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街、雲、それからホッキョクグマ ~ Polarbearology & conjectaneum


by polarbearmaniac

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アメリカ・ノースカロライナ動物園のアキーラがデトロイト動物園へ ~ 急ピッチの欧米の施設新築

アメリカ・ノースカロライナ動物園のアキーラがデトロイト動物園へ ~ 急ピッチの欧米の施設新築_a0151913_19345339.jpg
アキーラ Photo (C) North Carolina Zoo

ここ数年にわたって多くの欧米の動物園でのホッキョクグマ飼育展示場の新築や大改装が続いています。このブログではそれらをいちいち取り上げるということはほとんどやっておりませんでした。やはり現地に出向いて実際に自分の目で見て報告したほうがよいという考えからです。ホッキョクグマもそうした新施設の建設のために一時的に移動を余儀なくされるわけですが、新施設完成前に亡くなってしまったホッキョクグマの例としては、このブログではドイツにおけるリサ、そしてマイカの例を報告しています(過去関連投稿参照)。

今回アメリカ・ノースカロライナ州アッシュボロのノースカロライナ動物園でホッキョクグマ飼育展示場の大改装が行われることとなり、そこで飼育されている18歳の雄のアキーラ (Aquila) が2年の間、デトロイト動物園に貸し出されました。 このアキーラですが生まれは1992年にケンタッキー州のルイビル動物園で三つ子として生まれました。この三つ子はそろってノースカロライナ動物園に移動したわけでした。アキーラの三つ子の兄弟(雄・雌1頭ずつ)はそれぞれ病気で1999年と2000年に亡くなってしまったそうですがアキーラは元気で飼育され、その後生まれ故郷のルイビル動物園、そしてオハイオ州クリーヴランドのメトロパークス動物園に一時移動しましたが、2009年4月に再び長く住み慣れたノースカロライナ動物園に戻ったのでした。以下はそれを伝えるニュースです。


アキーラが2002年にノースカロライナ動物園を離れた理由ですが、プエルトリコのサーカスで飼育されていた2頭のホッキョクグマ(ウィルヘルムとマーシャ)の取り扱いが海洋哺乳類保護法 (Marine Mammal Protection Act)に違反したため同サーカスが摘発されてこの2頭のホッキョクグマが保護されてノースカロライナ動物園に預けられることとなったため、飼育スペースの関連でルイビル動物園に移動したということのようです。
アメリカ・ノースカロライナ動物園のアキーラがデトロイト動物園へ ~ 急ピッチの欧米の施設新築_a0151913_19421522.gif
Photo (C) North Carolina Zoo

さてこのアキーラ、またまた2年間の期限付きでデトロイト動物園に貸し出されたわけですが、元気な姿をデトロイトの人々に見せてくれるでしょう。デトロイトでもアキーラを大歓迎のようです。同動物園のArctic Ring of Life Exhibit が2年間彼の住まいとなりますが、下の映像で見ると実にすごい施設ですね。 (ここに映っているホッキョクグマはアキーラではありません。 泳いでいるのは多分、リーという名前のホッキョクグマだと思います。)


日本の動物園もこの飼育環境の大幅な改善をやりませんと海外の動物園との将来の協力関係の構築に赤信号が灯るでしょう。資金面...頭が痛いですけれどもね。

(資料)
AP/wbtv.com (Jun.11 2011)
RoyalOakPatch(Jun.12 2011)
North Carolina Zoological Society News (Apr.2 2009)
(過去関連投稿)
ある一頭の老ホッキョクグマの死 ~ リサの「星の時間」(前)

ある一頭の老ホッキョクグマの死 ~ リサの「星の時間」(後)

ドイツ・ノイミュンスター動物園のマイカ逝く ~ その数奇なる生涯の終焉

by polarbearmaniac | 2011-06-13 19:30 | Polarbearology

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