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街、雲、それからホッキョクグマ ~ Polarbearology & conjectaneum


by polarbearmaniac

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緑色となったホッキョクグマについて(上) ~ 事例と原因

緑色となったホッキョクグマについて(上) ~ 事例と原因_a0151913_1795125.jpg
東山動物園 Photo:AP

緑色となったホッキョクグマについて(上) ~ 事例と原因_a0151913_17103583.jpg
姫路市立動物園 Photo:産経新聞社

緑色となったホッキョクグマについて(上) ~ 事例と原因_a0151913_17113439.jpg
上海動物園       Photo:Greenchildren.org

姫路市立動物園のホッキョクグマ(ホクトとユキ)の体毛が緑色になっているというニュースが流れています。これは一昨年に名古屋の東山動物園のホッキョクグマでも話題になったことがありました。実はあの時はこのニュース、かなり海外にも配信されたわけで、なにかと日本を批判的に報道しようというマスコミには格好の材料だったようです。しかしなんとこの現象、1979年にアメリカ・カリフォルニア州のサンディエゴ動物園ですでに観察されていましたし、その後も2004年にBBCがシンガポール動物園のホッキョクグマのイヌカとシェバの親子の体毛の緑色についてのニュースを配信しています。この下の映像は2009年の映像ですが、かつてほどではないもののやはり体は緑に変色していることがわかると思います。



さらに、上の写真のように中国の上海動物園のホッキョクグマも体が緑になっています。

この原因に関して2009年10月17日付けの読売新聞に以下のような記事が出ていました(記録用にコピーします)。

>シロクマが、ミドリグマに?――名古屋市の東山動植物園にいるホッキョクグマの体毛が昨年、半年間にわたって緑色になった。岡山理科大の福田勝洋教授(動物形態学)らが原因を調べたところ、体毛の表面に微小な穴が多数開き、藻が入って増殖していたことがわかった。国内外の動物園でも過去に数件、同様のケースが報告されており、同教授は「研究成果を飼育方法に生かしたい」としている。同園などによると、昨年7月から12月にかけ、オスとメスのホッキョクグマ2頭のほぼ全身が濃い緑になった。何度洗っても落ちず、市は対策研究会を発足、福田教授らが調査していた。ホッキョクグマの体毛は無色透明だが、ストローのような特殊な構造で、光が散乱して白く見える。当初は、地面に体をこすって傷んだ毛に、施設内のプールで、夏場に増えた藻が入り込んだと考えられた。しかし、通常は藻が多少繁殖しても毛は染まらず、なぜ変色したのか謎だった。福田教授は、別の動物園のクマの体毛なども採取し、電子顕微鏡で比較。今回の2頭の体毛表面に、直径100分の1ミリほどの多くの穴が見つかり、そこから「藍藻(らんそう)」が入って増殖していることを突き止めた。藍藻に穴を開ける能力はないことも判明。「穴を開ける微生物と共存している可能性が高い」とし、今後、微生物の特定を進める。

この説明に対する反論や異説らしきものが海外にもほどんど存在しないところをみると、この説明は一応現段階では正しいように考えられます。すでに1979年にサンディエゴ動物園での事例について研究した文献も存在しているようです。レジュメに眼を通した限りでは、上の福田教授の結論とほとんど同じのようです。少なくとも緑色になった原因はこの説明でわかります。しかし問題はその次です。「藻の増殖」の原因は何かということです。 (続く

*(資料)
産経新聞 (Sep.17 2010)
中日新聞 (Sep.5 2008)
読売新聞 (Oct.17 2009)
BBC (Feb.24 2004
Toledo Blade (Apr.18 1979)

by polarbearmaniac | 2010-09-21 17:00 | Polarbearology

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