街、雲、それからホッキョクグマ ~ Polarbearology & conjectaneum


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ウクライナ・ムィコラーイウ動物園のナヌクにクリスマスツリーのプレゼント ~ ナヌクの不本意な存在感

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ナヌク (Белый медведь Нанук/Eisbär Nanuk)
Image:Владимир Топчий

ウクライナのムィコラーイウ動物園では昨年12月に6歳になったジフィルカが一頭の赤ちゃんを出産していますが、このジフィルカのパートナーが同じ5歳であるチェコ・ブルノ動物園でコーラお母さんから誕生した雄(オス)のナヌクです。このナヌクはロシアのロストフ動物園で飼育されているコメタと双子の兄妹です。ジフィルカと赤ちゃんは当然産室内にいるわけで飼育展示場に出ているのはナヌク一頭なのですが、そのナヌクにクリスマスツリーのプレゼントがあったそうです。このクリスマスツリーは一般市民が家庭で飾ったものを動物園に寄付したものだそうです。その様子を映像で見てみましょう。珍しいものをもらって興味津々といった感じのナヌクです。以下をワンクリックして下さい。
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このナヌク、そして現在ロストフ動物園で飼育されているコメタが誕生した2012年あたりからブルノ動物園は旧ソ連圏のEAEAZAへの傾斜が深くなったためにナヌクとコメタの双子はウクライナとロシアの動物園に移動したわけですが(現在では再び欧州のEAZA側に戻っています)、これはブルノ動物園の失敗ではなかったかと私は思っています。案の定EARAZAはやや場当たり的な個体配置を行い、特にナヌクのパートナーであるジフィルカがモスクワ動物園からこのムィコラーイウ動物園に移動してきたのは長年にわたってムィコラーイウ動物園と友好関係にあるモスクワ動物園がムィコラーイウ動物園に対して昔からホッキョクグマを贈与するといった約束が存在しており、その約束の実現がモスクワ動物園の以前の園長であったロシア動物園界の重鎮であるスピーツィン氏(現在は会長)の力によってなされたという事情があったわけでした。これについては「ウクライナ、チェコ、ポーランド、スロヴァキアの四か国の動物園が『欧州スラヴ圏動物園共同体』を形成か?」という投稿を御参照下さい。このように「大物動物園関係者」の人間関係でホッキョクグマの個体配置を行うというのは好ましいことではないわけです。事実、ナヌクとジフィルカはいとこ同士の関係です。ナヌクの母親であるコーラはジフィルカの母親であるシモーナの妹だからです。つまりナヌクの祖父母とジフィルカの祖父母は共にレニングラード動物園のウスラーダと故メンシコフなのです。「大物動物園関係者」はとかくそういったことには無頓着だというわけです。今後ムィコラーイウ動物園で誕生する赤ちゃんの所有権は全てモスクワ動物園にあるわけですが欧州はこういった赤ちゃんたちを欧州域内に入れるといことはまずないのではないかと思います。
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ナヌク Image:Владимир Топчий

ナヌクの暮らすムィコラーイウ動物園もコメタの暮らすロストフ動物園も飼育環境という点では欧州の動物園には遥かに及ばないわけで彼らの姿を映像で見ていると一種の悲哀感のようなものを感じてしまいます。私はロストフ動物園でコメタには会っていますがロストフ・ナ・ドヌという街の夏の日差しの強さと暑さは大変なものです。ともかくナヌクは早々と繁殖に成功したわけで、それはそれで喜ぶべきことではありますが、しかし旧ソ連圏や欧州のホッキョクグマ界全体を見渡すとナヌクは不本意な役回りを演じているといってもさほど誇張にはならないでしょう。

(資料)
Inshe.tv (Jan.15 2018 - Нанук и елка. Как белый медведь в Николаеве старый Новый год праздновал)
Николаевские Известия (Jan.15 2018 - Николаевский медведь Нанук устроил веселые игры с елкой)

(過去関連投稿)
(ナヌク関連)
チェコ・ブルノ動物園のコメタがロシア・ロストフ動物園へ ~ ブルノ、モスクワ、ロストフの巧妙な三角関係
チェコ・ブルノ動物園のコメタとナヌクの将来への不安 ~ 忍び寄るロシアとウクライナの紛争の暗い影
チェコ・ブルノ動物園のナヌクが同園を出発、ウクライナのムィコラーイウ動物園に向かう ~ 物語の終幕
チェコ・ブルノ動物園のナヌクが無事にウクライナのムィコラーイウ動物園に到着
ホッキョクグマ・アイカ と レディン一家の物語 ~ 愛情の日々、そして悲劇的な終末へ
ウクライナ、チェコ、ポーランド、スロヴァキアの四か国の動物園が「欧州スラヴ圏動物園共同体」を形成か?
ウクライナのムィコラーイウ動物園に移動したナヌクのその後 ~ 複雑なスラヴ圏のホッキョクグマ事情
(*ジフィルカとナヌクの同居関連)
ウクライナ・ムィコラーイウ動物園のジフィルカとナヌクの初顔合わせは、やや不調に終わる
ウクライナ・ムィコラーイウ動物園のジフィルカとナヌクとの近況 ~ 旧ソ連地域のホッキョクグマ界
ウクライナ・ムィコラーイウ動物園のナヌクとジフィルカに誕生日とクリスマスのお祝いが行われる
ウクライナ・ムィコラーイウ動物園、ナヌクとジフィルカの「国際ホッキョクグマの日」
ウクライナ・ムィコラーイウ動物園のジフィルカとナヌクの背負わされた不幸 ~ "It should have been..."
ウクライナ・ムィコラーイウ動物園のナヌクとジフィルカへチェコのファンからおもちゃのプレゼント
ウクライナ・ムィコラーイウ動物園のジフィルカとナヌクの誕生会が開催 ~ 国境をまたいだファンの交流
ウクライナ・ムィコラーイウ動物園のナヌクとジフィルカの近況 ~ 何者かによる動物の毒殺で脅迫される同園
ウクライナ・ムィコラーイウ動物園のホッキョクグマ飼育展示場に監視カメラが設置 ~ 脅威に備える同園
ホッキョクグマ・アイカ と レディン家の物語 ~ 愛情の日々、そして悲劇的な終末へ
ウクライナ・ムィコラーイウ動物園でホッキョクグマの双子の赤ちゃん誕生! ~ 一頭が元気に成育中
ウクライナ・ムィコラーイウ動物園での赤ちゃん誕生の報道に登場した「悲劇のホッキョクグマ」アイカの姿
ウクライナ・ムィコラーイウ動物園で誕生の赤ちゃんが生後一か月に
by polarbearmaniac | 2018-01-17 01:30 | Polarbearology

ドイツ・ゲルゼンキルヘン動物園の赤ちゃんが生後六週間を無事に通過 ~ 赤ちゃんに体を密着させる母親

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Image(C)ZOOM Erlebniswelt Gelsenkirchen

ドイツのゲルゼンキルヘン動物園で昨年12月4日に13歳のララ (Lara) から誕生した赤ちゃんですが生後6週間が無事に経過しました。昨年2017年の繁殖シーズンに赤ちゃんが生まれたことを公表している動物園はたった5つの場所(ペルミ、ベルリン、ゲルゼンキルヘン、イジェフスク、ムィコラーイウ、キンクレイグ)ですが、すでに赤ちゃんが死亡してしまったペルミやベルリンを除き産室内での赤ちゃんの成長に関する情報を頻繁に公表しているという動物園はあまりないわけでやや寂しい年になっています。しかしそういった中でもゲルゼンキルヘンは簡素ながらも比較的定期的に赤ちゃんの情報を発表しています。また、ここにきて地元メディアはゲルゼンキルヘン動物園のクラヴィンケル獣医にインタビューして同園が公式に公表している以外の情報を聞き出すということを行っていますのでその映像を一部ですがご紹介しておきましょう。以下をワンクリックして下さい。
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クラヴィンケル獣医は、ホッキョクグマの赤ちゃんの死亡率は自然下であっても飼育下であっても違いが無いと語り、2016年に今回のララは赤ちゃんを出産したもののほんの数日後に死亡してしまったと語ります。今回のララの出産も三つ子であったものの二頭はすでに死亡し、生き残っているのが今回の赤ちゃんであると語ります。クラヴィンケル獣医は慎重に語るもののこの赤ちゃんの今後の無事な成育に関しては楽観的な印象を持っているそうです。朝に出勤するとまず産室内のモニター映像をチェックするそうで、一日の仕事の半分はこの産室内映像のチェック作業にあてられるようです。この親子の様子を細かくチェックして書類に記録しているようです。母親のララは赤ちゃんを絶えず自分の体に密着させるようにしており、赤ちゃんが離れようとするとララは自分の前脚で赤ちゃんを手繰り寄せるそうです。その光景は非常に心温まる ("herzerwärmend") とも語っています。赤ちゃんの屋外への登場は4月になるだろうとも述べています。このクラヴィンケル獣医はベルリン動物公園のジックス主事とはかなり違う考え方をする人のようですね。やはり女性だからなのかもしれません。

(資料)
Westdeutsche Allgemeine Zeitung (Jan.14 2018 - Der kleine Eisbär aus Gelsenkirchen wird sechs Wochen alt)

(過去関連投稿)
ドイツ・ゲルゼンキルヘン動物園でホッキョクグマの三つ子の赤ちゃん誕生! ~ 一頭が元気に成育中
ドイツ・ゲルゼンキルヘン動物園で誕生の赤ちゃん、無事に生後二週間が経過
ドイツ・ゲルゼンキルヘン動物園で誕生の赤ちゃん、順調に生後一ヶ月へ ~ 両目が開く
ドイツ・ゲルゼンキルヘン動物園で誕生の赤ちゃん、生後五週間が無事に経過
by polarbearmaniac | 2018-01-17 00:15 | Polarbearology

フランス・パルミール動物園のヴィエナ逝く ~ 「ロストック系」の偉大なる母の異郷での死

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ヴィエナ (Eisbärin Vienna/Белая медведица Вена) 
Photo(C)F.Perroux/Zoo de la Palmyre

ドイツのロストック動物園が明らかにしたところによりますと同園で約26年間にわたって飼育され、そして2016年11月にフランスの大西洋岸ボルドー近郊のパルミール動物園 (Zoo de la Palmyre) に移動した29歳のヴィエナ (Vienna) が先週の土曜日1月13日にパルミール動物園で亡くなったとのことです。

このヴィエナはロストック動物園でチャーチルとペアを組み5回の出産で6頭の子供たちを育て上げました。特に彼女が1998年に産んだ雄(オス)のヴィクトル(現 ヨークシャー野生動物公園)はさらに13頭もの子供たちの父親になったわけで(一頭は死亡)、これが私の言うところの「ロストック系」という欧州最大の血統グループを形成したわけです。彼女は16歳の時の2004年12月にヴァレスカ(現 ブレーマーハーフェン臨海動物園)とヴィーナス(ラヌア動物園)という雌の双子を産んで以来は出産していなかったのですが、それは彼女がパートナーであったチャーチルに襲われて大ケガをしてしまったという事件があったためでした。チャーチルとヴィエナという偉大なペアはこういった不幸な事件によってペアとしての幕を閉じたわけです。ロストック動物園におけるヴィエナの姿をご紹介しておきます。顔に傷がありますが、この傷はチャーチルに襲われたためにできたものです。





このヴィエナの母親としての育児姿を是非見ておきたかったと思います。非常に残念です。札幌のララは6回の出産で8頭の子供たちを育て上げたわけで(現在進行形)、出産回数も頭数もララはこのヴィエナを上回っているのですが、しかしこのヴィエナにはすでに19頭もの孫がいるのです。先日スコットランドのハイランド野生公園で誕生したばかりの赤ちゃんを入れれば孫が20頭も存在していることになります。これはあのペルミ動物園のアンデルマの孫の数と同じという凄さなのです。一方で札幌のララにはまだ孫がいません。これが日本と欧州の差なのです。(もっとも、ララの子供たちの中にはまだ若すぎて繁殖可能年齢に至らない個体が何頭かいることも事実ですが。)
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ヴィエナ Photo(C)Zoo Rostock

偉大なホッキョクグマであったヴィエナの死に心より謹んで哀悼の意を表します。

(*追記)パルミール動物園の情報によりますとヴィエナは先週の木曜日の夜から食事を受け付けなくなり翌日の金曜日には動かなくなってしまったそうです。土曜日になって獣医さんはヴィエナに麻酔をかけて詳しい検査を行ったそうで、診断では消化器系の疾患ではないかということだったそうです。ヴィエナはその後に麻酔からはちゃんと覚醒したものの、数時間後に亡くなってしまったということだそうです。死後の検死では消化器官に穿孔があったことが死因であると判明したそうです。その他にも肺や腹部に障害が見つかり、そういったものに加齢が加わったことが彼女の死をもたらせたとも述べています。また、ヴィエナは5月に予定されているロストック動物園の新飼育展示場のオープン後に秋にロストック動物園に帰還する予定だったことも明らかにされています。

(資料)
svs.de (Jan.15 2018 - Zoo trauert um Eisbärendame Vienna)
(*追記資料)
Zoo de La Palmyre (Jan.15 2018 - Décès de l'ours polaire Vienna)
Rostock=Heute (Jan.15 2018 - Eisbärin Vienna im französischen Zoo verstorben)
Ostsee-Zeitung (Jan.15 2018 - Rostocker Eisbärin gestorben)
Parkerlebnis.de Freizeitpark-Magazin (Jan.15 2018 - Vor Rückkehr in den Zoo Rostock: Eisbärin „Vienna“ in Frankreich gestorben)

(過去関連投稿)
年齢差18歳に挑戦した衝撃のEAZAの繁殖計画 ~ ドイツの壮年個体に新しいパートナー決定
ドイツ・ロストック動物園のヴィエナに出産の期待 ~ 年齢差を克服した相性の良さ
ホッキョクグマの母娘の再会で何か起きるのか? ~ セシ、ヴィルマ、ピリカに冷水を浴びせた母親たち
ドイツ ・ ロストック動物園のチャーチル逝く ~ 一時代を築いた偉大なるホッキョクグマの死
ドイツ・ロストック動物園でホッキョクグマたちの「お別れ会」が行われる ~ 判明した移動先
ドイツ・ロストック動物園のヴィエナがフランス・パルミール動物園に無事到着
フランス・大西洋岸、パルミール動物園に移動したロストック動物園のヴィエナが飼育展示場に登場
by polarbearmaniac | 2018-01-16 00:15 | Polarbearology

ロシア・ペルミ動物園のホッキョクグマたちへの飼料量からロシアの動物園での繁殖成功の秘密を考える

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ミルカ(ユムカ) (Белая медведица Милка/Юмка в Пермском зоопарке)  (2017年7月20日撮影 於 ペルミ動物園)

ロシア・ウラル地方のペルミ動物園では昨年11月に4歳のミルカ(ユムカ)が出産したものの残念ながら赤ちゃんの成育には至らなかったわけですが、ミルカ(ユムカ)とセリクという共にまだ4歳のペアが春に繁殖行為を行い、そしてミルカ(ユムカ)が出産に至ったという事実には私はやはりロシアの動物園がホッキョクグマの繁殖に対する強さといったものを感じずにはいられません。過去にはウスラーダもシモーナもムルマもマレイシュカもゲルダも非常に若くして繁殖に成功しているわけで、そこになにかの秘訣といったものを探って見たくなるのです。すぐに考えられる条件は「気候」でしょう。しかし私は今回はそれよりもっと違う条件、つまり彼らの食生活にこの繁殖成功の秘訣を求めてみたいと思います。
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アンデルマとミルカ(ユムカ)(Белая медведица Амдерма и Милка/Юмка) (2017年7月15日撮影 於 ペルミ動物園)

ペルミ動物園は昨年末に同園で飼育しているホッキョクグマたちの一年間の飼料(つまり給餌量)を公開しました。それは同園で飼育されているアンデルマ、ミルカ(ユムカ)、セリクの三頭の一年間の飼料量が述べられています。同園が公表した数字を三で割って一頭あたりの年間飼料量を計算しますと以下のようになります(少し順番を変えてあります)。

ペルミ動物園
・豚肉 (свинина)     1,128kgs
・鶏肉 (кура)       131kgs
・ウサギ肉 (кролик)     34kgs
・活魚のコイ (живой карп)  468kgs
・鮭 (скумбрия)     294kgs
・ホッケ (терпуг)      170kgs
・ニシン (сельдь)      157kgs
 合計          2,382kgs 

(*ただし、ニンジン、リンゴ、スイカなどの野菜や果物は含まない)

さて、上の数字を以前に「動物園でホッキョクグマ1頭を飼育するのにいくらかかるのか?」という投稿でご紹介したことのある仙台・八木山動物公園の2008年度(平成20年度)の数字と比較してみましょう。この仙台の数字から年間の飼料費を計算しますと上野動物園の数字とほぼ同じ数字になりますので仙台の数字は日本における典型的な数字と考えて間違いはないでしょう。その投稿の仙台の数字を上のペルミ動物園の数字を比較できるように一頭あたりの年間飼料量に計算し直してみます。
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ラダゴル(カイ)とポーラ (Медведь Ладогор и медведица Паула Зоопарка Ягияма в городе Сендай)
(2017年5月26日撮影 於 仙台・八木山動物公園)

八木山動物公園
・馬肉      1,460kgs
・煮サツマイモ    548kgs
・リンゴ       274kgs
・パン       219kgs
・ニンジン     110kgs
合計       2,611kgs


一目で気が付くのですが仙台では魚が通常の飼料としてホッキョクグマには与えられていないということです。しかし多分、特別給餌などで与えられる日もあるとは思いますが毎日定期的には与えられていないらしいということです。肉に関してはペルミも仙台も同じ程度の量ですし合計の数字も比較的近いもののペルミのほうが少ないのは、ペルミの数字には野菜や果物が入っていないからでしょう。ペルミの数字では年間に魚類だけで1,089kgsにもなります。これは大変な量です。一方で仙台では与えられているもののペルミでは見当たらないのはサツマイモやパンです。こういった事実をどう考えればよいでしょうか....? 要するにホッキョクグマたちが喜んで食べてくれれば、そして健康で毎日を過ごしてくれれば、という話であって彼らが何を食べようとそれは大した問題ではないと考えておいてもよいかもしれません。ラダゴル(カイ)、ポーラ、ナナの三頭はサツマイモが大好きだという程度の理解でよいかもしれません。 

さて、そこで次にモスクワ動物園の数字を挙げておきましょう。モスクワ動物園は言うまでもなくホッキョクグマの繁殖にかけては世界最高の実績を誇る動物園です。この数字は同園で行われたEARAZAの総会で発表された数字であり同園の2006年の年次報告に挙げられている数字です。
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シモーナ (Белая медведица Симона в Московском зоопарке)
(2014年9月20日撮影 於 モスクワ動物園)

モスクワ動物園
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(出典)ХИЩНЫЕ И МОРСКИЕ МЛЕКОПИТАЮЩИЕ В ИСКУССТВЕННОЙ СРЕДЕ ОБИТАНИЯ (2006)

上の資料の数字は一頭の一日あたりの飼料量であり、さらに冬季(зима)と夏季(лето)にわけて記載されていますので便宜上その中間値をとって一頭あたりの年間飼料量を算出してみます。上に挙げたペルミと仙台の数字と比較するために肉、魚、パンだけを抽出して算出してみます。そうすると以下のようになります。

・肉 (мясо)   1,186kgs
・魚 (рыба)    1,688kgs
・麦パン Хлеб ржаной) 1,095kgs


さて、肉だけを比較しますとペルミ(1,293kgs)、仙台 (1,460kgs)、モスクワ (1,186kgs) となります。仙台が多いのは肉が馬肉だからかもしれません。モスクワの資料では肉の種類は特定されていません。次に魚ですが、ペルミ (1,089kgs)、モスクワ (1,688kgs) と両園ともに非常に多量ですが仙台では魚は通常の毎日の飼料としては与えられていないということになります。これは驚くべき違いといってよいでしょう。下の写真をワンクリックしていただきモスクワ動物園での給餌の様子をご覧ください。飼育主任のエゴロフ氏はホッキョクグマに何をどれだけ与えるかを説明し、そしてシモーナ親子に与えています。まさに上のモスクワ動物園の資料の数字が事実であることがわかります。
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次の写真をワンクリックしていただきますとペルミ動物園での夏期恒例の毎週火曜日の活魚のプレゼントの様子を見ることができます。大変な量の魚が三頭のホッキョクグマたちに与えられていることがわかるでしょう。
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ごく簡単に考えれば、魚を多量に飼料として与えているペルミやモスクワの動物園と比較して日本の動物園としては典型的な仙台の動物園が魚を飼料として考えていないということに大きな差異があるわけです。ロシアの動物園と日本の動物園とのホッキョクグマの繁殖実績のあまりに大きな差はこれが理由ではないでしょうか。日本の動物園のホッキョクグマたちとロシアの動物園のホッキョクグマたちとの繁殖能力の差は歴然としているように思いますしロシアの動物園の雌(メス)のホッキョクグマの体型は魚を多く与えられているからだといってほぼ間違いないように思われます。札幌の円山動物園などはイベントも含め他の動物園よりもかなり魚をホッキョクグマたちに与えているように思いますし天王寺動物園もイベントでは大きな魚をシルカに与えています。しかし一頭当たりの魚の年間量についてはわかりません。少なくとも飼育環境などよりも何を食べているかのほうが繁殖の成否にははるかに関係があると思われます。

日本の動物園でもホッキョクグマたちにもっと魚を与えてみてはどうでしょうか?  ただし日本の気候では魚は傷みやすいですし飼育展示場には独特の臭気が漂いやすくて難しいのかもしれません。ただしどう考えても繁殖にはプラスになるのではないでしょうか。ちなみにペルミ動物園ではホッキョクグマたちの飼料費のほとんどはロスネフチ社が負担してくれるそうです。飼育環境は厳しいですがロシアの動物園のホッキョクグマたちは魚を多く食べて逞しくしたたかに毎日を暮らしているというわけです。
    
(資料)
Пермский зоопарк (Dec.28 2017 - Сколько едят белые медведи)
ХИЩНЫЕ И МОРСКИЕ МЛЕКОПИТАЮЩИЕ В ИСКУССТВЕННОЙ СРЕДЕ ОБИТАНИЯ (2006)
Polar Bear Husbandry at the Moscow Zoo (by I.V.Yegorov and Y.V.Davydov)

(過去関連投稿)
ロシア・ペルミ動物園でホッキョクグマの赤ちゃん誕生! ~ 残念ながら食害で死亡するも来年への期待
動物園でホッキョクグマ1頭を飼育するのにいくらかかるのか?
モスクワ動物園の一歳半の三つ子ちゃんの近況 ~ 同園でのホッキョクグマ一頭あたりの飼料費は?
by polarbearmaniac | 2018-01-15 02:00 | Polarbearology

チェコ・ブルノ動物園のコーラとウムカの同居が開始 ~ 今年の繫殖シーズンに参戦する大物ペアの登場

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コーラ (Cora - 左) とウムカ (Umca - 右)
Image:Máme rádi Zoo Brno

昨年2017年の繫殖シーズンはその結果が全て判明したわけではなく私の感じではまだ1~2園で誕生の事実を発表していない動物園があるような気がしてしょうがありません。この2017年のシーズンを振り返るとホッキョクグマの繫殖に関してはここ10年間で最も「不作」な年であったと思います。理由は簡単で、これまで実績をあげてきた大物の雌(メス)たちが繁殖に挑戦しなかった年だったからです。これは欧州、北米、ロシア、日本に共通したことでした。

さて、そういったなかで今年2018年の繫殖シーズンはすでにスタートしたばかりなのですが昨年2017年のシーズンに挑戦しなかった実績のある大物の雌(メス)たちのうちチェコ・ブルノ動物園のコーラがいよいよ今年のシーズンに参戦することになりました。コーラが2015年11月24日に産んだ雌(メス)のノリア (Noria) は半年以内にドイツのロストック動物園に移動することとなり、すでにコーラとは別居の状態となっています。そしてノリアと交代でコーラとの同居を開始したのは彼女の長年のパートナーである雄(オス)のウムカです。この二頭は共に現在19歳となったばかりです。
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ウムカ (Umca) Image:Máme rádi Zoo Brno

ウムカについては過去関連投稿を是非ご参照頂きたいのですが、彼はカザフスタンのアルマトイ動物園の生まれで人工哺育によって育てられたという経歴の持主です。しかしとかく人工哺育といったことから連想させるひ弱さなどを全く感じさせない堂々たるホッキョクグマであると言えましょう。
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コーラ (Cora - 左) とウムカ (Umca - 右)
Image:Máme rádi Zoo Brno

さて、昨年の12月末からこのコーラとウムカという実績のあるペアが同居を開始しています。まず12月末のその同居開始の映像を御紹介しておきましょう。以下をワンクリックしてください。音声はonにして下さい。
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上の映像ですとやはりウムカは攻勢をとっておりコーラは間合いを計りながらやや引き気味と言った感じです。次は上の映像から約2週間以上経過した最新の映像です。ワンクリックして下さい。冒頭のシーンは素晴らしいと思います。ウムカが飼育展示場の下から急な傾斜を登りつめていくシーンは本当に力強く感じます。
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このペアの関係にはベタベタとはしないある種の緊張関係も存在していますし、上の二つの映像を見るだけでも今年2018年の繁殖シーズンにおける成功はかなり確率が高いように思います。やはり実績のある大物の母親たちが参戦してきませんと赤ちゃん誕生のニュースは少なくなってしまうわけで非常に寂しくなってしまいます。

さてここでブルノ動物園のホッキョクグマたちのあもちゃ遊びの映像を見てみましょう。タイトルは "Cora a Noria v brněnské zoo si užívají nové "hračky" (ブルノ動物園のコーラとノリアのおもちゃ遊び) となっているのですが冒頭のシーンは私にはコーラとウムカであるように見えます。そしてコーラはブイで遊んでいてウムカがそれを見ているというシーンだと思います。ノリアの姿は映像開始後約30秒あたりから見ることができます。やはり別飼育されている区画ですね。



(資料)
Máme rádi Zoo Brno (Dec. 29 2017 - Cora a Umca jsou opět spolu) (Jan.13 2018 - I u ledních medvědů platí, že stará láska nerezaví.)
Zoo Brno (Jan.3 2018 - K nám chodí Ježíšek i v lednu!)
Brno City (tisková zpráva) (Jan.5 2018 - Medvědi v brněnské zoo dovádí u bazénu. Diváky i sebe baví s míčem a kruhem)

(過去関連投稿)
来シーズンの繁殖に向けて動き出したチェコ・ブルノ動物園 ~ コーラとウムカの同居開始
チェコ・ブルノ動物園のウムカ、「偉大なホッキョクグマ」への道を歩む ~ 人工哺育された雄の大器
チェコ・ブルノ動物園のウムカ、人工哺育の過去を全く感じさせない「頼りになる男」の姿
チェコ・ブルノ動物園のノリアがドイツ・ロストック動物園へ ~ 再び西側のEAZAを向いたブルノ動物園
by polarbearmaniac | 2018-01-14 00:30 | Polarbearology

アラスカで行われる赤外線を用いたホッキョクグマの巣穴の位置調査 ~ 資源開発の悪影響への対策

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航空機から赤外線映像で捉えられた巣穴から出るホッキョクグマの姿
Image:KTVA

世界の国でホッキョクグマ保護政策が最も厳格なのはノルウェーですが、それに続く国と言えばやはりアメリカ(合衆国)でしょう。アメリカといっても野生のホッキョクグマの生息地があるのはアラスカ州の北岸であり、そしてこのアラスカ州は同時に石油などの資源の埋蔵が多く資源開発の動きも活発であるものの、一方で行政 (内務省の魚類野生動物保護局 - U.S. Fish and Wildlife Service - FWS) や環境保護団体が推進しようとしてきたその地域に暮らすホッキョクグマたちの保護のとの間で長く緊張関係が存在し続けてきたわけでした。アラスカにおけるホッキョクグマ保護も問題については過去関連投稿を御参照下さい。

気候変動の影響でホッキョクグマの雌(メス)たちは出産のために入り込む巣穴を次第に陸の側に掘るという傾向が見られるそうで、そうなるとまさに資源開発の作業現場に近い場所に巣穴が作られることとなるわけです。アメリカの海洋哺乳類保護法 (Marine Mammal Protection Act) では人間による全ての(工業、商業、その他の企業)活動をホッキョクグマの巣穴のある場所の1マイル以内の場所で行うことを禁じています。さて、アラスカのメディアはアラスカ州で資源開発を行う企業のために、事前にホッキョクグマの巣穴がどこに存在しているかの調査を請け負う企業で働く科学者であるジャスチン・ブランク氏の仕事について報じています。ブランク氏の行っている方法は、毎年11月に航空機に赤外線カメラを装着してこの問題の地域の上空を飛び、そしてほんの少しの温度の違いが存在しているスポットを見つけ出すというやり方だそうです。仮にそういったスポットがあれば複数回その場所の上空を飛んでデータの確実性をチェックするという根気のある方法を用いているそうです。これによってホッキョクグマの巣穴のある場所を特定するということだそうです。それを報じるTVニュース映像をご覧下さい。以下をワンクリックすると映像の開始画面となります。
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魚類野生動物保護局 (FWS) はこの地域において活動している資源開発企業が法令を順守しているかを監視しており、そしてこの地域に暮らすホッキョクグマたちの生息状態を絶えず把握するようにはしているものの、巣穴についてはその具体的位置については見過ごしてしまうケースもあるそうで、ブランク氏の仕事はそれを補完する意味があるということになるわけです。仮にFWSがホッキョクグマの巣穴に関する情報を見逃してしまった場合に資源開発企業が採掘などの活動を開始したあとで付近に巣穴の存在が判明すれば、その企業は法令によってその場所における全ての活動の停止してサイトを閉鎖する義務が生じ、そうなると企業側の被る損失は多額のものとなるというリスクがあるわけです。ブランク氏の調査は金のかかるものですが、そういった資源開発企業としては事前にブランク氏が働いている調査会社にホッキョクグマの巣穴の位置調査を依頼しておくほうがトータルな観点で考えれば有利であるということのようです。資源開発企業にとっては事前調査会社に払う金は一種の「保険」のようなものだということになります。アメリカらしいシステムだと思います。ホッキョクグマ保護を推進するために、そのシステムの内側に企業化したシステムを取り込んでいくというのはアメリカらしいやり方だと思います。こういったやり方はカナダやロシアでは生まれにくいシステムでしょう。

(資料)
KTVA (Jan.11 2018 - See how scientists use infrared video to find polar bear dens)

(過去関連投稿)
アラスカにホッキョクグマ生息重要指定地区を設定へ
アラスカの油田でホッキョクグマの赤ちゃんが保護!
自然界でのホッキョクグマの巣穴産室 (maternity den) 内の親子を撮影した貴重な映像
アメリカ・アラスカの連邦地方裁判所がホッキョクグマ保護の「重要指定地区」の設定を無効と判断
オバマ米大統領がアラスカ北部に原生地域 (“Wilderness”) 指定の意向を表明 ~ ホッキョクグマ保護へ
アメリカの控訴裁判所がホッキョクグマ保護の「重要指定地区」への開発規制を無効とした下級審の決定を覆す
米トランプ次期政権とホッキョクグマ ~ 保護地域開発規制撤廃を求め連邦最高裁への裁量上訴の申立てへ
アメリカ連邦最高裁がホッキョクグマ保護の「重要指定地区」の無効を求めた州政府と業界の裁量上訴を棄却
by polarbearmaniac | 2018-01-13 00:30 | Polarbearology

ロシア・イジェフスク動物園で誕生の赤ちゃんが生後一ヶ月を無事に通過し両目も開く

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Image(C)Ижевский зоопарк

ロシア・ウドムルト共和国のイジェフスク動物園(現在では公式にはウドムルト動物園 - Зоопарк Удмуртии)で12月初頭に13歳になったばかりのドゥムカお母さんから誕生した一頭の赤ちゃんは生後一ヶ月を無事に通過し、すでに両目も開いているそうです。同園は産室内の親子の映像を公開しましたのでご紹介しておきます。下をワンクリックして下さい。音声はonにして下さい。
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この赤ちゃんの性別はもちろん現時点では不明だそうですがスタッフは愛情を込めて父称を付けて "スネジンカ・アイオノヴナ (Снеженика Айоновна)" と呼んでいるそうです。ドゥムカお母さんは非常に献身的に赤ちゃんの面倒を見ているとのことです。この赤ちゃんは非常に貴重です。なにしろ野生個体同士の間に誕生した「新血統」だからです。スタッフが父称を付けて "スネジンカ・アイオノヴナ" という明らかに雌(メス)の仮称で呼ぶからには、この赤ちゃんの性別は雌(メス)であるといった何らかの推測、あるいは雌(メス)であってほしいという願望、そのいずれかがあるのかもしれません。

(資料)
Зоопарк Удмуртии (Jan.11 2018 - Спешим поделиться с вами самыми свежими новостями) (Белый медвежонок в Зоопарке Удмуртии. Январь 2018г)

(過去関連投稿)
ロシア・イジェフスク動物園でホッキョクグマの赤ちゃん誕生! ~ 遂に「新血統」の誕生!
by polarbearmaniac | 2018-01-12 07:30 | Polarbearology

ロシア・ノヴォシビルスク動物園の動物たちの暮らしを記録し続ける常連の来園者に大きな賞賛の声

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ノヴォシビルスク動物園メインゲート (2014年9月13日撮影)

二日ほど前からロシアのネット上で大きな話題になっているのがノヴォシビルスク動物園の常連の来園者の方 (お名前はここでは述べないでおきます)が撮影 (снима́ть) した素晴らしい映像の数々と、この方のノヴォシビルスク動物園との関わり合いについての記事です。私はこの件について最初に登場した記事をチラリと目にした時、正直言って瞬間的には記事の真意がよくわかりませんでした。何故なら、ロシア語の "снима́ть" という動詞の意味を「取り除く」という意味だと理解し記事の趣旨は「せっかくアップロードした映像なのだが見てくれる人が少ないので削除した」という意味だと誤解してしまったというわけでした。実はこれは「撮影する」という意味であることがわかり、ようやく意味が理解できたということです。つまり記事はこの方が動物たちの姿を撮影し続けることに対して記事の書き手がそれを賞賛しているというのが記事の趣旨の正しい理解であるということです。
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ノヴォシビルスク動物園内の案内板 (2014年9月11日撮影)

私はこの方の撮影したノヴォシビルスク動物園のホッキョクグマたちの素晴らしい映像を今までいくつも見てきましたのでお名前はよく知っていました。ノヴォシビルスク動物園のホッキョクグマファンの方々のお一人であり、私もその方の映像を今まで何度もこのブログでご紹介したことがありました。日本からノヴォシビルスク動物園を訪問された方々は実際にこの方に会っていらっしゃるだろうと思います。ここで二つほどその方の撮影した映像をご紹介しておきます。最初は昨年3月21日のカイ(クラーシン)とゲルダの姿、続いて昨年8月27日のゲルダの姿です。





次は1月8日のゲルダの姿です。撮影の日付がタイトル部分に記載されているため非常に資料的価値が高いと思います。



記事の内容によりますと、この方がノヴォシビルスク動物園の常連訪問者になったきっかけは、あのシルカが母親であるゲルダから引き離されてロシア国外の動物園に移動することになった際に、それに反対するシルカファンの方々のグループによって立ち上げられていたSNSサイトに参加するようになったからだそうです。すでに仕事からは引退していたこの方はそれまで動物園には興味がなかったものの、地元ノヴォシビルスクのホッキョクグマファンの方々と交流を深め、そしてノヴォシビルスク動物園の動物たちの姿を映像に記録するようになったそうです。ノヴォシビルスク動物園はロシアの動物園としては質と量の二面において非常に評価が高い動物園であり面積も広大です。しかし意外なことに動物園の公式映像といったものはそう多くはなく、それを埋めているのが常連の来園者の方々の撮影した動物たちの映像なのです。
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ノヴォシビルスク動物園の園内(2014年9月13日撮影)

記事によりますとこの方は大阪のシルカのことを今でも非常に気にかけており、特にノヴォシビルスクと大阪の気候の大きな違いを心配していらっしゃるそうです。こうやってノヴォシビルスク動物園の常連の来園者になったことによって日本からノヴォシビルスク動物園を訪問したファンの方々とも友達になれたことを喜んでいらっしゃいます。日本からの訪問者がノヴォシビルスク動物園のホッキョクグマたちにおもちゃなどのプレゼントを持ってきてくれることも大変に嬉しく思っているそうです。この方はシルカには人工降雪機が必要であると考えており多分それを用意してもらえるのではないかといった意味のことも述べています。それから、この方はロストフ・ナ・ドヌの御出身だそうで、そういえば思い出しました。この方はロストフ動物園のコメタの映像をアップしていらっしゃいましたが、なんと私が昨年夏にロストフ動物園を訪問した最初の日の前日の映像だったということです。私が一日早くロストフ動物園に行っていれば多分この方にお会いできたでしょう。以下はこの方の撮られたロストフ動物園のコメタの映像です。





ノヴォシビルスクにはこの方だけではなく他にもファンの方々が何人もいらっしゃって、それぞれの方々が動物たちの素晴らしい映像を撮影して公開しています。今回記事になった方も含め、そういったノヴォシビルスク在住のファンの方々の名前を具体的に挙げることは差し控えておきますが、私はそういった何人もの方々の映像をいつも非常に楽しんで見ています。ノヴォシビルスク動物園に生まれたシルカが来日したことによって我々日本のファン(特にホッキョクグマファン)にとっては海外の動物園としてはノヴォシビルスク動物園が最も身近に感じられる動物園となってきているということです。そしてそれと同時に、ノヴォシビルスクのファンの方々にとっては関西を中心とした日本のファンの方々が撮影してネット上で公開するシルカの映像だけがシルカの近況を知る唯一の手段であるということなのですから、関西の方々の引き続きの努力を期待したいと思います。

話は変わりますが、実は昨年9月からノヴォシビルスク(OVB)/ペルミ(PEE) の直行便が週二便、S7航空によって運航が開始されました。発着時刻も昼間の利用しやすい時間帯です。いちいちモスクワを経由せずにこの二都市間を移動できるようになったというわけです。
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今年6月からは成田/ノヴォシビルスクの直行便がやはりS7航空によって開設される予定です。そうなるとノヴォシビルスク、ペルミという二都市だけに限定した訪問をすることが非常に簡単になるということです。アンデルマ、ゲルダ、カイ(クラーシン)に会う旅が簡単にできるようになるのは嬉しい話です。関西のゴーゴファン、シルカファンの方々におかれましては、彼らの母親に会う旅を是非とお勧めいたしたいと思います。ゴーゴやシルカの母親に会うと会わないとでは彼らに対する理解の深さに違いが出てくるのです。これは決して嘘ではありません。ちなみに、この二都市は治安が良好です。

(資料)
Meduza (Jan.10 2018 - Новосибирская пенсионерка снимает трогательные видео в местном зоопарке, но их почти никто не смотрит. А зря!)
НГС.НОВОСТИ (Jan.10 2018 - В мире зверушек: пенсионерка снимает милые видео из зоопарка)
National Geographic Russia (Jan.10 2018 - Лучшие видео из Новосибирского зоопарка снимает пенсионерка)
Сиб.фм (Jan.11 2018 - Новосибирская пенсионерка заработала хайп на видео из зоопарка)
Комсомольская правда в Новосибирске (Jan.10 2018 - Пенсионерки-блогеры снимают трогательные ролики в Новосибирском зоопарке и покупают подарки белым медведям)

(過去関連投稿)
ロシア、ノヴォシビルスク動物園のシルカは3月に来日の模様 ~ 地元のファンのシルカへの熱い想い
ロシア・ノヴォシビルスク動物園のシルカの移動日程を知らされぬ現地ファン ~ 送り出す側の方々の心境
ロシアのコムソモリスカヤ・プラウダ紙がノヴォシビルスク動物園のシルカの移動日程、移動先を報じる
ロシア・ノヴォシビルスク動物園のシルカがノヴォシビルスクを出発し空路モスクワへ ~ 日本への旅立ち
ロシア・ノヴォシビルスク動物園のシルカの出発に感じた後味の悪さ ~ 大阪市発表を知らなかったロシア側
ロシア・ノヴォシビルスク動物園で二歳となったロスチク ~ 欧州行きの可能性は消えた模様
ロシア・ノヴォシビルスク動物園での2014年のゲルダとシルカの親子の思い出のページ
by polarbearmaniac | 2018-01-12 00:30 | Polarbearology

ロシア・サンクトペテルブルク、レニングラード動物園がハールチャーナのパートナー探しに早々と着手へ

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ハールチャーナ (Белый медвежонок Хаарчаана)
Photo(C)Михаил Солдатенков/Ленинградский зоопарк

ロシア北東部のヤクーツク動物園で2016年の11月30日に誕生した雌(メス)のハールチャーナ (Хаарчаана) は昨年の12月初頭に彼女の祖母であるウスラーダの暮らすサンクトペテルブルクのレニングラード動物園に移動したわけですが、これはウスラーダの息子でありハールチャーナの父親であるロモノーソフがレニングラード動物園からヤクーツク動物園にBLで移動する際のレニングラード動物園とヤクーツク動物園との間の合意書に基づくものだったわけです。レニングラード動物園に移動してきたハールチャーナに対する市民の関心は非常に高いようで、それは何といっても長年にわたってサンクトペテルブルクに君臨している女帝ウスラーダの後継者としてのハールチャーナに興味があるからでしょう。ここで地元メディアの撮影したごく最近のハールチャーナへの給餌の様子をご紹介しておきましょう。表情の変化がよくわかる素晴らしい映像だと思います。下をワンクリックして下さい。
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さて、サンクトペテルブルクの地元ネットワークが報じるところによりますとレニングラード動物園は早々とこのハールチャーナパートナー探しへの意欲を見せているとのことです。レニングラード動物園はこのハールチャーナをウスラーダの後継にすることによって「レニングラード動物園のホッキョクグマ王朝 ("династия белых медведей Ленинградского зоопарка")」を存続させていくということを明らかにしていると同時に、ウスラーダとは別居して暮らすハールチャーナが退屈しないように「遊び友達」を導入することによって将来のハールチャーナの繁殖上のパートナーとしてペアを形成する意思を示しているわけです。そういったことから、おそらくハールチャーナのパートナー探しは早ければ早い方がよいということになるのでしょう。それから、ロシアの動物園で非常に若くして(5~7歳)繁殖に成功するペアというのは1~2歳から同居しているというケースばかりなのです。仙台の八木山動物公園はラダゴル(カイ)とポーラとの同居開始にかなり慎重な姿勢で臨み、また上野動物園のデアがイコロと同居を開始するのもかなり時間を置いてのことでした。上野はイコロを北海道から上野に導入する意図はデア来日前後の時点ですでに十分にあったものの急がなかったのです。こういった日本のやり方とロシアのやり方は全く異なるわけです。私は日本の同居開始の年齢を遅くするやり方は別に間違っていないとは思います。それは大自然下において繁殖可能年齢となった二頭が突然遭遇して繁殖行動に移行するといった野生のホッキョクグマの繁殖を念頭に置いて飼育下でも可能な限りそれに近いやり方で繁殖に結び付けたいという生態学的な観点を踏まえたやり方は間違ってはいないと思いますし、仙台も上野もしっかりとした考え方で繁殖に取り組んでいます。特に仙台は「幼馴染」という関係を極力回避しようとしていたわけで、それはそれで正しいとは思います。ところがロシアでは「幼馴染」をむしろ推進するという、仙台(や上野)とは真逆のやり方を行うのです。さて、しかし圧倒的に実績を上げているのは日本のやり方ではなくロシアのやり方であるというのは結果が示しているというわけです。最近になって欧州で急速に行われるようになっている幼年・若年個体の多頭同居もロシアの「幼馴染」を推進するやり方と同一線上にあることが、こうやって初めて理解できるのです。「ホッキョクグマは単独行動を指向する動物である」といったテーゼを飼育下のホッキョクグマにもいとも簡単に適用させて雌(メス)の幼年・若年個体(たとえばアイラ、マルル、ポロロ、シルカ)の単独飼育を続ける日本のやり方は肯定できないということの根拠がこのあたりにあるということなのです。諸事情によってバフィン/モモ、ララ/リラの母娘の同居は長く続いていますが、つまりこのことは結果的にモモとリラの将来の繁殖には有利に働くでしょう。つまりモモやリラにとってバフィンやララの存在は「幼馴染の存在」や「多頭同居」の代用として見事に機能しているであろうからなのです。
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ハールチャーナ (Белый медвежонок Хаарчаана)
Photo(C)Михаил Солдатенков/Ленинградский зоопарк

同園で取材されたメディアのニュース映像を見ますとハールチャーナの現在暮らしている場所は当初予定されていたウスラーダの隣の区画ではなく、以前いサーカス出身のイョシが暮らしていた飼育小屋のかなりの区画をぶち抜いてかなり広くした場所であるように思います。ここならばもう一頭を同居させることができるという考えなのでしょう。ウスラーダの隣の区画というのは以前にメンシコフの暮らしていた場所ですが、あそこに二頭は無理だろうと思いますから飼育小屋を改造して活用するのは合理的ではあるでしょう。しかしハールチャーナの将来のパートナー候補というのは難しい選択になるでしょう。ノヴォシビルスク動物園のロスチクとはいとこ同士になるので無理です。そうなるとペルミ動物園で期待されているミルカ(ユムカ)とセリクとの間に誕生が期待されている個体が一番可能性があると思います。ハールチャーナの父親であるロモノーソフとミルカ(ユムカ)はいとこ同士ですが、それぞれの子供同士は「またいとこ」ですので六親等になるはずです。五親等以上ならば許容するのがロシアにおける一種の「許容基準」のようですので、これならば問題は無いと思われます。ましてやハールチャーナの母親であるコルィマーナとペルミ動物園のセリクは野生孤児の出身ですので尚更都合がよいということにもなります。

(*追記)レニングラード動物園におけるハールチャーナの最近の映像をもう一つご紹介しておきます。



(資料)
Пешком по Питеру (Jan.6 2018 - Медведице из Ленинградского зоопарка подыщут пару)
Ivyborg.ru (Jan.10 2018 - Медведице Хаарчаане из Ленинградского зоопарка подыщут пару)
ГАТР (Dec.11 2017 - Медведицу Снежинку в Ленинградском зоопарке кормят мясом и морковкой)
(*追記資料)
Nadv.ru (Jan.11 2018 - Якутяне навестили белого медвежонка Хаарчаану в Ленинградском зоопарке)

(過去関連投稿)
ロシア・ヤクーツク動物園のハールチャーナが11月にサンクトペテルブルクのレニングラード動物園へ
ロシア・サハ共和国、ヤクーツク動物園のハールチャーナが間もなく満一歳へ
ロシア・サンクトペテルブルク、レニングラード動物園がヤクーツク動物園のハールチャーナの12月来園を告知
ロシア北東部 ヤクーツク動物園のコルィマーナが娘ハールチャーナとの別れが迫ったことを直感的に理解
ロシア北東部 ヤクーツク動物園のハールチャーナが満一歳となる ~ ゲルダ/シルカの先例を危惧する同園
ロシア・ヤクーツク動物園のハールチャーナが本日ヤクーツクから予想外の出発 ~ 親子の永遠の別れの唸り声
ロシア・サンクトペテルブルク、レニングラード動物園でハールチャーナ到着の日のウスラーダの姿
ロシア・サンクトペテルブルクのレニングラード動物園に到着したハールチャーナの姿
ロシア・サンクトペテルブルク、レニングラード動物園でハールチャーナの引き渡し式が行われる
ロシア・サンクトペテルブルク、レニングラード動物園のハールチャーナへの市民の関心の高さ
by polarbearmaniac | 2018-01-11 02:00 | Polarbearology

ロシア・ペンザ動物園のベルィに待望のパートナーが決定か? ~ 野生出身個体の飼育下での繁殖の将来

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ベルィ (Белый медведь Белый /Eisbär Bely)
(2017年7月22日 於 ロシア、ペンザ動物園)

今年2018年のロシアのホッキョクグマ界で最もその動向に注目しなければならないのがモスクワの南西625kmの位置にあるペンザの動物園に一頭で暮らしている野生出身の7歳になった雄(オス)のホッキョクグマであるベルィでしょう。ペンザ動物園としては彼のパートナー探しを行っているようなのですが現在に至るまで目ぼしい成果がないようです。7歳の野生出身のホッキョクグマにパートナーがないなどということはありえず、ましてやここ1~2年にわたってロシアのホッキョクグマ界はモスクワ動物園主導のもとに野生出身同士のペアを形成させることに注力を注いてきており、そうなるとこのペンザ動物園のベルィのパートナー選びはかなりの急務となっていておかしくはないものの、そういった気配があまり感じられないのが不思議です。ここで今年1月1日のペンザ動物園におけるイベントでのベルィの姿をご紹介しておきます。





野生出身の個体同士でのペア形成が行われると、そのペアが繁殖に成功した場合には「新血統」が生まれることになるわけで、この「新血統」を求めて欧州のEAZAはロシアの動物園と共に「繁殖計画」を題目としてその個体を欧州の動物園に導入しようということになるのは必然といってよいでしょう。このベルィのパートナーとなりうる雌(メス)の野生出身の若年・幼年個体はロシアに数頭存在しているものの、もともと野生孤児の保護、そして飼育場所を決定する権限のあるのはロシア連邦政府の天然資源省の自然管理監督局 (RPN - Росприроднадзор) なのですが、この組織はそうやって保護した野生孤児個体が飼育下において将来どのように繁殖させていくかという視点に欠けているのがロシアの野生孤児保護行政の欠陥であるといってもさほど大きな間違いにはならないでしょう。モスクワ動物園のヴォロコラムスク附属保護施設には二歳のニカと一歳のアヤーナという二頭の雌(メス)の野生孤児出身の幼年個体が飼育されているのですが、この二頭について自然保護管理局は「永住許可 ("Постоянная прописка в Москве")」を出していますのでモスクワ動物園から他園への移動はほぼないといってよいでしょう。そうなるとペンザ動物園のベルィがモスクワ動物園に移動するということ以外には解決はないように見えるものの、一方で自然管理監督局はベルィの保護・飼育に関する権利をペンザ動物園に認めたという経緯がありますのでベルィの他園への移動にはかなり難しい行政手続きが必要になるということです。そして、ペンザ動物園はホッキョクグマの飼育を開始したのがわずか5年前であり、ましてや繁殖の実績などまるでないわけですからモスクワ動物園が貴重な野生出身の雌(メス)のニカやアヤーナをペンザに移動させることに同意する可能性はほとんどないだろうということです。そうなるとゲレンジークのサファリパークのスネジンカやセレジュカといった野生出身個体の名前を挙げざるをえなくなるのですが、このサファリパークもやはり自然管理監督局からこの二頭の保護と飼育の指定を受けた施設ですのでペンザへの移動に関しては大きな疑問符が付くのです。困った状況です。ただし昨年末に地元ペンザの一部のメディアは一月中旬頃にベルィはパートナーが得られるといったような報道を行っていますので、その真偽を見極める必要があるでしょう。
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私は、こういった現在のベルィの状態をモスクワ動物園が主導するロシアのホッキョクグマ界、そしてペンザ動物園がどう打開していくかが今年のロシアのホッキョクグマ界では最も注目されることではないかと思っています。そしてそのロシアの動物園界の背中を押しているのが欧州のEAZAだろうと思います。この問題はロシアにおける野生孤児の保護、飼育、そして飼育下のホッキョクグマの血統の適正な管理がいかになされていくかを知る絶好のケーススタディであると思っています。こういった世界は日本のホッキョクグマ界には全く無縁の世界ですから日本の同好の方々には興味がないだろうと思います。しかしそういったことでは現在、世界の飼育下のホッキョクグマたちの抱えている問題についての理解の深化にはつながらないでしょう。

(資料)
Prо Город Пенза (Dec.21 2017 - Белый медведь из Пензенского зоопарка попросил у Деда Мороза подружку)
ГТРК Пенза (Dec.31 2017 - Белый мишка пожелал пензенцам исполнения заветных мечтаний)

(過去関連投稿)
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ロシア・ヴォルガ川流域、ペンザ動物園のウムカの新しい名前を公募することが決定
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ロシア・ヴォルガ河流域、ペンザ動物園でのソチ冬季五輪開催イベント ~ 2026年札幌冬季五輪招致へ
ロシア・ヴォルガ河流域、ペンザ動物園のベルィの新飼育展示場建設計画が出直しの形で開始される
ロシア・ヴォルガ河流域、ペンザ動物園の 「国際ホッキョクグマの日」 のベルィの姿
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ロシア・ヴォルガ川流域のペンザ動物園、ベルィの健康管理のために入念なチェック体制をとる
ロシア・南ウラル地方、チェリャビンスク動物園がペンザ動物園のベルィの入手を画策 ~ 繁殖成功への執念
ロシア・ペンザ動物園のおもちゃの破壊王ベルィを報じる地元メディアの素朴な報道
ロシア・ペンザ動物園の過ぎ去った夏 ~ ベルィが三週間ぶりに飼育展示場に復帰
ロシア・ペンザ動物園のベルィの近況 ~ 血統的孤立度の優位性が生かせぬ将来への不安
ロシア・ペンザ動物園のベルィに対するロスネフチ社の援助 ~ 年間約130万ルーブルに加え施設整備費

(*2017年7月 ペンザ動物園訪問記)
・快晴の土曜日、ペンザ動物園でのベルィとの対面へ ~ 抑制、洗練された行動を行うベルィの趣味の良さ
・ベルィ、謙虚さと「大陸的」なスケールの大きさを兼ね備えたロシア・ホッキョクグマ界の逸材
・ペンザ動物園訪問二日目 ~ 生活のペースが確立したベルィ、待ち望まれる彼のパートナーの決定
by polarbearmaniac | 2018-01-11 00:15 | Polarbearology

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ライフログ


人生と運命 1


スターリン―青春と革命の時代


モスクワは本のゆりかご


私のモスクワ、心の記憶


自壊する帝国 (新潮文庫)


甦るロシア帝国 (文春文庫)


嘘つきアーニャの真っ赤な真実 (角川文庫)


ロシア 春のソナタ、秋のワルツ-1999-21st


それからのエリス いま明らかになる鴎外「舞姫」の面影


ミチコ・タナカ 男たちへの讃歌 (新潮文庫)


わがユダヤ・ドイツ・ポーランド―マルセル・ライヒ=ラニツキ自伝


ベルリン戦争 (朝日選書)


Hof――ベルリンの記憶


カチンの森――ポーランド指導階級の抹殺


北京烈烈―文化大革命とは何であったか (講談社学術文庫)


慟哭の通州――昭和十二年夏の虐殺事件


主題と変奏―ブルーノ・ワルター回想録 (1965年)


藤田嗣治 異邦人の生涯


Barle's Story: One Polar Bear's Amazing Recovery from Life As a Circus Act


Lenin's Tomb: The Last Days of the Soviet Empire


Resurrection: The Struggle for a New Russia


Hotel Adlon: Das Berliner Hotel, in dem die grosse Welt zu Gast war


Ein seltsamer Mann


Alma Rose: Vienna to Auschwitz


St Petersburg: A Cultural History


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