街、雲、それからホッキョクグマ ~ Polarbearology & conjectaneum


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フィンランド・ラヌア動物園のヴィーナス親子の関係 ~ 映像からの推量の難しさ

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Photo(C)Ranua Zoo

フィンランドのラヌア動物園で昨年2016年の11月25日にヴィーナスお母さんから誕生した雄(オス)の赤ちゃん(もう生後半年を経過していますので「赤ちゃん」とは呼べないわけですが名前が決まっていませんので呼ぶのが難しいです)ですが、同園は定期的にその映像を公開しています。最新の映像を見てみましょう。

ヴィーナスお母さんがタイヤと一緒に水に入ろうとしていますが、この「赤ちゃん」は水に入りたくない気分らしく母親がタイヤを持ち去ろうとしていることに抵抗しています。散々逡巡していたものの、意を決して水に飛び込むというシーンです。



上の映像がもっと長ければ、果たしてヴィーナスお母さんが自分の息子を水に誘い出そうとしているのか、それとも自分で遊びたいだけなのかの判断はできると思うのですが映像が短いとそういったことまではわからないわけです。しかしそういったことを推量してみる映像があります。以前にご紹介していなかったこの下の5月30日の映像なのですがヴィーナスお母さんは息子が非常に気に入っているおもちゃを奪ってしまうというシーンです。



上の映像を見る限りヴィーナスお母さんは自分もおもちゃで遊びたいという気持ちを率直に行動に出しているといったところが正解のような気がします。ここには息子に対する「教育」といった要素を見るのは考えすぎでしょう。次はラヌア動物園のCMです。



ホッキョクグマ親子を観察するのは非常に興味のあることです。ラヌア動物園ももっと長い映像を公開してくれたら....といった気持ちになってしまいます。

(過去関連投稿)
フィンランド・ラヌア動物園でホッキョクグマの赤ちゃん誕生! ~ 繁殖計画の成果を積み上げる欧州
フィンランド・ラヌア動物園での赤ちゃん誕生の瞬間の映像が公開
フィンランド・ラヌア動物園で誕生の赤ちゃん、生後7週間目に入り立ち上がって歩き始める
フィンランド・ラヌア動物園で誕生の赤ちゃん、生後50日が経過
フィンランド・ラヌア動物園の赤ちゃん、生後二ヶ月が経過
フィンランド・ラヌア動物園の赤ちゃんが外界に興味を持つ ~ 入り込んだ雪を取り除くヴィーナスお母さん
フィンランド・ラヌア動物園の赤ちゃんが生後13週間が経過 ~ 親子での屋外登場を待つばかり
フィンランド・ラヌア動物園の赤ちゃんの性別は雄(オス)と判明 ~ 水曜日3月15日に屋外登場の予定となる
フィンランド・ラヌア動物園の赤ちゃんが遂にヴィーナスお母さんと共に屋外に登場
フィンランド・ラヌア動物園の赤ちゃんとヴィーナスお母さんの近況 ~ 雪の上で過ごす五時間の毎日
フィンランド・ラヌア動物園の雄(オス)の赤ちゃんの近況 ~ 命名を急がない同園
フィンランド・ラヌア動物園の雄(オス)の赤ちゃんの近況 ~ のんびりとした親子の姿
フィンランド・ラヌア動物園の雄(オス)の赤ちゃん、間もなく生後半年へ
フィンランド・ラヌア動物園の雄(オス)の赤ちゃんが生後半年を経過 ~ 成長記録発信の意義
フィンランド・ラヌア動物園が抱くホッキョクグマの誕生による集客力への期待 ~ 来園者数の記録への挑戦
by polarbearmaniac | 2017-06-30 21:00 | Polarbearology

ロシア・ウラル地方、チェリャビンスク動物園のアルツィンの2001年の物語 ~ 野生孤児の秘史

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2001年4月、チェリャビンスク動物園に到着後のアルツィン
Photo(C)Челябинский зоопарк/Комсомольская правда

飼育下で母親に育てられたホッキョクグマは母親と共に産室から屋外に登場した時点からその成長の様子を観察していくことができます。ところが野生出身という出自をもった個体は、いったいどこでどのような状況で人間によって保護され、そしてどうやって動物園で飼育されるようになったかについては、ごく限られた数の個体の場合は別として我々には全く伝わってこない話です。ところがロシアの動物園で暮らしている野生出身のほとんどの個体の場合はこういったことが比較的よく伝えられているというのは素晴らしいことだと思います。今まで本ブログではそういった例をロシアの動物園で飼育されている野生出身個体についてアンデルマ、故メンシコフ、ウランゲリ、アイオン、バルー、スネジンカ、セレジュカ、グーリャ、フェリックス、ウムカ、オーロラ、ヴィクトリア、コルィマーナ、ベルィ、テルペイ、セリク、ニカなどの例でご紹介してきたわけです。今回ご紹介したいのはロシア・ウラル地方のチェリャビンスク動物園で飼育されている16歳の雄(オス)のホッキョクグマであるアルツィンに関してコムソモリスカヤ・プラウダ紙が報じている内容です。

このアルツィンの正式な名前はアルツィン・シナーシュ(Алтын-Сейнаш)というそうで、それは彼が保護されたのが極北のチュクチ半島にあるシナーシュ川にあるエヌルミノ村落だったからだそうです。それは2001年の冬の日のことであり、生後三ヶ月に満たないような小さな双子の赤ちゃんがこのシナーシュ川付近に姿を見せたそうですが、一頭の赤ちゃんは猟犬に体を噛まれてしまったものの(死亡したということでしょう)、もう一頭の赤ちゃんは猟師によって確保されたそうです。その猟師は早速、自然管理局(RPN)に通報したそうです。ホッキョクグマの野生孤児を発見したときは全て自然管理局(RPN)に連絡するというのが規則としての手順になっているからです。
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自然管理局(RPN)は国内の動物園にこの赤ちゃんの保護と飼育を行ってくれる動物園を募ったところチェリャビンスク動物園が手を挙げ、そして自然管理局(RPN)の決定としてこの赤ちゃんはチェリャビンスク動物園に引き渡されることとなったそうです。チェリャビンスク動物園のオリガ・コレスニコーヴァさんはチェリャビンスクからモスクワ経由でロシア最東端のチェクチ半島のアナディリの街に向かい、そして現地でこの一頭の赤ちゃんを保護したそうです。ところがアナディリからの帰路を飛び航空機は週に一便しか運航されておらず、その便を待つためにオリガさんは約一週間にわたってこの赤ちゃんを確保した猟師の漁宿の一室を借りてこの赤ちゃんと共に過ごしたそうです。ガスも水もない部屋だったとのことです。そういった状態で一週間、乏しい持ち金で得た少量のバンをこの赤ちゃんと一緒に食べて飢えをしのいでいたそうです。一週間の間、毎日早朝にオリガさんは赤ちゃんと共に散歩をしたそうですが、そこで出会った女性にこのホッキョクグマの赤ちゃんの話をすると共に食べ物が無くて困っているという話をしたところ、その女性は早速オリガさんに食料を持ってきてくれたとのことです。そうして飛行機の飛ぶ日になりオリガさんはこの一頭の赤ちゃんと共に9時間かけてアナディリからモスクワに飛んだそうですが、その道中には乗務員が貨物室にいるこの赤ちゃんに食べ物を与えてくれたそうです。そうして飛行機はモスクワに予定よりも遅れて到着したものの、そこからオリガさんと一頭の赤ちゃんが乗り継ぐチェリャビンスク行きの便は出発せずに待っていてくれたとのことです。こうして2にアルツィンと命名されたこの一頭の赤ちゃんはチェリャビンスク動物園に到着したというわけです。2001年の4月20日のことだったそうです。
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アルツィン(右)とパートナーのアイリシャ(左)
Photo(C)Челябинский зоопарк/Комсомольская правда
*アイリシャ(左)は白浜のゴーゴの姉で姫路のホクトの妹

以前にも触れたことがありましたが、ロシアでホッキョクグマの孤児が発見:保護されるのは当然のことながら極北の地であり、そういった場所に動物園のスタッフは出かけて行ってその孤児を引き取って動物園に連れてくるということを行わねばならないわけですが大変な苦労を余儀なくされているわけです。予算の乏しい動物園は全て自らの責任でそうした交通費や移動にかかる費用を負担せねばならないわけです。そうした厳しい状況の中で数々の人々の好意に支えられてホッキョクグマの孤児たちは動物園で保護・飼育されているということです。ロシアの地方都市の動物園関係者の矜持といったもの無しにはこうした野生孤児が生き延びていくということはないわけです。

(資料)
Комсомольская правда (Jun.29 2017 - Большой путь маленького медвежонка)

(過去関連投稿)
ロシア・地方都市の動物園で人々に愛されるホッキョクグマ
ロシア・チェリャビンスク動物園の体重700キロの心優しきホッキョクグマ
有力企業のホッキョクグマ飼育への支援申し出に喜ぶロシア・チェリャビンスク動物園
ロシア・チェリャビンスク動物園のホッキョクグマのイベント
ロシア・チェリャビンスク動物園のホッキョクグマのおもちゃはなんと黄色いスケートボード!
ロシア・チェリャビンスク動物園のアルツィン  ~ 飼育下では世界最大の体重か?
ロシア・ウラル地方、チェリャビンスクの動物園のプール開き
ロシア・ウラル地方、チェリャビンスクの動物園の夏 ~ ホッキョクグマにオモチャのプレゼント
ロシア・ウラル地方、チェリャビンスク動物園のペアの演じる「タンゴ」
ロシア・ウラル地方、チェリャビンスク動物園のホッキョクグマたちの夏の日の姿
ロシア・ウラル地方、チェリャビンスク動物園のアルツィンの頭のタイヤが抜けなくなりレスキュー隊が出動
ロシア・ウラル地方、チェリャビンスク動物園の動物たち、近郊への隕石落下の被害から全頭無事が確認
ロシア・カザン市動物園に短期出張したアルツィンがチェリャビンスク動物園に帰還 ~ 行方不詳のユーコン
ロシア・チェリャビンスク動物園のホッキョクグマたちに地元アイスホッケーチームがプレゼント
ロシア・ウラル地方、チェリャビンスク動物園のアルツィンの行動に対する専門家の奇妙な(?)解釈
ロシア・チェリャビンスク動物園でホッキョクグマと共に祝われた地元アイスホッケーチームの新年
ロシア・ウラル地方、チェリャビンスク動物園のホッキョクグマたちの夏のシーズンのプール開き
ロシア・ウラル地方、チェリャビンスク動物園のアルツィンとアイリシャ ~ 地元アイドルの座は不動
ロシア・ウラル地方、チェリャビンスク動物園のアルツィンとアイリシャの近況 ~ 施設の一部改修工事が終了
by polarbearmaniac | 2017-06-29 23:30 | Polarbearology

横浜・八景島シーパラダイスのユキヒメ逝く ~ 鶴首された繁殖成功への夢を果たせぬままの悲運の死

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ユキヒメ (Белая медведица Юкихиме/Eisbärin Yukihime)
Photo(C)Yokohama Hakkeijima Seaparadise

横浜の八景島シーパラダイスが本日6月28日付けで発表したところによりますと、同施設で飼育されていた25歳の雌(メス)のホッキョクグマであるユキヒメが6月26日に亡くなったとのことです。6月17日より食欲を示さなくなっており獣医をはじめスタッフが懸命に対応してきたものの亡くなってしまったとのことです。

このユキヒメは1991年12月9日にスウェーデンのコルモルデン (Kolmården)動物園の生まれで1993年4月22日から八景島シーパラダイスで飼育されてきました。白浜の故アークティク、浜松のバフィンと三つ子として知られていました。長年にわたってパートナーであるユキ丸との間での繁殖が期待されていましたが成果が出せないままに亡くなってしまったということです。本当に残念なことです。

実は今年の4月に「横浜・八景島、シーパラダイスのユキ丸とユキヒメに期待される「最後の花」」という投稿を行っているのですが、ユキヒメとユキ丸との間での繁殖への試みは今年も行われていたわけです。しかし今回の八景島シーパラダイスの発表によりますと、ユキヒメは「2015 年より体調を崩すことが多くなり治療にあたっておりましたが....」と述べられており、そうなると今年ユキヒメをユキ丸と同居させたことが適切であったのかという疑問も感じないわけではありません。つまりこの同居は何が何でも繁殖に成功してほしいという八景島シーパラダイスの焦りの現れではなかったかとも思うわけです。ユキヒメの健康状態で果たして産室入りが可能なのかという懸念を感じないわけではなかったということになります。ただし今更どう考えてみてもしょうがありません。繁殖の成功を願うのは飼育担当者にしてみれば当然の気持ちだっただろうと思うからです。ユキヒメとユキ丸の3年前の映像を見てみましょう。



謹んでユキヒメの死に哀悼の意を表します。

(資料)
八景島シーパラダイス (Jun.28 2017 - ホッキョクグマのユキヒメについて

(過去関連投稿)
八景島シーパラダイスのホッキョクグマの出産は...残念!
雨の横浜・八景島シーパラダイスへ
横浜・八景島シーパラダイスのユキ丸の素顔 ~ 彼の誕生年は本当に1992年なのか?
横浜・八景島シーパラダイスのユキ丸とユキヒメに期待される「最後の花」
by polarbearmaniac | 2017-06-28 23:00 | Polarbearology

ロシア・ウラル地方 ペルミ動物園の三頭のホッキョクグマたちの日常の小さなドラマ

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セリクとユムカ(ミルカ) Photo(C)Пермский зоопарк

毎年この季節になりますと世界の動物園から伝わってくるホッキョクグマのニュースというものは非常に少なくなる傾向が顕著です。個体移動の季節ではありませんしホッキョクグマ親子に関する情報も一息ついたように少なくなります。ホッキョクグマたちは普段の生活を黙々と続けているものの、そういった日常の姿はニュースにはなりにくいというわけです。ロシアのウラル地方に位置する都市であるペルミの動物園で飼育されている三頭のホッキョクグマである35歳(または33歳)のアンデルマ、4歳の野生孤児出身の雄(オス)のセリク、同じく4歳のカザン市動物園生まれの雌(メス)のユムカ(ミルカ)の三頭について、最近の日常の姿を短い映像にしたものが公開されましたので見てみましょう。

まず最初は、セリクとユムカ(ミルカ)が水中で激しく組み合っておりアンデルマは上で悠々と歩いているというシーンです。



次のシーンは非常に珍しいシーンです。セリクにタンポポがおやつとして与えられています。タンポポというのはそれほどおいしいものなのでしょうか。世界の動物園ではあまり見ないシーンですね。



次はセリクに対する訓練(トレーニング)の光景です。脚の甲に食べ物を置くというのも珍しいと思います。



次のシーンは非常に興味深いシーンです。雄(オス)のセリクが飼育員さんからもらった葉を食べていたのですが、途中で雌(メス)のユムカ(ミルカ)がそれに関心を示します。セリクは怒ってユムカ(ミルカ)を払いのけようとしたところユムカ(ミルカ)が大反撃するというシーンです。



このユムカ(ミルカ)というのは私はまだ彼女が一歳にならないときにカザン市動物園でマレイシュカお母さんと一緒だった最後の日の姿を見ているのですが、その時から気の強さは天下一品でした。最近はややおとなしくなったように思っていたのですが、どうしてどうしてやはり彼女の気の強さは健在のようです。

ペルミ動物園は地方都市の本当に小さな動物園です。園としての情報発信も非常にささやかなものなのですが、暮らしているホッキョクグマたちは偉大なるアンデルマだけでなく若い二頭も実に素晴らしいのです。毎日の平凡そうな彼らの姿の中にも小さなドラマがあることを感じさせてくれる心温まる映像だと言えましょう。

(資料)
Пермский зоопарк (Новости/Jun.28 2017 - Новые видеоролики с белыми медведями)

(過去関連投稿)
*セリク関連
ロシア極北、カラ海のベルイ島で前脚をケガをして動けなくなっていたホッキョクグマの赤ちゃんが保護される
ロシア極北、カラ海のベルイ島で保護された赤ちゃんはセリクと命名され、ペルミ動物園での飼育が決定
ロシア極北のベルイ島で保護されたセリクがペルミ動物園に到着 ~ 10月にカザンからユムカも来園予定
ロシア極北のベルイ島で密漁者の銃撃により負傷し保護されたセリク、ペルミ動物園で報道陣に公開される
ロシア極北で負傷、ペルミ動物園で保護されたセリクについて ~ ロシアでの野生孤児の個体保護の問題点
ペルミ動物園で保護されている野生孤児セリクの素顔 ~ まだ順応できない環境の激変
*ユムカとセリク
ロシア・ペルミ動物園におけるセリクとユムカの近況 ~ テルペイがロストフ動物園に移動か?
ロシア・ペルミ動物園でのセリクとユムカの初顔合わせは不調に終わる
ロシア・ウラル地方 ペルミ動物園でアンデルマが気の強いユムカに手を焼く ~ 大物に挑みかかる小娘
ロシア・ウラル地方、ペルミ動物園のユムカと野生孤児のセリクとの関係が良好となる
*ユムカ、セリク、アンデルマの三頭同居
ロシア・ウラル地方、ペルミ動物園でアンデルマとユムカ、そして野生孤児セリクの3頭同居は順調な滑り出し
ロシア・ウラル地方、ペルミ動物園でのアンデルマ、ユムカ、セリクの三頭同居は大きな成果を上げる
ロシア・ウラル地方、ペルミ動物園でのアンデルマ、ユムカ、セリクの三頭同居の近況 ~ 最新の映像が公開
ロシア・ウラル地方、ペルミ動物園のアンデルマ、ユムカ(ミルカ)、セリクの近況
ロシア・ウラル地方 ペルミ動物園、初冬のユムカ、セリク、アンデルマの姿 ~ 調和のとれた関係
ロシア・ウラル地方、ペルミ動物園で夏期恒例のホッキョクグマへの活魚のプレゼント始まる
ロシア・ウラル地方、ペルミ動物園の「ホッキョクグマの日」のイベントで訓練の様子が公開される
ロシア・ペルミ動物園の「国際ホッキョクグマの日」 ~ アンデルマ、ユムカ、セリクと来園者たち
ロシア・ペルミ動物園でセリクとユムカ(ミルカ)が後見役のアンデルマの影響からの独立を指向へ
ロシア・ウラル地方 ペルミ動物園で夏期恒例の活魚のプレゼント始まる ~ ロシア最長老のアンデルマ健在!
by polarbearmaniac | 2017-06-28 22:30 | Polarbearology

ロシア南部 ・ ドン河下流のロストフ動物園のコメタの飼育展示場の改造工事が終了

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コメタ Photo(C)Ростовский-на-Дону Зоопарк

ロシア南部のアゾフ海近郊の街であるロストフ・ナ・ドヌ (Росто́в-на-Дону́) の動物園ではロシア最大の石油会社であるロスネフチ社の資金的援助を受けたホッキョクグマの飼育展示場の改造工事が昨年3月から行われており、その最終段階として4歳の雌(メス)のコメタの飼育展示場の改造工事が進行していましたが、このたびそれが完成しました。プールの水の冷却システムや水の濾過システムの設置、真夏の温度上昇や真冬の温度の急低下を防ぐフロアリングの一環として自然石の導入などが主な改造点だったそうです。

このコメタのための改造飼育展示場はロストフ動物園の開園90周年を祝う催し物が行われた昨日6月26日にオープンしたそうです。その地元TVのニュース映像、そしてコメタの姿をご紹介しておきます。このコメタはチェコのブルノ動物園で2012年11月コーラから誕生した双子の一頭で現在は4歳になっています。





おもちゃとして与えられたポリ容器が大きすぎてコメタは苦慮しているような様子に見えます。次はこの飼育展示場の様子ですが、やはりいささか殺風景な感じもします。このロストフ・ナ・ドヌという都市はロシアでもかなり南部に位置していて夏はかなり温度が高くなるわけですがプールの水の冷却システムが完備されたとのことでホッキョクグマにとっては救いだと思います。



あと、このロストフ動物園にはペルミ動物園から預けられている14歳の雄(オス)のテルペイが飼育されているわけですが、彼はおそらくこの裏側にある飼育展示場に暮らしているはずです。私は2年前にロストフ動物園を訪問しましたがその時はコメタには会っていません。この動物園の飼育展示場とバックヤードとの位置関係や構造にやや理解しにくい点があり、同じ日に二頭に会えるように展示されているのかといった点にもはっきりしないわけですが是非再訪したいと思っています。

(資料)
Ростовский-на-Дону Зоопарк (Jun.25 2017 - Обновленный дом для белой медведицы открыли в Ростовском зоопарке)
Бизнес-газета (Jun.25 2017 - Обновленный дом для белой медведицы открыли в Ростовском зоопарке)
РИА Панорама (Jun.25 2017 - Ростовской медведице дадут новую квартиру)
rostovgazeta.ru (Jun.25 2017 - Белую медведицу переселят в новый вольер в день рождения зоопарка в Ростове)
Дон-ТР (Jun.25 2017 - Ростовский зоопарк отмечает 90-летие)

(過去関連投稿)
(*コメタ関連)
ロシア南部・ロストフ動物園とウクライナ・キエフ動物園との間の紛争 ~ 「ホッキョクグマ詐欺」事件の概要
チェコ・ブルノ動物園のコメタがロシア・ロストフ動物園へ ~ ブルノ、モスクワ、ロストフの巧妙な三角関係
チェコ・ブルノ動物園の双子の雄のナヌクがウクライナ・ムィコラーイウ動物園へ移動か?
チェコ・ブルノ動物園のコメタのロシア・ロストフ動物園への移動が大幅に延期 ~ 複雑な背景を読み解く
チェコ・ブルノ動物園のコメタとナヌクの将来への不安 ~ 忍び寄るロシアとウクライナの紛争の暗い影
チェコ・ブルノ動物園のコメタが4月にロシア・ロストフ動物園へ ~ 表向きのニュースの裏側を探る
チェコ・ブルノ動物園のコメタがロシア・ロストフ動物園に向けて出発 ~ 双子に遂に別れの日来る
チェコ・ブルノ動物園のコメタがロシアのロストフ・ナ・ドヌに無事到着 ~ 早速ロストフ動物園へ
(*テルペイとコメタ関連)
ロシア最大の石油会社 ロスネフチがロシアの動物園の全ホッキョクグマへの援助・保護活動開始を表明
ロシア南部 ロストフ動物園のテルペイとコメタの飼育展示場改良工事にロスネフチ社が資金援助
ロシア・ロストフ動物園のテルペイとコメタの近況 ~ ノヴォシビルスク在住のファンの方の映像
ロシア南部・ロストフ動物園のコメタとテルペイとの新ペア ~ 飼育展示場改造による30年振りの繁殖への期待
ロシア・ロストフ動物園のコメタの飼育展示場改造工事は6月に終了の見通し ~ ホッキョクグマを支えるもの
(*2015年9月 ロストフ動物園訪問記)
ロストフ動物園へ ~ サーカス出身のホッキョクグマ、イョシ(Ёши)との5年ぶりの再会
イョシ(Белый медведь Ёши) 、素顔とその性格
ロストフ動物園二日目 ~ 好男子テルペイ(Терпей)との二年ぶりの再会
テルペイ(Белый медведь Терпей)、その素顔と性格
by polarbearmaniac | 2017-06-27 19:00 | Polarbearology

ロシア・ノヴォシビルスク動物園のシロ園長がロスチクの移動問題について語る ~ 決断できぬ欧州側

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ロスチク(Белый медвежонок Ростик)
Photo(C)Anna Novikova

以前からノヴォシビルスクのホッキョクグマファンにとって、そして同時に日本のファンにとっても注目されていたロシア・ノヴォシビルスク動物園で2015年12月にゲルダから誕生した雄(オス)のロスチク(Ростик - 大阪のシルカの弟)の移動先について数日前に同園のアンドレイ・シロ園長(故シロ園長の息子さん)が地元メディアのインタビューに答えている記事の中で触れられていますので、その部分の内容のみご紹介しておきます。

結論から言いますとそれほど目新しい事実が語られているわけではありません。要するに「調整者(куратор)」よりのロスチクの移動先の「推薦(Рекомендация)」を待っている状態だそうです。この「調整者」というのは前後の文脈から言えばEAZAのコーディネーターを指すという理解となります。それがEAZAの側から直接的にノヴォシビルスク動物園に対してあるのか、それとも中間にモスクワ動物園を介してあるのかについては明確ではありませんが多分後者でしょう。しかしどちらにせよ、ロスチクの移動先を決定するのはEAZAのコーディネーターの意思次第であるということになります。つまりロスチクは現時点では欧州に移動する予定であるという理解となります。そしてシロ園長は、そういう指示があり次第ロスチクを国外に出すために書類の作成に着手すると語っています。ここで最近のロスチクの様子を映像で見てみましょう。





さて、そうなると次なる問題は何故モスクワ動物園所有のホッキョクグマ数頭(ノルド、ミラーナ、シェールィ、ビェールィ)がすでに昨年末から今年にかけて欧州に移動しているにもかかわらずロスチクの移動先の決定がここまで遅れているのかということです。シロ園長は欧州とロシアとの関係が(クリミア問題などによる)欧州の対ロシア経済制裁措置によって冷え込んでいるためにそれが影響しているとこのインタビューで語っているのですが、それは事実に反するでしょう。何故ならば、そういった継続中の対ロシア経済制裁措置の存在にもかかわらず昨年暮れから今年にかけてモスクワ動物園所有のロシア国内の個体が数頭欧州に移動している事実があるからです。私は、これはやはり欧州側(EAZA)がロスチクの導入に二の足を踏んでいるというのが真相ではないかと考えています。端的に言えばそれはロスチクの母親であるゲルダの血統問題だろうと考えるからです。さて、仮にそうだとすればEAZAのコーディネーターの「移動先推薦」の意志決定はまだかなり時間がかかるでしょう。



仮にEAZAのコーディネーターがロスチクの欧州への受け入れをいつまでも決断しない場合、日本の動物園がロスチク入手に手を挙げるべきかということも問題となるでしょう。ノヴォシビルスクの熱心なファンの方々の希望は、ロスチクのパートナーは札幌のリラになってほしいということだそうです。つまりロスチクの移動先は札幌になってほしいということのようです。ノヴォシビルスクの方々には意外なことにリラのファンが多いようですし、札幌だったらロスチクの日々の様子がネット上で確認できるという意味もあるのでしょう。しかしこれについても私はやはりゲルダの血統問題の結論無しには困難なように思います。そしてさらに立ちはだかるのは、ロスチクの父親であるクラーシン(カイ)がウスラーダの息子であるという動かない事実です。つまりいずれにせよロスチクは「アンデルマ/ウスラーダ系(カザン血統)」であり、この血統をララファミリーのパートナーにしてよいかという問題もあるわけです。ただし日本のホッキョクグマ界も将来が見えてこないという現実からすれば、ロスチクの札幌導入に強く反対する理由も見つけにくいでしょう。ロスチクとリラとの間には血の繋がりは全く無いからです。この点に関する限りでは「ロスチク/リラ」は「ゴーゴ/シルカ」と比較すると血統的な組み合わせでは優位に立っているわけです。

(*追記)本日(6月27日)になってシベリアのネット情報サイトであるSibnet がロスチクの移動問題について触れていますが、その内容はロスチクの移動の方針自体は決定事項であり「移動先推薦」の指示があった段階で迅速に移動がなされるというニュアンスで述べられています。しかしこのSibnetの記事はロシアから欧州への個体移動が抱えている問題点への認識に欠けた記事です。何故これだけ待たされているのかといった視点がありません。しかしSibnetはノヴォシビルスク動物園に独自に取材し、「ロスチクはひとまずは、まだ我々の元にいる («Пока он у нас»)」という発言を引き出しています。

(資料)
Ведомости Законодательного Собрания Новосибирской области (Jun.20 2017 - В поисках броненосца)
(追記資料)
Sibnet.ru (Jun.27 2017 - Любимец новосибирцев медведь Ростик уедет из города)

(過去関連投稿)
ロシア・ノヴォシビルスク動物園のロスチクが母親ゲルダと別居となる ~ シルカもいた同園内の別の場所へ
ロシア・ノヴォシビルスク動物園の「二つの愛の心」 ~ "Два любящих сердца"
ロシア・ノヴォシビルスク動物園のロスチクの別居は安全上の理由と同園は説明 ~ 移動先決定は難航か?
ロシア・ノヴォシビルスク動物園でゲルダとクラーシン(カイ)の同居が始まる ~ 従来の繫殖方針維持
ロシア・ノヴォシビルスク動物園のロスチクの欧州への移動は2018年以降の可能性が高い?
ロシア・ノヴォシビルスク動物園のホッキョクグマ飼育展示場にガラスフェンスが設置の予定 ~ 減じる魅力
ロシア・ノヴォシビルスク動物園のロスチクの近況から、彼の今後の移動問題を考える
(*ゲルダの血統問題)
「ロシア血統の謎」に迫る(1) ~ ラスプーチン、ゲルダ、血統番号2893個体の三頭の謎を追う
南フランス・アンティーブ、マリンランドの「国際ホッキョクグマの日」~ "Savoir-vivre au Marineland"
by polarbearmaniac | 2017-06-26 23:50 | Polarbearology

アメリカ・オレゴン動物園のノーラの近況 ~ 秋に彼女を待ち受けるソルトレイクシティのホーグル動物園

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ノーラ Photo(C)KUTV 2News/Oregon Zoo

アメリカのコロンバス動物園で2015年11月にオーロラから誕生して人工哺育として育てられ、そして2016年9月から西海岸のポートランドにあるオレゴン動物園で飼育されている雌(メス)のノーラですが、今年の秋にユタ州ソルトレイクシティのホーグル動物園に移動し、そしてトレド動物園で2015年12月に誕生した雌(メス)のホープと合流して一緒に暮らすこととなる計画が発表されたことはすでに投稿しています。これは人工哺育されたノーラの「適応化 (socialization)」が主たる目的であることもご紹介しています。このノーラの最近の映像を見てみましょう。相変わらず非常に元気な様子です。



一日の間どれだけの時間をこのような遊びに費やしているのかが全くわかりませんので確実なところは言えないのですが、やはり遊び方がかなり破天荒といったらよいか、傍若無人といったらよいか、やはり人工哺育された個体の一つの特徴のようなものが感じられます。このノーラは母親と過ごした経験がないわけで常に自分のやりたい放題のことをやってきたという行動に見えます。やはり「他者」というものの存在が必要であるという気がするわけです。AZAがノーラをホーグル動物園に移動させ、そしてトレド動物園から来園するホープを遊び友達として当てがうという決断は正しいだろうと思います。
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ホープ Photo(C)KUTV 2News/Toledo Zoo

ここでノーラ、そしてトレド動物園からのホープを待ち受けるソルトレイクシティの地元の報道を見てみましょう。ホーグル動物園で先日まで飼育されていた故リッツォやノーラ、そしてホープの映像が挿入されています。音声はonにして下さい。



ホーグル動物園というのはもちろんあの札幌のデナリの故郷なのですが、彼が暮らした時代とは飼育展示場が一新されています。それから、ホーグル動物園としては飼育していたリッツォが亡くなってしまったためにはたしてホッキョクグマを補充できるかに自信がなかったそうですが、まさかこんなに早く、しかも二頭もホッキョクグマが来園するとあって非常に喜んでいるそうです。アメリカの動物園も以前と比較すると飼育頭数が減少していますし、アメリカという国は絶滅危惧種法 (Endangered Species Act) の条項によって国外からホッキョクグマを国内に入れたりあるいは国外に出したりということが貸し借りも含めて一切できませんので飼育していたホッキョクグマが亡くなってしまうとその補充は極めて難しいといった事情があります。野生個体というのはアラスカでの孤児個体を動物園で飼育するということでならば補充は可能ですがカナダほどの頭数は生じないわけでアメリカの動物園としてはどうやってホッキョクグマの飼育展示を確保するかということが大問題となっているわけです。アメリカにおいては飼育下の個体群の頭数は繁殖以外には維持することはできないということです。

(資料)
KUTV 2News (May.27 2017 - Good Question: How will they get two polar bears to Utah?)

(過去関連投稿)
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by polarbearmaniac | 2017-06-25 22:30 | Polarbearology

ロシア・サンクトペテルブルク、レニングラード動物園がプール改修工事開始 ~ ハールチャーナの来園準備

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ウスラーダ (Белая медведица Услада/Eisbärin Uslada)
Photo(C)Ленинградский Зоопарк

ロシア・サンクトぺテルブルクのレニングラード動物園では昨年秋に「帝王」というべき偉大な存在だったメンシコフが亡くなったために彼のパートナーである現在は29歳になっているウスラーダが一頭で飼育されていますが、今年の末にヤクーツク動物園で昨年11月に誕生したウスラーダの孫にあたる雌(メス)のハールチャーナが来園することになっている点はすでに投稿しています。

今までたびたびご紹介してきたロシア最大の石油会社であるロスネフチ社はtレニングラード動物園にも資金援助を行い、このたび飼育展示場のプールの大規模な改修工事が始まったそうです。これはハールチャーナの来園に対する準備といった性格を持つものだそうで、この改修工事の期間中はウスラーダは小さなプールのあるエリア、つまりメンシコフの暮らしていた左側のエリアのほうに移されたとのことです。
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開始されたレニングラード動物園のプール改修工事
Photo(C)Ленинградский Зоопарк

(*後記)6月28日になってTVニュースが本件を報じています。それをご紹介しておきます。工事の様子がよくわかる映像です。スキーバ園長も登場しています。


実はレニングラード動物園は市の郊外に新しい動物園(多分、サンクトペテルブルク動物園という名前になるはず)の建設が計画中なのですが、現在のレニングラード動物園は「ふれあい動物園」のようなものとして現在の場所に残るという話を聞いています。そうなるとホッキョクグマはどうなるのかということにもなりますが、おそらくウスラーダは現在のレニングラード動物園に残ることになるはずです。新動物園には別のホッキョクグマたちが飼育される予定のようですが、年末に来園するハールチャーナはおそらくそちらに移ることになるのではないかと思います。いずれにせよ新動物園のオープンまでには数年を要するはずですのでハールチャーナはそれまでの間は現在のレニングラード動物園で暮らすことになるはずです。ウスラーダとの同居が実現するのかどうかは現時点でレニングラード動物園は何も述べていません。しかし実現したとすればこれは非常に興味深いことになるでしょう。

この現在のレニングラード動物園というのは狭い動物園ですし施設も老朽化していて私が初めて訪問したときには驚いてしまったのですが、それでも何回か訪問しているうちに何か愛着のようなものを感じるようになりました。ネヴァ河を渡ってこの動物園に歩いていく道中は非常に素晴らしい風景が展開し、それこそ何枚も写真を撮ってしまうわけです。幅の広いネヴァ河を挟んで対峙している冬宮(エルミタージュ美術館)とベトロパヴロフスク要塞の風景の素晴らしさは何度体験しても心に残る素晴らしいものなのです。芸術と文化と歴史の街であるサンクトペテルブルクの街であの偉大なウスラーダから誕生した仙台のラダゴル(カイ)と静岡のピョートル(ロッシー)....いろいろなことが頭の中を去来してきます。ここで、まだご紹介していなかった2008年のウスラーダとクラーシン(カイ)、静岡のピョートル(ロッシー)の双子の映像をまた一つご紹介しておきます。おそらく取っ組み合いで終始攻勢をとっているのがクラーシン(シルカの父親)、劣勢なのピョートル(ロッシー)だと思います。レニングラード動物園はこの双子の関係をそう説明していましたから。


ウスラーダとクラーシン(カイ)、ピョートル(ロッシー)(2008年)

まさに「歴史的」な映像だと言えましょう。上の映像のタイトルが "ピーテル動物園 (Piter Zoo)” となっていますが、この "ピーテル" というのはロシア人(そして最近は欧米人も)がサンクトペテルブルクを短く言う場合にこう略するわけです。私たちは間違っても "サンクト" などと略してはならないわけです。ロサンゼルス(Los Angeles)を「ロス」などと略する人がいますが、そういった人と同じレベルになってしまいます。エル・エー (L.A.)でなければ通じません。マレーシアの首都であるクアラルンプールを「クアラ」と略する人がいれば、その人は東南アジアに行って仕事をしたことのない人であることがすぐわかります。この都市は "ケーエル (KL)” と略するわけです。

(資料)
Ленинградский Зоопарк (Jun.22 2017 - Ремонт в вольере белой медведицы Услады)
(*追記資料)
НТВ (Jun.28 2017 - В Ленинградском зоопарке ремонтируют вольер знаменитой медведицы Услады)

(過去関連投稿)
(*ウスラーダ関連)
ロシア・サンクトペテルブルク、レニングラード動物園の28歳間近のウスラーダ、その果て無き挑戦
ロシア・サンクトペテルブルク、レニングラード動物園の28歳のウスラーダ (Услада)、出産ならず
ロシア・サンクトペテルブルク、レニングラード動物園の最近のウスラーダとメンシコフ
ロシア・サンクトペテルブルク、レニングラード動物園のウスラーダとメンシコフの不屈の挑戦
ロシア・サンクトペテルブルク、レニングラード動物園のメンシコフ死す! ~ 偉大なる男、去る....
ロシア・サンクトペテルブルクのレニングラード動物園、ウスラーダの存命中は新ペア導入は行わない方針
ロシア・サンクトペテルブルク、レニングラード動物園のウスラーダのプール開き ~ 2008年の記憶

(*ハールチャーナ関連)
ロシア北東部・ヤクーツク動物園のコルィマーナ、出産成功が濃厚の模様 ~ 2月21日に正式発表となる予定
ロシア北東部・ヤクーツク動物園でホッキョクグマの赤ちゃん誕生! ~ 5歳のコルィマーナが見事に出産
ロシア北東部・サハ共和国、ヤクーツク動物園で誕生の赤ちゃんの産室内映像が遂に公開
ロシア北東部・サハ共和国、ヤクーツク動物園で誕生の赤ちゃんの近況 ~ 生後4ヶ月程でもう他園に移動か?
ロシア北東部・サハ共和国、ヤクーツク動物園で誕生の赤ちゃんが屋外に登場 ~ 早々と6~7月に移動の予定
ロシア北東部・サハ共和国、ヤクーツク動物園で誕生の赤ちゃんが地元で大人気 ~ 来園者が大幅に増加
ロシア北東部・サハ共和国、ヤクーツク動物園のコルィマーナ親子の追加報道映像 ~ 性別への憶測
ロシア・サハ共和国、ヤクーツク動物園の赤ちゃんは雌(メス)と判明 ~ サンクトペテルブルクへの移動時期
「ホッキョクグマ飼育マニュアル(Care Manual)」よりの考察(11) ~ 母子をいつ引き離すか
ロシア・サハ共和国、ヤクーツク動物園の赤ちゃんの早期移動に反対するヤクーツクの地元の人々
ロシア・サハ共和国、ヤクーツク動物園がホッキョクグマ繫殖に一年サイクルを採用 ~ 理解不能な方針の背景
ロシア・サンクトペテルブルク、レニングラード動物園がヤクーツク動物園の赤ちゃんの来園予定を告知
ロシア・サハ共和国、ヤクーツク動物園の赤ちゃんのサンクトペテルブルクへの移動は年末に延期となる
ロシア・ヤクーツク動物園の雌(メス)赤ちゃんの名前が "ハールチャーナ (Хаарчаана)" に決まる
ロシア・ヤクーツク動物園のハールチャーナの将来 ~ ロシア・ホッキョクグマ界の期待の星
by polarbearmaniac | 2017-06-24 23:30 | Polarbearology

ロシア・ペンザ動物園のベルィの「帰宅拒否」のエピソード ~ ロシア地方都市の素朴な報道

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ベルィ Photo(C)Пензенский Зоопарк

ロシア・ヴォルガ河流域の都市であるペンザの動物園で飼育されている野生孤児出身の6歳の雄(オス)のホッキョクグマであるベルィは昨年暮れにようやく完成した新飼育展示場に移動したわけで、同園としてはここ数年にわたって懸案であった園内整備事業がどうにか一定の成果をもたらせたことに胸をなで下ろしています。残された問題はベルィのパートナー探しなのですが、これはかなり難航している模様です。
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さて、狭い檻であった仮の飼育展示場からプールの完備された新しい飼育展示場に移ったベルィは今までよりも格段に環境の良くなったこの場所を大いに気に入り、夜になっても室内に戻らず飼育展示場に居続けるという生活が非常に長く続いていたそうで、同園のスタッフとしては飼育展示場、とりわけプールの清掃作業が全く行えないといった事態になっていました。ベルィの好物を室内に置いて彼を室内に誘導しようとはしたものの彼は必ず片脚を飼育展示場に残して扉が閉じないように用心していたそうです。ペンザ動物園としてはこのベルィの行動に困り果てはしたものの大きな忍耐で何とか彼を室内に誘導しようと試みてきたそうですが先日とうとうその努力が実を結び、とうとう彼を室内に収容することに何とか成功したすです。同園は多くのスタッフが参加して早速飼育展示場、特にプールの製造作業に着手したそうです。水を抜く過程で、以前ベルィのために活魚のプレゼントとしてプールに放したコイが5匹が元気で生きているのが発見されたそうで、そういったコイは園内の池に移されたそうです。
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プールの清掃作業 Photo(C)Пензенский Зоопарк
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水の抜かれたプールに当惑するベルィ Photo(C)Пензенский Зоопарк

清掃作業が終了し、空となったプールに水を入れるには満杯になるまでかなりの時間が必要だということで同園では室内に収容したベルィが再び室外に出られるように扉を開いたために彼は飼育展示場の戻ったもののプールの水が抜かれていることに気が付いて不思議そうな表情をしていたようです。やがてプールの水の水位が上がってくるとベルィは大変に喜んで再び水の中で遊び始めたそうです。
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再び遊び始めたベルィ Photo(C)Пензенский Зоопарк

非常い小さなエピソードなのですがロシアの地方都市の動物園ではこうしたこともメディアの記事となって報道されるわけです。ロシアの地方都市ちうのは娯楽が少ないわけで日本とは異なりそういったロシアの動物園というのは人々の大きな楽しみの一つともなっているわけです。ですから、そこに暮らす動物たちの小さなエピソードに対しても報道がなされるというのはそういったためです。ソ連時代のモスクワ動物園の様子を写真で展示したパネルがモスクワ動物園内に展示されていましたが、それを見るとモスクワ動物園の入り口には入園券を買おうとする人々が長蛇の行列を作っており、そして園内も人で一杯という写真がありました。ソ連時代には休日でも娯楽に出かける場所が非常に少なく、動物園というのは常に来園者で一杯だったということがよくわかる写真でした。現在でも地方都市ではそういったソ連時代の娯楽の少なさというものが残っているということなのです。そしてニュースの乏しい地方都市にあっては動物園の動物たちの小さなエピソードも記事になるというわけです。何かほほえましささえ感じさせる今回の報道の内容だと思います。

(資料)
Пензенский зоопарк (Новости/Jun.20 2017 - Генеральная уборка в вольере белого медведя)
PenzaNews (Jun.23 2017 - В зоопарке Пензы при очистке бассейна белого медведя нашли пять живых карасей)
ПензаИнформ (Jun.23 2017 - В Пензенском зоопарке из бассейна белого медведя выловили 5 карасей)
Наш город сегодня (Пенза и Заречный) (Jun.23 2017 - Пензенцы провели уборку в вольере опаснейшего хищника)
Prо Город Пенза (Jun.23 2017 - В Пензенском зоопарке освежили бассейн белого медведя)
Интерфакс - Россия (Jun.23 2017 - Пять упитанных карасей обнаружили в бассейне белого медведя из пензенского зоопарка во время генеральной уборки)

(過去関連投稿)
ロシア極北で漁民に保護された1歳の野生孤児が中部ロシアのペンザ動物園での飼育が決定
ホッキョクグマ飼育経験のないロシア・ペンザ動物園が飼育準備を開始 ~ 「親和性」、「運」とは?
ロシア極北で保護された孤児のウムカ、依然としてモスクワ動物園で待機か? ~ 野生孤児保護の問題点
モスクワ動物園で待機中の野生孤児のウムカ、11月末までにペンザ動物園へ移動
モスクワ動物園で待機中だった野生孤児のウムカが陸路、ペンザ動物園に無事到着
ロシア・ヴォルガ川流域のペンザ動物園にモスクワから移動したウムカの近況 ~ 待たれる新施設の完成
ロシア・ヴォルガ川流域、ペンザ動物園のウムカの新しい名前を公募することが決定
ロシア・ヴォルガ川流域、ペンザ動物園のウムカの新しい名前が「ベルィ」に決まる
ロシア・ヴォルガ川流域、ペンザ動物園の苦境続く ~ ベルィ に仮仕様のプールが完成 
ロシア・ヴォルガ川流域、ペンザ動物園の2歳の野生孤児ベルィの近況
ロシア・ヴォルガ川流域、ペンザ動物園の野生孤児ベルィが間もなく3歳に ~ 完成が待たれる新展示場
ロシア・ヴォルガ河流域、ペンザ動物園のベルィがソチ冬季五輪のプロモーション映像に登場
ロシア最大の石油会社 ロスネフチがロシアの動物園の全ホッキョクグマへの援助・保護活動開始を表明
ロシア・ヴォルガ河流域、ペンザ動物園の野生孤児ベルィの新飼育展示場建設にロスネフチ社の援助決定
ロシア・ヴォルガ河流域、ペンザ動物園でのソチ冬季五輪開催イベント ~ 2026年札幌冬季五輪招致へ
ロシア・ヴォルガ河流域、ペンザ動物園のベルィの新飼育展示場建設計画が出直しの形で開始される
ロシア・ヴォルガ河流域、ペンザ動物園の 「国際ホッキョクグマの日」 のベルィの姿
ロシア・ヴォルガ河流域、ペンザ動物園のベルィの近況 ~ 遂に新展示場建設着工の見通し
モスクワ動物園のシモーナの双子が一歳となる ~ 双子のうち雌が来年にペンザ動物園へ移動か?
ロシア・ヴォルガ河流域、ペンザ動物園のベルィの新展示場建設工事が開始 ~ 雌の導入計画の謎
ロシア・ペンザ動物園のベルィの新展示場が秋に完成の予定 ~ ロシアの中小地方都市の動物園の苦闘
ロシア・ペンザ動物園の新ホッキョクグマ飼育展示場が9月にオープン ~ それが意味する重要なこと
ロシア・ペンザ動物園のベルィに夏の旧舎最後の特別給餌 ~ ロシア地方都市動物園の素朴なイベント
ロシア・ヴォルガ川流域、ペンザ動物園で最終段階に入りつつある新ホッキョクグマ飼育展示場の建設
ロシア・ヴォルガ川流域、ペンザ動物園のベルィに子供達が慈善活動の売上を寄付
ロシア・ヴォルガ川流域のペンザ動物園がベルィのパートナーにモスクワ動物園のニカを希望
ロシア・ペンザ動物園のベルィが完成した新飼育展示場へと移動する
ロシア・ペンザ動物園の新ホッキョクグマ飼育展示場が遂にオープン ~ 次なる課題はベルィのパートナー探し
ロシア・ヴォルガ川流域、ペンザ動物園のベルィは新飼育展示場に移動して伸びやかに遊ぶ
ロシア・ペンザ動物園の新飼育展示場で早々とベルィに「国際ホッキョクグマの日」のイベントが開催
ロシア・ペンザ動物園のベルィの近況 ~ ロシアの飼育下の野生出身個体の繁殖と再配置の問題点
by polarbearmaniac | 2017-06-23 23:00 | Polarbearology

ロシア・西シベリア、セヴェルスク動物園のウドのおもちゃ調達に苦労する同園 ~ 市民に提供を呼びかけ

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ウド (Белый медведь Уд / Eisbär Ud)
Photo(C)Северский зоопарк

ロシア・西シベリアのセヴェルスク動物園といっても、おそらく日本人で訪問したことのある人はいないと思います。それどころが名前すら知られていない動物園でしょう。僅かに本ブログがホッキョクグマにひっかけて紹介しているといった程度だと思います。そもそもセヴェルスクという都市自体が閉鎖都市であり外国人の訪問は極めて難しいわけです。しかし以前、つまりソ連時代にもたとえばペルミとかイジェフスクといった都市も外国人には閉ざされた街だったわけですが、ソ連崩壊後に訪問が可能となったわけです(イジェフスクの場合は数年経過後だったはずです)。ところがセヴェルスクという都市は依然として閉鎖都市であり今後もそれは変わらないでしょう。何故ならこの都市には核関連施設があるからです。となれば、この街の動物園に暮らすホッキョクグマについてはネットのニュースでその動静を追いかけていく以外に情報を得ることは非常に困難です。そういったこともあって本ブログではこの都市の動物園に暮らす25歳の雄(オス)のホッキョクグマであるウドについてたとえ小さなニュースであっても漏らさずに投稿していくということを方針としています。
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ウド (Белый медведь Уд / Eisbär Ud)
Photo(C)Дмитрий Кандинский / vtomske.ru

以前にも述べましたがロシア(欧州もそうですが)という国ではホッキョクグマのおもちゃとなるような不要となったプラスチック製品は非常に少なくしか日常生活で流通していないのです。そういったものがふんだんに入手できる日本に住む我々には理解できないことです。実はあることから知ったのですが、ノヴォシビルスクにお住まいのシルカファンの方々が立ち上げているSNSサイトは日本のホッキョクグマファンとの非言語的な交流の場になっていますが、それは多くのロシア国内の動物園関係者の方々も注目して時々ご覧になっているようなのです。そのサイトで紹介されている写真や動画はシルカを中心とした日本の動物園で暮らすホッキョクグマたちが色とりどりの多くのおもちゃで遊ぶ姿は、そういったロシアの動物園関係者にとっては一種の驚きであるようです。「何故あんなにたくさんのおもちゃが?」といった感じのようです。そういったものはロシアでは調達が難しいわけです。セヴェルスク動物園の担当者にとってもそれは同じ気持ちのようです。なにしろ日本は大量消費社会になっており工業製品が社会に溢れかえっているほどですので不要となったプラスチックの容器などは、いとも簡単に入手できるわけです。ところがロシア(そして欧州)はそういった社会ではありません。

最新の報道では、セヴェルスク動物園ではホッキョクグマのウドのエンリッチメントのためのおもちゃの提供を市民に呼びかけています。同園の公開した最近のウドの映像を見てみましょう。



上の映像はプールの水の交換の時に撮影されたものだそうで、ウドはそういった時にこのような遊び方を行うそうです。彼はおもちゃ好きでスタッフが苦労して調達してきたおもちゃで非常に熱心に遊ぶようで、たちまち壊してしまうそうです。常に新しいおもちゃを探さねばならない同園のスタッフは市民に対して呼びかけを行い、からそういった不要になった大きなプラスチック容器などの提供を求めています。非常に厳しい飼育環境ではありますがウドは元気に暮らしているようで本当になによりのことです。

(資料)
Северский зоопарк (Jun.21 2017 - Какой чудесный день - какой чудесный пень!)
vtomske.ru (Jun.22 2017 - Северский зоопарк просит посетителей приносить игрушки для белого медведя Уда)

(過去関連投稿)
ロシア・セヴェルスク動物園で空腹に悩むホッキョクグマ ~ 地方小都市動物園の窮状
ロシア・西シベリア、セヴェルスク動物園のウドに差し入れによるご馳走のプレゼント
ロシア・西シベリア、セヴェルスク動物園で暮らすウドの避暑 ~ 新動物園計画への子供たちの夢
ロシア・西シベリア、セヴェルスク動物園のホッキョクグマ、ウドに地元企業から救いの手
ロシア・西シベリア、セヴェルスク動物園のホッキョクグマ、ウドに市民からおもちゃのプレゼント
ロシア・西シベリア、セヴェルスク動物園で初めて開催される 「ホッキョクグマの日」 の催し物
ロシア・西シベリア、セヴェルスク動物園の「プール開き」 ~ ひっそりと暮らすカイとロッシーの叔父のウド
ロシア・西シベリア、セヴェルスク動物園で暮らすウドの近況 ~ 光の当たらぬロシア地方都市の小動物園
ロシア・西シベリア、セヴェルスク動物園に訪れた春 ~ プール開きの日のウド
ロシア・西シベリア、セヴェルスク動物園のウドの元気な姿と同園の飼育環境改良への努力への声援
ロシア・西シベリア、セヴェルスク動物園のウドの近況 ~ 冬の寒波到来で豊富な種類の給餌
ロシア・西シベリア、セヴェルスク動物園のホッキョクグマ、ウドは健在 ~ 同園開園50周年のイベントが開催
ロシア・西シベリア、セヴェルスク動物園のウドのニンジンとレタスを給餌の最初に食べる風変わりな嗜好
by polarbearmaniac | 2017-06-22 23:00 | Polarbearology

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ライフログ


人生と運命 1


スターリン―青春と革命の時代


モスクワは本のゆりかご


私のモスクワ、心の記憶


自壊する帝国 (新潮文庫)


甦るロシア帝国 (文春文庫)


嘘つきアーニャの真っ赤な真実 (角川文庫)


ロシア 春のソナタ、秋のワルツ-1999-21st


それからのエリス いま明らかになる鴎外「舞姫」の面影


ミチコ・タナカ 男たちへの讃歌 (新潮文庫)


わがユダヤ・ドイツ・ポーランド―マルセル・ライヒ=ラニツキ自伝


ベルリン戦争 (朝日選書)


Hof――ベルリンの記憶


カチンの森――ポーランド指導階級の抹殺


北京烈烈―文化大革命とは何であったか (講談社学術文庫)


慟哭の通州――昭和十二年夏の虐殺事件


主題と変奏―ブルーノ・ワルター回想録 (1965年)


藤田嗣治 異邦人の生涯


Barle's Story: One Polar Bear's Amazing Recovery from Life As a Circus Act


Lenin's Tomb: The Last Days of the Soviet Empire


Resurrection: The Struggle for a New Russia


Hotel Adlon: Das Berliner Hotel, in dem die grosse Welt zu Gast war


Ein seltsamer Mann


Alma Rose: Vienna to Auschwitz


St Petersburg: A Cultural History


Gulag