、要するにこれがゲルダとクラーシン(カイ)の今年の繁殖シーズンへの展望にどう関係するかが重要であるわけです。そこに影のように存在しているモスクワ動物園の意向というものがどれだけ反映しているのかという点に興味があります。これは、今後のロシアのホッキョクグマ界におけるホッキョクグマの繫殖の方向性をかなり明確に示すことになるだろうと考えるからです。

さらに移動後のロスチクの追加の写真があります。これらの写真で彼の表情を見ますと、やはりかなり動揺しているようです。



今回の件に関してはノヴォシビルスクの地元メディアによるやや距離の置いた冷静な報道を待ちたいと思いますが、今日9日中は難しいでしょう。多分、明日10日の午後以降にそういった報道が現れてくるような気がします。
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Image : ТТК-Западная Сибирь

(過去関連投稿)
ロシア・ノヴォシビルスク動物園でホッキョクグマの赤ちゃん誕生! ~ やはり出産していたゲルダ!
ロシア・ノヴォシビルスク動物園の赤ちゃんの登場を待つ人々 ~ その時を親子の意思に委ねる度量
ロシア・ノヴォシビルスク動物園の赤ちゃん、一瞬姿を見せる ~ 'authenticity' への視座
ロシア・ノヴォシビルスク動物園の赤ちゃんがゲルダお母さんと本日、初めて5分間だけ戸外に登場!
ロシア・ノヴォシビルスク動物園、ゲルダ親子の「国際ホッキョクグマの日」
ロシア・ノヴォシビルスク動物園で誕生の赤ちゃんの「国際ホッキョクグマの日」の映像を追加
ロシア・ノヴォシビルスク動物園の赤ちゃんの声を札幌のリラ、大阪のモモと比較する
ロシア・ノヴォシビルスク動物園の赤ちゃんの性別予想に盛り上がる地元 ~ 雄(オス)の予想に高い支持
ロシア・ノヴォシビルスク動物園のゲルダ親子の近況 ~ 親子関係を破壊しかねない来園者のエサやり行為
ロシア・ノヴォシビルスク動物園、日曜日に来園者が入場に長蛇の列 ~ 大人気のゲルダ親子
ロシア・西シベリア、ノヴォシビルスク動物園の赤ちゃん、生後100日を超える
ロシア・ノヴォシビルスク動物園の赤ちゃんは雌(メス)と判明 ~ 赤ちゃんはシルカの妹だった!
ロシア・ノヴォシビルスク動物園の赤ちゃんの命名への同園の迷い ~ シルカ同様の過熱を恐れる同園
ロシア・ノヴォシビルスク動物園のゲルダ親子の近況 ~ ララ/アイラの多層的な親子関係と比較する
ロシア・ノヴォシビルスク動物園が赤ちゃん命名について沈黙状態 ~ 「シルカ事件」から学ばぬ同園
ロシア・ノヴォシビルスク動物園が赤ちゃんの性別を訂正発表! ~ 赤ちゃんは雄(オス)だった!
ロシア・ノヴォシビルスク動物園のゲルダお母さんと赤ちゃんの近況
ロシア・ノヴォシビルスク動物園、ゲルダお母さんとオイゼビウス(Ойзебиус - 仮称)のプール開き
ロシア・ノヴォシビルスク動物園の赤ちゃん、オイゼビウス(Ойзебиус - 仮称)が泳ぎ始める
ロシア・ノヴォシビルスク動物園生まれの二頭 ~ シルカ vs オイゼビウス (Ойзебиус - 仮称)
ロシア・ノヴォシビルスク動物園のゲルダをシモーナと比較する ~ 母親と息子の実力は反比例?
ロシア・ノヴォシビルスク動物園のホッキョクグマ飼育展示場のライブカメラ映像配信、遂に復活!
ロシア・ノヴォシビルスク動物園のオイゼビウス(Ойзебиус - 仮称)が間もなく生後半年が経過へ
ロシア・ノヴォシビルスク動物園のオイゼビウス(仮称)の正式命名が後日行われる予定となる
ロシア・ノヴォシビルスク動物園の雄の赤ちゃんの名前が「ロスチク (Ростик)」に決まる
ロシア・ノヴォシビルスク動物園のロスチクの成長 ~ シルカ/ゲルダとは非常に異なる親子関係
ロシア・ノヴォシビルスク動物園のゲルダ親子のライブ映像配信が二年前と同様に大人気となる
ロシア・ノヴォシビルスク動物園のゲルダとロスチク、その日常の姿 ~ 経験を積んだゲルダお母さん
ロシア・ノヴォシビルスク動物園、ゲルダお母さんの機嫌を損ねないように巧妙に立ち回るロスチク
ロシア・ノヴォシビルスク動物園のロスチクの成長 ~ 「シルカの物語」を乗り越えられるか?
ロシア・ノヴォシビルスク動物園のゲルダ親子の近況 ~ 「ゲルダ/シルカ」、「バフィン/モモ」と比較する
ロシア・ノヴォシビルスク動物園のゲルダとロスチクの親子の姿 ~ 娘とよりも息子との関係が気楽か
ロシア・ノヴォシビルスク動物園のロスチクの近況 ~ 予想の難しい彼の将来の移動先
ロシア・ノヴォシビルスク動物園のゲルダとロスチクの親子模様 ~ 「未完の大器」ゲルダ
ロシア・ノヴォシビルスク動物園のゲルダとロスチクの親子、その秋の日の姿
ロシア・ノヴォシビルスク動物園、ロスチクに手こずり始めたゲルダお母さん ~ 成長の確かな手応え
ロシア・ノヴォシビルスク動物園のロスチク、 地元のファンの暖かい視線に見守られ間もなく満一歳へ
ロシア・ノヴォシビルスク動物園で満一歳となったロスチク ~ 移動先候補の複数の動物園と交渉が進行中
ロシア・ノヴォシビルスク動物園のゲルダとロスチクの冬の日 ~ シルカの「あの日」とロスチクの「その日」
ロシア・ノヴォシビルスク動物園のゲルダ親子の冬の日の本能 ~ ロスチクの移動先は欧州以外か?
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ロシア・ノヴォシビルスク動物園のロスチクの移動時期が迫る ~ バルナウル動物園への移動は否定
ロシア・ノヴォシビルスク動物園のロスチクに生じる中国への移動の危険性 ~ 「セカンドライン」へ後退か?
ロシア・ノヴォシビルスク動物園の「国際ホッキョクグマの日」 ~ ゲルダ親子を愛する「草の根のファン」
ロシア・ノヴォシビルスク動物園のゲルダとロスチク、親子としての一つの「完成形」を達成か?

ロシア・ノヴォシビルスク動物園のゲルダとシルカの母娘が本日突然永遠の別れ ~ ゲルダお母さんの動揺
by polarbearmaniac | 2017-03-09 23:00 | Polarbearology

エストニア・タリン動物園の雄(オス)の赤ちゃんの名前が「アロン (Aron)」に決まる

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(C)Tallinna Loomaaed

エストニアのタリン動物園で昨年2016年の11月26日にフリーダお母さんから誕生した雄(オス)の赤ちゃんの名前が「アロン(Aron)」に決まりました。命名公募の応募総数は3821通だっだそうですが、タリン動物園とタリンの動物園協会のスタッフによってこの名前が選ばれたとのことです。この「アロン」には36通の応募があったそうです。ホッキョクグマの名前としては非常に新鮮だと思います。なにかユダヤ的な感じのする名前ですが、[山岳民」を意味しています。そこに「力」と「活力」というものを連想させて雄(オス)らしい名前であるという理由付けがなされているようです。そしてこの名前はなんと、フリーダお母さんの第一子であるノラ(Nora)の綴りをひっくり返したものですね。N-o-r-a に対して逆に綴れば A-r-o-n ということになります。旧約聖書に登場するアロンは英語でもエストニア語でも Aaron と綴るわけですから、それをあえてエストニアでAron と綴るからには、やはりNora という名前をひっくり返した綴りにしようと意図的に考えたような気がします。
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アロン Photo(C)Tallinna Loomaaed

(資料)
err (Mar.9 2017 - Tallinna loomaaia jääkarupoeg sai nimeks Aron)
Delfi (Mar.9 2017 - Tallinna loomaaia imearmas jääkarupoeg sai endale uhke nime)
Postimees (Mar.9 2017 - Tallinna loomaaia jääkarupoeg sai lõpuks nime)

(過去関連投稿)
バルト海沿岸・エストニアのタリン動物園でホッキョクグマの赤ちゃん誕生!
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エストニア・タリン動物園のフリーダお母さんと赤ちゃんの追加映像 ~ お披露目は本日のイベントでの予定
エストニア・タリン動物園の「国際ホッキョクグマの日」 ~ 赤ちゃんの一般へのお披露目
by polarbearmaniac | 2017-03-09 20:00 | Polarbearology

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