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街、雲、それからホッキョクグマ ~ Polarbearology & conjectaneum


by polarbearmaniac

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アメリカ・マサチューセッツ州ウースター、エコタリウムのケンダ逝く

アメリカ・マサチューセッツ州ウースター、エコタリウムのケンダ逝く_a0151913_21333452.jpg
ケンダ Photo (C)/Worcester Telegram & Gazette/RICH DUGAS

アメリカ・マサチューセッツ州ボストン近郊のウースター(Worcester)にあるエコタリウム(EcoTarium)で飼育されていた27歳になる雌のケンダが13日に安楽死という方法で亡くなりました。重い腎臓病を患っており最近では食欲が大きく減退し、彼女の体重の3分の1にあたる90キロも体重が減少して急激に健康状態が悪化していたそうです。長年親しまれたこのホッキョクグマの死に、エコタリウムには沈痛な雰囲気漂っているとこの施設の営業部長さんも述べています。 エコタリウムはケンダの死に対して追悼の意をこめてFacebookのページでも「記帳」を受けているそうです。
アメリカ・マサチューセッツ州ウースター、エコタリウムのケンダ逝く_a0151913_20501480.jpg
Photo (C) / Worcester Telegram & Gazette /RICH DUGAS

ケンダは1983年にこのエコタリウムで生まれたそうで、その時はこのニューイングランド地方では初めて生まれたホッキョクグマだったそうです。名前の一般公募には2万5千人からの応募があり、そして「ケンダ(Kenda – 清冷の水の子)」と名付けられたそうです。それ以来地元で多くの人々に親しまれたホッキョクグマだったようです。ケンダの母親のウルサマイナーは2001年の7月に36歳の高齢で亡くなっており、また父親のウルサメジャーはやはり30代半ばまで生きていたそうですから随分と高齢のホッキョクグマ家族だったと言えるでしょう。この下の写真はウルサマイナーお母さんの後ろにくっついて歩くケンダの赤ちゃんの時の姿です。
アメリカ・マサチューセッツ州ウースター、エコタリウムのケンダ逝く_a0151913_20513669.jpg
Photo (C) / Worcester Telegram & Gazette /STEVE LANAVA

私はいつも思うのですが、世界のいろいろな施設に何頭もいるホッキョクグマのそれぞれの生涯のエピソードなどを可能な限り調べていきたいといつも願っているのですが、それが果たされる時が訃報という内容の中で触れるという結果となってしまうことを本当に悔しく思っています。これは本当に残念なことです。以下は在りし日のケンダの姿です。





謹んでケンダの冥福を祈ります。

(*追記)Worcester Telegram 紙のこのニュースに対する報道見出し、 "Kenda, polar bear loved by kids, was connection to the wild"...これは本当に凄い表現です。逆立ちしてもこんな表現は思いつきません。

(資料)
EcoTarium (Kenda the Polar Bear)
Worcester Telegram (Jun.14 2011)
(*追加資料)
News Telegram.com (Jun.26 2011 - Kenda’s fans celebrate her life)

(*追記 - 以下は"Remembering Kenda" (ケンダを偲ぶ)という映像です。)

by polarbearmaniac | 2011-06-15 01:00 | Polarbearology

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