街、雲、それからホッキョクグマ ~ Polarbearology & conjectaneum


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フィンランド・ラヌア動物園の赤ちゃんが遂にヴィーナスお母さんと共に屋外に登場

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ヴィーナスお母さんと赤ちゃん Photo(C)Ranua Zoo

昨年2016年の11月25日にフィンランドのラヌア動物園で誕生した雄(オス)の赤ちゃんですが、遂に本日3月15日の現地時間正午過ぎにヴィーナスお母さんと一緒に初めて屋外に登場しました。その様子を下の映像でご覧下さい。



実は今日の赤ちゃん初登場は私が事前に知らなかったメディアのライブ中継があったわけで、気が付いたときは親子の登場からかなり時間の経った時だったためここでご紹介することができませんでした。しかし私は最後の方だけ少し見ていました。そのライブ映像の全て(2時間近くあります)を下でご紹介しておきます。かなり長いですので時間のある方だけお勧めします。親子の登場は映像開始18分後あたりからです。音声はonのほうが臨場感があります。



園長さんはこの赤ちゃんの性別は雄(オス)であると考えているものの正式な性別判定はまだこれから行うのだということを言っています。なんだかかなり危うい話ですね。大丈夫でしょうか。また性別取り違えということが起きかねません。
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Photo(C)Ranua Zoo

それにしてもホッキョクグマの赤ちゃん登場は雪の上というのがやはり最高です。そういったシーンを私たちは札幌で何度も体験しているわけで、欧州のファンの方々もそれには驚いているようです。何故なら札幌の緯度は欧州では南フランスのコートダジュールあたりですから、まさか雪があるとは欧州の方々は思わないわけです。それ以外の場所で雪の上のホッキョクグマの赤ちゃん登場ということならば、モスクワ、ノヴォシビルスクといったあたりでしょか。

(*追記)以下の今日の映像を見ますと、このラヌア動物園のホッキョクグマ飼育展示場は来園者が見る場所から非常に遠くにあるのには驚きます。これでは相当の望遠レンズを使用しないと無理ですね。



(資料)
YLE (Mar.15 2017 - Ranuan jääkarhunpentu kömpi ensimmäistä kertaa ulos pesästään – eläinpuisto valmistautuu kävijäryntäykseen)
Helsingin Sanomat (Mar.15 2017 - Ranuan eläinpuiston jääkarhunpentu pääsi ulkoilemaan)
KALEVA.fi (Mar.15 2017 - Ranuan jää­kar­hun­pen­tu on rohkea ja en­nak­ko­luu­lo­ton poika, katso kuvia ensimmäisestä ulkoilusta)
Kotimaa (Mar.15 2017 - Ranuan eläinpuiston jääkarhunpentu ulkoili ensi kertaa)


(過去関連投稿)
フィンランド・ラヌア動物園でホッキョクグマの赤ちゃん誕生! ~ 繁殖計画の成果を積み上げる欧州
フィンランド・ラヌア動物園での赤ちゃん誕生の瞬間の映像が公開
フィンランド・ラヌア動物園で誕生の赤ちゃん、生後7週間目に入り立ち上がって歩き始める
フィンランド・ラヌア動物園で誕生の赤ちゃん、生後50日が経過
フィンランド・ラヌア動物園の赤ちゃん、生後二ヶ月が経過
フィンランド・ラヌア動物園の赤ちゃんが外界に興味を持つ ~ 入り込んだ雪を取り除くヴィーナスお母さん
フィンランド・ラヌア動物園の赤ちゃんが生後13週間が経過 ~ 親子での屋外登場を待つばかり
フィンランド・ラヌア動物園の赤ちゃんの性別は雄(オス)と判明 ~ 水曜日3月15日に屋外登場の予定となる
by polarbearmaniac | 2017-03-15 21:30 | Polarbearology

デンマーク・スカンジナヴィア野生動物公園でボリス(イワン)が4歳のヌノと早々と同居が試行される

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ボリス(左)とヌノ(右) Photo(C)Skandinavisk Dyrepark

デンマークのコペンハーゲン動物園で飼育されてきた11歳の雄のホッキョクグマであるボリス(イワン)がパートナーである13歳のノエルとの相性が良くないためにペアが解消となり、ボリスは同じデンマークのスカンジナヴィア野生動物公園に移動してきたことは以前に投稿していますし、そのボリスがすでに5歳のシークーとの同居を行ったたこともご紹介しています。このボリスはこのスカンジナヴィア野生動物公園では現在は4歳である雌(メス)のヌノ (Nuno - 2012年11月21日生まれ)との間で繁殖を狙うわけですが、スカンジナヴィア野生動物公園で早々と、といいますか大胆にといいますか、思い切ってこのボリスとヌノの同居を試みてみたそうです。

結果は非常に良好でボリスとヌノは遊び始めたそうです。スカンジナヴィア野生動物公園としてはこのまま二頭が繁殖行動に至って今年の暮れにヌノが出産に至ることを期待はするものの、無理はさせるつもろはないようです。ヌノは4歳ですから雌(メス)のホッキョクグマとしての繁殖可能年齢に入ったばかりであるということだからでしょう。

横浜のズーラシアではジャンブイとツヨシが先日少しだけ同居したそうです。ジャンブイは現在、繁殖可能年齢上限が迫りつつある25歳で日本のホッキョクグマ界においては血統的孤立度の高い貴重な野生出身個体です。一方でツヨシは現在もう13歳になっています。ツヨシは昨年3月に釧路から横浜に繁殖目的で移動してきたわけですが、この二頭の同居の試みが実行されるまで約1年が費やされているわけです。スカンジナヴィア野生動物公園の11歳のボリスは今年の1月に来園し、そしてそれから約二か月ほどでまだ4歳であるヌノとの同居の試みがもう行われているわけです。環境や条件の違いというものはあるにせよ、この二つの例の間に横たわる違いの大きさを考えてみるべきでしょう。この件について私には、それぞれにそれぞれのやり方の価値を認める相対的な見方をすることは非常に困難であると考えます。


(資料)
Skandinavisk Dyrepark (Mar.10 2015 - Ivan og kærligheden)

(過去関連投稿)
デンマーク ・ コペンハーゲン動物園の新施設 “Den Arktiske Ring” の完成 ~ 期待される若年ペアの繁殖
デンマーク・コペンハーゲン動物園のボリスがスカンジナヴィア野生動物公園に期限付きで移動
デンマーク・スカンジナヴィア野生動物公園に出張中のボリスがコペンハーゲン動物園に帰還
デンマーク・コペンハーゲン動物園のノエルが超音波検査を受ける ~ 今年の繁殖成功は困難か?
デンマーク・コペンハーゲン動物園のボリスに2.5トンの雪のプレゼント
デンマーク・コペンハーゲン動物園で男がホッキョクグマ展示場に侵入 ~ 警告発砲を受けたボリスは無事
デンマーク・コペンハーゲン動物園、ノエルとボリス(イワン)の有望なペアの繁殖への期待と挑戦
デンマーク・コペンハーゲン動物園のボリスとノエルに予期せぬ氷のプレゼント
デンマーク・コペンハーゲン動物園がボリスとノエルの相性を否定的に評価し同ペア間の繁殖を断念へ
デンマーク・コペンハーゲン動物園のボリスがスカンジナヴィア野生動物公園へ
デンマーク・コペンハーゲン動物園のボリスがスカンジナヴィア野生動物公園に到着 ~ 繁殖に必要な「非情」
デンマーク・スカンジナヴィア野生動物公園に到着したボリス(イワン)のその後
by polarbearmaniac | 2017-03-15 21:00 | Polarbearology

ドイツ・カールスルーエ動物園でのホッキョクグマの移動訓練 ~ 繁殖技術の一部としての欧州での位置付け

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フィトゥスへの移動訓練 Photo(C)ka-news

ドイツにおいてホッキョクグマの繁殖のために個体の再配置が予定されているケースとして先日、カールスルーエ動物園とノイミュンスター動物園との間の個体交換が実現することになった件は「ドイツのカールスルーエ動物園とノイミュンスター動物園の個体再配置 ~ 繁殖できぬ個体に迫った「退出」」という投稿でやや詳しくご紹介いたしました。カールスルーエ動物園から16歳の雄(オス)のフィトゥス (Vitus)と26歳の雌(メス)のラリッサ(Larissa)がノイミュンスター動物園に移動し、ノイミュンスター動物園からは16歳の雄のカップ(Kap)がカールスルーエ動物園に移動して同園の16歳の雌(メス)のニカ(Nika)とペアを組むという個体の再配置が決定したわけです。これを日本の場合に当てはめたアナロジーでいえば、豊橋で雄のチャッピーと雌のクッキー、キャンディの三頭が飼育されていた時代にチャッピーとクッキーを一緒に他園に移動させてキャンディを残し、そしてそのキャンディに他園からの雄をパートナーとして迎え入れるといったことにあたるわけです。豊橋の場合は現実にはキャンディが札幌に移動して繁殖を狙うということになったわけで、今回のドイツの場合とは逆の話として進行したわけでした。

三頭の移動が行われる今回の二園間の個体再配置は復活祭、つまり今年は4月16日のあたりに移動日が設定されているようです。しかしカールスルーエ動物園ではすでにフィトゥスとラリッサに対して移動のための訓練(トレーニング)が行われているそうです。雄のフィトゥスはすでに自ら移動用ケージに入ることに抵抗のない状態になっているそうです。そのフィトゥスの様子を見てみましょう。



一方で雌のラリッサについてはまだうまくいっていないそうです。この移動用ケージには警戒的な態度を見せているようです。最近はホッキョクグマの移動に際しては麻酔銃を使用しないやり方が一般的になっており、訓練によってホッキョクグマが自発的に移動用ケージに入るように時間をかけて訓練を行うというのが欧州では一般的な方針となっています。日本では多くの場合にホッキョクグマの移動作業のどこかの過程で麻酔が用いられる例が圧倒的に多いわけです。しかし以前にピリカが札幌から旭川に移動した際にはピリカには麻酔銃を使用する必要がなかったほど彼女は「協力的」なホッキョクグマだったというわけです。それから、以前の「ロシア・クラスノヤルスク動物園がフェリックスの園内移動に3週間も費やす ~ ロシア人の大陸的な悠長さ」という投稿でご紹介したことがあるのですが、ホッキョクグマを園内移動させるために三週間も費やしたロシア人の悠長さというのも印象に残る話です。

ともかく、ホッキョクグマの繁殖成功のためには個体の移動が非常に大きな要素であり、それを安全に行うためにも移動訓練(トレーニング)というものの必要性は非常に大きくなっており、そういったことのトータルが欧州では「繁殖技術」といったカテゴリーを形成しているということを我々は知っておくべきでしょう。

(資料)
ka-news.de (Mar.14 2017 - Eisbären-Tausch: So bereitet sich der Karlsruher Zoo auf den Umzug vor)

(過去関連投稿)
ドイツ・ノイミュンスター動物園のマイカ逝く ~ その数奇なる生涯の終焉
ドイツ・ノイミュンスター動物園、悲願へのハードルの高さ ~ カップのパートナー探し難航
モスクワ動物園のムルマ(3) ~ 初産、そして訪れた危機
ドイツ・ノイミュンスター動物園のカップが同園展示場の地表改良工事のため一時的にハノーファー動物園へ
ドイツ・ハノーファー動物園のカップ (豪太の兄)が施設改修工事の終了したノイミュンスター動物園に帰還
ドイツ・ノイミュンスター動物園のカップ、パートナー獲得の見込みはあるか? ~ 苦戦するムルマの子供たち
ドイツのカールスルーエ動物園とノイミュンスター動物園の個体再配置 ~ 繁殖できぬ個体に迫った「退出」
ホッキョクグマの移動準備訓練の意義 ~ 麻酔使用の危険性の回避と移動時のストレス軽減の効用
by polarbearmaniac | 2017-03-15 00:30 | Polarbearology

フィンランド・ラヌア動物園の赤ちゃんの性別は雄(オス)と判明 ~ 水曜日3月15日に屋外登場の予定となる



フィンランド北部ラップランドにあるラヌア動物園で昨年2016年の11月25日にヴィーナスお母さんから誕生した赤ちゃんの屋外への登場が待たれていましたが、今週水曜日の3月15日の正午に室内から屋外への扉が開かれることとなりヴィーナスお母さんと赤ちゃんは屋外に登場する予定であることが報じられました。そしてこの赤ちゃんの性別は雄(オス)であることが判明したそうです。

この赤ちゃんは室内では大変活発でヴィーナスお母さんからの母乳だけではなく、それ以外の食べ物も口にするようになっているそうです。この親子の屋外登場については多分、水曜日の夜から木曜日にかけての深夜に映像が配信されてくると思いますのでここでもご紹介したいと思っています。

(*追記)ちなみにこの下のフィンランドのメディアの記事は今回の赤ちゃんの明日水曜日に予定されている屋外登場について報じている記事で、使用されている写真は前回2011年に誕生したランツォ(Ranzo)の写真です。


また、この下の記事はこのランツォ(Ranzo)が2012年2月23日にヴィーナスお母さんと一緒に屋外に初登場した時の記事と写真です。



この下の映像は2012年2月のもので屋外に登場したヴィーナスお母さんとランツォ(Ranzo)の姿、そして父親のマナッセ(Manasse)、さらにこの時代はラヌア動物園で飼育されていたヴァレスカ(Valeska - 現 ドイツ・ブレーマーハーフェン臨海動物園)の姿も映っている貴重な映像です。

明日、今回の赤ちゃんがどのような姿でヴィーナスお母さんと共に初めて屋外に登場するか、非常に楽しみです。本日(3月14日)の段階でラヌア動物園がSNSなどにアップしている写真は前回のランツォ(Ranzo)の写真であって今回の赤ちゃんの写真ではないと考えられます。

(資料)
YLE (Mar.13 2017 - Ranuan eläinpuiston tähtihetki – hellyttävä jääkarhunpentu esiin keskiviikkona)
Keskisuomalainen (Mar.13 2017 - Ranuan jääkarhunpentu pääsee pesästä)

(過去関連投稿)
フィンランド・ラヌア動物園でホッキョクグマの赤ちゃん誕生! ~ 繁殖計画の成果を積み上げる欧州
フィンランド・ラヌア動物園での赤ちゃん誕生の瞬間の映像が公開
フィンランド・ラヌア動物園で誕生の赤ちゃん、生後7週間目に入り立ち上がって歩き始める
フィンランド・ラヌア動物園で誕生の赤ちゃん、生後50日が経過
フィンランド・ラヌア動物園の赤ちゃん、生後二ヶ月が経過
フィンランド・ラヌア動物園の赤ちゃんが外界に興味を持つ ~ 入り込んだ雪を取り除くヴィーナスお母さん
フィンランド・ラヌア動物園の赤ちゃんが生後13週間が経過 ~ 親子での屋外登場を待つばかり
by polarbearmaniac | 2017-03-14 02:00 | Polarbearology

ロシア・ノヴォシビルスク動物園のロスチクの別居は安全上の理由と同園は説明 ~ 移動先決定は難航か?

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ロスチク (Белый медвежонок Ростик)
Photo(C)Новосибирский зоопарк

ロシア・ノヴォシビルスク動物園の雄のロスチク(2015年12月7日生まれ)は3月9日より母親のゲルダから引き離され同園内の離れ、別の場所で暮らすようになった件はすでに投稿しています。この件に関して本日月曜日から地元メディアはその事実を報じています。そういった報道の中で生後1年3ヶ月が経過したロスチクを今回こうして別居させた理由について同園の広報担当者はメディアの取材に対して、ロスチクが母親ゲルダに対する態度が攻撃的となる状況を防ぐための安全上の措置であり、以前より計画されていたものであるという内容を回答しています。地元のTV局ではこの親子の別居を簡単に報道しています。短いニュース映像を御紹介しておきます。



同園の広報担当者の説明ではゲルダとクラーシン(カイ)の同居については時間をおいて慎重に行う予定のようです。私は今回のこの時期のゲルダとロスチクの別居はこの二頭が今年の繫殖シーズンに参戦するためであるという理解をしているわけですが、ノヴォシビルスク動物園としてはそのことが理由であるとは、表向きには述べていないようです。さて、そうだとすると私が次に推測するのは、このロスチクは移動先が当分は決まる見込みがないのではないかということです。仮に彼が欧州に移動するということならば、まずは欧州の雄(オス)の幼年・若年個体の集中プール基地であるイギリスのヨークシャー野生動物公園に移動することになるはずですが、それならばもっと早い時期に移動してもおかしくないはずなのに彼は母親ゲルダと別居したとはいえ依然としてノヴォシビルスク動物園に留まる状況がかなり確実ですので、となればロスチクの移動先決定は依然として難航していると考える方が全体の状況を見渡せば筋の通った考え方であると思います。(*追記 - 別の報道ではノヴォシビルスク動物園の広報担当者の発言として、今回ロスチクが別居させられたことと彼の他園への移動の可能性は無関係であると報じられています。)

さて、親子の別居以降のロスチクとゲルダの映像をまた二つほどご紹介しておきましょう。





(*追記)ノヴォシビルスクの地元のファンの方々の中で、ロスチクはフィンランドに移動する可能性を聞いたことがあるという方がいらっしゃるようです(複数)。この話を聞いたとすればノヴォシビルスク動物園サイドからの情報でしょう。しかしフィンランドで有名なラヌア動物園はホッキョクグマを飼育していますし繁殖にも成功しているわけですが、ロスチクが入り込む隙は全くありません。そうなると以前はホッキョクグマを飼育していたものの現在は不在になっているヘルシンキ動物園が可能性としてあります。この動物園にはホッキョクグマの飼育展示場を比較的簡単に用意できるスペースがあるという情報は確かにあります。ただしヘルシンキ動物園がホッキョクグマを再び入手したがっているという情報は見つかりません。しかし可能性としては有り得るようにも思います。

(資料)
VN.ru (Mar.11 2017 - Медвежонка Ростика отселили от мамы Герды в Новосибирском зоопарке)
ГТРК Новосибирск (Mar.11 2017 - Белого медвежонка Ростика отселили от мамы в другой вольер)
Комсомольская правда в Новосибирске (Mar.13 2017 - Медвежонка Ростика в Новосибирском зоопарке переселили в другой вольер)
(*追加資料)
Новосибирские новости (Mar.14 2017 - Белого медвежонка разлучили с мамой в новосибирском зоопарке)

(過去関連投稿)
ロシア・ノヴォシビルスク動物園のゲルダとシルカの母娘が本日突然永遠の別れ ~ ゲルダお母さんの動揺
ロシア・ノヴォシビルスク動物園のロスチクが母親ゲルダと別居となる ~ シルカもいた同園内の別の場所へ
ロシア・ノヴォシビルスク動物園の「二つの愛の心」 ~ "Два любящих сердца"
by polarbearmaniac | 2017-03-13 22:00 | Polarbearology

ベルリン動物公園のトーニャが息子フリッツの死後初めて屋外に登場 ~ 世界中からの弔意に感謝する同園

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飼育展示場に再登場したトーニャ Photo(C)Tierpark Berlin

去る3月6日にベルリン動物公園で生後四カ月のフリッツが亡くなってから数日が経過しています。母親のトーニャは一昨日の3月10日に数か月ぶりに飼育展示場に姿を見せました。改修工事も終了しており、おそらく3月10日はフリッツの一般公開開始の日になっていたように思いますが、登場したのはトーニャお母さんだけだったというわけです。このトーニャの金曜日の姿を映像で見てみましょう。





それからこの下は昨日の映像ですが、ベルリン動物公園の飼育展示場にファンからのカードなどが飾られている光景が冒頭に映され、その後はトーニャの姿なのですがやはり表情を見るとまだ彼女は普通の状態には回復していないように感じます。やがて飼育員さんの解説が始まります。音声はonにして下さい。全体的に素晴らしい映像だと思います。



ベルリン動物公園は幼いフリッツの死に際して寄せられた多くの人々の弔意に感謝し、HP内に "Für Fritz" というページでホッキョクグマのおかれた状況の厳しさを語り、そしてホッキョクグマの繁殖をこれからも目指すという決意を滲ませています。
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(C)Xiao Yan

(資料)
Berliner Morgenpost (Mar.10 2017 - Trauer: Tonja suchte ihren toten Fritz und war sehr nervös) (Mar.9 2017 - Tod von Eisbär Fritz berührt Menschen auf der ganzen Welt)
Rundfunk Berlin-Brandenburg (Mar.10 2017 - Mutter des toten Eisbärbabys Fritz erstmals wieder draußen)

(過去関連投稿)
ベルリン動物公園がフリッツのために飼育展示場を一部改修の予定 ~ 父親のヴァロージャはベルリン動物園へ
ベルリン動物公園の赤ちゃんのフリッツが肝臓に広範囲の炎症で重体となる ~ 憂慮すべき病状
ベルリン動物公園の生後四カ月の赤ちゃんのフリッツが死亡! ~ さようならフリッツ......
ベルリン動物公園のトーニャが息子のフリッツと引き離された後の状態 ~ 難しい今年のシーズンの繁殖再挑戦
by polarbearmaniac | 2017-03-12 17:00 | Polarbearology

ドイツ・オスナブリュック動物園のティプスが飼育展示場から逃亡し園内で射殺される

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ティプス Photo(C)Zoo Osnabrück
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園内で射殺されたティプス (C)NDR

悲惨な事件が起きました。日曜日の午後に投稿します。地元の報道が伝えるところによりますと昨日3月11日土曜日の午後2時過ぎにドイツのオスナブリュック動物園で数名の来園者が園内でハイブリッドのホッキョクグマの雌のティプスの姿を発見し同園のスタッフに通報しました。ティプスは飼育展示場のフェンスを破壊して飼育展示場の外に出たそうです。当時は4000人ほどの来園者が園内にいたそうですがスタッフは大至急で来園者に園内の建物の中に入るように避難の措置をとりました。 警察への通報も行われたそうです。同園は麻酔銃を使用してティプスを捕獲しようという考えは持てなかったようです。何故なら麻酔銃を発射して命中してから効果が生じるまで20分間は要するそうで、すでにティプスは園内で自由に動ける状態になっていたために麻酔の効果の生じるまでの時間に暴れ出すという事態が十分に想定できたからだそうです。来園者の安全を第一に考えて、警察が到着する前にオスナブリュック動物園当局がとった措置は射殺という手段であり、それが実行されたというわけでした。警察当局は同園の採ったこの処置を賢明なものであったと称賛しているそうです。このオスナブリュック動物園で飼育されているハイブリッドであるティプスとタプスについては「ホッキョクグマの雑種(Ursid hybrid)を考える(1) ~ ドイツ・オスナブリュック動物園のティプスとタプス」、及び「ドイツ・オスナブリュック動物園のハイブリッドのティプスとタプスに司教が神の祝福を祈る」を御参照下さい。

警察が同園に到着した時にはティプスは射殺された後だったわけですが、ティプスと同居していたもう一頭のハイブリッドのホッキョクグマの雄のタプスは飼育展示場に留まっていたそうで、早速室内に収容されたとのことです。ニュース映像を二つご紹介しておきます。





オスナブリュック動物園の危機管理、つまり来園者を避難させるという点に関するならば的確なものであったと思います。次に射殺という点についてもこういう状態になればいたしかたのないことではあるものの、飼育展示場に不備があってティプスがフェンスを壊したという点は動物園の管理の問題なのですが、最終的なところ責任を取らされるのは全て動物たちなのです。「動物園」というものの本質が抽出され、そしてその醜さが可視化されるのはこうした事件のあったときです。

亡くなったティプスに哀悼の意を表します。

(*追記)オスナブリュック動物園はこのティプスの飼育展示場からの脱出がいかに行われたのかについて頭を捻っているそうです。物理的に不可能であると考えているようです。最初に電流の流れているフェンスがあり次に35cm x 40cm というティプスが通れないほどの小さな開放口を突破した後もさらに別の障害があり脱出は不可能だというのです。大きな不可解な謎が残ります。脱出後のティプスはスタッフを見てまさに攻撃を行う態勢とったため、その時点で射殺が行われたともことです。これについてのTVニュース映像をさらにご紹介しておきます。



(資料)
NDR.de (Mar.11 2017 - Zoo Osnabrück: Ausgebrochene Bärin erschossen)
Neue Osnabrücker Zeitung (Mar.11 2017 - Bär im Zoo Osnabrück ausgebrochen – Tier erschossen)
WeltN24 (Mar.11 2017 - Bär aus Gehege ausgebrochen und erschossen)
Zoo Osnabrück (Mar.12 2017 - Hybridbär bricht aus Anlage aus)
(*追記資料)
NDR.de (Mar.12 2017 - Bärin erschossen - Wie konnte "Tips" entwischen?)

(過去関連投稿)
ホッキョクグマの雑種(Ursid hybrid)を考える(1) ~ ドイツ・オスナブリュック動物園のティプスとタプス
ドイツ・オスナブリュック動物園のハイブリッドのティプスとタプスに司教が神の祝福を祈る
by polarbearmaniac | 2017-03-12 01:30 | Polarbearology

とくしま動物園のポロロへの「三次元的エンリッチメント」

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ララ、そしてポロロ(当時は仮称「ブランシュ」)
(2013年3月24日撮影 於 札幌・円山動物園)
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ポロロ(当時は仮称「ブランシュ」)
(2013年3月23日撮影 於 札幌・円山動物園)

とくしま動物園のポロロ(2012年12月8日生まれ)はなかなか快進撃を続けているようです。毎日の生活のペースを完全に確立した、その土台の上にとくしま動物園の巧みなエンリッチメントによって生活の変化と言う彩りが加えられrています。最近は来園3周年とひなまつりを兼ねたイベントも行われたそうです。そしてまた、一つ興味深い映像が公式アカウントからアップされています。飼育展示場にバスケットゴールが設置され、どこかに当たるとポリタンクの中のおやつが落ちてくる仕組みになっているそうです。ポロロは見事にシュートを決めています。



(*後記)後日になって徳島新聞社も映像を公開しましたのでご紹介しておきます。



少なくとも私の見たところ、これはホッキョクグマに対する究極のエンリッチメントだと思います。ポロロはおもちゃというものを遊戯用として与えられ、そしてさらにポロロはそれを今度は道具として使用して投げあげ、そしてうまくいけば上の方にあるおいしいおやつが落ちてくるので水に飛び込んでいくというゲーム.....いくつもの要素が多層的に組み合わされた、まさに多次元的なエンリッチメントなのです。以前から述べていますが、ホッキョクグマのエンリッチメントについてはこの動物園は極めて優れていると思います。エンリッチメントそのものの方法論は欧米でも実践が進んでいますが、欧米やロシアの消費社会には日本の消費社会にあるようなプラスチック製の gadget が非常に少ないわけで、日本の方がホッキョクグマのおもちゃを用意するには有利です(つまり日本のほうがそれだけ物が溢れていて、あとになって廃棄物となるものが多いということなのですが)。このようにしてとくしま動物園は「三次元的エンリッチメント」に成功しているのですが、それは「機能(おもちゃ+道具)」、「空間(上下空間+陸/水)」、「欲求(欲求+成果」とでもいった三つの次元なのです。

さて、以前からも追いかけています「週刊ポロロ通信」です。今年に入ってからのもののうち比較的最近ものをいくつか見てみましょう。







双子姉妹であるポロロとマルルはあまりに異なる世界を歩んでいるように思います。それが単なる質の差異というならば納得できますが、残念ながら優劣の差というものとなってしまっているわけです。それはこの二頭の待遇の差というものから生じたことであるのは非常に残念です。

(資料)
とくしま動物園 (Mar.6 2017 - 「ひなまつりと来園3周年) (Mar.9 2017 - 号外「ナイスシュート」)

(過去関連投稿)
熊本市動植物園のマルル、とくしま動物園のポロロの預託期間が1年延長へ ~ Polar Bears on call
とくしま動物園のポロロの成長を追う「週刊ポロロ通信」を称える ~ 世界で最も優れた若年個体の成長記録
とくしま動物園のポロロの成長を追う「週刊ポロロ通信」に見るポロロの質的な成長 ~ 母親ララを凌いだ技術
とくしま動物園のポロロの成長を追う「週刊ポロロ通信」の平凡な映像が伝える雄弁さ
とくしま動物園のポロロの預託期間が2018年1月まで延長となる ~ 札幌の新施設との関係で読めぬ今後の動向
by polarbearmaniac | 2017-03-12 00:30 | Polarbearology

エストニア・タリン動物園で誕生の赤ちゃんアロンとフリーダお母さんに与えらえた大量の雪

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アロン (Aron)  Photo(C)Inari Leiman/Tallinna Loomaaed

エストニアのタリン動物園で昨年2016年の11月26日にフリーダお母さんから誕生した雄(オス)の赤ちゃんはアロン(Aron)と命名されたわけですが、その後のこの親子の画像や映像がタリン動物園から公開されましたので見てみましょう。これはもちろん公式映像なのですがやはり人止め柵を超えて格子の間から撮影されているためか、映像は非常に明瞭です。



このアロンですが今までの映像を見ていても気が付いたのですが、雪の上で足を滑らすシーンがいくつか見えます。登場したばかりの時期の過去のホッキョクグマの赤ちゃん(といっても登場した場所に雪があるという環境の動物園はロシアや北欧や札幌などに限られます)ではあまり見られないシーンだと思います。
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フリーダお母さんとアロン
Photo(C)Inari Leiman/Tallinna Loomaaed

それから、雪に穴を掘ったのはフリーダお母さんだと思いますが、これはまあホッキョクグマの習性でしょう。この檻という環境で暮らすホッキョクグマにはせめてこれだけの量の雪を与えてやるのは好ましいですね。

(過去関連投稿)
バルト海沿岸・エストニアのタリン動物園でホッキョクグマの赤ちゃん誕生!
エストニア・タリン動物園で誕生の赤ちゃんが生後10日目となる ~ ノラとノルトの誕生会が開催
エストニア・タリン動物園で誕生の赤ちゃんが生後3週間が経過 ~ 飼育マニュアルを無視した同園の謎
エストニア・タリン動物園で誕生の赤ちゃんが生後4週間が経過 ~ 映像から伝わってくる安定感
エストニア・タリン動物園の赤ちゃん、生後二ヶ月が経過 ~ 秋には新飼育展示場へ移動
エストニア・タリン動物園で誕生の赤ちゃんが生後12週間経過へ ~ 寝心地の悪そうな産室
エストニア・タリン動物園の赤ちゃんは雄(オス)と判明 ~ 一般公開は3月5日からの予定
エストニア・タリン動物園で誕生の雄(オス)の赤ちゃんがフリーダお母さんと戸外に登場 ~ 見事な映像記録
エストニア・タリン動物園のフリーダお母さんと赤ちゃんの追加映像 ~ お披露目は本日のイベントでの予定
エストニア・タリン動物園の「国際ホッキョクグマの日」 ~ 赤ちゃんの一般へのお披露目
エストニア・タリン動物園の雄(オス)の赤ちゃんの名前が「アロン (Aron)」に決まる
by polarbearmaniac | 2017-03-12 00:30 | Polarbearology

カナダ・アシニボイン公園動物園で公開されたトロント動物園より来園したジュノー

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ジュノー Photo(C)Toronto Zoo

カナダのトロント動物園で昨年2015年の11月11日に誕生し人工哺育で育った雌(メス)のジュノー(Juno)が「適応化 (socialization)」のために多くの野生出身の若年個体が飼育されているウィニペグのアシニボイン公園動物園に移動する件についてはすでにご紹介していましたが、そのジュノーは3日に無事にアシニボイン公園動物園に到着し、そして昨日10日より同園内の「レザーデール・ホッキョクグマ保護・厚生センター(Leatherdale International Polar Bear Conservation Centre)」の飼育場で一般公開となりました。ここで昨日のそのジュノーの様子を報じるニュース映像を見ておきましょう。



"to socialize with other polar bears near her age and help her development" というのがまさにこのジュノーがトロント動物園からこのアシニボイン公園動物園に送られた理由ですが、これはジュノーの兄でありやはり人工哺育されたハドソンとハンフリー二頭ももこのアシニボイン公園動物園で「適応化」がなされたわけで、ジュノーは兄たちの後を辿っているということになるわけです。上の報道映像でアシニボイン公園動物園の方は "Bear lauguage" という言い方をしています。同園で飼育されているホッキョクグマは現在は全て野生出身の個体であり、その点においても人工哺育された個体の「適応化」にはアシニボイン公園動物園以上に適した動物園は多分世界にはないでしょう。

(資料)
Globalnews.ca (Mar.10 2017 - Juno the polar bear joins the Assiniboine Park Zoo)
CTV New (Mar.10 2017 - Juno the polar bear cub makes her Winnipeg debut)

(過去関連投稿)
カナダ・トロント動物園でホッキョクグマの赤ちゃん誕生! ~ 母親の母乳が出ずに人工哺育へ
カナダ・トロント動物園の人工哺育の赤ちゃんのジュノー、危機的状況から回復の事実が明らかになる
カナダ・トロント動物園で人工哺育されている赤ちゃんのジュノーが生後6週間経過となる
カナダ・トロント動物園で人工哺育されている雌の赤ちゃんのジュノーが間もなく生後二か月へ
カナダ・トロント動物園で人工哺育されている雌の赤ちゃんのジュノーが無事に生後二ヶ月となる
カナダ・トロント動物園の雌の赤ちゃんのジュノーが生後三か月となり初めて室外へ
カナダ・トロント動物園の雌の赤ちゃんのジュノーが27日の「国際ホッキョクグマの日」より一般公開へ
カナダ・トロント動物園の雌の赤ちゃんの愛称の「ジュノー」が正式な名前として採用となる
カナダ・トロント動物園、ジュノーの「国際ホッキョクグマの日」 ~  一般公開開始となる
カナダ・トロント動物園の雌の赤ちゃんのジュノーが生後半年を無事に経過
カナダ・トロント動物園のジュノーが生後8ヶ月となる
カナダ・トロント動物園のジュノーが生後9ヶ月へ ~ 外部の事象に対する全面的な興味と関心の持続
カナダ・トロント動物園のジュノーが生後10ヶ月となる ~ 同園の描く優れたロードマップ
カナダ・トロント動物園のジュノーが生後11ヶ月へ ~ メインの展示場に初登場
カナダ・トロント動物園のジュノー、全ての面に活発な性格で力強い成長で間もなく一歳へ
カナダ・トロント動物園のジュノーの満一歳の公式誕生会が行われる
カナダ・トロント動物園のジュノーがアシニボイン公園動物園へ ~ 「適応化」への重要なステップ
by polarbearmaniac | 2017-03-11 18:30 | Polarbearology

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