街、雲、それからホッキョクグマ ~ Polarbearology & conjectaneum


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ドイツ・ミュンヘン、ヘラブルン動物園のクインターナの満一歳の誕生会が開催される

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ジョヴァンナお母さんと娘のクインターナ
Photo(C)Tierpark Hellabrunn

ミュンヘンのヘラブルン動物園で昨年2016年の11月21日にジョヴァンナお母さんから誕生した雌(メス)のクインターナ (Quintana) が満一歳となり21日に同園で誕生祝が開催されました。氷のケーキのプレゼントがあり、その氷の中にはクインターナの好物であるスイカや魚が入っていたそうです。その他、おもちゃのプレゼントもあったようです。その様子を下の映像で見てみましょう。



他園での同種のイベントでも往々に見られるシーンなのですが、ホッキョクグマというのはこういった場合に直ちに食べ物に突撃するのではないというのが不思議です。あたりにある見慣れないものを一瞥しながら、いつのまにか食べ物に遭遇するような光景はよくあります。上の映像でもそういったことが行われています。
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クインターナ (Quintana) Photo(C)Tierpark Hellabrunn

現在のクインターナの体重は120kgsだそうで、前回2013年12月にジョヴァンナの産んだネラとノビの双子の同時期よりも30kgsも体重が多いそうです。双子よりも一頭のほうが成育がよいというのは非常に一般的な話です。今回のクインターナの場合では最初から(つまり産室内にいたときからという意味でしょう)前回の双子よりも体が大きい状態が続いていると同園のスタッフは語っています。

(資料)
Tierpark Hellabrunn (Nov.21 2017 - Geburtstagsparty für Eisbären-Mädchen Quintana)
Abendzeitung (Nov.21 2017 - Happy Birthday! Melonen-Fisch-Torte für Eisbärin Quintana)
Süddeutsche Zeitung (Nov.21 2017 - Melonen-Fisch-Torte für Eisbärin Quintana)
Bild (Nov.21 2017 - Eisbärin Quintana wird ein Jahr alt!)
Parkerlebnis Freizeitpark-Magazin (Nov.21 2017 - Tierpark Hellabrunn: Eisbären-Mädchen „Quintana“ erhält Eistorte zum ersten Geburtstag)
muenchen.de - Das offizielle Stadtportal für München (Nov.22 2017 - Alles Gute zum Geburtstag, liebe Quintana!)

(過去関連投稿)
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ドイツ・ミュンヘン、ヘラブルン動物園の赤ちゃんの名前が "クインターナ (Quintana)" に決まる
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by polarbearmaniac | 2017-11-23 00:30 | Polarbearology

ロシア・サンクトペテルブルク、レニングラード動物園がヤクーツク動物園のハールチャーナの12月来園を告知

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ハールチャーナ (Белый медвежонок Хаарчаана) Photo:SakhaLife.ru

ロシア・サンクトペテルブルクのレニングラード動物園が20日付で告知を行い、ロシア北東部のヤクーツク動物園で昨年2016年の11月30日にコルィマーナ (Колымана) お母さんから誕生した雌(メス)のハールチャーナ (Хаарчаана) が12月に彼女の祖母であるウスラーダの暮らすレニングラード動物園に来園することを発表しました。コムソモリスカヤ・プラウダ紙の報道によりますと具体的な日付は12月6日だそうです。レニングラード動物園がさらに述べるところによりますと、同園はいずれかの時期にこのハールチャーナのパートナーとなる雄(オス)の個体を選定してレニングラード動物園における将来の繁殖を担っていく個体にするつもりであることも明らかにしました。このことはつまり、ハールチャーナがあの偉大なるウスラーダの後継者となることが正式に決定したということになります。このことを同園は、「レニングラード動物園における偉大なるホッキョクグマの王朝 ("выдающаяся династия белых медведей Ленинградского зоопарка") の継続」という言い方で表現しています。いかにもロシア語らしい表現だと思います。この件を報じるサンクトペテルブルクの地元TVニュースを二つご紹介しておきます。下をワンクリックして下さい。
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サンクトペテルブルクの地元メディアはこのハールチャーナの名前を「スネジンカ (Снежинка)」と表記していますが、これはハールチャーナという名前がロシア語としては聞きなれない感じを抱く名前だからでしょう。"ハールチャーナ (Хаарчаана)" という名前はヤクート語(サハ語)で「雪片」を意味しますからロシア語では "Снежинка"(スネジンカ)となるわけです。ひょっとして改名されてしまう危険性がないわけではないですが、私が今年の夏にレニングラード動物園を訪問した時には同園ではやがて来園する彼女のことをちゃんと「ハールチャーナ (Хаарчаана)」として紹介していましたので改名はないだろうとは思います。それから、こういった幼年個体についてはそれが雌(メス)であっても「ホッキョクグマ」という表現は男性形で "Белый медвежонок (Хаарчаана/Снежинка)" を用いるのが普通です。ドイツ語の知識のある方ならば感覚的にも頷いていただけるでしょう。ドイツ語では「女の子 (ein Mädchen)」は女性ではなく中性です。「女」になる前の「女の子」は女性形ではなく中性形だということですからハールチャーナ(スネジンカ)が雌(メス)であっても幼年個体ならば "Белый медвежонок" となるわけで、類推は容易でしょう。しかしその一方でレニングラード動物園がハールチャーナのことを幼年個体であっても "Белая медведица" と、あえて成年個体の女性形にしているのはハールチャーナの性別を強調する目的だからでしょう。こういった細かいところを見ていくと実は非常に多くの重要なことが隠されていることがわかるわけです。

(資料)
Ленинградский зоопарк (Новости/Nov.20 2017 - Белая медведица Хаарчана приедет в Ленинградский зоопарк)
Комсомольская правда (Nov.20 2017 - 6 декабря в Ленинградском зоопарке поселится Снежинка)
ГТРК "Санкт-Петербург" (Nov.21 2017 - В Ленинградском зоопарке поселится белый медвежонок из Якутии)
НТВ (Nov.21 2017 - Внучка медведицы Услады едет к бабушке в Петербург)
Известия (Nov.22 2017 - Ленинградский зоопарк ждет из Якутии маленькую белую медведицу)
Санкт-Петербург.ру (Nov.20 2017 - Белый медвежонок Снежинка переедет из Якутии в Ленинградский зоопарк)
YakutiaMedia.ru (Nov.22 2017 - Якутский медвежонок Хаарчаана уезжает в Санкт-Петербург)
SakhaLife.ru (Nov.21 2017 - Медвежонок Хаарчаана уезжает в Санкт-Петербург)

(過去関連投稿)
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ロシア北東部・サハ共和国、ヤクーツク動物園のコルィマーナとハールチャーナの親子関係考察の難しさ
ロシア・ヤクーツク動物園のハールチャーナが11月にサンクトペテルブルクのレニングラード動物園へ
ロシア・サハ共和国、ヤクーツク動物園のハールチャーナが間もなく満一歳へ
by polarbearmaniac | 2017-11-22 06:00 | Polarbearology

ロシア・ノヴォシビルスク動物園のゲルダが満10歳となる ~ ロシアの伝統的な「偉大なる母」への道を歩む

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ゲルダ (Белая медведица Герда/Eisbärin Gerda)
(2014年9月12日撮影 於 ロシア、ノヴォシビルスク動物園)

ロシアの西シベリアにあるノヴォシビルスク動物園のゲルダが11月20日に満十歳の誕生日を迎えました。このゲルダが大阪・天王寺動物園で暮らすシルカの母親であることを知らない人はほとんどいないでしょう、今やこのゲルダはロシアのホッキョクグマ界において非常に重要な位置を占めるホッキョクグマとなっています。
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ゲルダ (Белая медведица Герда/Eisbärin Gerda)
(2014年9月12日撮影 於 ロシア、ノヴォシビルスク動物園)

このゲルダは、いわゆる伝統的なロシアの大物の母親としての道を真っ直ぐに突き進んでいることに疑う余地はありません。ロシアのホッキョクグマの特徴である巨体と重心の低さといった外形的な特徴はもちろんのこと、その感情の変化が表面的ではなく彼女の深い部分から発せられているという点にも特徴があります。その育児スタイルはレニングラード動物園のウスラーダとはかなり違う要素を備えています。「理性」よりも「感情」のホッキョクグマであるという点で彼女は来園者との間で心の交流ができるホッキョクグマだろうと思われます。つまり、ゲルダはウスラーダよりも親しみを感じさせるホッキョクグマであることは間違いありません。


得意気なゲルダ - Gerda the polar bear is showing her high profile, at Novosibirsk Zoo, Russia, on Sep.11 2014.

このゲルダが彼女の第一子であった娘のシルカ(現 大阪・天王寺動物園)を育児中であった2014年の9月に私はこの親子に会ったのですが、その際にはゲルダは母親としては安定性に欠けた面を見せていました。次に彼女は第二子となった雄(オス)のロスチクの育児に関しては、これは映像だけですが私はゲルダはかなり安定性を保った姿勢で息子に接していることが感じられました。最初に一度シルカとの姿を見ておくと次のロスチクに対するゲルダの姿勢については映像だけでもかなり判断が付くわけです。これは今まで何組もの親子を実際に見てきた自分の経験が生きてくるということなのです。しかしゲルダがロスチクに対して示した安定的な態度は、子供が雄(オス)であったからだという可能性はやはり多く残ります。シルカのように子供が娘であった場合にはゲルダは娘に対してライバル関係を感じていたために娘に対する態度が、ある時は厳しく、ある時は非情で、ある時は競い合うといった関係が次から次へと刻々と変化していったのだろうという見方を私は持っています。
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ゲルダ (Белая медведица Герда/Eisbärin Gerda)
(2014年9月12日撮影 於 ロシア、ノヴォシビルスク動物園)

仮にゲルダの第三子がシルカのように雌(メス)であった場合、果たしてゲルダはその娘にどのような態度を示すかということは注目してよいでしょう。ゲルダがシルカに対して示したような態度を第三子の娘に再び示せば、そのことはつまりゲルダは子供が雌(メス)の場合と雄(オス)の場合には異なった姿勢で育児を行うということを意味します。しかし仮に第三子が雌(メス)だったとしても第二子のロスチクに対する姿勢と同じ態度で対応するとすれば、それはゲルダが育児経験を重ねることによって次第に安定性を増していく母親なのだということになるわけです。このあたりは注目しておくべきでしょう。


気取ったゲルダ - Gerda the polar bear is showing her pretty profile to the visitors, at Novosibirsk Zoo, Russia, on Sep.12 2014.

ここで最も最近のゲルダの映像を見てみましょう。出産準備のために給餌量が増やされてきた結果としてゲルダはますます巨体となっています。



ゲルダはロシアの伝統的な「偉大なる母」への道を真っ直ぐに歩んでいるように思います。

(資料)
Комсомольская правда (Nov.20 2017 - Белой медведице Герде из Новосибирского зоопарка исполнилось 10 лет)
НГС.НОВОСТИ (Nov.20 2017 - Белой медведице Герде — 10 лет: публикуем 5 лучших фото любимой новосибирцами именинницы)
НГС.НОВОСТИ (Nov.20 2017 - Она всегда была жирненькая: новосибирцы заподозрили, что белая медведица Герда беременна)
Вести Новосибирск (Oct.17 2017 - Медведица Герда из Новосибирского зоопарка поправилась) (Nov.21 2017 - Медведице Герде из Новосибирского зоопарка исполнилось 10 лет)
Новости Mail.Ru (Nov.21 2017 - Белая медведица Герда из новосибирского зоопарка отметила юбилей)
VN.RU (Nov.21 2017 - Каю и Герде исполняется по 10 лет: неизвестные факты)
Аргументы и Факты (Nov.21 2017 - Белая медведица Герда из новосибирского зоопарка отметила юбилей)

(過去関連投稿)
ロシア・ノヴォシビルスク動物園のロスチクが母親ゲルダと別居となる ~ シルカもいた同園内の別の場所へ
ロシア・ノヴォシビルスク動物園の「二つの愛の心」 ~ "Два любящих сердца"
ロシア・ノヴォシビルスク動物園のロスチクの別居は安全上の理由と同園は説明 ~ 移動先決定は難航か?
ロシア・ノヴォシビルスク動物園でゲルダとクラーシン(カイ)の同居が始まる ~ 従来の繫殖方針維持
ロシア・ノヴォシビルスク動物園のロスチクの欧州への移動は2018年以降の可能性が高い?
ロシア・ノヴォシビルスク動物園のホッキョクグマ飼育展示場にガラスフェンスが設置の予定 ~ 減じる魅力
ロシア・ノヴォシビルスク動物園のロスチクの近況から、彼の今後の移動問題を考える
ロシア・ノヴォシビルスク動物園のシロ園長がロスチクの移動問題について語る ~ 決断できぬ欧州側
ロシア・ノヴォシビルスク動物園の「カイとゲルダ」の最近の話題 ~ このペアの名前の由来の真相を考える
ロシア・ノヴォシビルスク動物園が開園70周年を祝う ~ ホッキョクグマ飼育展示場に人工雪製造機が導入
ロシア・ノヴォシビルスク動物園で本格的な冬の到来を待つホッキョクグマたち ~ 「美しさ」への視点
(*クラーシン/カイとゲルダの幼年時代関連)
・ロシア・西シベリア、ノヴォシビルスク動物園の赤ちゃんの戸外映像 ~ ゲルダとクラーシンの幼年時代
・ロシア・ノヴォシビルスク動物園のクラーシン(カイ)とゲルダの幼年時代の成長を映像と写真で追う
・ロシア・ノヴォシビルスク動物園の「カイとゲルダ」の最近の話題 ~ このペアの名前の由来の真相を考える
・ピョートル(ロッシー)とクラーシン(カイ)、双子兄弟のそれぞれの生き方
by polarbearmaniac | 2017-11-22 00:30 | Polarbearology

ロシア・サンクトペテルブルク、レニングラード動物園のウスラーダが満30歳となる

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ウスラーダ (Белая медведица Услада/Eisbärin Uslada)
(2012年9月18日撮影 於 レニングラード動物園)

ロシア・サンクトペテルブルク、レニングラード動物園に暮らす偉大なホッキョクグマであるウスラーダが11月19日に満三十歳の誕生日を迎えました。レニングラード動物園はこの日に彼女の30歳の誕生日を祝って氷のケーキの特別給餌が行われたそうです。昨夜からメディアの映像が公開されないかと待っていましたが、どうも映像にはなっていないようです。午後3時からのイベントだったようですから毎日の一般給餌と同じ扱いとして行われたのかもしれません。ホッキョクグマの誕生にについていちいち触れていくのは容易ではないわけですが満三十歳となったウスラーダについてはどうしても触れておかねばなりません。
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ウスラーダ (Белая медведица Услада/Eisbärin Uslada)
(2014年5月1日撮影 於 レニングラード動物園)

このウスラーダが世界の飼育下のホッキョクグマ界において頂点に君臨しているホッキョクグマであることを疑うファンはいないでしょう。彼女は1987年11月19日にロシアのカザン市動物園で生まれています。彼女の母親は「伝説の名ホッキョクグマ」であったディクサ (1973 ~ 2006) です。このディクサについては以前に「女帝ウスラーダとシモーナ、コーラ、リアの三頭の娘たち ~ 偉大な母親たちの三代の系譜」という投稿で写真をご紹介したことがありました。このディクサが生涯に何頭出産に成功したかについては複数の説が存在しているのですが、そのうち最も多い頭数の説は「16頭」であり、そうなるとウスラーダの産んだ子供たちと同数になるわけです。ウスラーダはその後、モスクワ動物園を経由して1993年よりレニングラード動物園で飼育されてきました。彼女はアンデルマの息子であるメンシコフとの間で16頭の出産・育児に成功しています。日本にも2004年生まれの仙台のラダゴル、2007年生まれの静岡のピョートル(ロッシー)という二頭の息子が暮らしているわけです。忘れもしない2011年3月11日にあの東日本大震災が発生したわけですが、その二日後にはもうサンクトペテルブルクの多くのメディアはなんと、このウスラーダの息子の二頭が無事であるというニュースを報じています(「ロシアのマスコミ、カイ(仙台)とロッシー(静岡)の地震・津波からの無事を大きく報じる」)。多くの人命が失われたあの大災害の直後にウスラーダの子供たちが無事であることを報じるという姿勢に、サンクトペテルブルクの人々にとってのウスラーダがいかに偉大で特別の存在であるかを見せ付けられたような気持に私はなりました。
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ウスラーダ (Белая медведица Услада/Eisbärin Uslada)
(2012年9月14日撮影 於 レニングラード動物園)

私は2010年以来しばしばレニングラード動物園を訪問しウスラーダと彼女のパートナーであったメンシコフに会ってきたわけですが、それは本当に素晴らしい体験でした。しかしウスラーダの母親としての卓越した能力と素晴らしさを本当に理解するにはやはり時間がかかったということも述べておかねばなりません。私にとってはホッキョクグマの母親としての存在については札幌のララの姿が完全に刷り込まれていたわけですが、実際に会ったウスラーダはララとは全く異なる存在だったからです。私はウスラーダに会うのと同じ時期にモスクワ動物園でシモーナ(旭川のイワンの母)とムルマ(男鹿の豪太の母)にも会ったわけですが、特にシモーナを観察していますと札幌のララを理解した視点とピッタリと合致した母親像であったわけで、そうなるとウスラーダという母親像は一層理解が晦渋なものとして留まっていたというわけでした。私がウスラーダの母親としての偉大さがようやく理解できたのは2012年の秋になってからだたっというわけです。ウスラーダは母親としてはララやシモーナとは正反対のスタイルで子供たちに向き合うスタイルを持つ母親なのです。この件については以前から何度も投稿していますので繰り返すことは止めておきます。
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ウスラーダ (Белая медведица Услада/Eisbärin Uslada)
(2017年7月13日撮影 於 レニングラード動物園)

ウスラーダというホッキョクグマは、昨今よく言われる言い方も用いれば、人間(来園者)を「上からの目線」で捕えるというホッキョクグマです。端的に言えば、人間(来園者)を馬鹿にしたような態度をよく見せるわけです。こういった態度を見せるホッキョクグマはそう多くはありません。他の例ではカザン市動物園のマレイシュカ (ウスラーダの妹)がそうです。札幌のララも瞬間的にはそういった態度を示すことがあります。しかしララはウスラーダほど人間を「上からの目線」で見るということは無いように思います。


瞑想するウスラーダ - Uslada (Белая медведица Услада) the polar bear in contemplation(2) at Leningrad Zoo, St.Petersburg, Russia, on Sep.22 2015.

私は日本の多くのファンに実際にウスラーダに会うことをお勧めしたいと思うのですが、実際に会ってみて彼女の偉大さがすぐに理解できるという種類のホッキョクグマではありませんので、何が何でもとまではお勧めいたしません。しかしサンクトペテルブルクは歴史、文化、芸術の織り成す素晴らしいドラマを感じさせる都市ですので、その観光も兼ねてウスラーダに会ってみてほしいと思っています。彼女ほど偉大なホッキョクグマに会えるチャンスはこれからも稀だろうと思うからです。彼女はパートナーであったメンシコフが昨年秋に亡くなっていますので、もうすでに繁殖からは引退したホッキョクグマですが、すでに彼女は「歴史上の存在」となっている偉大な存在であり、そういた彼女を一目見ておくことは素晴らしい体験になるだろうと思っています。


プールに再び注入されつつある水にご満悦なウスラーダ - Uslada the Polar Bear (Белая медведица Услада), feeling comfortable in pouring water, at Leningrad Zoo, Russia, on Jul.11 2017.

満三十歳となったウスラーダの末長い健康を祈りたいと思います。

(資料)
Газета Metro (Nov.19 2017 - Медведица Услада отметила своё 30-летие в Ленинградском зоопарке)
MOIKA78.RU Новости Петербурга (Nov.19 2017 - Белая медведица Услада отметила юбилей ледяным тортом)
Комсомольская правда (Nov.17 2017 - Медведице Усладе из Ленинградского зоопарка исполняется тридцать лет)

(過去関連投稿)
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ロシア・サンクトペテルブルク、レニングラード動物園のザバーヴァがイジェフスク動物園に移動となる
ロシア・サンクトペテルブルク、レニングラード動物園の28歳間近のウスラーダ、その果て無き挑戦
ロシア・サンクトペテルブルク、レニングラード動物園の28歳のウスラーダ (Услада)、出産ならず
ロシア・サンクトペテルブルク、レニングラード動物園の最近のウスラーダとメンシコフ
ロシア・サンクトペテルブルク、レニングラード動物園のウスラーダとメンシコフの不屈の挑戦
ロシア・サンクトペテルブルク、レニングラード動物園のメンシコフ死す! ~ 偉大なる男、去る....
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ロシア・サンクトペテルブルク、レニングラード動物園で飼育展示場の改修工事が終了 ~ ウスラーダの登場

(*2010年4月レニングラード動物園訪問記)
はじめまして、ペテルブルグのツインズちゃん!
はじめまして、ウスラーダお母さん!
はじめましてメンシコフ閣下!
サンクトペテルブルクのツインズ五態
ウスラーダお母さんの授乳シーン
レニングラード動物園の印象
(*2011年8月レニングラード動物園訪問記)
ケンピンスキーホテルからレニングラード動物園へ ~ ウスラーダとメンシコフとの再会へ!
ウスラーダお母さんにスイカのプレゼント
世界で最も偉大なる母、ウスラーダの素顔
世界で最も偉大なる男、メンシコフの雄姿 ~ 彼こそ「男の中の男」という言葉にふさわしい!
ウスラーダとメンシコフの夏 ~ 日曜日の昼下がりの光景
(*2012年3月レニングラード動物園訪問記)
至高のホッキョクグマ、メンシコフとの再会 ~ 来園者を魅了する偉大なる雄姿
メンシコフ閣下の充実した時間 ~ 肉のプレゼント
ウスラーダの赤ちゃんの登場を待つサンクトペテルブルクのレニングラード動物園
(*2012年9月レニングラード動物園訪問記)
秋晴れのサンクトペテルブルクでウスラーダ一家と再会 ~ ロモノーソフ君、はじめまして!
ウスラーダの15番目の子供、ロモノーソフの素顔 ~ 一人っ子の温和な性格か?
ウスラーダお母さん、堂々たる貫禄を見せつける理知的な母性の発露
帝王メンシコフ、人々を魅了する美しき威厳
夕方から満を持して登場のウスラーダとロモノーソフの親子
ウスラーダさん、メンシコフさん、ロモノーソフ君、お元気で! ~ ホッキョクグマ体験の至福の3日間
(*2014年5月レニングラード動物園訪問記)
グランド・ホテル・ヨーロッパからレニングラード動物園へ ~ ウスラーダの一家との再会
帝王メンシコフ、その偉大さへの限りなき称賛
ウスラーダの16頭目の赤ちゃんの行動が示すその性別の予想
ウスラーダの母性とは何か? ~ 魅せられる芯の強さと筋の一本通った強靭なる母親の姿
肌寒い気候の日曜日のウスラーダお母さんと赤ちゃんの姿 (*投稿準備中)
(*2014年9月レニングラード動物園訪問記)
秋晴れのサンクトペテルブルクでウスラーダ、ザバーヴァ、そしてメンシコフとの再会
ザバーヴァ (Забава)、その性格と素顔
「歴史上のホッキョクグマ」となったウスラーダ、その娘ザバーヴァへの接し方 ~ 「女帝王学」の伝授へ
レニングラード動物園二日目 ~ ウスラーダとザバーヴァの親密さ (*投稿準備中)
レニングラード動物園三日目 ~ ウスラーダさん、メンシコフさん、ザバーヴァちゃん、お元気で! (*投稿準備中)
(*2015年9月レニングラード動物園訪問記)
サンクトペテルブルク、レニングラード動物園でウスラーダとメンシコフに再会 ~ 偉大なるペアへの賛辞
メンシコフ(Белый медведь Меньшиков)、帝王としてのその素顔、その偉大なる実像
ウスラーダ(Белая медведица Услада)、27歳で「出産への筋」に入ったか?
レニングラード動物園二日目 ~ ウスラーダさん、メンシコフさん、お元気で!
(*2017年7月 レニングラード動物園訪問記)
・サンクトペテルブルク、レニングラード動物園でのウスラーダとの再会 ~ 女帝の座は揺るがず
・ウスラーダ (Белая медведица Услада)、強靭な精神を持つホッキョクグマの高い完成度
・サンクトペテルブルク、レニングラード動物園二日目 ~ ウスラーダ、その微動だにせぬ安定感
・サンクトペテルブルク、レニングラード動物園三日目 ~ 崇拝の念さえ感じさせるウスラーダ
・ウスラーダさん、お元気で! ~ 偉大なホッキョクグマへの心からの感謝の念を込めて
by polarbearmaniac | 2017-11-21 01:00 | Polarbearology

エストニア・タリン動物園のノルトが新飼育展示場への園内移動に必死に抵抗 ~ 「住めば都」の狭い旧展示場

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ノルト (Jääkaru Nord/Eisbär Nord) Photo(C)Tallinna Loomaaed

エストニアのタリン動物園で2013年11月にフリーダお母さんから誕生した雌(メス)のノラ(Nora)がオーストリア・ウィーンのシェーンブルン動物園に移動する予定であることは以前に「エストニア・タリン動物園のノラがウィーンのシェーンブルン動物園へ ~ ロシアではなく欧州を向いた同園」という投稿ですでにご紹介していましたが、園長さんは下の映像のインタビューにてそれが正式な決定でありクリスマス前には彼女はタリンからウィーンに移動のスケジュールであることを明らかにしています。下をワンクリックしていただくと園長さんへのインタビューとノラとノルトの現在の様子を見ることができます。
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また、依然として旧飼育展示場に留まっている間もなく16歳になる雄(オス)のノルトの新飼育場への移動作業ですが、彼は移動用ケージの存在を非常に警戒し、移動用の車両のドライバーが近づくととを拒否し続けておりタリン動物園はお手上げの状態だそうです。同園としては食べ物を用いてトレーニングを行ってノルトがなんとか移動用ケージに入るようにと苦心しているそうです。タリン動物園の旧飼育展示場は飼育環境が良くないのですがノルトにとってみれば慣れ親しんだ場所です。彼にとっては新飼育展示場の環境が素晴らしいなどということを理解しているはずもなく、懸命に移動を拒否しているといった状態のようです。おもしろいものですね。そういえばこのノルトはウィーンのシェーンブルン動物園生まれだったですね。そうなるとノラは父親であるノルトの生まれ故郷に移動することになるということです。

(資料)
Sputnik - Pilguheit.ee (Nov.19 2017 - Jääkaru Nora kolib Austriasse)
Sputnik (Nov.19 2017 - Jääkaru Nora kolib Austriasse)
Pealinn (Nov.18 2017 - Habekakud remondivad munadeootuses kodu)

(過去関連投稿)
エストニア・タリン動物園の気骨のホッキョクグマ、フランツの非業の死 ~ 待ち望まれる新施設
エストニア・タリン動物園、ホッキョクグマ舎改築は予算獲得が難問
エストニア・タリン動物園、懸案の新ホッキョクグマ展示場建設に向け募金活動を開始
エストニア・タリン動物園の「ホッキョクグマの日」のイベント ~ 新施設建設計画が動き出すタリン動物園
バルト海沿岸・エストニアのタリン動物園でホッキョクグマの赤ちゃん誕生!
エストニア・タリン動物園で誕生の赤ちゃんの生後36日目の映像が公開
エストニア・タリン動物園で誕生の赤ちゃん、間もなく生後二か月へ ~ 3月には戸外登場の予定
エストニア・タリン動物園で誕生の赤ちゃん、順調に間もなく生後2ヶ月へ
エストニアのタリン動物園でモニターカメラによる産室内ライブ映像が配信開始となる
エストニア・タリン動物園のヴァイダ逝く ~ 自分の娘が母となったことを見届けたかのような死
エストニア・タリン動物園で誕生の赤ちゃん、順調に生後73日目となる
エストニア・タリン動物園で誕生の赤ちゃん、産室内での遊びの映像が公開
エストニア・タリン動物園で誕生の赤ちゃん、産室内でボール遊びに挑戦
エストニア・タリン動物園で誕生の赤ちゃん、フリーダお母さんと共に遂に戸外に登場!
エストニア・タリン動物園で誕生の赤ちゃんとフリーダお母さんの戸外初登場の追加映像
エストニア・タリン動物園で誕生の赤ちゃんの性別への予想 ~ 95% の確率で雌だと考えている同園
エストニア・タリン動物園で誕生の赤ちゃんの性別が 「雌(メス)」 と判明し、「ノラ」 と命名される
エストニア・タリン動物園の雌の赤ちゃんノラの近況 ~ 貴重な雌のノラを手放さない予定のタリン動物園
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エストニア・タリン動物園の雌の赤ちゃんのノラとフリーダお母さんとの関係 ~ 珍しい授乳体勢
エストニア・タリン動物園の雌の赤ちゃんのノラの近況 ~ 貧弱な飼育環境に負けない逞しさ
エストニア・タリン動物園の雌のノラが間もなく一歳へ ~ ホッキョクグマ飼育継続への同園の強い意志
エストニア・タリン動物園のフリーダお母さんと娘のノラのハロウィーン
エストニア・タリン動物園でノラの一歳の誕生会が開催される ~ 参加する繁殖計画はEAZAかEARAZAか
エストニア・タリン動物園の一歳半の雌のノラの近況 ~ ネット上のホッキョクグマ映像の「強者」と「弱者」
エストニア・タリン動物園の間もなく二歳となるノラの近況 ~ 資金不足に苦悩するタリン動物園
エストニア・タリン動物園のノラがフリーダお母さんと別れて単独飼育へ ~ 同園に残留の見通し
エストニア・タリン動物園、ホッキョクグマたちの「国際ホッキョクグマの日」~ 苦悩が続く同園
エストニア・タリン動物園のノルトの軌跡 ~ 偉大なる雄への階段を登る
エストニア・タリン動物園のノラのハロウィーン ~ ノラを愛するタリンの人々の願い
エストニア・タリン動物園のノラがウィーンのシェーンブルン動物園へ ~ ロシアではなく欧州を向いた同園
エストニア・タリン動物園のノラのハロウィン ~ 生まれ故郷での最後のハロウィン
by polarbearmaniac | 2017-11-21 00:30 | Polarbearology

エストニア・タリン動物園、新しい飼育展示場で伸び伸びと行動するフリーダとアロンの親子

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アロン Photo(C)Tallinna Loomaaed/Triin Roos

すでに何回かご紹介してきましたがエストニアのタリン動物園で秋に新しいホッキョクグマの飼育展示場が完成してフリーダとアロンの親子がその場所に移動しています。この新飼育展示場には水中で泳ぐホッキョクグマを見ることもできる場所があるわけですが、こういった施設はガラスのメンテナンスも必要になります。非常に珍しいことにその様子が映像で公開されていますのでご紹介しておきます。



札幌の円山動物園の「ホッキョクグマ館」もこういったことを行うのでしょうか? 大変に手間のかかる話ですね。

さて、昨年2016年の11月26日にフリーダお母さんから誕生した雄(オス)のアロン(Aron)の最近の様子も見ておきましょう。かつての古い飼育展示場では考えられなかったほど伸び伸びとしているこの親子の様子です。



次はハロウィンの様子です。先日はノラのハロウィンのみご紹介していましたが当然この親子にもカボチャのプレゼントがあったようです。開始後5分22秒ほどまでがホッキョクグマのシーンです。



次の二つはパイプと格闘するアロンです。





厳しい飼育環境から解放されて伸び伸びとして行動しているホッキョクグマの姿を見るのは気持ちの良いものです。さて、このアロンの父親であるノルトの脚の炎症は完全に治癒したのでしょうか? 彼はまだこの新しい飼育展示場に移動してきていないようですが、それはこのフリーダとアロンの親子に一日中この広い場所を開放してやりたいという意図だからなのでしょうか? 何か腑に落ちないものを感じざるを得ませんね。

(過去関連投稿)
バルト海沿岸・エストニアのタリン動物園でホッキョクグマの赤ちゃん誕生!
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エストニア・タリン動物園で誕生の赤ちゃんが生後12週間経過へ ~ 寝心地の悪そうな産室
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エストニア・タリン動物園で誕生の雄(オス)の赤ちゃんがフリーダお母さんと戸外に登場 ~ 見事な映像記録
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エストニア・タリン動物園の「国際ホッキョクグマの日」 ~ 赤ちゃんの一般へのお披露目
エストニア・タリン動物園の雄(オス)の赤ちゃんの名前が「アロン (Aron)」に決まる
エストニア・タリン動物園で誕生の赤ちゃんアロンとフリーダお母さんに与えらえた大量の雪
エストニア・タリン動物園で誕生のアロンとフリーダお母さんの近況 ~ 将来の立ち位置が微妙な同園
エストニア・タリン動物園の雄(オス)のアロンの成長 ~ 性格判断の難しさ
エストニア・タリン動物園で秋の新飼育展示場オープンを待つホッキョクグマたち
エストニア・タリン動物園のフリーダとアロンの親子が完成した飼育展示場へ移動
エストニア・タリン動物園の新飼育展示場にフリーダとアロンの親子が初めて登場 ~ 落ち着かない親子の様子
エストニア・タリン動物園、苦節36年の果てに悲願の新ホッキョクグマ飼育展示場が完成
エストニア・タリン動物園の新ホッキョクグマ飼育展示場が公式にオープン ~ 日に日に環境に慣れる親子
エストニア・タリン動物園に降った雪、そしてフリーダと間もなく満一歳になるアロンの親子の様子
by polarbearmaniac | 2017-11-20 01:00 | Polarbearology

仙台・八木山動物公園、苦心するホッキョクグマの繁殖成功への試み

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2005年のラダゴル(カイ) (Белый медвежонок Ладогор)
Photo(C)Ленинградский зоопарк

秋篠宮殿下が17日に仙台市の八木山動物公園を訪問されたことを報じる記事が出ていますが、その中で同園の園長さんは殿下に対して、ホッキョクグマの繁殖状況については試行錯誤しながらも繁殖に結び付いていないということを述べたということが報じられています。これは確かに気になる点ではあります。
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ウスラーダとラダゴル(カイ)(Белая медведица Ладогор и Медвежонок Ладогор) Photo(C)Ленинградский зоопарк

同園で繁殖が期待されているのは雄(オス)のラダゴル(カイ)と雌(メス)のポーラという、どちらも間もなく13歳になるペアです。同園はこのペアの飼育を開始した時点から将来の繁殖の成功について強い意欲を示していたわけで、この二頭を幼年期にはあえて同居させないといったことまで行っていたはずです。つまりかなり腰の据わった姿勢で繁殖に向き合ってきたということはいくつかの例でも私には伝わってきたわけです。この仙台のペアは血統的にも優れたペアであり、特に雄(オス)のラダゴル(カイ)はレニングラード動物園の女帝であるウスラーダの息子であり、しかも彼は母親であるウスラーダと最も長い時間を過ごした息子だったわけです。この点で言えばモスクワのシモーナと双璧であったわけです。ラダゴル(カイ)とシモーナの共通点は精神的安定性にあるといえましょう。特にラダゴル(カイ)は常同行動とは縁の遠いホッキョクグマであり気質的にも温和な性格です。「アンデルマ/ウスラーダ系(カザン血統)」という繁殖能力に優れた血統集団に会って彼の繁殖能力を懐疑的に考えることは難しいでしょう。一方のポーラは姫路のユキの妹でありセルビアのパリッチ動物園でシンバから誕生しているわけですが父親(ビョルン・ハインリヒ)の血統も素晴らしく、この父親の弟であったロッテルダム動物園の故エリックはオリンカとの間で数回の繁殖に成功していますからポーラの血統にも何ら問題は無いわけです。


ラダゴル(カイ)とポーラ (Ladogor/Kai and Paula the Polar Bears have a time of their own, at Zoo Paradise Yagiyama, Sendai, Japan, on May.25 2017.)

園長さんが「試行錯誤しながら」と語っているのはおそらくこの二頭の毎年の同居開始時期や同居期間を毎年いろいろと変更しながら試みてきたという意味だろうと私は思っています。このまま気長に見守ろうといった姿勢もあるとは思いますが仮に今年も繁殖に成功しなければ来年はともかくとして再来年の2019年の繁殖シーズンはペアの組み替えを行ってみる手はあるでしょう。候補としてはポーラの姉であるユキを姫路から仙台に連れてくる選択肢とか、旭川のピリカを仙台に連れてくる選択肢の二つのうち一つではないでしょうか。その前提としてラダゴル(カイ)の繁殖能力についての検査も必要になるかもしれませんが、ウスラーダの子供たちに繁殖能力のない個体がいるとは極めて考えにくいと思います。

私は日本に暮らす雄(オス)のホッキョクグマの中ではこの仙台のラダゴル(カイ)が最も好きですね。それは、彼の存在と姿にはホッキョクグマという種の「中心」にあるものが彼に最も備わっているように感じるからです。最近は威厳を増してきていて彼の父親である故メンシコフの在りし日の姿の片鱗を垣間見せてくれるような印象を持っています。

(資料)
河北日報 (Nov.18 2017 - 秋篠宮さま、八木山動物公園を視察)
朝日新聞 (Nov.18 2017 - 秋篠宮さま、八木山動物公園視察)

(過去関連投稿)
(*ラダゴル/カイ関連)
仙台・八木山動物公園のカイのロシア時代の写真
ウスラーダお母さんの10番目の子供、カイ (八木山動物公園 / ロシア名 : ラダゴル )のロシア時代の姿
ロシアのマスコミ、カイ(仙台)とロッシー(静岡)の地震・津波からの無事を大きく報じる
カイ (仙台・八木山動物公園 / ロシア名:ラダゴル) とウスラーダお母さんの物語
カイの素顔 ~ 「黄金の中庸(Aurea Mediocritas)」 としての存在、そして将来の可能性
初夏の日のカイ (ラダゴル) ~ 女帝ウスラーダが手塩にかけて育てた「正統派ホッキョクグマ」

(*ポーラ関連)
25年前の東ドイツにいた「もう一頭のクヌート」 ~ ユキ(姫路)とポーラ(仙台)の父親の物語
セルビア・パリッチ動物園のビョルン・ハインリヒ死す ~ ユキ(姫路〕 とポーラ(仙台) の父親の訃報
セルビア・パリッチ動物園のシンバ (姫路のユキ、仙台のポーラの母) がハンガリーのソスト動物園へ
ハンガリー、ニーレジハーザのソスト動物園の28歳のシンバと36歳のオーテクの老境に咲く満開の花
ハンガリー・ニーレジハーザのソスト動物園、シンバ (姫路のユキ、仙台のポーラの母) の夏の日
ハンガリー・ニーレジハーザ、ソスト動物園のシンバ (姫路のユキ、仙台のポーラの母) の近況
ハンガリー・ニーレジハーザ、ソスト動物園でのフィーテの冬の日 ~ 三十歳のシンバとの同居

(*2017年 八木山動物公園訪問記)
国内最高齢の32歳になったナナ、その優雅さと上品さの底に流れている精神の若々しさと瑞々しさ
ラダゴル(カイ)に備わってきた威厳 ~ 飼育展示場の空間的支配力を完全に確立
ポーラに迫りつつある正念場 ~ パートナーに増した威厳によって生じた行動の変化は好機?
ズーパラダイス八木山のホッキョクグマたち ~ 欧州・カナダ・ロシアのホッキョクグマ界の縮図を体験
ズーパラダイス八木山の二日目 ~ マイペースのホッキョクグマたち
by polarbearmaniac | 2017-11-19 00:30 | Polarbearology

ロシア・イジェフスク動物園がドゥムカの出産準備体勢へ ~ 野生出身のペアによる「新血統」誕生なるか?

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産室内のドゥムカ (Думка/Dumka)  Photo(C)Зоопарк Удмуртии

ロシア・ウドムルト共和国のイジェフスク動物園(現在では公式にはウドムルト動物園 - Зоопарк Удмуртии)が発表したとことによりますと、同園で飼育されている13歳になったと考えられる野生孤児出身の雌(メス)のホッキョクグマであるドゥムカ (Думка/Dumka) について、すでに彼女のための産室整備を終了しているとのじょとです。同園としてはすでに秋からドゥムカに対する給餌を出産準備のものに変更しているそうで、彼女にも出産が期待できるような行動の変化が見られるそうです。彼女はすでにかなり行動が鈍くなっており来週には産室に閉じこもって外には出てこなくなるだろうと同園では予想しています。

このドゥムカはすでに二回の出産に成功していますので今年も期待が持てるのですが、過去の二回の出産はパートナーがノルドだったのと比較すると今回はそれがアイオンに変更になっており、その点がいささか気がかりな点です。ドゥムカの過去二回の出産とは2013年誕生の雄(オス)のニッサン(現 ヨークシャー野生動物公園)、2015年誕生の雄(オス)の双子のシェールィとビェールィ(現 ブダペスト動物園)となっています。

このドゥムカについては是非、「ロシア・イジェフスク動物園のドゥムカの幼年時代 ~ モスクワ動物園での「発達障害」の克服」という投稿を御参照下さい。この内容をロシア語以外の言語で紹介しているのは多分、本ブログだけだと思っています。ドゥムカについては是非無事に出産に成功してほしいと思います。ロシアのホッキョクグマの意地とプライドを見せてほしと思っています。


イジェフスク動物園ホッキョクグマ飼育展示場(2014年9月撮影)

(資料)
Ижевский зоопарк (Новости/Nov.17 2017 - На зиму - в берлогу)
Известия Удмуртской Республики (Nov.17 2017 - Белые медведи в зоопарке Удмуртии готовятся к зимней спячке)

(過去関連投稿)
モスクワ動物園 ヴォロコラムスク附属保護施設のアイオンがイジェフスク動物園へ ~ 「新血統」への挑戦
モスクワ動物園が、今後ロシア国内で誕生の個体はロシア国内と欧州だけで飼育の意向を表明
ロシア・イジェフスク動物園でアイオンとドゥムカの初顔合わせが行われる ~ 「新血統」誕生への挑戦
ロシア・イジェフスク動物園の四頭のホッキョクグマたちに夏の季節のおやつのプレゼント
ロシア・イジェフスク動物園のドゥムカの幼年時代 ~ モスクワ動物園での「発達障害」の克服
(*2014年9月 イジェフスク動物園訪問記)
イジェフスク動物園へ ~ ドゥムカ親子と野生孤児バルーとの対面
ニッサン君の素顔とその性格 ~ 開園5年でホッキョクグマの繁殖に成功したイジェフスク動物園
ドゥムカお母さんの素顔とその性格 ~ 「母親の権威」を無用と考える極めて豪放かつ鷹揚な母親像
野生孤児バルーの素顔 ~ 野生個体の不幸の上に成り立つ動物園という悲しき真実
イジェフスク動物園二日目 ~ ドゥムカお母さん、ニッサン君、バルー君、お元気で! (投稿準備中)
by polarbearmaniac | 2017-11-18 01:30 | Polarbearology

南フランス・アンティーブ、マリンランドのホープが間もなく満三歳へ

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ホープとフロッケ Image:Marineland

2014年11月26日に南フランス・コートダジュールのアンティーブにあるマリンランドでフロッケお母さんから誕生した雌(メス)のホープはまもなく満三歳になろうとしています。このホープには具体的に他園に移動するといった話は表向きには聞こえてきませんが、いろいろな案があるであろうことは十分に予想できます。ごく最近のこの親子の様子を見ておきましょう。先日のハロウィンの際のカボチャのプレゼントのシーンです。下をワンクリックしていただくと映像の開始画面に飛びます。
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ホープはまだ母親であるフロッケとの間で体の大きさの差がありますね。さて、ここで最新とは言えないまでも今年の春以降のこのフロッケとホープの映像を見ておきましょう。







このホープは札幌のリラや浜松のモモと同じ年齢なのですがフロッケ/ホープの母娘とララ/リラの母娘、そしてバフィン/モモの母娘はそれぞれが全く異なった雰囲気をもっています。それから、この下の映像は昨年の映像なのですが映っているのはほとんどがフロッケのパートナー(つまりホープの父)であるラスプーチンです。彼は男鹿水族館の豪太の弟にあたるわけですが、その彼の顔付きは彼の母親であるモスクワ動物園のムルマに良く似ています。



ちなみにムルマの映像も下に再度ご紹介しておきましょう。


水浴するムルマ - Murma the Polar bear, bathing on a summer day at Moscow Zoo, on Jul.25 2017.

ホープの他園への移動の話しがあまり伝わってこないのは、本来でしたら欧州の雌(メス)の幼年・若年個体の集中プール基地であるオランダのエメン動物園に移動すべきところをエメン動物園が現在以上の頭数の個体の受け入れに積極的ではないからかもしれません。ただし以前からこのフロッケとホープの母娘の映像を見ていますと、ホープは当分の間は母親であるフロッケと同居していたほうがよいような気がします。フロッケもホープも、何か「逞しさ」といったものに欠けているような印象がしてしょうがありません。

(過去関連投稿)
南フランス・アンティーブのマリンランドでのフロッケとラスプーチン ~ マリンランドTVの映像より
南フランス・アンティーブのフロッケの誕生日 ~ 書かれうるか、人工哺育論の最終章のページ
南フランス・コートダジュール、アンティーブのマリンランドのフロッケに立ちはだかる「繁殖」 という壁
南フランス・アンティーブ、マリンランドでフロッケが出産に成功! ~ 雌の人工哺育個体繁殖不能論の崩壊
南フランス・アンティーブ、マリンランドで昨年11月下旬に誕生した赤ちゃんの産室内映像が公開
南フランス・アンティーブ、マリンランドでの 「ホッキョクグマ誕生の舞台裏」 を描いたTVドキュメンタリー
南フランス・アンティーブ、マリンランドで誕生のフロッケの赤ちゃん戸外に登場 ~ 性別は雌(メス)と判明
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南フランス・アンティーブ、マリンランドのフロッケ親子の近況 ~ “Découvrez l'histoire de Flocke”
南フランス・アンティーブ、マリンランドのフロッケの雌の赤ちゃんの名前が "ホープ (Hope)" に決まる
南フランス・アンティーブ、マリンランドのフロッケお母さんと雌の赤ちゃんのホープの近況
「ロシア血統の謎」に迫る(1) ~ ラスプーチン、ゲルダ、血統番号2893個体の三頭の謎を追う
南フランス・アンティーブ、マリンランドのフロッケ親子を訪問したニュルンベルク動物園のスタッフ
南フランス・アンティーブ、マリンランドのフロッケ親子の近況 ~ 母親からの刺激の少ない親子か?
南フランス・アンティーブ、マリンランドのフロッケ親子の最近の映像 ~ 映像量と国際的認知度の不一致例
南フランス・アンティーブ、マリンランドのフロッケ親子の調和のとれた親子関係
南フランス・コートダジュールを襲った洪水 ~ マリンランドのフロッケ親子とラスプーチンは無事
南フランス・コートダジュールの洪水被害後二週間、マリンランドのホッキョクグマたちの近況
南フランス・アンティーブ、マリンランドのホープの一歳の誕生祝いがスタッフだけで行われる
南フランス・アンティーブ、マリンランドのフロッケ親子に遅れてやってきたクリスマス
南フランス・アンティーブ、マリンランドが洪水被害から営業再開 ~ フロッケ親子の近況南フランス・アンティーブ、マリンランドのフロッケとホープの母娘の際立った特徴を探る
南フランス・アンティーブ、マリンランドでホープの満二歳の誕生会が開催される ~ 美しき母娘
南フランス・アンティーブ、マリンランドの「国際ホッキョクグマの日」~ "Savoir-vivre au Marineland"

(2011年7月アンティーブのマリンランド訪問記)  
アンティーブのマリンランドへ! ~ フロッケとラスプーチンとの初対面
理念無き商業娯楽施設でのフロッケとラスプーチンの存在
ピカソ美術館からアンティーブの旧市街を歩く
(2015年1月アンティーブのマリンランド訪問記)
元旦事始めはアンティーブのマリンランドへ ~ 回遊のラスプーチンとの再会
by polarbearmaniac | 2017-11-18 00:30 | Polarbearology

チェコ・ブルノ動物園のライブカメラの整備・調整が完了し映像配信が再開 ~ 視界不良のノリアの将来

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ノリア Photo(C)Zoo Brno

最近はこのブルノ動物園のライブカメラ映像をほとんど見ていませんでしたが、このほど同園はカメラのレンズの整備・調整などを行ったらしく再び映像の配信を開始したことを告げています。こちらを開いていただくと見ることができますが、確かに映像が以前と比較すると解像度を増しているように思います。2015年の11月24日にチェコのブルノ動物園でコーラお母さんから誕生した雌(メス)のノリア(Noria)は間もなく満二歳になりますが他園への移動の話が聞こえてきません。というよりも、今年は欧州における個体移動の話自体があまりきこえてこないわけです。昨年秋から今年の春にかけていくつもの個体移動が行われた欧州ですが、とりあえず一息入れているという感じでしょうか。

オランダのロッテルダム動物園のオリンカ、レネンのアウヴェハンス動物園のフギースとフリーダムといった大物たちはそれぞれパートナーがいなくなってしまったわけで次のパートナーが決まらない除隊では現在同居している子供たちとさらに同居を続けるという状態が継続するかもしれません。しかしこのブルノ動物園ではコーラのパートナーであるウムカは健在ですので通常で考えれば来年のシーズンには繁殖が試みられるはずですが、そのためにはノリアの他園への移動が不可欠であるものの現在のブルノ動物園が西欧のEAZAを向いているのか旧ソ連圏のEARAZAを向いているのかがよくわからない状況です。しかし私はこのノリアについてはやはりオランダのエメン動物園に移動して西欧のEAZAの繁殖計画に入っていってほしいと思っています。

(資料)
Zoo Brno (Přímé přenosy)
Novinky.cz (Nov.7 2017 - Týden ledních medvědů v Zoo Brno)

(過去関連投稿)
チェコ・ブルノ動物園でホッキョクグマの赤ちゃん誕生! ~ コーラお母さんが待望の出産
チェコ・ブルノ動物園で誕生の赤ちゃん、最初の関門を突破 ~ 屋外で出産していたコーラお母さん
チェコ・ブルノ動物園から遂に待望の産室内ライブ映像の24時間配信が開始!
チェコ・ブルノ動物園で誕生の赤ちゃんの産室内映像ハイライト ~ コーラお母さんの手堅い育児
チェコ・ブルノ動物園の赤ちゃん、元気に間もなく生後二カ月へ ~ ライブ映像のみに託した情報発信
チェコ・ブルノ動物園で誕生の赤ちゃんの近況 ~ コーラお母さんに少量の給餌が再開
チェコ・ブルノ動物園で誕生の赤ちゃんが生後80日を無事経過
チェコ・ブルノ動物園で誕生の赤ちゃんが突然短時間、戸外に姿を現す ~ 想定外の早さに驚く同園
チェコ・ブルノ動物園で誕生の赤ちゃん、明日3月18日より一般へのお披露目が同園より告知
チェコ・ブルノ動物園の赤ちゃん一般公開開始の様子がネットでライブ生中継
チェコ・ブルノ動物園のコーラ親子の一般への公開が開始となる ~ 深夜でも動き回る親子
チェコ・ブルノ動物園のコーラお母さんの育児スタイルに変化 ~ 経験よりも頭数が重要な要素か?
チェコ・ブルノ動物園のコーラ親子の映像を解釈する ~ 育児方法の転換が不十分なコーラお母さん
チェコ・ブルノ動物園の赤ちゃんの性別は雌(メス)と判明 ~ 名前の公募始まる
チェコ・ブルノ動物園のコーラお母さん、プールに転落した赤ちゃんを救出 ~ 落ち着いた対応
チェコ・ブルノ動物園の雌(メス)の赤ちゃんの名前が「ノリア(Noria)」に決まる
チェコ・ブルノ動物園、幾分どっしり構えるコーラお母さんと遊び好きで活動的な赤ちゃんのノリア
チェコ・ブルノ動物園、コーラお母さんの「水泳教室」 ~ 娘のノリアへの関与性を高める
チェコ・ブルノ動物園の赤ちゃんノリアが泳ぎ始める ~ 母親の役割を見事に発揮するコーラお母さん
チェコ・ブルノ動物園のノリアの水遊び ~ 雌(メス)のほうが雄(オス)よりも遊び好きが多いのは何故か?
チェコ・ブルノ動物園の飼育展示場に落下した帽子をノリアが引き裂いて「首飾り」にしてしまう
チェコ・ブルノ動物園のコーラ親子を的確に捉えた視点 ~ “Nature imitates Art.”
チェコ・ブルノ動物園のノリアが無事に生後半年が経過
チェコ・ブルノ動物園のノリアの近況 ~ コーラお母さんの余裕と熟練の育児
チェコ・ブルノ動物園のコーラお母さんと娘のノリアの充実した時間
チェコ・ブルノ動物園のコーラ親子の近況 ~ 「偉大なる母」の領域に入りつつあるコーラお母さん
チェコ・ブルノ動物園のノリアが母親コーラから会得した行動の規範
チェコ・ブルノ動物園、コーラとノリアの母娘を見つめる同園の一貫した視線
チェコ・ブルノ動物園のノリア、そして母親であるコーラとの間に流れる緊密で濃厚な時間
チェコ・ブルノ動物園のコーラ、その磨きのかかった母親としての存在感
チェコ・ブルノ動物園のコーラとノリアの母娘の近況
チェコ・ブルノ動物園の間もなく一歳になるノリアについて聞こえてこない将来の移動先の噂
チェコ・ブルノ動物園、母親として最絶頂期に差し掛かったコーラお母さんと娘ノリアの楽しい時間
チェコ・ブルノ動物園のノリアの満一歳が祝われる ~ ホッキョクグマ一家の合同お誕生会となる
チェコ・ブルノ動物園のコーラとノリアの母娘、その冬の日の姿 ~ 「偉大なる母」へと変貌したコーラ
チェコ・ブルノ動物園、コーラとノリアの冬の寒波の日
チェコ・ブルノ動物園の一歳のノリアに対して、まだ母親コーラの監視の目が光る
チェコ・ブルノ動物園の「国際ホッキョクグマの日」 ~ コーラとノリアの母娘の近況
チェコ・ブルノ動物園の一歳半のノリアの成長 ~ 優れた資質と磨かれた感性
チェコ・ブルノ動物園の一歳半を過ぎたノリアの近況 ~ 欧州ホッキョクグマ界の次世代の有望株の姿
チェコ・ブルノ動物園でコーラ親子に現金で多額の寄付を行い、名も告げず去った人物
チェコ・ブルノ動物園のコーラとノリアの母娘の近況 ~ 母親と娘を長く同居させる最近の欧州の傾向について
チェコ・ブルノ動物園のノリアが間もなく満二歳へ ~ 母親の年齢と子供の潜在能力との関係
by polarbearmaniac | 2017-11-17 00:30 | Polarbearology

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