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街、雲、それからホッキョクグマ ~ Polarbearology & conjectaneum


by polarbearmaniac

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もしイワンが人間だったら評価されるかもしれないが...

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イワンの繁殖への期待については過去数年前からあったものの、今ほど強く切望されている時はありません。彼に本当に繁殖能力があるのかなどという疑いの声さえ聞こえてこないわけではありませんし、その疑いが根拠があるかどうかは別にしても、そういう声が出てきてしまうのも、日本のホッキョクグマ界においてホッキョクグマの存続が重大な局面を迎えているからだと思われます。
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このブログでも以前、ルルはイワンではなくデナリをパートナーとして繁殖に挑戦させてみてはどうかという提案をしたことがあります。しかし旭山動物園がそれを現実のものとするのが難しい理由があるのはなんとなく理解できるように思います。もし実際にそれを行ってルルが繁殖に成功したとするとイワンの繁殖能力に大きな疑問符がつくということを恐れたためではないかという邪推すら生まれてくる可能性も否定できません。
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イワンとデナリを比較すると、性格的にそれほど大きな差はないとは思います。しかしデナリのほうが押したり引いたりという駆け引きは遥かにうまいと感じます。イワンは両親(シモーナとウランゲリ)の性格が非常に温和であるためかパートナーの嫌がることは絶対にやらないという気質があるように思います。ですから、常に「一歩引いた状態」を維持しています。人間だったらそれなりの評価はあるでしょうが、ホッキョクグマとしてはどうでしょうかね。
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彼はアンデルマの曾孫であり、同時にウスラーダの孫であるわけですが、この「アンデルマ/ウスラーダ系」というのは一つの世代に必ず繁殖能力の非常にある個体2頭が存在しているためにこれだけの大勢力を形成しているわけです。アンデルマの息子の代では雄のメンシコフ(サンクトペテルブルク)とペルミアク(カザン)、孫の代では雌のシモーナ(モスクワ)とコーラ(ブルノ)です。曾孫の代では今のところヴェラ(ニュルンベルク)ですが、もう1頭必ず繁殖能力のある個体がいるはずです。それはイワンであると期待したい気持ちがあります。
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ともかく、なんとしても結果が欲しいところです。

Nikon D7000
TAMRON 18-270mm F3.5-6.3 Di II VC PZD

(May 21 2011 @旭山動物園)

(過去関連投稿)
ホッキョクグマ界の超エリート、イワン(旭山動物園)への期待(上) ~ エリート故のひ弱さか?
ホッキョクグマ界の超エリート、イワン(旭山動物園)への期待(下) ~ その性格と期待される第一子
モスクワ動物園のシモーナ(1) ~ 偉大なる母の娘、やはり偉大なる母となる!
モスクワ動物園のシモーナ(2) ~ その初産への道のり
モスクワ動物園のシモーナ(3) ~ 豊かなる母性の輝き
by polarbearmaniac | 2011-05-21 20:30 | しろくま紀行

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