街、雲、それからホッキョクグマ ~ Polarbearology & conjectaneum


by polarbearmaniac

プロフィールを見る

ララ親子の撮影について

今年のホッキョクグマ紀行は札幌の円山動物園へ行った回数が非常に多かったため、かねてから行きたいと思った他の動物園に行く機会を失ってしまっただけでなく、札幌周辺で行きたい場所へもほとんど行かれず、風景の写真も撮れなかったのが残念でもありました。

以前よりのニコンユーザーの私としては、3月のツインズ公開に合わせて思い切ってD90という機種を買ってみました。DXフォーマットを使用するのはD200以来久々となります。ツインズの体がまだ小さいうちはやはりFXよりもDXが便利かなと考えたわけで、実際撮ってみるとそれは正解でした。 これにNikkorの80-400mm(F/4.5-5.6)というレンズを装着すると、カメラとは大きさの点でアンバランスが生じたものの、さすがに効果がありました。

夏が近づくとツインズの体も大きくなり、今度は70-300mm(F/4.5-5.6)で十分という感じになってきました。夏になって今度は70-200mm(F/2.8)でも十分かなと考えましたが、「夜の動物園」が開始されることもあって、思い切って愛用のD3を持ち出してみました。 このD3というカメラは重いですが非常に使い易いカメラです。撮影者の言うことをなんでも忠実に聞いて忠実に実行してくれます。FXフォーマットですので、レンズは再び80-400mmが再登場。 これは明るいレンズではありませんが「夜の動物園」ではD3の高感度での威力に助けられ非常に満足な結果が出ました。

それから現在に至るまで、円山動物園でのホッキョクグマ撮影はD3と80-400mmを使うケースが多くなりました。 だだしかし、ララ親子が3頭でプールの淵を並んで歩くシーンを真横から撮るには広角レンズが必要で、いろいろと思案のあげくレンズ自体に不満はあったものの2度ほどタムロンの28-300mm(F/3.5-6.3)を持って出かけましたが、うまい具合にその日に3頭が並んで歩くシーンがあり、それをうまく撮れたのにすっかり気を良くしてしまいました。

12月に入ってからは新しく購入したD3sを使用し始めました。このD3sは一般的にはD3の高感度特性をより高めただけのマイナーチェンジ機種などと言われていますが、私が撮ってみた感じではD3よりもホワイトバランスのオートがはるかに見事に機能しているように感じます。さらにピクチャーコントロールのスタンダードの色味がD3よりもすばらしく、実に気に入っています。

私は実は、ホッキョクグマの写真を撮影するということは他の動物を撮影する場合と比較すると、カメラとレンズの性能の差が一番あらわれにくい動物ではないかと感じています。 しかし神経質にならずに気分良く撮影しようとすれば、やはりD3/D3sを使います。シャッターを押した時の音と手答え、そして全身に感じる快感は何物にも替え難いです。

今度の年末年始はチェコのプラハで過ごします。プラハの街角や風景もビロード革命以前の社会主義の時代から随分と銀塩カメラ(父より譲り受けたF2)に収めてきたつもりですが、例年大晦日のプラハのカウントダウンでは冬の夜の街を照らすほどの多くの美しい花火があげられるそうですので、この風景を是非カメラに収めたいとわくわくしています。プラハにはD3sと24-70mm(F/2.8)、20mm(F/2.8)、50mm(F/1.4)の3本を持ち込む予定にしています。
# by polarbearmaniac | 2009-12-22 21:45 | しろくまの写真撮影

円山ツインズの将来 - 交換個体候補予想 欧州編(終)

今まで何頭かの欧州のホッキョクグマ、それも円山ツインズと同年齢の交換個体候補をあげてきました。他にも同年齢、もしくは1年ほど年上の個体がいないわけではありませんが、すでに他の動物園に移動したか、もしくは移動が決まってしまっているようで、現時点では候補からは外れたと言って差し支えないでしょう。今回はそうした個体をご紹介いたしましょう。

ウィーンのシェーンブルン動物園の2007年11月生まれの雄のツインズは、私は以前は相当有力な候補だと思っていましたが、来年にドイツのハノーファーの動物園に移動が決まっている模様です。 2歳の誕生日を祝う同動物園のサイトで11月29日に発表されています。ジャストにURLへリンクができないので、記録用でそのニュースをコピーしておくこととします。
EISBÄREN−ZWILLINGE FEIERN 2. GEBURTSTAG
>Die Eisbären−Zwillinge Arktos und Nanuq bekamen von ihren Pflegern zum Geburtstag eine Eistorte gefüllt mit Fisch und Fleisch. „Als Jungtiere zählten die beiden zu den Publikumslieblingen im Zoo. Mittlerweile sind aus den weißen Fellknäulen stattliche Bären mit geschätzten 250 Kilo geworden. Nur am Kopf können wir sie noch von ihrer Mutter Olinka unterscheiden“, sagt Tiergartendirektorin Dagmar Schratter. Arktos und Nanuq übersiedeln Anfang 2010 in eine neu errichtete Anlage im Zoo Hannover. Auch im Tiergarten Schönbrunn ist im nächsten Jahr Planungsstart für eine moderne Eisbärenanlage, die 2014 eröffnet werden soll. Der neue Eisbärenbereich wird mit rund 2.000 Quadratmetern doppelt so groß sein und über einen großen Rundlauf mit einsehbarem Unterwasserbecken verfügen.

オーストリアの情報サイト(英語)にも記載が出ているようです。ところがなんとこの移動は昨年の3月に決まっていたようでドイツのハノーファー動物園では昨年にこの情報を公開していたようです。これを見落としていたしろくま狂はうかつでした。ツインズが海外に行ってもウィーンならば簡単に会えるだろうという期待があったためです。しろくま狂は同時にまた音楽狂でもあり、ウィーンには個人的に何度も行っていますので、ウィーンならばという虫の良い期待がありましたが、非常に残念です。

2007年12月にシュトゥットガルト動物園(Wilhelma Zoologisch-Botanischer Garten Stuttgart)で生まれた雄のヴィルベア(Wilbär)シュトゥットガルト動物園を去ってスウェーデンのストックホルム近郊のOrsa Grönklitt(Orsa bear Park)にエヴァ(Ewa)というオランダのロッテルダム動物園で生まれた雌とペアで暮らしているそうです。

あと、イタリア南部のファザーノのサファリパーク(Zoosafari di Fasano)で昨年生まれた個体もありますが、交換候補の対象とはならないと思われます。

多分これで全部ではないでしょうけれど欧州における円山ツインズとの交換個体候補を何回かにわたっていろいろと挙げてみました。円山動物園がいくら交換を希望したところで、相手の動物園の事情もあるでしょうから、おいそれとは交渉はまとまらないかと思います。相手の動物園にとっても交換がメリットとなる事情がなければ難しいでしょう。この「相手方にとっても交換のメリット」という点を考えれば、やはり2年毎ほどでホッキョクグマの出産が続いている個体を持つ動物園が有利だと思われます。そうなると今回の(2)のオランダの個体(4)のデンマークの個体の可能性があるように思います。

欧州がダメならばロシアで探すことになるでしょうが、ロシアにおける交換個体候補予想については、また機会を改めて記していきたいと思います。
(終)

*(後記) その後、セルビアのパリッチ(Palić)動物園にも年齢的に該当する個体が3頭いることがわかりましたが、このパリッチ(Palić)動物園はEAZA非加盟ですので今回の円山ツインズの交換個体候補にはなりえないでしょう。そのうちの1頭に対して男鹿水族館が食指をのばしていることについては、この投稿をご参照下さい。

(*後記)本投稿はあくまで同年齢の欧州の幼年個体をノミネートしたものであり、現実としてそういった個体との交換ができるかという観点からのものではありません。実際問題としては、欧州の絶滅危惧種繁殖計画European Endangered Species Programme)によって欧州内の個体が域外に出るということは原則としてないため、こういった個体の交換は現実には限りなく不可能であるわけです。
# by polarbearmaniac | 2009-12-22 12:15

カテゴリ

全体
Polarbearology
しろくま紀行
異国旅日記
動物園一般
Daily memorabilia
倭国旅日記
しろくまの写真撮影
旅の風景
幻のクーニャ
エッセイ、コラム
街角にて
未分類

最新の記事

カナダ・コクレーン「ホッキョ..
at 2017-03-29 22:00
ハンガリー・ブダペスト動物園..
at 2017-03-28 21:00
ロシア北東部・サハ共和国、ヤ..
at 2017-03-27 21:00
フランス・ミュルーズ動物園の..
at 2017-03-26 22:00
ハンガリー・ブダペスト動物園..
at 2017-03-25 21:00
ウクライナ・ムィコラーイウ動..
at 2017-03-25 13:00
ロシア北東部・サハ共和国、ヤ..
at 2017-03-24 15:00
ドイツ・ミュンヘン、ヘラブル..
at 2017-03-23 20:00
男鹿水族館のクルミと豪太のペ..
at 2017-03-22 23:30
ハンガリー・ブダペスト動物園..
at 2017-03-21 20:00

以前の記事

2017年 03月
2017年 02月
2017年 01月
2016年 12月
2016年 11月
2016年 10月
2016年 09月
2016年 08月
2016年 07月
2016年 06月
2016年 05月
2016年 04月
2016年 03月
2016年 02月
2016年 01月
2015年 12月
2015年 11月
2015年 10月
2015年 09月
2015年 08月
2015年 07月
2015年 06月
2015年 05月
2015年 04月
2015年 03月
2015年 02月
2015年 01月
2014年 12月
2014年 11月
2014年 10月
2014年 09月
2014年 08月
2014年 07月
2014年 06月
2014年 05月
2014年 04月
2014年 03月
2014年 02月
2014年 01月
2013年 12月
2013年 11月
2013年 10月
2013年 09月
2013年 08月
2013年 07月
2013年 06月
2013年 05月
2013年 04月
2013年 03月
2013年 02月
2013年 01月
2012年 12月
2012年 11月
2012年 10月
2012年 09月
2012年 08月
2012年 07月
2012年 06月
2012年 05月
2012年 04月
2012年 03月
2012年 02月
2012年 01月
2011年 12月
2011年 11月
2011年 10月
2011年 09月
2011年 08月
2011年 07月
2011年 06月
2011年 05月
2011年 04月
2011年 03月
2011年 02月
2011年 01月
2010年 12月
2010年 11月
2010年 10月
2010年 09月
2010年 08月
2010年 07月
2010年 06月
2010年 05月
2010年 04月
2010年 03月
2010年 02月
2010年 01月
2009年 12月

検索

ブログパーツ

  • このブログに掲載されている写真・画像・イラストを無断で使用することを禁じます。

ライフログ


人生と運命 1


スターリン―青春と革命の時代


モスクワは本のゆりかご


私のモスクワ、心の記憶


自壊する帝国 (新潮文庫)


甦るロシア帝国 (文春文庫)


嘘つきアーニャの真っ赤な真実 (角川文庫)


ロシア 春のソナタ、秋のワルツ-1999-21st


それからのエリス いま明らかになる鴎外「舞姫」の面影


ミチコ・タナカ 男たちへの讃歌 (新潮文庫)


わがユダヤ・ドイツ・ポーランド―マルセル・ライヒ=ラニツキ自伝


ベルリン戦争 (朝日選書)


Hof――ベルリンの記憶


カチンの森――ポーランド指導階級の抹殺


北京烈烈―文化大革命とは何であったか (講談社学術文庫)


慟哭の通州――昭和十二年夏の虐殺事件


主題と変奏―ブルーノ・ワルター回想録 (1965年)


藤田嗣治 異邦人の生涯


Barle's Story: One Polar Bear's Amazing Recovery from Life As a Circus Act


Hotel Adlon: Das Berliner Hotel, in dem die grosse Welt zu Gast war


Ein seltsamer Mann


Alma Rose: Vienna to Auschwitz


St Petersburg: A Cultural History


Gulag


The Guest from the Future: Anna Akhmatova and Isaiah Berlin