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ホッキョクグマ親子達の昼寝姿 (3) ~ シモーナ親子

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前投稿よりの続き)

前回2回にわたってホッキョクグマ親子の昼寝姿(ララ親子、フリーダム親子、ヴェラ親子)について書いてきましたが、今回はモスクワ動物園の大御所シモーナお母さんとその子供たちの昼寝について御紹介しておきましょう。 サンクトペテルブルクのレニングラード動物園であのウスラーダから生まれたこのシモーナは、ご存じ旭山動物園のイワンのお母さんであり、そして前回御紹介しているニュルンベルク動物園のヴェラのお母さんでもあります。そしてもっと言えば仙台・八木山のカイ、静岡・日本平のロッシーのお姉さんです。

さて、とはいってもシモーナお母さんというのはほとんど全くと言ってよいほど来園者の前では寝ている姿を見せません。少なくとも私は彼女の子供たちと一緒の寝姿を見たのはたった一度だけでそれも果たして「お昼寝」と言ってよいほどのものだったかは疑問で、たったく1~2分間でした(その貴重な写真は、「モスクワ動物園のシモーナ(6)」で御紹介しました)。ですから厳密に言えば「親子の昼寝姿」というのはほとんどないわけです。もちろん彼女は子供たちにしっかり授乳を行います(冒頭の写真)。子供たちはお腹いっぱいになっていつの間にか寝てしまいます(下)。
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これはイコロとキロルの場合だって同じでした。ところがシモーナお母さんは子供たちと一緒に昼寝などはしません。では何をするかといいますと.....
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このように1頭で水の中に入って来園者の方向を見て御挨拶するわけです。いやはや、本当にしっかりしています。 来園者たちは赤ちゃんが動き回るのを楽しみにしているわけですが、肝心の赤ちゃんが眠っていると少しがっかりするわけですが、そういった来園者たちに気でも遣ううように、「今は子供たちが眠っていますので、その間は私が皆様に御挨拶させていただきます。」とでもいった具合なのです。この「御挨拶」は大変おもしろくて、来園者が大爆笑するわけです。「子供たちは眠っているので私が監視する必要はありません。その間に、動き回る赤ちゃんの姿を見ることができないお客さんには私がサービスしますよ。」とでもいったところでしょうか。もう何度か御紹介していたかと思いますが、そのシーンを再度ご覧いただくこととしましょう。



本当にシモーナは素晴らしいホッキョクグマです。 これだけの母性とお客さんたちへのサービス精神の両方を併せ持つお母さんは、世界中の動物園で、これからもそう滅多にお目にかかることはできないでしょう。このシモーナ、まさに現在世界最高の雌の個体ではないかと思います。
(続く

シモーナ親子(2010年5月2日撮影 於 モスクワ動物園)
Nikon D3s
シグマ 70-300mm f/4-5.6 DG OS

(過去関連投稿)
ホッキョクグマ親子達の昼寝姿 (1) ~ ララ親子とフリーダム親子
ホッキョクグマ親子達の昼寝姿 (2) ~ ヴェラ親子
モスクワ動物園のシモーナ(1) ~ 偉大なる母の娘、やはり偉大なる母となる!
モスクワ動物園のシモーナ(2) ~ その初産への道のり
モスクワ動物園のシモーナ(3) ~ 豊かなる母性の輝き
モスクワ動物園のシモーナ(4) ~ 消息不明の息子は何処に? (上)
モスクワ動物園のシモーナ(5) ~ 消息不明の息子は何処に? (中)
モスクワ動物園のシモーナ(6) ~ 消息不明の息子は何処に? (下)

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モスクワ動物園最寄りの地下鉄バリカードナヤ駅
by polarbearmaniac | 2011-07-12 20:00 | Polarbearology

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