街、雲、それからホッキョクグマ ~ Polarbearology & conjectaneum


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チェコ・ブルノ動物園の一歳半のノリアの成長 ~ 優れた資質と磨かれた感性

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ノリア Photo(C)Zoo Brno

チェコのブルノ動物園で一昨年2015年の11月24日に誕生した雌(メス)のノリア(Noria)は、おそらく世界の動物園で誕生した同年齢のホッキョクグマのなかで最も素晴らしい個体であるという印象を私は持っています。ノリアを産んだコーラが母親としての最絶頂期を迎えており、実に優れた母親としての技量を発揮していることに最も大きな理由があると考えます。この下の映像を見るとノリアは一歳半という年齢以上の逞しささえも感じることができます。



このノリアの最近の様子をブルノ動物園の公開した映像で見てみましょう。この二つの映像は、おもちゃを与えられたノリアの遊ぶ姿です。この姿を見ていきますと、単に遊んでいるというよりは、自分でこういったおもちゃとしての容器との係りあいを通して未知のものへの探究を試みているといった印象を受けます。





次は、プールに入っているコーラお母さんに向かってノリアが飛び込んでいくシーンですが、うまく母親の体から落下位置をそらしているノリアの姿がうかがえます。



ノリアというホッキョクグマは資質的にもかなり賢いホッキョクグマに見えます。それは今までの投稿でご紹介してきたいくつもの映像でもよくうかがえます。コーラお母さんと言う優れた母親と一対一で向かい合ったために発達した感性といったものも感じさせます。ノリアは少なくとも今年一杯はコーラお母さんと同居するはずですので、これからさらに磨きのかかったホッキョクグマに成長していくに違いありません。

(過去関連投稿)
チェコ・ブルノ動物園でホッキョクグマの赤ちゃん誕生! ~ コーラお母さんが待望の出産
チェコ・ブルノ動物園で誕生の赤ちゃん、最初の関門を突破 ~ 屋外で出産していたコーラお母さん
チェコ・ブルノ動物園から遂に待望の産室内ライブ映像の24時間配信が開始!
チェコ・ブルノ動物園で誕生の赤ちゃんの産室内映像ハイライト ~ コーラお母さんの手堅い育児
チェコ・ブルノ動物園の赤ちゃん、元気に間もなく生後二カ月へ ~ ライブ映像のみに託した情報発信
チェコ・ブルノ動物園で誕生の赤ちゃんの近況 ~ コーラお母さんに少量の給餌が再開
チェコ・ブルノ動物園で誕生の赤ちゃんが生後80日を無事経過
チェコ・ブルノ動物園で誕生の赤ちゃんが突然短時間、戸外に姿を現す ~ 想定外の早さに驚く同園
チェコ・ブルノ動物園で誕生の赤ちゃん、明日3月18日より一般へのお披露目が同園より告知
チェコ・ブルノ動物園の赤ちゃん一般公開開始の様子がネットでライブ生中継
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チェコ・ブルノ動物園のコーラお母さんの育児スタイルに変化 ~ 経験よりも頭数が重要な要素か?
チェコ・ブルノ動物園のコーラ親子の映像を解釈する ~ 育児方法の転換が不十分なコーラお母さん
チェコ・ブルノ動物園の赤ちゃんの性別は雌(メス)と判明 ~ 名前の公募始まる
チェコ・ブルノ動物園のコーラお母さん、プールに転落した赤ちゃんを救出 ~ 落ち着いた対応
チェコ・ブルノ動物園の雌(メス)の赤ちゃんの名前が「ノリア(Noria)」に決まる
チェコ・ブルノ動物園、幾分どっしり構えるコーラお母さんと遊び好きで活動的な赤ちゃんのノリア
チェコ・ブルノ動物園、コーラお母さんの「水泳教室」 ~ 娘のノリアへの関与性を高める
チェコ・ブルノ動物園の赤ちゃんノリアが泳ぎ始める ~ 母親の役割を見事に発揮するコーラお母さん
チェコ・ブルノ動物園のノリアの水遊び ~ 雌(メス)のほうが雄(オス)よりも遊び好きが多いのは何故か?
チェコ・ブルノ動物園の飼育展示場に落下した帽子をノリアが引き裂いて「首飾り」にしてしまう
チェコ・ブルノ動物園のコーラ親子を的確に捉えた視点 ~ “Nature imitates Art.”
チェコ・ブルノ動物園のノリアが無事に生後半年が経過
チェコ・ブルノ動物園のノリアの近況 ~ コーラお母さんの余裕と熟練の育児
チェコ・ブルノ動物園のコーラお母さんと娘のノリアの充実した時間
チェコ・ブルノ動物園のコーラ親子の近況 ~ 「偉大なる母」の領域に入りつつあるコーラお母さん
チェコ・ブルノ動物園のノリアが母親コーラから会得した行動の規範
チェコ・ブルノ動物園、コーラとノリアの母娘を見つめる同園の一貫した視線
チェコ・ブルノ動物園のノリア、そして母親であるコーラとの間に流れる緊密で濃厚な時間
チェコ・ブルノ動物園のコーラ、その磨きのかかった母親としての存在感
チェコ・ブルノ動物園のコーラとノリアの母娘の近況
チェコ・ブルノ動物園の間もなく一歳になるノリアについて聞こえてこない将来の移動先の噂
チェコ・ブルノ動物園、母親として最絶頂期に差し掛かったコーラお母さんと娘ノリアの楽しい時間
チェコ・ブルノ動物園のノリアの満一歳が祝われる ~ ホッキョクグマ一家の合同お誕生会となる
チェコ・ブルノ動物園のコーラとノリアの母娘、その冬の日の姿 ~ 「偉大なる母」へと変貌したコーラ
チェコ・ブルノ動物園、コーラとノリアの冬の寒波の日
チェコ・ブルノ動物園の一歳のノリアに対して、まだ母親コーラの監視の目が光る
チェコ・ブルノ動物園の「国際ホッキョクグマの日」 ~ コーラとノリアの母娘の近況
by polarbearmaniac | 2017-04-26 00:30 | Polarbearology

ベルリン動物園 (Zoo Berlin)のヴァロージャがベルリン動物公園(Tierpark Berlin)に帰還

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ヴァロージャ (Eisbär Wolodja/Белый медведь Володя)  Photo(C)Paul Zinken

ベルリン動物公園 (Tierpark Berlin)で昨年2016年の11月3日にトーニャお母さんから誕生した雄(オス)の赤ちゃんであるフリッツの一般公開ために父親である5歳のヴァロージャは二月中旬より旧西ベルリンのベルリン動物園に移動していました。肝心の赤ちゃんのフリッツは3月6日に死亡してしまい、その死因は依然として特定はされていないもののウィルスではないという見通しが立った段階で、ヴァロージャは再び旧東ベルリンのベルリン動物公園に先週の土曜日に帰還しました。
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ベルリン動物公園に戻ったヴァロージャ Photo(C)Tierpark Berlin

ヴァロージャは大変元気で再び戻ってきたベルリン動物公園の飼育展示場をさかんに嗅ぎまわって歩いているそうです。これで一応、ヴァロージャとトーニャは今年の繁殖シーズンに再び参戦することになるのでしょう。まだ4月ですのでホッキョクグマの繁殖行動期は終わっていないわけで、そうしたなかでこのペアはまた新たな希望に向けて前進するというわけです。

(資料)
Berliner Morgenpost (Apr.24 2017 - Eisbär Wolodja schnuppert wieder Tierparkluft)
rbb|24 (Apr.24 2017 - Eisbär Wolodja ist zurück im Tierpark)
Märkische Allgemeine Zeitung (Apr.24 2017 - Eisbär Wolodja zieht wieder in den Tierpark)

(過去関連投稿)
ベルリン動物公園がフリッツのために飼育展示場を一部改修の予定 ~ 父親のヴァロージャはベルリン動物園へ
ベルリン動物公園からベルリン動物園に移動したヴァロージャが飼育展示場に登場 ~ モスクワでの光景の回想
ベルリン動物公園で死亡した赤ちゃん、フリッツの死因が依然として不明 ~ ヴァロージャが同園に帰還へ
by polarbearmaniac | 2017-04-25 00:30 | Polarbearology

モスクワ動物園の二歳半の雄(オス)の「ポリちゃん(仮称)」が突然、ハバロフスク動物園に姿を現す

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ハバロフスク動物園での「ポリちゃん(仮称)」 
Photo(C)Типичный Хабаровск

実に驚きました。モスクワ動物園で2014年11月にシモーナから誕生した二歳半の雄(オス)と雌(メス)の双子のうち、雄(オス)の「ポリちゃん(仮称)」が突如として昨日の日曜日にロシア極東・沿海州のハバロフスク動物園(正式には「シソーエフ記念・プリアムールスキー動物園」 - Зоосад Приамурский имени В.П. Сысоева)に元気な姿を見せました。
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ハバロフスク動物園は土曜日夜に全く秘密裏にホッキョクグマを自園に搬入し、翌日の日曜日に来園者を驚かせてしまったようです。おそらくこれはヤクーツク動物園で昨年11月にコルィマーナから誕生した赤ちゃんが雌(メス)だったためにレニングラード動物園に移動が決まったことと同時に、ハバロフスク動物園は事前にモスクワ動物園と協議を行って雄(オス)のホッキョクグマの入手を確約していたということになるわけです。(*追記 - その後の報道によりますとロシア動物園・水族館協会が主導したことになっています。つまり事実上はモスクワ動物園ということになります。)ハバロフスク動物園にとっては故ゴシ、故イョシについで悲願の三回目のホッキョクグマの入園ということになります。日本からロシアに行かれたホッキョクグマファンの方々も、モスクワ動物園でこの「ポリちゃん(仮称)」に会われた方は何人かいらっしゃると思います。これでノヴォシビルスクのロスチクのハバロフスクへの移動はなくなったわけです。
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「ポリちゃん(仮称)」 Photo(C)Типичный Хабаровск





この「ポリちゃん(仮称)」は効果が15時間継続する麻酔薬を投与されモスクワから航空機によって輸送され(*追記 - 報道によりますとフライトは天候の影響で遅れ、ハバロフスク動物園までの輸送で10時間かかったそうです)、土曜日4月22日の夜にハバロフスク空港に到着し、そして昨日の日曜日にはすぐさまハバロフスク動物園の飼育展示場に登場して来園者から歓声を浴びたというわけです。ハバロフスク動物園は早速、魚や氷つけのイチゴなどのおやつを与え、「ポリちゃん(仮称)」はそれをきれいに平らげてしまったそうです。さらにこの「ポリちゃん(仮称)」の正式な名前を決める公募を行うようです。また同園としては早くこの「ポリちゃん(仮称)」のパートナーを確保して、どうしても繁殖を成功させたいという強い意欲を見せています。
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「ポリちゃん(仮称)」 Photo(C)Типичный Хабаровск

私は2015年にモスクワ動物園でこの「ポリちゃん(仮称)」の姿を2015年の8月、9月、10月とさんざん見てきましたので(過去関連投稿を御参照下さい)、その彼が日本に近いロシア極東のハバロフスクに来てくれたことはうれしいような気持ちにもなります。さて、そうなると双子のうち雌(メス)の「雪ちゃん(仮称)」は以前「モスクワ動物園のシモーナの2歳間近の双子の雌 (雪ちゃん - 仮称) がハンガリーのソスト動物園へ」という投稿でご紹介していました通り、いよいよハンガリーに行くということになるのでしょうか。これで、残されたノヴォシビルスク動物園のロスチクの移動先に注目が集まることになります。

念のために書いておきますがこの「ポリちゃん(仮称)」は旭川のイワン、ベルリンのヴァロージャの弟ということになります。そう考えると身近に感じられるということです。さらに言えばノヴォシビルスクのクラーシン(カイ)と静岡のピョートル(ロッシー)の甥(おい)にもなるわけです。ペルミのアンデルマの曾孫、サンクトペテルブルクのウスラーダの孫にもあたります。

(資料)


(*追記資料)
DVnovosti.ru (Apr.24 2017 - Белый медведь вновь появился в хабаровском зоосаде)
Хабаровский край сегодня (Apr.24 2017 - Белый медведь в Хабаровске ищет маму)
Губерния (Apr.24 2017 - Белый медведь снова появился в Приамурском зоосаде под Хабаровском)

(過去関連投稿)
モスクワ動物園でホッキョクグマの赤ちゃん誕生! ~ 出産はシモーナが濃厚、ムルマも出産したか?
モスクワ動物園で誕生の双子の赤ちゃんが戸外へ初登場! ~ 「大本命」シモーナの貫録
モスクワ動物園のシモーナ親子のお披露目の日の姿 ~ シモーナの貫録と安定感、そして大らかさ
モスクワ動物園の飼育主任エゴロフ氏の語るシモーナとムルマ ~ 幼年個体の単純売却は行わない方針へ
モスクワ動物園のシモーナお母さんと双子の赤ちゃんの近況 ~ 同園の自然体の姿勢
モスクワ動物園のホッキョクグマ飼育展示場から、遂に待望のライブ映像配信が開始!
モスクワ動物園のシモーナ親子、そしてウランゲリとムルマの近況について ~ 不満のライブ映像配信
モスクワ動物園・休園日の月曜日のシモーナ親子、ウランゲリ、ムルマの姿を捉えた長時間映像
モスクワ動物園の双子が間もなく一歳となる ~ 聞こえてこない移動先
ロシア・西シベリア、バルナウル動物園が狙うホッキョクグマ飼育展示への新規参入 ~ 可能なのか?
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モスクワ動物園のシモーナお母さんと双子の子供たちの近況 ~ 双子の移動は間近か?
モスクワ動物園、シモーナ親子の「国際ホッキョクグマの日」 ~ 雄雌の双子は近々国外の動物園へ
モスクワ動物園のシモーナ親子の近況と双子の移動先 ~ 次世代の血統面を無視すれば札幌は有り得るが...
モスクワ動物園、ホッキョクグマ繁殖に三年サイクルを導入か? ~ バルナウル動物園の個体入手希望に不承諾
モスクワ動物園でのシモーナ親子への「エンリッチメント (Обогащение) 」
(2015年8月 モスクワ動物園訪問記)
シモーナお母さん、今回も本当に御苦労様です、双子の赤ちゃん初めまして!
モスクワ動物園の双子の赤ちゃんの性別を予想する ~ 「雌(f)/雌(f)」か「雌(f)/雄(m)」か?
シモーナ、偉大なる母のその素顔 ~ より一層洗練され磨きがかかった世界最高の育児技量
モスクワ動物園二日目 ~ 連日の好天の下でのシモーナ親子の日常の姿
モスクワ動物園三日目 ~ 快晴の土曜日のモスクワ動物園に勢揃いした主役たち
ウランゲリ(旭山動物園イワンの父)、その省力化された生活が生み出す持久力のある活躍ぶり
ムルマ(男鹿水族館、豪太の母)、その最後の繁殖を狙おうとするモスクワ動物園
モスクワ動物園四日目 ~ ウランゲリとムルマの相互不干渉の同居
シモーナお母さんと双子の赤ちゃんとの関係
雪ちゃん(仮称)とポリちゃん(仮称)は果たして雌(メス)の双子か? ~ 瓜二つの外見と行動
モスクワ動物園五日目 ~ ムルマ(豪太の母)とウランゲリ(イワンの父)はやはり相性が悪い?
シモーナお母さんと雪ちゃん(仮称)とポリちゃん(仮称)の双子の様子 ~ 今日のアルバムより
(2015年9、10月 モスクワ動物園訪問記)
モスクワ動物園六日目 ~ 一か月後のシモーナ親子の変化を探る
シモーナ(Белая медведица Симона)、偉大なる母親としてのその素顔
ウランゲリ(Белый медведь Врангель)の憂鬱 ~ ムルマとの微妙な関係
ムルマ(Белая медведица Мурма)の置かれた苦境 ~ ウランゲリとの微妙な関係
モスクワ動物園七日目、今日のアルバムより ~ 子供たちの活動とテンポが合うシモーナの優秀さ
モスクワ動物園八日目、今日のアルバムより ~ 秋に見せるホッキョクグマたちの表情
モスクワ動物園九日目、今日のアルバムより ~ 寒風晴天下のホッキョクグマたち、そして驚きの解題
シモーナ(Белая медведица Симона)、その心に染み入るような美しさを放つ母性
by polarbearmaniac | 2017-04-24 01:30 | Polarbearology

ロシア・西シベリア、ボリシェリェーチェ動物園のグーリャ、情報欠如の「幻のホッキョクグマ」としての存在

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グーリャ (Белая медведица Гуля) Photo(C)Savayr/ФотоКто

私がかつてから非常に気にかけているホッキョクグマがいます。それはロシア・西シベリアのオムスク近郊にある田園動物園であるボリシェリェーチェ動物園 (Большереченский зоопарк) に暮らす現在推定27歳の雌のホッキョクグマであるグーリャ (Гуля) です。彼女ほど情報の少ないホッキョクグマというのは世界にそう数あるものではありません。さて、そのグーリャですが2014年、2015年、2016年と連続して三年間、「国際ホッキョクグマの日」に元気な姿を見せていたニュース映像がオムスクのTV局から放送されていたわけですが、今年2017年には「国際ホッキョクグマの日」に関する何らの情報も流れず、そしてボリシェリェーチェ動物園でもイベントが開催された形跡が全くありませんでした。おそらく彼女は亡くなってしまったのだろうと考えて非常に気にしていたわけです。ロシアの地方都市の動物園ではホッキョクグマが亡くなっても発表があるなどとは一切期待できないからです。

さて、ところがひょんなことからこのグーリャが元気でいることが昨日になってわかりました。それは、トムスクに住むある動物ファンがこのボリシェリェーチェ動物園を訪問して「動物たちは満足にエサを与えられておらずケアの行き届いていない。」とSNSを用いて告発したことがオムスクで話題となったのです。特にやり玉にあがったのがオオカミで、ケガをしているのに放置されていると写真を添付して同園を批判しています。次に問題とされたのはカバであり、水が交換されていないと担当者の怠慢を非難しています。ホッキョクグマについては、ただ寝ているだけで声をかけても見向きもしないと述べています。私はこの動物ファンの告発を知って、実は非常に喜びました。要するにグーリャは生きているということを示す内容だからです。以前にも述べていますが、このグーリャは非常に人間嫌いであり、人間からの働きかけを無視する性格だそうですから、その動物ファンが声をかけても顔も向けないのは当然のことなのです。
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さて、このオムスク在住の告発者の主張に対して寄せられた意見は賛否両論であり、オムスク州の文化相はそれに反論しています。ここでその件についていちいち述べませんが、私の感じでは文化相の反論の内容は妥当であると思います。文化相はホッキョクグマについても、彼女は高齢であるのでいつもゆっくりと休んでいるのだと述べており、その内容は妥当なものだと思います。いろいろと調べているうちに3月の地元のTVニュースの映像の一部にグーリャが登場しているものを見つけました。確かに高齢となっており動き回るのがおっくうだという表情ですが、病気のようには見えませんので安心してよいと思います。その映像をご紹介しておきます。



今までこのグーリャの映像は「国際ホッキョクグマの日」のイベントを中心にいくつかご紹介してきましたが、地元のTVニュースの中で非常に短い時間断片的に登場したためにここでかつてご紹介していなかった映像がいくつかあります。そういったグーリャの姿だけを切り取ったまとめたものが下の映像です。2015年、2016年の放送分です。



ノヴォシビルスクにお住まいの方でこのグーリャに関心を持っていらっしゃう方がいるのを知りました。いろいろとお調べになっていらっしゃたようですがニュース映像はご存じないようでしたので尾の方のSNSにグーリャの映像のいくつかを紹介したということが最近ありました。ボリシェリェーチェ動物園というのはシベリア中部の都市であるオムスクの郊外にあるのですがアクセスが非常に悪い場所にありますね。
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ボリシェリェーチェ動物園 はオムスク郊外といっても市内からは約200キロの距離がありバスなどの公共輸送機関は一切なく、車で片道約2時間45分だそうです。「近郊」という概念はロシアの国土の広さを考えればこういったところなのでしょう。オムスクから車で行かれた方の道中、及び園内の映像がありますのでご紹介しておきます。8時21分に出発して10時51分に到着というのですからやはり2時間20分を要しています。



それから下はボリシェリェーチェ動物園の紹介映像です。グーリャは登場していないようです。



こういったことから、グーリャというのはまさに「幻のホッキョクグマ」であるというわけです。

(資料)
Бизнес-курс (Apr.23 2017 - Омичей шокировал истерзанный волк в Большереченском зоопарке)
Om1.ru (Apr.23 2017 - Посетителей Большереченского зоопарка поразил израненный волк)
Информационное агентство «Новый Омск» newsomsk.ru (Apr.23 2017 - Омичей напугали истощенные животные в Большереченском зоопарке) (Apr.23 2017 - В минкультуры опровергли слухи о том, что животные в Большереченском зоопарке страдают)
12 канала (Mar.10 2017 - В Большереченском зоопарке проснулись медведи)

(過去関連投稿)
ロシア・西シベリアのオムスク近郊、ボリシェリェーチェ動物園に暮らすグーリャ ~ 人間への不信と無関心
ロシア・西シベリアのボリシェリェーチェ動物園で飼育のグーリャに 「ホッキョクグマの日」 が開催予定
ロシア・西シベリア、ボリシェリェーチェ動物園のグーリャの「ホッキョクグマの日」 ~ 悲劇の幼年期の記憶
ロシア・西シベリア、ボリシェリェーチェ動物園のグーリャの近況 ~ 話題の光が当たらずとも良好な飼育環境
ロシア・西シベリア、オムスク近郊のボリシェリェーチェ動物園の「国際ホッキョクグマの日」のグーリャの姿
ロシア最大の石油会社 ロスネフチがロシアの動物園の全ホッキョクグマへの援助・保護活動開始を表明
ロシア・西シベリア、ボリシェリェーチェ動物園のグーリャにロスネフチ社より飼育場整備の資金援助
ロシア・西シベリア、ボリシェリェーチェ動物園、グーリャ(Гуля) の「国際ホッキョクグマの日」
ロシア・西シベリア、ボリシェリェーチェ動物園のグーリャ(Гуля)、乏しい情報から知るその動向
by polarbearmaniac | 2017-04-24 00:30 | Polarbearology

オランダ・ヌエネン、「動物帝国」の雌(メス)の双子のニッキーとシモーネの近況 ~ 十分ではない情報

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フリーマスお母さんとニッキーとシモーネ Photo(C)Dierenrijk

一昨年2015年の11月にオランダ・ヌエネンの「動物帝国(Dierenrijk)」でフリーマスお母さんから誕生した雌(メス)の双子であるニッキー(Nicky)とシモーネ(Simone)ですが、すでに一歳半になっています。雌(メス)の双子ですので十分に注目してその成長を追っていきたいところですが、意外に映像が少ないのが残念です。欧州でもドイツの都市の動物園などですと定期的に成長を追ってネットの写真や映像をアップされる方は何人もいるのですが、オランダのこの「動物帝国」は都市型に動物園ではありませんので頻繁に訪問するというわけにはいかないようで誕生した個体が一歳を過ぎたあたりから写真や映像は非常に少なくなってしまうというのはよくあるケースです。

さて、そういった中からこの双子が満一歳の誕生日を迎えた以降、現在までの期間に撮られた映像のなかからおもしろいものを見てみましょう。最初の二つの映像ですが、これはこの双子が興味深々といったことでこちらを見ています。そして三番目の映像は最新のもので、二頭が何か暇を持て余しているといった姿です。







要するに順調に成育しているのだろうということ以上のものではないわけです。この双子の成長をもっと映像で明らかにしたものがあればよいのですが、やはり「動物帝国」というのは欧州でも谷間のような存在に見えてきてしまいます。

(過去関連投稿)
オランダ・ヌエネンの「動物帝国」でホッキョクグマの双子の赤ちゃん誕生! ~ フリーマスお母さん健闘
オランダ・ヌエネンの「動物帝国」で誕生の双子の赤ちゃんの産室内での近況
オランダ・ヌエネンの「動物帝国」の双子の赤ちゃんが生後82日が経過し健康チェックが行われる
オランダ・ヌエネンの「動物帝国」の双子の赤ちゃんの性別はどちらも「雄(オス)」と発表
オランダ・ヌエネンの「動物帝国」の双子の雄の赤ちゃんが遂に戸外へ
オランダ・ヌエネン、「動物帝国」の雄の双子の赤ちゃんが水に親しみ始める
オランダ・ヌエネン、「動物帝国」の雄の双子の赤ちゃんの名前がニク(Nick)とシモン(Simon)に決まる
オランダ・ヌエネン、「動物帝国」の双子の赤ちゃんの雄(オス)の性別判定に重大な疑惑生じる
オランダ・ヌエネン、「動物帝国」の双子に生じていた性別疑惑に結論 ~ DNA判定で共に雌(メス)
オランダ・ヌエネン、「動物帝国」のフリーマス親子のエンリッチメントに遂にドローンが登場
オランダ・ヌエネン、「動物帝国」のフリーマスお母さんとニッキーとシモーネの双子の近況
オランダ・ヌエネン、「動物帝国」のニッキーとシモーネの雌の双子が満一歳となる
by polarbearmaniac | 2017-04-23 00:30 | Polarbearology

ベルリン動物公園で死亡した赤ちゃん、フリッツの死因が依然として不明 ~ ヴァロージャが同園に帰還へ

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故フリッツとトーニャお母さん Photo(C)Tierpark Berlin

ベルリン動物公園で昨年2016年の11月3日にトーニャお母さんから誕生した雄(オス)の赤ちゃんであるフリッツは今年の3月6日に亡くなってしまったわけで、世界中から多くの弔意が示されたことはまだ記憶に新しいところです。それから一月半が経過しました。ベルリン動物公園はこのフリッツの死因の解明をライプニッツ(野生動物)研究所に依頼し、同研究所はベルリン自由大学と共同で生物学者、病理学者、獣医などの専門家が故フリッツの細胞組織、血液、尿などの徹底的な調査を行っているそうです。このライプニッツ研究所というのはあのクヌートの死因解明も行ったドイツでも有名な研究所です。

さて、そのフリッツの死因についてですが、依然として解明できていない状態であることをベルリン動物公園と同研究所は明らかにしました。現時点ではウィルスが原因である形跡はないとのことで、現在は6億ものDNA配列に異常があるかどうかを調査中であり、それを解明するまでまだ2~3週間を要するとのことです。
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ヴァロージャ Photo(C)Sabeth Stickforth/Berliner Kurier

ともかくフリッツの死はウィルスが原因となっているという証拠が発見できない以上、現在旧西ベルリンのベルリン動物園に期間限定で移動していたフリッツの父親であるヴァロージャの旧東ベルリンのベルリン動物公園への帰還には何の問題もないことになり、ヴァロージャは本日4月22日にベルリン動物公園に帰還し、再びトーニャとの同居が行われることとなるそうです。まだまだ現在はホッキョクグマの繁殖行動期ではありますので、ヴァロージャとトーニャのペアは今年の繁殖シーズンに参戦することになる可能性は十分にありそうです。

さて、フリッツの件に戻りますが、生後四カ月ほどのホッキョクグマの死因というものは所詮は容易には解明できないのではないでしょうか。しかしさすがにドイツの動物園というのは凄いですね。徹底的に解明せねば気が済まないといった気迫のようなものを感じてしまいます。

(資料)
Tierpark Berlin (Apr.21 2017 - Eisbär Wolodja zieht zurück in den Tierpark Berlin)
rbb24 (Apr.21 2017 - Todesursache von Eisbär Fritz noch immer nicht gefunden)
Berliner Zeitung (Apr.21 2017 - Eisbären Wolodja und Tonja wieder vereint)
B.Z. Berlin (Apr.21 2017 - Eisbär Wolodja zieht wieder zurück in den Tierpark)

(過去関連投稿)
ベルリン動物公園(Tierpark Berlin)でホッキョクグマの双子の赤ちゃん誕生! ~ 第一関門は週末
ベルリン動物公園で誕生の双子の赤ちゃん、第一関門の生後72時間を見事に乗り切る ~ 授乳音確認
ベルリン動物公園で誕生の双子の赤ちゃんは生後五日を乗り切る ~ 生後10日間を最初の関門ととらえる同園
ベルリン動物公園で誕生の双子の赤ちゃん、一頭が産室内で姿を消す? ~ 生存は一頭と同園が発表
ベルリン動物公園、産室内のトーニャお母さんに若干の余裕が生まれる ~ 隣室での水分補給
ベルリン動物公園の赤ちゃんが生後20日が経過 ~ 産室内のトーニャお母さんにニンジンとリンゴの差し入れ
ベルリン動物公園で誕生の赤ちゃん、生後25日が経過し前脚で踏ん張って前に進もうとし始める
ベルリン動物公園で誕生の赤ちゃん、順調に満一ヶ月へ
ベルリン動物公園のトーニャお母さんと生後一か月を越した赤ちゃんの様子が公開
ベルリン動物公園で誕生の赤ちゃん、生後40日で立ち上がり始める ~ 同園がトーニャを「熟練の母親」と評価
ベルリン動物公園のヴァロージャ(Володя/Wolodja)の来園の経緯 ~ 霧の中に浮かぶ真相
ベルリン動物公園で誕生の赤ちゃん、生後50日が経過する
ベルリン動物公園で誕生の赤ちゃん、生後約二ヶ月が経過
ベルリン動物公園で誕生の赤ちゃんの性別は雄(オス)と判明 ~ "Es ist ein Junge!"
ベルリン動物公園の雄(オス)の赤ちゃんの故クヌートと重なり合うもの、合わないもの
ベルリン動物公園のトーニャお母さん、散らかった床を片付ける ~ 初めて肉に挑戦した赤ちゃん
ベルリン動物公園で誕生の赤ちゃんの命名投票が始まる
ベルリン動物公園で誕生の雄の赤ちゃんの名前が "フリッツ(Fritz)" に決まる
ベルリン動物公園がフリッツのために飼育展示場を一部改修の予定 ~ 父親のヴァロージャはベルリン動物園へ
ベルリン動物公園の赤ちゃん、フリッツの近況 ~ 「国際ホッキョクグマの日」に間に合わない一般公開
ベルリン動物公園のフリッツが間もなく生後四カ月へ ~ 自分での行動よりも母親の真似の段階
ベルリン動物公園の赤ちゃん、フリッツの一般公開は三月中~下旬の予定
ベルリン動物公園がフリッツのために飼育展示場を一部改修の予定 ~ 父親のヴァロージャはベルリン動物園へ
ベルリン動物公園の赤ちゃんのフリッツが肝臓に広範囲の炎症で重体となる ~ 憂慮すべき病状
ベルリン動物公園の生後四カ月の赤ちゃんのフリッツが死亡! ~ さようならフリッツ......
ベルリン動物公園のトーニャが息子のフリッツと引き離された後の状態 ~ 難しい今年のシーズンの繁殖再挑戦
ベルリン動物公園のトーニャが息子フリッツの死後初めて屋外に登場 ~ 世界中からの弔意に感謝する同園
by polarbearmaniac | 2017-04-22 01:00 | Polarbearology

ロシア・シベリア中部、クラスノヤルスク動物園のプール開き ~ フェリックスとオーロラの夏の季節の始まり

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Photo(C)Красноярский зоопарк "Роев ручей"

ロシアのシベリア中部にあるクラスノヤルスク動物園(正確には、ロエフ・ルチェイ・クラスノヤルスク動物園 - Красноярский зоопарк "Роев ручей")といえば以前から何度も述べていますが野生出身同士のペアである11歳の雄のフェリックスと7歳の雌のオーロラ(本名ヴィクトリア)が飼育されており、このペアの間での繁殖が大いに期待されているわけです。おそらく世界中の動物園のなかで最も繁殖が期待されているペアの一つでしょう。

このクラスノヤルスク動物園では昨日、夏期シーズンのためのプール開きが行われたそうです。毎年このクラスノヤルスク動物園のプール開きは地元で大きく報道され映像などもTVニュースなどで紹介されるのですが今年は映像はないようです。しかし同園が述べるところによりますと、この二頭は水しぶきを上げて豪快にプールに飛び込み、プールの中で与えられたおやつを食べていたそうです。ちょうど一年前のこの二頭の様子、そして2014年秋のおもちゃのプレゼントを報じる地元メディアのニュース映像をご紹介しておきます。





(*後記)今年のプール開きの映像が入ってきましたのでご紹介しておきます。



野生出身同士のこのペアの繁殖成功の果実は「新血統」の誕生となるわけで、これは現在の飼育下の世界のホッキョクグマ界においては貴重な存在となるわけですが、その繁殖の果実を入手することは日本の動物園にとっては、ほぼ道を絶たれたような状況です。以前に「モスクワ動物園が、今後ロシア国内で誕生の個体はロシア国内と欧州だけで飼育の意向を表明」という投稿していますが、ロシア国内で誕生した個体は今後はロシア国内の動物園か欧州の動物園で飼育されることになるという方針が出されているためです。モスクワ動物園はこのクラスノヤルスク動物園の野生出身ペアの間に誕生することが期待されている個体の権利を持つわけではないのですが、ロシアの動物園を主導する立場にいるのがモスクワ動物園であり、そしてロシアにも「ロシア動物園・水族館協会」が設立されたわけで、この組織のなかでロシア国内で誕生する個体の配置を行うこととなるのは必至の情勢なのです。

(資料)
НГС.Красноярск (Apr.20 2017 - Белые медведи открыли купальный сезон в зоопарке и нуждаются в игрушках)
Комсомольская правда (Apr.20 2017 - Белые медведи из красноярского зоопарка открыли купальный сезон)
Sibnet.ru (Apr.20 2017 - Красноярские белые медведи открыли купальный сезон)
ТВ-Новости (Feb.27 2017 - Время белого: в красноярском зоопарке отмечают День полярного медведя)


(*後記資料)
ТВ-Енисей (Apr.22 2017 - Белые медведи в "Роевом ручье" открыли купальный сезон)

(過去関連投稿)
(*オーロラ関連)
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by polarbearmaniac | 2017-04-22 00:30 | Polarbearology

アメリカ・コロンバス動物園のオーロラの雌(メス)と雄(オス)双子の赤ちゃんが一般へのお披露目となる

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オーロラの双子の赤ちゃん Photo(C)WSYX

昨年2016年の11月14日にアメリカ・オハイオ州のコロンバス動物園 (Columbus Zoo & Aquarium)ではオーロラが産んだ雌(メス)と雄(オス)の双子の赤ちゃんは昨日4月20日にとうとう一般公開が開始となり、その様子は現地から複数のメディアがライブ映像の配信を行いました。日本時間の22時からの開始であったのもかかわらず、そういったメディアはその当初の予定開始時間を前倒しして映像を配信し、そして正式のお披露目となった日本時間の22時を少し過ぎたあたりで早々と配信を停止してしまったわけですが、おそらくそれは来園者が入場してくるとうまくカメラが赤ちゃんたちの姿を捉えられないと判断してのことでありましょう。

さて、そうしたライブ映像の録画は一つ前の投稿でご紹介していますので今回はそういったものとば別の映像をご紹介しておきます。まずコロンバス動物園の公式映像です。園長さんの説明を背景として来園者の様子などのシーンをはさみながら双子の赤ちゃんの姿が展開していきます。



次は地元のTV局のニュースです。



次はABCのニュースで紹介された映像です。



やはり一昨日のアナーナの赤ちゃんのお披露目のニュースが最初だったためにメディアはそちらを一斉に報じたわけで、翌日またオーロラの双子の赤ちゃんのお披露目を報じるメディアはそう数が多くはなかったようです。一昨日のアナーナの赤ちゃんのお披露目の様子もおもしろかったですが、私には昨日のオーロラの双子の赤ちゃんのお披露目の映像のほうがさらに興味深く感じました。この双子はかなり行動が異なっています。私は今まで見た同性の双子は「イコロとキロル」、「マルルとポロロ」、「グレゴールとアレウト」、「サイモンとサムソン」、「ミラーナとトーニャ (or 美美)」といったところで、性別の異なる双子は「シークーとセシ」、「シゼルとトーズ」、「アキアクとスラ」、モスクワの「ポリちゃん(仮称)とユキちゃん(仮称)」、さらに三つ子なども見ています。しかし今回のオーロラの双子の赤ちゃんはそういった私が今まで見たどの双子たちともその行動の違いが大きいように思います。そして驚くべきなのはこの双子の赤ちゃんの行動範囲の広さです。こういったことは昨日のライブ映像の録画を見てさらに行動分析を行ってみる必要がありそうですね。

ここで一昨日のアナーナの一頭の赤ちゃん、及び昨日のオーロラの双子の赤ちゃんのお披露目をまとめた映像をご紹介しておきます。最初にオーロラの双子の赤ちゃん、次にアナーナの一頭の赤ちゃんという順番で映像はまとめられています。



(資料)
ABC News (Apr.20 2017 - Polar bear cub twins debut at Columbus Zoo)
10TV (Apr.20 2017 - Twin polar bear cubs make their debut at Columbus Zoo)
WLMT (Apr.20 2017 - 3 baby polar bears make debuts at Columbus Zoo)

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by polarbearmaniac | 2017-04-21 12:00 | Polarbearology

アメリカ・コロンバス動物園のオーロラの双子の赤ちゃんが一般公開へ ~ お披露目の様子がライブ中継へ

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オーロラお母さんと雌(メス)と雄(オス)の双子の赤ちゃん 
Photo(C)Columbus Zoo and Aquarium

アメリカ・オハイオ州のコロンバス動物園 (Columbus Zoo & Aquarium)では昨年2016年の11月14日にオーロラが産んだ双子の赤ちゃんについて昨日コロンバス動物園はその性別を雌(メス)と雄(オス)と発表しました。昨日にアナーナの産んだ一頭の赤ちゃんが一般公開されましたがオーロラの双子の赤ちゃんについては本日4月20日の現地時間の午前9時(日本時間の本日22時)から一般公開されることがコロンバス動物園によって発表されました。昨日同様、その双子の赤ちゃんのお披露目の様子がyoutubeによってライブ中継されます。日本時間では本日22時からとなりますが、多分この親子の姿はその時間前から見ることができると思います。その他、コロンバス動物園の facebook live でも中継があると思いますが昨日のことを考えればfacebook live の映像は良質ではないと予想できます。映像的に素晴らしいのは今回もyoutube の映像となるはずです。

(*追記)来園者入場前の21時15分頃から以下の三つが開始しています。双子の赤ちゃん、なかなか元気が良いです。昨日のアナーナの赤ちゃんよりも活動範囲が広いと思います。それから、この二頭の赤ちゃんはやはり性別が異なるということがわかるほど行動に違いがありますね。実に興味深いです。
(*追記2)三番目のコロンバス動物園の公式ライブは終了し、現在は録画です。
(*追記3)上の二つのライブ配信も終了してしまいました。来園者が入場してくるとうまく撮影できないという理由からなのでしょうかね。現在はどれも録画となっています。







(*追記4)NBC系列のライブ配信録画もご紹介しておきます。



(資料)
10TV - WBNS (Apr.19 2017 - Twin polar bear cubs to debut at Columbus Zoo Thursday)
ABC6 (Apr.19 2017 - Polar bear cub twins to make debut at Columbus Zoo on Thursday)
NBC4 (Apr.19 2017 - Polar bear twins will make first appearance Thursday)

(過去関連投稿)
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by polarbearmaniac | 2017-04-20 15:00 | Polarbearology

ロシア・サハ共和国、ヤクーツク動物園の赤ちゃんのサンクトペテルブルクへの移動は年末に延期となる

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コルィマーナお母さんと赤ちゃん Photo(C)Якутский зоопарк

ロシア北東部サハ共和国のヤクーツク動物園で昨年2016年の11月30日にコルィマーナお母さんから誕生した雌(メス)の赤ちゃんについて、今年の6~7月にこの赤ちゃんの権利を持つサンクトペテルブルクのレニングラード動物園に移動させる予定であることが広く報じられており、それに対して地元ヤクーツクのファンの間で反対の声があがっていることはすでにご紹介していました。

本日のヤクーツクの地元の報道によりますと、ヤクーツク動物園はレニングラード動物園のスキーバ園長と電話で話し合い、赤ちゃんは今年の年末までヤクーツク動物園に留まってコルィマーナお母さんと一緒に過ごすということが決まったそうです。ヤクーツクの人々はこの赤ちゃんの成長していく姿を春、夏、秋とずっと見続けていくことができるようになったということと、コルィマーナとロモノーソフとの間の次の繁殖は来年2018年のシーズンの挑戦となることも明らかにされました。

本当によかったと思います。生後半年ほどで赤ちゃんを母親から引き離すということは極めて問題であることを以前から述べていますが、少なくともレニングラード動物園には一片の良心というものはまだあったということになるわけです。また、ある程度地元の人々の納得と了解を得ない形での移動の強行は感情的なしこりといったものを残すこととなりますのでやはり避けるべきだという配慮もあったのかもしれません。
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コルィマーナお母さんと赤ちゃん Photo(C)ЯкутияМедиа

この赤ちゃんがレニングラード動物園に移動する時には、父親であるロモノーソフが2012年の暮れにレニングラード動物園からヤクーツク動物園に運ばれてきた移動用ケージによって運送されることになるとも報じられています。

(資料)
YakutiaMedia (Apr.20 2017 - Якутский медвежонок переедет жить к бабушке)

(過去関連投稿)
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ロシア北東部・サハ共和国、ヤクーツク動物園で誕生の赤ちゃんの近況 ~ 生後4ヶ月程でもう他園に移動か?
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「ホッキョクグマ飼育マニュアル(Care Manual)」よりの考察(11) ~ 母子をいつ引き離すか
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ロシア・サハ共和国、ヤクーツク動物園がホッキョクグマ繫殖に一年サイクルを採用 ~ 理解不能な方針の背景
ロシア・サンクトペテルブルク、レニングラード動物園がヤクーツク動物園の赤ちゃんの来園予定を告知
by polarbearmaniac | 2017-04-20 14:30 | Polarbearology

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