街、雲、それからホッキョクグマ ~ Polarbearology & conjectaneum


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ロシア・ノヴォシビルスク動物園の「二つの愛の心」 ~ "Два любящих сердца"



上の映像はロスチクのいなくなった飼育展示場での昨夜(本日未明)のゲルダお母さんの様子です。飼育展示場を歩き回っています。本日はノヴォシビルスクのファンの方々は何人も動物園に行かれたようで、そういった方々の撮影されたかなりの数の映像がアップされています。そういった中で以下は本日のゲルダとロスチクの二頭の様子を対比した映像として現地のファンの方が作成しています。タイトルは "Два любящих сердца - Герда и Ростик" と付けられています。「ゲルダとロスチク、二つの愛の心」とでも訳しておきましょうか。この映像をもってゲルダとロスチクの親子の本日の姿を代表させておきたいと思います。


"Два любящих сердца - Герда и Ростик 10.03.17"


以下は前回、2014年11月14日、今回と同じくゲルダとシルカの別離の翌日の二頭の姿です。


"Два любящих сердца - Герда и Шилка 14.11.13"

ノヴォシビルスク動物園でこれから何回も繰り返されるであろうドラマでしょう。そしてなにより、ゲルダとクラーシン(カイ)の繁殖能力が素晴らしいだけではなく、誕生した子供を暖かい視線で見守るノヴォシビルスクのファンの方々がいらっしゃるというのが素晴らしいと思います。

(過去関連投稿)
ロシア・ノヴォシビルスク動物園のゲルダとシルカの母娘が本日突然永遠の別れ ~ ゲルダお母さんの動揺
ロシア・ノヴォシビルスク動物園のロスチクが母親ゲルダと別居となる ~ シルカもいた同園内の別の場所へ
by polarbearmaniac | 2017-03-10 22:00 | Polarbearology

アメリカ・シカゴ、リンカーンパーク動物園にピッツバーグ動物園からコービーが来園 ~ シカゴにまた新ペア

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コービー (Kobe the Polar Bear) Photo(C)Lincoln Park Zoo

昨年秋からのアメリカの動物園における繁殖目的のためのホッキョクグマの再配置はかなりも規模のものとなっています。それはなんといってもAZAのSSP (Polar Bear Species Survival Plan) 推進委員会の大きな危機感の現れと見て間違いないわけです。昨年11月にケンタッキー州のルイヴィル動物園から2009年12月生まれの雄のシークーがシカゴ市内のリンカーンパーク動物園に移動してきたわけですが、彼のパートナーがいったいどのホッキョクグマになるかについては予想が難しかったわけです。

さて、昨日になってシカゴのメディアは突然、ピッツバーグ動物園の2000年11月生まれの雌のコービー(Kobe)がリンカーンパーク動物園に来園したことを報じています。現在このコービーは検疫期間中ですが、飼育展示場の一部に出ることを時々許されているそうです。そのコービーの姿が映像で紹介されていますので見てみましょう。



慣れない場所にかなり警戒している様子もうかがえます。さて、この現在16歳の雌のコービーは6歳のシークーとペアを組んで繁殖を目指すことになるそうですが、同じシカゴでも郊外にあって広大な面積を誇るブルックフィールド動物園でも22歳のナヌヤークと10歳のハドソンという新しいペアが形成されたわけで、シカゴの二つの動物園の二組のペアが繁殖を目指すこととなったわけです。一方でコービーの抜けたピッツバーグ動物園にはサンディエゴのシーワールドのスノウフレイクが繁殖目的で移動して雄(オス)のコーダとのペアリングを目指すわけですが、こちらはあくまでも期間限定的なものですのでピッツバーグ動物園には来年以降また別の雌(メス)のホッキョクグマが移動してくることになるのかもしれません。アメリカのホッキョクグマ界からも目を離せられなくなりそうです。

シカゴの二つの動物園ですが、これはたとえば横浜を例にとればシカゴ郊外にある広いブルックフィールド動物園はズーラシア、そしてシカゴ市内にあるリンカーンパーク動物園は野毛山動物園といったような関係です。リンカーンパーク動物園も野毛山動物園も入園料は無料という点でも共通なものがあります。

(資料)
Chicago Tribune (Mar.9 2017 - Lincoln Park Zoo welcomes female polar bear)
dnainfo (Mar.9 2017 - Polar Bear Wedding On Tap As Siku's Mate Arrives)

(過去関連投稿)
(*シークー関連)
アメリカ・トレド動物園でホッキョクグマの赤ちゃん誕生!
“It’s a boy !”― アメリカ・トレド動物園の赤ちゃんの性別判明!
アメリカ・トレド動物園の赤ちゃんが産室を出ました!
アメリカ・トレド動物園の赤ちゃんの名前が決定
アメリカ・トレド動物園のシークーがルイヴィル動物園へ移動決定 ~ アメリカのPSSP
アメリカ・オハイオ州トレド動物園のシークー、ケンタッキー州ルイヴィル動物園に到着
(*リンカーンパーク動物園関連)
シカゴ・リンカーンパーク動物園の「ホッキョクグマ啓蒙週間 (Polar Bear Awareness Week)」
アメリカ・シカゴ、リンカーンパーク動物園のアナーナがノースカロライナ動物園へ ~ 新施設建設とSSP
アメリカ・シカゴ、リンカーンパーク動物園にルイヴィル動物園のシークーが突如姿を現す
アメリカ・シカゴのリンカーンパーク動物園でシークーの一般公開が開始 ~ 新飼育展示場がオープン
アメリカ・シカゴのリンカーンパーク動物園でのシークーへの健康チェック・トレーニング
by polarbearmaniac | 2017-03-10 14:00 | Polarbearology

ドイツ・ハノーファー動物園に来園したモスクワ動物園のミラーナが飼育展示場に登場

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ミラーナ (Eisbärin Milana)
Photo(C)Rainer Droese/Hannoversche Allgemeine

2月初頭にモスクワ動物園のヴォロコラムスク附属保護施設から7歳の雌(メス)のホッキョクグマであるミラーナがEAZAのEEPの推薦によってドイツのハノーファー動物園に来園した件はすでにご紹介していました。モスクワ動物園であのシモーナから2009年の11月に誕生したこのミラーナですが、彼女のパートナーとして予定されていたヴォロコラムスク附属保護施設で飼育されていた野生出身のアイオンがイジェフスク動物園で繁殖に挑戦することになったためミラーナはハノーファー動物園に2月に移動してきたわけで検疫期間中は新しい担当飼育員さんとの交流などを行ってきたものの、とうとう昨日の木曜日からハノーファー動物園の飼育展示場であるユーコン・ベイ ("Yukon Bay" ) に登場してお披露目となったわけです。
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ミラーナ (Eisbärin Milana)  
Photo(C)Rainer Droese/Hannoversche Allgemeine

ミラーナは大変好奇心に満ちていて、登場した最初の日からこの飼育展示場を広く散策して歩いたり早速水に入ったりと、なかなか活動的だったそうでハノーファー動物園もそういったミラーナの姿を見て高い評価を下しているそうです。それを報じるTVニュースを御紹介しておきます。



次はこのミラーナの印象を語る担当飼育員さんの話と、深いプールを自在に泳いでいるミラーナの姿です。



もう一つ映像がありますのでご紹介しておきます。このミラーナ、やはりロシアのホッキョクグマの体型をしていますね。



さて、このハノーファー動物園には現在は二頭の雄、つまりシュプリンターとナヌークという共に9歳のホッキョクグマが飼育されているわけですが、この二頭のうちのどちらかがミラーナのパートナーとなるのか、あるいはミラーナのパートナーは他園か来てシュプリンターとナヌークの二頭は他園に移動することになるのかはまだ未定だそうで、あくまでEAZAのEEPの枠組みのなかで決定されることになるそうです。
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ミラーナ (Eisbärin Milana)
Photo(C)Rainer Droese/Hannoversche Allgemeine

条件さえ整っていれば札幌・円山動物園生まれのアイラが2012年にこのがノーファー動物園に移動することになっていたはずですが、その計画が頓挫してしまった件は以前に非常に詳しくご紹介していますので、ここではそれを繰り返しません。過去関連投稿を御参照下さい。

(資料)
Hannover City News (Pressemitteilung) (Mar.9 2017 - Eisbär Milana erobert Kanada)
NDR.de (Mar.9 2017 - Beschert "Milana" dem Zoo Hannover Eisbärbabys?)
kreiszeitung.de (Mar.9 2017 - Eisbärin Milana erkundet Außenanlage im Zoo Hannover)
Hannoversche Allgemeine (Mar.9 2017 - Eisbärin Milana im Zoo vorgestellt)
BILD (Mar.9 2017 - Eis­BÄRiger Pool-Spaß im Zoo)
RTL Nord (Mar.9 2017 - Neugierige Eisbärin in Hannover)

(過去関連投稿)
(*ミラーナ関連)
モスクワ動物園で保護されている孤児のホッキョクグマ、アイオンの近況
モスクワ動物園が期待を持つ将来の新ペア ~ ヴォロコラムスク付属保護施設のホッキョクグマたち
モスクワ動物園・ヴォロコラムスク付属保護施設で暮らすアイオンとミラーナの夏の日
モスクワ動物園・ヴォロコラムスク付属保護施設のアイオンの3歳の誕生祝い ~ WWFが保護した野生孤児の成長
モスクワ動物園・ヴォロコラムスク付属保護施設の野生孤児アイオンの5歳の誕生会が行われる
モスクワ動物園・ヴォロコラムスク付属保護施設の野生孤児アイオンの近況 ~ 間もなく本園にデビューか?
ロシア動物園水族館協会(RAZA)が設立 ~ ロシアでモスクワ動物園の主導的地位が一層強まる
ロシア・クラスノヤルスク動物園の新飼育展示場計画発表 ~ 欧露の「囲い込み」体制に日本はどう対応するか
モスクワ動物園 ヴォロコラムスク附属保護施設のアイオンがイジェフスク動物園へ ~ 「新血統」への挑戦
ロシア・イジェフスク動物園のノルドが欧州へ ~ 水面下で始まっている欧露の協力体制の兆候
ロシア・イジェフスク動物園のシェールィとビェールィがモスクワ経由でハンガリー・ブダペスト動物園へ
モスクワ動物園・ヴォロコラムスク附属保護施設でシェールィとビェールィが報道陣に公開
モスクワ動物園が、今後ロシア国内で誕生の個体はロシア国内と欧州だけで飼育の意向を表明
デンマーク・コペンハーゲン動物園がロシア・イジェフスク動物園のノルドの来園予定を正式発表

(*ハノーファー動物園関連)
ウィーンの双子(アルクトス&ナヌーク)がハノーファーへ移動 (May.20 2010)
ドイツ・ハノーファー動物園の新施設 Yukon Bay
ドイツ・ハノーファー動物園ユーコンベイのホッキョクグマ3頭 (Jun. 4 2010)
ドイツ・ハノーファー動物園に仲良しトリオ出現 ~ ユーコンベイで3頭の同居開始
ドイツ・ハノーファー動物園の大きな成功
ドイツ・ハノーファー動物園のアルクトスとナヌークの双子兄弟に4歳のお誕生祝い ~ 将来への不安
ドイツ・ハノーファー動物園のウィーン生まれの双子に別離の時来る ~ アルクトスがスコットランドへ
ドイツ・ハノーファー動物園と個体交換交渉を行った札幌・円山動物園 ~ その背景を読み解く
ドイツ・ハノーファー動物園に2012年夏に札幌・円山動物園が提示した交換候補個体はアイラだった!
札幌・円山動物園のマルルが熊本、ポロロが徳島の動物園に移動が決定 ~ ララの2年サイクル繁殖が継続へ
ララの子供たちの将来(下) ~ ドイツ・ハノーファー動物園のシュプリンターとナヌークのハロウィン
モスクワ動物園 ヴォロコラムスク附属保護施設のミラーナがドイツ・ハノーファー動物園へ
by polarbearmaniac | 2017-03-10 07:00 | Polarbearology

ロシア・ノヴォシビルスク動物園のロスチクが母親ゲルダと別居となる ~ シルカもいた同園内の別の場所へ


情報ソースは地元のファンの方の情報です。本日3月9日の午後(正確な時間を特定することはできません)、ロシア・ノヴォシビルスク動物園の一歳のロスチクがゲルダお母さんと引き離され、上の何枚かの写真でご覧いただけるように(それぞれをクリックしていただくと拡大します)、以前シルカも暮らしていた同園内の離れた別の場所に移動させられました。一連の事態の推移の詳細(つまりノヴォシビルスク動物園からの情報)は確認が難しいです。要するにゲルダとクラーシン(カイ)を同居させて今年の繁殖シーズンへの参戦を行うという意味だろうと私は考えています。ノヴォシビルスク動物園の飼育展示場には三区画がありますので、ロスチクをゲルダから引き離しても一頭が使用できる区画があるのですが、隔てられているとはいえロスチクが近くにいるとゲルダの発情の障害になるためロスチクを同園内のかなり離れた場所に移動させたというのが真相であり、彼の今回の同園内の移動はロスチクの他園への移動準備のためではないように思いますが.....。何故ならこのロスチクの移動先候補として欧州の動物園の名前が私のアンテナにはひっかかってこないわけです。彼の移動先はまだ決定していないと考えたほうが状況には合致するように思います。かなり情報が集まりませんとこの点に関してここで正確なことを述べるのは難しいです。

こういう日が迫っていたことについては私も最近の投稿で述べてきましたのでそう驚くことではないわけですが、要するにこれがゲルダとクラーシン(カイ)の今年の繁殖シーズンへの展望にどう関係するかが重要であるわけです。そこに影のように存在しているモスクワ動物園の意向というものがどれだけ反映しているのかという点に興味があります。これは、今後のロシアのホッキョクグマ界におけるホッキョクグマの繫殖の方向性をかなり明確に示すことになるだろうと考えるからです。

さらに移動後のロスチクの追加の写真があります。これらの写真で彼の表情を見ますと、やはりかなり動揺しているようです。



今回の件に関してはノヴォシビルスクの地元メディアによるやや距離の置いた冷静な報道を待ちたいと思いますが、今日9日中は難しいでしょう。多分、明日10日の午後以降にそういった報道が現れてくるような気がします。
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Image : ТТК-Западная Сибирь

(過去関連投稿)
ロシア・ノヴォシビルスク動物園でホッキョクグマの赤ちゃん誕生! ~ やはり出産していたゲルダ!
ロシア・ノヴォシビルスク動物園の赤ちゃんの登場を待つ人々 ~ その時を親子の意思に委ねる度量
ロシア・ノヴォシビルスク動物園の赤ちゃん、一瞬姿を見せる ~ 'authenticity' への視座
ロシア・ノヴォシビルスク動物園の赤ちゃんがゲルダお母さんと本日、初めて5分間だけ戸外に登場!
ロシア・ノヴォシビルスク動物園、ゲルダ親子の「国際ホッキョクグマの日」
ロシア・ノヴォシビルスク動物園で誕生の赤ちゃんの「国際ホッキョクグマの日」の映像を追加
ロシア・ノヴォシビルスク動物園の赤ちゃんの声を札幌のリラ、大阪のモモと比較する
ロシア・ノヴォシビルスク動物園の赤ちゃんの性別予想に盛り上がる地元 ~ 雄(オス)の予想に高い支持
ロシア・ノヴォシビルスク動物園のゲルダ親子の近況 ~ 親子関係を破壊しかねない来園者のエサやり行為
ロシア・ノヴォシビルスク動物園、日曜日に来園者が入場に長蛇の列 ~ 大人気のゲルダ親子
ロシア・西シベリア、ノヴォシビルスク動物園の赤ちゃん、生後100日を超える
ロシア・ノヴォシビルスク動物園の赤ちゃんは雌(メス)と判明 ~ 赤ちゃんはシルカの妹だった!
ロシア・ノヴォシビルスク動物園の赤ちゃんの命名への同園の迷い ~ シルカ同様の過熱を恐れる同園
ロシア・ノヴォシビルスク動物園のゲルダ親子の近況 ~ ララ/アイラの多層的な親子関係と比較する
ロシア・ノヴォシビルスク動物園が赤ちゃん命名について沈黙状態 ~ 「シルカ事件」から学ばぬ同園
ロシア・ノヴォシビルスク動物園が赤ちゃんの性別を訂正発表! ~ 赤ちゃんは雄(オス)だった!
ロシア・ノヴォシビルスク動物園のゲルダお母さんと赤ちゃんの近況
ロシア・ノヴォシビルスク動物園、ゲルダお母さんとオイゼビウス(Ойзебиус - 仮称)のプール開き
ロシア・ノヴォシビルスク動物園の赤ちゃん、オイゼビウス(Ойзебиус - 仮称)が泳ぎ始める
ロシア・ノヴォシビルスク動物園生まれの二頭 ~ シルカ vs オイゼビウス (Ойзебиус - 仮称)
ロシア・ノヴォシビルスク動物園のゲルダをシモーナと比較する ~ 母親と息子の実力は反比例?
ロシア・ノヴォシビルスク動物園のホッキョクグマ飼育展示場のライブカメラ映像配信、遂に復活!
ロシア・ノヴォシビルスク動物園のオイゼビウス(Ойзебиус - 仮称)が間もなく生後半年が経過へ
ロシア・ノヴォシビルスク動物園のオイゼビウス(仮称)の正式命名が後日行われる予定となる
ロシア・ノヴォシビルスク動物園の雄の赤ちゃんの名前が「ロスチク (Ростик)」に決まる
ロシア・ノヴォシビルスク動物園のロスチクの成長 ~ シルカ/ゲルダとは非常に異なる親子関係
ロシア・ノヴォシビルスク動物園のゲルダ親子のライブ映像配信が二年前と同様に大人気となる
ロシア・ノヴォシビルスク動物園のゲルダとロスチク、その日常の姿 ~ 経験を積んだゲルダお母さん
ロシア・ノヴォシビルスク動物園、ゲルダお母さんの機嫌を損ねないように巧妙に立ち回るロスチク
ロシア・ノヴォシビルスク動物園のロスチクの成長 ~ 「シルカの物語」を乗り越えられるか?
ロシア・ノヴォシビルスク動物園のゲルダ親子の近況 ~ 「ゲルダ/シルカ」、「バフィン/モモ」と比較する
ロシア・ノヴォシビルスク動物園のゲルダとロスチクの親子の姿 ~ 娘とよりも息子との関係が気楽か
ロシア・ノヴォシビルスク動物園のロスチクの近況 ~ 予想の難しい彼の将来の移動先
ロシア・ノヴォシビルスク動物園のゲルダとロスチクの親子模様 ~ 「未完の大器」ゲルダ
ロシア・ノヴォシビルスク動物園のゲルダとロスチクの親子、その秋の日の姿
ロシア・ノヴォシビルスク動物園、ロスチクに手こずり始めたゲルダお母さん ~ 成長の確かな手応え
ロシア・ノヴォシビルスク動物園のロスチク、 地元のファンの暖かい視線に見守られ間もなく満一歳へ
ロシア・ノヴォシビルスク動物園で満一歳となったロスチク ~ 移動先候補の複数の動物園と交渉が進行中
ロシア・ノヴォシビルスク動物園のゲルダとロスチクの冬の日 ~ シルカの「あの日」とロスチクの「その日」
ロシア・ノヴォシビルスク動物園のゲルダ親子の冬の日の本能 ~ ロスチクの移動先は欧州以外か?
ロシア・ノヴォシビルスク動物園のホッキョクグマたちの冬の日 ~ 人工雪製造機の導入が決定
ロシア・ノヴォシビルスク動物園のゲルダ親子の近況 ~ ロスチクの成長によっても基本的に不変の親子関係
ロシア・ノヴォシビルスク動物園のロスチクの移動時期が迫る ~ バルナウル動物園への移動は否定
ロシア・ノヴォシビルスク動物園のロスチクに生じる中国への移動の危険性 ~ 「セカンドライン」へ後退か?
ロシア・ノヴォシビルスク動物園の「国際ホッキョクグマの日」 ~ ゲルダ親子を愛する「草の根のファン」
ロシア・ノヴォシビルスク動物園のゲルダとロスチク、親子としての一つの「完成形」を達成か?

ロシア・ノヴォシビルスク動物園のゲルダとシルカの母娘が本日突然永遠の別れ ~ ゲルダお母さんの動揺
by polarbearmaniac | 2017-03-09 23:00 | Polarbearology

エストニア・タリン動物園の雄(オス)の赤ちゃんの名前が「アロン (Aron)」に決まる

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(C)Tallinna Loomaaed

エストニアのタリン動物園で昨年2016年の11月26日にフリーダお母さんから誕生した雄(オス)の赤ちゃんの名前が「アロン(Aron)」に決まりました。命名公募の応募総数は3821通だっだそうですが、タリン動物園とタリンの動物園協会のスタッフによってこの名前が選ばれたとのことです。この「アロン」には36通の応募があったそうです。ホッキョクグマの名前としては非常に新鮮だと思います。なにかユダヤ的な感じのする名前ですが、[山岳民」を意味しています。そこに「力」と「活力」というものを連想させて雄(オス)らしい名前であるという理由付けがなされているようです。そしてこの名前はなんと、フリーダお母さんの第一子であるノラ(Nora)の綴りをひっくり返したものですね。N-o-r-a に対して逆に綴れば A-r-o-n ということになります。旧約聖書に登場するアロンは英語でもエストニア語でも Aaron と綴るわけですから、それをあえてエストニアでAron と綴るからには、やはりNora という名前をひっくり返した綴りにしようと意図的に考えたような気がします。
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アロン Photo(C)Tallinna Loomaaed

(資料)
err (Mar.9 2017 - Tallinna loomaaia jääkarupoeg sai nimeks Aron)
Delfi (Mar.9 2017 - Tallinna loomaaia imearmas jääkarupoeg sai endale uhke nime)
Postimees (Mar.9 2017 - Tallinna loomaaia jääkarupoeg sai lõpuks nime)

(過去関連投稿)
バルト海沿岸・エストニアのタリン動物園でホッキョクグマの赤ちゃん誕生!
エストニア・タリン動物園で誕生の赤ちゃんが生後10日目となる ~ ノラとノルトの誕生会が開催
エストニア・タリン動物園で誕生の赤ちゃんが生後3週間が経過 ~ 飼育マニュアルを無視した同園の謎
エストニア・タリン動物園で誕生の赤ちゃんが生後4週間が経過 ~ 映像から伝わってくる安定感
エストニア・タリン動物園の赤ちゃん、生後二ヶ月が経過 ~ 秋には新飼育展示場へ移動
エストニア・タリン動物園で誕生の赤ちゃんが生後12週間経過へ ~ 寝心地の悪そうな産室
エストニア・タリン動物園の赤ちゃんは雄(オス)と判明 ~ 一般公開は3月5日からの予定
エストニア・タリン動物園で誕生の雄(オス)の赤ちゃんがフリーダお母さんと戸外に登場 ~ 見事な映像記録
エストニア・タリン動物園のフリーダお母さんと赤ちゃんの追加映像 ~ お披露目は本日のイベントでの予定
エストニア・タリン動物園の「国際ホッキョクグマの日」 ~ 赤ちゃんの一般へのお披露目
by polarbearmaniac | 2017-03-09 20:00 | Polarbearology

ベルリン動物公園のトーニャが息子のフリッツと引き離された後の状態 ~ 難しい今年のシーズンの繁殖再挑戦

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トーニャ (Eisbärin Tonja)
(2013年12月29日撮影 於 ベルリン動物公園)

月曜日3月6日夜のベルリン動物公園での生後四カ月のフリッツの死はドイツで大きく報じられています。それについて同園の記者会見の内容なども報じれていおり、この件については一つ前の投稿に「追記」として要点を述べておきました。肝臓が炎症をおこし、それによって多臓器不全となって死に至ったというのがフリッツの直接の死因であるものの、その炎症が何によって引き起こされたのかという、いわゆる死亡原因 (Todesursache)については現時点としては特定できておらず鋭意解明中であるということが要点です。この "Todesursache" を日本語では単に「死因」としておけば十分だと思いますが、しかしたとえば英語では「死因 (Cause of death)」を "Direct cause of death"(直接死因)と "Underlying cause of death"(原死因)といったように二つに分ける場合もあります。この場合、ドイツ語の "Todesursache" は明らかに意味から言っても後者の「原死因」にあたることは言うまでもありません。つまりドイツ語の方が「死因」に関して英語や日本語よりも突き詰めた考え方、あるいは用語使用が行われるのだという理解でよいでしょう。そして、これがドイツ人の考え方であるということです。つまり今回のケースで言えば、「肝臓に生じた炎症が引き起こした多臓器不全 (Multiorganversagen)」をドイツ人は「死因」であるとはせず、その炎症の原因こそが「死因 (Todesursache)」であるという考え方をするわけです。こういったことが理解できなければ何故ドイツ人があれほどクヌートの死について「直接死因(つまり溺死)」ではなく「(原)死因 (Todesursache) (つまり抗NMDA受容体抗体脳炎)」の解明に拘ったのかがわからなくなってしまうわけです。そしてドイツ人は今回のフリッツの死についてもあくまで「(原)死因 (Todesursache)」の解明に拘っているということなのです。
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フリッツ Photo(C)Tierpark Berlin

さてそういったことはさておき、実は多くの報道の存在するなかで意外なほど情報が少ないのは、月曜日に息子であるフリッツを引き離されてしまったトーニャお母さんの状態です。私がこれを気にするのは、アイラやマルルやポロロを「奪われた」札幌のララの、その直後の姿を見ているからです。また、シルカを「奪われた」ノヴォシビルスクのゲルダが娘を求めて一晩中飼育展示場を歩き回る姿をモニターカメラの映像で見ているからです。
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トーニャ (Eisbärin Tonja)
(2013年12月29日撮影 於 ベルリン動物公園)

さて、このトーニャお母さんの状態についてベルリン動物公園の担当主事であるジックス氏が述べるには、月曜日にはトーニャは懸命に息子の姿を求めていた("Sie hat Montag intensiv nach ihrem Sohn gesucht....." をそう訳しておきます)そうで、極めて不安な精神状態であったそうです。しかし次の日の火曜日、すなわち昨日ですが、トーニャは落ち着きをかなり取戻した ("Dienstag war sie schon deutlich gelassener...“そうです。トーニャお母さんの様子はこういった簡単な内容をやや言い回しを変えた表現でいくつかのメディアの記事に述べられています。以下の映像の最後のほうにこういった内容を語るジックス氏へのインタビューを見ることができますので参考のためにご紹介しておきます。



さらに本日水曜日にはトーニャは完全に通常の状態に戻っているとジックス担当主事は語っています。„Dass Eisbären weinen, ist nicht bekannt.“ (「ホッキョクグマが泣くということは知られていない。」)とジックス氏は語っています。現在このトーニャのパートナーであるヴァロージャはこのベルリン動物公園から旧西ベルリンのベルリン動物園に移動しているわけですが、果たしてこのヴァロージャが数日中にも旧東ベルリンのベルリン動物公園に帰還してトーニャとの同居を開始するかどうかが問題です。つまり、今年の繁殖シーズンに再度繁殖を期待して二頭を同居させるかどうかですが、クニーリエム園長はフリッツの死亡原因 (Todesursache) が明らかにならないうちは、ベルリン動物公園においてこの二頭の間の繁殖を狙わせるわけにはいかないという考えを示しています。これはつまり、ウィルスなどの外部要因がフリッツの死亡原因である可能性も考慮し、ただちにヴァロージャを帰還させることはできないという考えからであると思います。フリッツの死亡原因 (Todesursache) の解明には数週間を要する見通しだそうです。となれば、今年のシーズンにおけるトーニャの繁殖への再挑戦はやはり難しいのではないかと考えます。

(*追記)本ブログの投稿がなされた数時間後にベルリン動物公園はこのテーマ、つまりトーニャは現在どういう状態なのかという点とホッキョクグマの母親は子供の死についてどういう感情を抱くのかという点についての下のfacebookのページの内容を公表しています。非常にタイムリーな記事です。

Viele von euch wollten wissen, wie es Tonja nach dem Tod von Fritz geht, ob sie es realisiert hat und ob sie sich von...

Tierpark Berlinさんの投稿 2017年3月8日


書いているのは多分ジックス担当主事だと思われます。簡単に内容をご紹介しておきますと、まずトーニャの状態については本投稿でご紹介したこととほぼ同じことが述べられています。しかしそれに加えて、トーニャは息子であるフリッツはもう自分のところには戻ってこないということを理解するためにはさらに2~3日かかるだろうと述べています。ホッキョクグマが子供を亡くした場合の悲しみ方についてはほとんどその実相が知られていないと述べ、その理由としてホッキョクグマは本来は食料を求めて長い距離を移動する動物であり、それに付いていけない子供は取り残されてしまい、母親が亡くなった子供のところに戻るということはないというのが生態であることに触れ、この点において人間やゾウとホッキョクグマは異なる種であるとも述べています。つまり、完全に断定はできないものの、人間が自分の子供を亡くした時に抱く感情とホッキョクグマの母親が子供を亡くした時に抱く感情は異なっているという点が趣旨になるわけです。

(資料)
Tierpark Berlin (Mar.7 2017 - Rätsel um plötzlichen Tod soll aufgeklärt werden)
B.Z. Berlin (Mar.7 2017 - Berlin trauert um sein 124-Tage-Eisbärchen) (Mar.7 2017 - Zieht Eisbär Wolodja wieder in den Tierpark?)
Berliner Morgenpost (Mar.7 2017 - Kleiner Eisbär Fritz ist tot - Todesursache bisher unklar) (Mar.7 2017 - Eisbär Fritz kämpfte zwölf Stunden lang um sein Leben)
Berliner Kurier (Mar.7 2017 - Pressekonferenz im Video „Fritz wird nicht ausgestopft!“)
Berliner Zeitung (Mar.7 2017 - Todesursache Leberentzündung Was ist mit dem kleinen Eisbären Fritz passiert?)
Merkur.de (Mar.8 2017 - Das kurze Leben von Eisbär Fritz: Bestürzung und Kritik)
Berliner Kurier (Mar.8 2017 - So geht es Fritzis Mutter Tonja Können Eisbären weinen?)

(過去関連投稿)
ベルリン動物公園がフリッツのために飼育展示場を一部改修の予定 ~ 父親のヴァロージャはベルリン動物園へ
ベルリン動物公園の赤ちゃんのフリッツが肝臓に広範囲の炎症で重体となる ~ 憂慮すべき病状
ベルリン動物公園の生後四カ月の赤ちゃんのフリッツが死亡! ~ さようならフリッツ......
by polarbearmaniac | 2017-03-08 20:30 | Polarbearology

ベルリン動物公園の生後四カ月の赤ちゃんのフリッツが死亡! ~ さようならフリッツ......

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フリッツ (2016~2017) Photo(C)Tierpark Berlin


本日火曜日の現地時間の朝(日本時間の夕方)、第一報としてベルリン=ブランデンブルク放送(RBB)がベルリン動物公園よりフリッツ死亡の情報を得て最初の報道がなされました。それから約10分ほどしてベルリン動物公園から公式発表が行われました。昨日月曜日の午後7時半頃からフリッツの呼吸が不規則になり獣医さんたちスタッフはフリッツの心臓マッサージと酸素吸入を行ったもののその効果はなくフリッツは午後8時頃に死亡したとのことです。ベルリン動物公園のクニーリエム園長は「私たちは驚き、悲しみ、そして打ちひしがれています。」と語っています。
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Photo(C)Tierpark Berlin

現在フリッツの遺体はベルリン動物公園近くにライプニッツ(野生動物)研究所(Leibniz-Institut für Zoo- und Wildtierforschung)にあり、検死報告の内容については旧西ベルリンにあるベルリン動物園で12時(日本時間の本日20時)より発表の記者会見があるとのことです。
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フリッツ (2016~2017) Photo(C)Tierpark Berlin

生後たった四カ月ほどの赤ちゃんが肝臓に広範囲に炎症が生じれば助かる見込みはほとんどないだろと私は思っていましたが、微かな望みも持っていました。今日の昼間、私はフリッツのことが頭から離れなかったわけでした。本当に残念なことになりました。トーニャお母さんにとっても、ここまでしっかりと育ててきた息子のフリッツから突然引き離されてしまい、今頃は何がなんだかわからない状態でしょう。トーニャお母さんにとってはなすすべがありません。本当に気の毒です。





(*追記)クニーリエム園長は旧西ベルリンのベルリン動物園での記者会見でフリッツの死の直接的な原因は肝臓の大規模な炎症と肥大によって多臓器不全 ("Multiorganversagen") を引き起こしたことであったとし、さらにそれを引き起こした本当の原因 ("Todesursache") については組織検査や血液のサンプル検査などによって鋭意調査中であるとしています。いくつかの可能性の中では現時点ではウィルスの可能性を考えており、バクテリアや毒素、または免疫機能疾患も可能性としては排除できないとも述べています。また、フリッツがあまりに幼いにもかかわらず肉を食べたことに原因があるのではないかという説については、憶測にすぎないと否定的に語っています。 私の印象ではベルリン動物公園はHPの当初の公式発表ではあまり正確なことを述べていないのではないかという気がします。つまりひょっとしてフリッツの健康状態の異変の発見に関して何か公にはできないことがあるのではないかということです。クニーリエム園長は月曜日にフリッツは腹部の痛みで泣き叫んでいたと語っているのです。ところがベルリン動物公園のHPでの説明ではフリッツは月曜日朝にぐったりとしていたところを発見されたと述べています。治療に抗生物質と同時に鎮痛剤を与えていたこととベルリン動物公園の説明とはうまくつながらないように思います。しかしクニーリエム園長が言うようにフリッツが痛みで泣き叫んでいたというならば鎮痛剤の投与は一応は説明がつくわけです。



(*追記2)飼育下では限られた血統の集団から繁殖が行われることが問題なのではないかという疑問に対して、EAZAのコーディネーターがホッキョクグマの繫殖に関しては血統面を管理しているから近親交配は行われないという回答も報道においてはなされていますが、仮にフリッツの死を引き起こしたものが免疫機能疾患だった場合には話が面倒なことになるでしょう。私は以前からこのフリッツの母親であるトーニャ、そして父親であるヴァロージャの母親は共にモスクワ動物園のシモーナ(父親は共にウランゲリ)であるという説を主張しています。つまりフリッツの両親は姉と弟のペアであるという説です。こういった場合、このペアの間に誕生する個体に免疫機能疾患が生じてもそう不思議ではないとも考えます。「ロシア血統の闇」の世界というものは実に不気味なのです。しかし、「やはりなあ」などと言うつもりは毛頭ないということだけはハッキリと申し上げておかねばなりません。そもそもフリッツの死を引き起こした肝臓の炎症の原因 ("Todesursache") が何なのかが現時点では特定できていないのですから。

(資料)
Tierpark Berlin (Mar.7 2017 - Fritz ist tot)
B.Z. Berlin (Mar.7 2017 - Um 20 Uhr hörte das kleine Herz von Fritz auf zu schlagen)
Berliner Kurier (Mar.7 2017 - Der kleine Fritz aus dem Berliner Tierpark ist tot)
(追加資料)
Berliner Morgenpost (Mar.7 2017 - Kleiner Eisbär Fritz ist tot - Todesursache bisher unklar) (Mar.7 2017 - Eisbär Fritz kämpfte zwölf Stunden lang um sein Leben)
Berliner Kurier (Mar.7 2017 - Pressekonferenz im Video „Fritz wird nicht ausgestopft!“)
Berliner Zeitung (Mar.7 2017 - Todesursache Leberentzündung Was ist mit dem kleinen Eisbären Fritz passiert?)
rbb Mediathek (Abendschau vom 07.03.2017)

(過去関連投稿)
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ベルリン動物公園の赤ちゃんのフリッツが肝臓に広範囲の炎症で重体となる ~ 憂慮すべき病状
by polarbearmaniac | 2017-03-07 17:20 | Polarbearology

ベルリン動物公園の赤ちゃんのフリッツが肝臓に広範囲の炎症で重体となる ~ 憂慮すべき病状

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Photo(C)Tierpark Berlin

昨年2016年の11月3日にベルリン動物公園(Tierpark Berlin)でにトーニャお母さんから誕生した雄(オス)の赤ちゃんであるフリッツについて極めて憂慮すべきニュースが入ってきました。昨日の月曜日6日の朝8時に飼育員さんは生後4ヶ月のフリッツがトーニャお母さんの横でぐったりとした状態になっていることを発見し、直ちに獣医さんをはじめとして飼育主任などのスタッフたちが呼ばれました。クニーリエム園長も全ての予定をキャンセルして駆け付けたそうです。早速フリッツをトーニャお母さんから引き離す作業が行われ(具体的にどうやったかは報じられていません)、フリッツに対して精密検査が行われることとなりました(報道によればフリッツはライプニッツ研究所に運ばれて検査を受けたとのことです)。
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Photo(C)Tierpark Berlin

有名なライプニッツ(野生動物)研究所のスタッフが数時間にわたって超音波診断機やエックス線なども用いてこのフリッツの精密検査を行ったのですが、確定的な原因というものを発見できなかったそうです。感染症の有無を判断する細菌検査については結果待ちという状態のようです。ただし血液検査の数値結果(*後記 - 肝酵素値 - "die Enzymwerte der Leber" - の上昇だそうです)が示すところではフリッツは肝臓に広範囲の炎症を生じており極めて重篤な状態であることをクニーリエム園長は明らかにしました。フリッツに対しては治療として抗生物質と鎮痛剤の投与が行われているとのことです。地元ベルリンのTVニュース映像です。園長さん、非常に心配そうな表情ではあるものの一応冷静な態度で話しています。(*追記 - 園長さんは感染症の可能性も語っています。)



非常に憂慮すべき状態です。生後4ヶ月ほどの赤ちゃんが肝臓に炎症を生じているという状態自体は極めて危険です。冷静に考えれば悲観的に見通ししか持ちようがないように思いますが、フリッツは何とか回復してほしいと強く願っています。実は一昨日の日曜日にすでにフリッツは普段よりも元気のない状態だったそうで園長さん(獣医の有資格者です)もフリッツの状態を観察していたそうですがフリッツは夜になって状態が回復してトーニャお母さんからの授乳も受けていたととのことです。ところがその夜に状態が一変し、そして昨日月曜日になったということだそうです。

ベルリン動物公園の園長さんは非常に悲痛な心境のようですし、スタッフもかなりの心痛の様子が報道からも伝わってきます。昨日夜のTVニュースではフリッツは今晩はなんとが持ちこたえて欲しいというスタッフの発言を報じています。

(資料)
Tierpark Berlin (Mar.6 2017 - Große Sorge um Fritz)
Tagesspiegel (Mar.6 2017 - Eisbär Fritz ist schwer erkrankt)
n-tv.de NACHRICHTEN (Mar.6 2017 - Eisbär Fritz schwebt in Lebensgefahr)
Berliner Zeitung (Mar.6 2017 - Kleiner Eisbär Fritz schwebt in Lebensgefahr)

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by polarbearmaniac | 2017-03-07 09:00 | Polarbearology

ロシア・ノヴォシビルスク動物園のゲルダとロスチク、親子としての一つの「完成形」を達成か?

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ゲルダとロスチク Photo(C) Владимир Сараев/Sibnet.ru

ロシア・西シベリアのノヴォシビルスク動物園で一昨年2015年の12月7日に当時8歳のゲルダお母さんから誕生した雄(オス)のロスチクは生後15ヶ月が経過するとことです。依然としてノヴォシビルスク動物園でゲルダお母さんと一緒に暮らしています。これが欧州やアメリカならば当然な話なのですが伝統的にホッキョクグマの繁殖に「二年サイクル」を採用してきたロシアの動物園にあってはやや不思議な話であるかもしれません。だだ、モスクワ動物園もシモーナの繫殖には前回は三年サイクルを採用し、それは次の繁殖シーズンについても同様のことになるか、もしくはさrにまた一年を「休ませる」、つまり「四年サイクル」も視野に入れていそうな昨今の状況です。

さて、ノヴォシビルスク動物園のゲルダとロスチクの最近の映像をまたご紹介しておきます。







このゲルダとロスチクの親子の姿を地元のファンの方々の多くの映像で見ていきますと、ある一つの親子の姿としては「完成形」を達成したような印象を持ちます。親子の姿の有り様というのは親子の数だけ存在し、それこそどれが最も理想的な親子像なのかなどということは答えのない設問なのですが、親子が一つの親子関係のスタイルを築いていく過程のなかでは、その「完成形」というところまでスタイルが確立されていくというケースはむしろ少数であり、どこかに未完成な部分を残したまま子供(たち)は母親から別れて旅立っていくケースが多いわけです。その典型的な例はかつての男鹿水族館のクルミとミルクの親子とか前回のノヴォシビルスク動物園でのゲルダとシルカといった例があったように私は感じています。イジェフスク動物園のドゥムカとニッサンとの関係もおそらくそうだったろうと思うのですが、この親子の場合は私が現地で会って以降に映像としてネットに登場した彼らの姿は極めて少なく、必ずしもそうは言えないかもしれません。

ところはこのゲルダとロスチクの親子の場合は彼らの親子としての有り様、つまり位置関係や力関係や、それらが彼らの行動にもたらす要素といったものは彼らなりの調和を確立し、そしてそこにもたらされたものは安定的な関係であるように思います。現地のノヴォシビルスクのファンの方々の撮る映像は、それがあたかも予定調和的な彼らの姿であるというよりは、素直にゲルダとロスチクの姿を追い、そして記録し続けたものとして大きな価値があると思います。こういた方々の映像はゲルダとロスチクの親子の姿に選択や解釈などというものを混入させない、生の姿としてこの親子の有り様が一つのスタイルとして完成していることを我々に教えてくれるわけです。そしてさらに言えば、このゲルダというホッキョクグマは実は女の子よりも男の子を育てる方が得意な母親のように思います。この点で札幌のララはゲルダとは逆に男の子よりも女の子を育てるほうがうまい母親だろうと思います。これについては「長期遠征の最終日に見たララとアイラ ~ ララは男の子より女の子を育てるほうが得意?」という投稿を御参照下さい。ゲルダというのは比較的、娘に嫉妬するホッキョクグマだと思います。ところがララには娘に対する嫉妬が全くありません。一方でゲルダは息子には嫉妬しないのです。だからゲルダは男の子を育てるのに向いているのだと私は考えています。ただし、娘に嫉妬する母親は全て女の子よりも男の子を育てる方が得意なのかといえば、そうでもないのです。たとえばウスラーダは娘に対する嫉妬はまるでありませんでしたが、しかし彼女は男の子を育てることに向いているように私は感じました。このあたりが難しいところです。ホッキョクグマの親子関係というのは興味が尽きません。







以前に「ロシア・ノヴォシビルスク動物園のゲルダ親子の近況 ~ ロスチクの成長によっても基本的に不変の親子関係」という投稿を行っているのですが、つまりゲルダとロスチクの関係は一つの形としては安定しているということなのです。ノヴォシビルスク動物園はホッキョクグマの繁殖をこれまでのように二年サイクルで行うのか三年サイクルにするのかという問題意識を最近ではあまり考えていないようにも感じます。故シロ園長は頑強な二年サイクルの支持者、そして遂行者であったのですが、この故シロ園長の息子さんが新しい園長になり、「二年サイクルの呪縛」は薄まりつつあるのかもしれません。しかし現在のゲルダとロスチクの親子の姿を見ていますと、ロスチクはもう母親から離れて旅立っても心配の全くない状態だと思います。

このノヴォシビルスク動物園を訪問したことはないものの、今後是非訪問してホッキョクグマたちに会ってみたいと考えられている方がいらっしゃるとすれば一つこういうアドバイスをしてみたいと思います。ゲルダと彼女の子供(たち)との間の彼らなりの調和的な姿を見て気持ち良く過ごしたいと思われる方はゲルダの子供が雄(オス)の場合の時の方がよいでしょう。一方で、複雑で一筋縄ではいかぬ母親と娘の相克のドラマのようなものを期待するとすれば、それはゲルダが雌(メス)の子供を育児している時の方がよいでしょう。私は今頃後悔しているのですが、ゲルダとシルカの親子を最低一週間は観察し続けておくべきでした。三日間だったというのは微妙でした。このノヴォシビルスク動物園はホッキョクグマと来園者を隔てるボードがないために非常に気楽に観察ができます。おすすめの動物園だと思います。

(過去関連投稿)
ロシア・ノヴォシビルスク動物園でホッキョクグマの赤ちゃん誕生! ~ やはり出産していたゲルダ!
ロシア・ノヴォシビルスク動物園の赤ちゃんの登場を待つ人々 ~ その時を親子の意思に委ねる度量
ロシア・ノヴォシビルスク動物園の赤ちゃん、一瞬姿を見せる ~ 'authenticity' への視座
ロシア・ノヴォシビルスク動物園の赤ちゃんがゲルダお母さんと本日、初めて5分間だけ戸外に登場!
ロシア・ノヴォシビルスク動物園、ゲルダ親子の「国際ホッキョクグマの日」
ロシア・ノヴォシビルスク動物園で誕生の赤ちゃんの「国際ホッキョクグマの日」の映像を追加
ロシア・ノヴォシビルスク動物園の赤ちゃんの声を札幌のリラ、大阪のモモと比較する
ロシア・ノヴォシビルスク動物園の赤ちゃんの性別予想に盛り上がる地元 ~ 雄(オス)の予想に高い支持
ロシア・ノヴォシビルスク動物園のゲルダ親子の近況 ~ 親子関係を破壊しかねない来園者のエサやり行為
ロシア・ノヴォシビルスク動物園、日曜日に来園者が入場に長蛇の列 ~ 大人気のゲルダ親子
ロシア・西シベリア、ノヴォシビルスク動物園の赤ちゃん、生後100日を超える
ロシア・ノヴォシビルスク動物園の赤ちゃんは雌(メス)と判明 ~ 赤ちゃんはシルカの妹だった!
ロシア・ノヴォシビルスク動物園の赤ちゃんの命名への同園の迷い ~ シルカ同様の過熱を恐れる同園
ロシア・ノヴォシビルスク動物園のゲルダ親子の近況 ~ ララ/アイラの多層的な親子関係と比較する
ロシア・ノヴォシビルスク動物園が赤ちゃん命名について沈黙状態 ~ 「シルカ事件」から学ばぬ同園
ロシア・ノヴォシビルスク動物園が赤ちゃんの性別を訂正発表! ~ 赤ちゃんは雄(オス)だった!
ロシア・ノヴォシビルスク動物園のゲルダお母さんと赤ちゃんの近況
ロシア・ノヴォシビルスク動物園、ゲルダお母さんとオイゼビウス(Ойзебиус - 仮称)のプール開き
ロシア・ノヴォシビルスク動物園の赤ちゃん、オイゼビウス(Ойзебиус - 仮称)が泳ぎ始める
ロシア・ノヴォシビルスク動物園生まれの二頭 ~ シルカ vs オイゼビウス (Ойзебиус - 仮称)
ロシア・ノヴォシビルスク動物園のゲルダをシモーナと比較する ~ 母親と息子の実力は反比例?
ロシア・ノヴォシビルスク動物園のホッキョクグマ飼育展示場のライブカメラ映像配信、遂に復活!
ロシア・ノヴォシビルスク動物園のオイゼビウス(Ойзебиус - 仮称)が間もなく生後半年が経過へ
ロシア・ノヴォシビルスク動物園のオイゼビウス(仮称)の正式命名が後日行われる予定となる
ロシア・ノヴォシビルスク動物園の雄の赤ちゃんの名前が「ロスチク (Ростик)」に決まる
ロシア・ノヴォシビルスク動物園のロスチクの成長 ~ シルカ/ゲルダとは非常に異なる親子関係
ロシア・ノヴォシビルスク動物園のゲルダ親子のライブ映像配信が二年前と同様に大人気となる
ロシア・ノヴォシビルスク動物園のゲルダとロスチク、その日常の姿 ~ 経験を積んだゲルダお母さん
ロシア・ノヴォシビルスク動物園、ゲルダお母さんの機嫌を損ねないように巧妙に立ち回るロスチク
ロシア・ノヴォシビルスク動物園のロスチクの成長 ~ 「シルカの物語」を乗り越えられるか?
ロシア・ノヴォシビルスク動物園のゲルダ親子の近況 ~ 「ゲルダ/シルカ」、「バフィン/モモ」と比較する
ロシア・ノヴォシビルスク動物園のゲルダとロスチクの親子の姿 ~ 娘とよりも息子との関係が気楽か
ロシア・ノヴォシビルスク動物園のロスチクの近況 ~ 予想の難しい彼の将来の移動先
ロシア・ノヴォシビルスク動物園のゲルダとロスチクの親子模様 ~ 「未完の大器」ゲルダ
ロシア・ノヴォシビルスク動物園のゲルダとロスチクの親子、その秋の日の姿
ロシア・ノヴォシビルスク動物園、ロスチクに手こずり始めたゲルダお母さん ~ 成長の確かな手応え
ロシア・ノヴォシビルスク動物園のロスチク、 地元のファンの暖かい視線に見守られ間もなく満一歳へ
ロシア・ノヴォシビルスク動物園で満一歳となったロスチク ~ 移動先候補の複数の動物園と交渉が進行中
ロシア・ノヴォシビルスク動物園のゲルダとロスチクの冬の日 ~ シルカの「あの日」とロスチクの「その日」
ロシア・ノヴォシビルスク動物園のゲルダ親子の冬の日の本能 ~ ロスチクの移動先は欧州以外か?
ロシア・ノヴォシビルスク動物園のホッキョクグマたちの冬の日 ~ 人工雪製造機の導入が決定
ロシア・ノヴォシビルスク動物園のゲルダ親子の近況 ~ ロスチクの成長によっても基本的に不変の親子関係
ロシア・ノヴォシビルスク動物園のロスチクの移動時期が迫る ~ バルナウル動物園への移動は否定
ロシア・ノヴォシビルスク動物園のロスチクに生じる中国への移動の危険性 ~ 「セカンドライン」へ後退か?
ロシア・ノヴォシビルスク動物園の「国際ホッキョクグマの日」 ~ ゲルダ親子を愛する「草の根のファン」

(2014年9月ノヴォシビルスク動物園訪問記)
◎2014年9月11日(木曜日)訪問
・リバーパークホテルからノヴォシビルスク動物園へ ~ ホッキョクグマたちに御挨拶
・容姿端麗なゲルダお母さん、その娘への態度に見る子育て初体験の初々しさ ~ 育児スタイルを模索中
・シルカ、順調に成長を遂げるその素顔
◎2014年9月12日(金曜日)訪問
・ノヴォシビルスク動物園訪問二日目 ~ ゲルダお母さんとシルカの不安定な関係
・ゲルダの将来への道のりと課題 ~ 一頭の母親と一頭の雌の二役の演技の動機となっているもの
・シルカ、その聡明かつ醒めた知性が発散する魅力 ~ ミルク、マルル、ポロロを超える逸材か?
・クラーシン(カイ)の性格とその素顔 ~ 双子兄弟のピョートル(ロッシー)との違い
◎2014年9月13日(土曜日)訪問
ノヴォシビルスク動物園訪問三日目 ~ "Pour que Gerda et Shilka soient heureuse..."
シルカちゃん、ゲルダさん、クラーシン君、お元気で! そしてまた会う日まで!
by polarbearmaniac | 2017-03-07 00:30 | Polarbearology

エストニア・タリン動物園の「国際ホッキョクグマの日」 ~ 赤ちゃんの一般へのお披露目

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Photo(C)Jaanus Lensment/Postimees

エストニアのタリン動物園で昨年2016年の11月26日にフリーダお母さんから誕生した雄(オス)の赤ちゃんですが、とうとう昨日同園で一週間遅れで開催された「国際ホッキョクグマの日」の雪のプレゼントのイベントで正式に一般へのお披露目となりました。その映像が現地のTV局が報じていますのでご紹介しておきます。





昨日日曜日の上の二つの映像で見る限り、この赤ちゃんは雪の上で大喜びという感じでもないようですね。まだお母さんの存在の方がずっとが大事なのでしょう。ちなみに2014年3月29日に行われた前回の赤ちゃんであったノラ(2013年11月24日生まれ)の命名式と雪のプレゼントのイベントの映像を振り返ってみましょう。



ノラのほうが雪には喜んでいる感じがします。とはいってもこの映像の時点でノラは今回の赤ちゃんの昨日のお披露目の日よりも26日も日齢が上だったわけで、簡単に比較はできないかもしれませんが。

(資料)
ERR (Mar.5 2017 - Jääkarupäeval tutvustatakse Tallinna loomaaia karupoega)
Õhtuleht (Mar.5 2017 - Jääkarubeebi uudistab Tallinna loomaaias maailma)
Postimees (Mar.5 2017 - Tallinna loomaaia jääkarupäeval sai näha väikest karupoega)

(過去関連投稿)
バルト海沿岸・エストニアのタリン動物園でホッキョクグマの赤ちゃん誕生!
エストニア・タリン動物園で誕生の赤ちゃんが生後10日目となる ~ ノラとノルトの誕生会が開催
エストニア・タリン動物園で誕生の赤ちゃんが生後3週間が経過 ~ 飼育マニュアルを無視した同園の謎
エストニア・タリン動物園で誕生の赤ちゃんが生後4週間が経過 ~ 映像から伝わってくる安定感
エストニア・タリン動物園の赤ちゃん、生後二ヶ月が経過 ~ 秋には新飼育展示場へ移動
エストニア・タリン動物園で誕生の赤ちゃんが生後12週間経過へ ~ 寝心地の悪そうな産室
エストニア・タリン動物園の赤ちゃんは雄(オス)と判明 ~ 一般公開は3月5日からの予定
エストニア・タリン動物園で誕生の雄(オス)の赤ちゃんがフリーダお母さんと戸外に登場 ~ 見事な映像記録
エストニア・タリン動物園のフリーダお母さんと赤ちゃんの追加映像 ~ お披露目は本日のイベントでの予定
by polarbearmaniac | 2017-03-06 00:30 | Polarbearology

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人生と運命 1


スターリン―青春と革命の時代


モスクワは本のゆりかご


私のモスクワ、心の記憶


自壊する帝国 (新潮文庫)


甦るロシア帝国 (文春文庫)


嘘つきアーニャの真っ赤な真実 (角川文庫)


ロシア 春のソナタ、秋のワルツ-1999-21st


それからのエリス いま明らかになる鴎外「舞姫」の面影


ミチコ・タナカ 男たちへの讃歌 (新潮文庫)


わがユダヤ・ドイツ・ポーランド―マルセル・ライヒ=ラニツキ自伝


ベルリン戦争 (朝日選書)


Hof――ベルリンの記憶


カチンの森――ポーランド指導階級の抹殺


北京烈烈―文化大革命とは何であったか (講談社学術文庫)


慟哭の通州――昭和十二年夏の虐殺事件


主題と変奏―ブルーノ・ワルター回想録 (1965年)


藤田嗣治 異邦人の生涯


Barle's Story: One Polar Bear's Amazing Recovery from Life As a Circus Act


Hotel Adlon: Das Berliner Hotel, in dem die grosse Welt zu Gast war


Ein seltsamer Mann


Alma Rose: Vienna to Auschwitz


St Petersburg: A Cultural History


Gulag


The Guest from the Future: Anna Akhmatova and Isaiah Berlin