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カナダ・オンタリオ州、コクレーンのホッキョクグマ保護教育生活文化村の苦闘 ~ 新しい個体を求めて

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ガヌーク (サンフェリシアン原生動物園) 
Photo (C) HM. Mathieu Belanger/Reuters

3月にカナダ・オンタリオ州のホッキョクグマ保護教育生活文化村(Polar Bear Conservation and Educational Habitat and Heritage Village)で飼育されていたナヌークが亡くなった件について投稿しています。この施設ではナヌークの死後にホッキョクグマがいなくなってしまったため、この施設を運営しているコクレーン市ではなんとかホッキョクグマの飼育を復活したいと新たな飼育個体探しを行っているそうです。

ここの施設では「ホッキョクグマと泳ごう」というのが来園者に対するセールスポイントでもあるそうで(もちろんホッキョクグマの泳ぐプールとの間には仕切りはあるそうですが)、ホッキョクグマがいなければ2004年にできたこの施設も、運営が自治体から切り離されることとなり結局は閉鎖の危険性があるようです。下のニュース映像はこの施設の「「ホッキョクグマと泳ごう」の様子を伝えています。 映っているホッキョクグマは先日亡くなったナヌークでしょうね。



新しいホッキョクグマの個体入手にはまずはマニトバ州に頼るのが近道のようにも考えられますが、マニトバ州にはすぐ前に御紹介しているアシニボイン公園動物園のホッキョクグマ保護・厚生センターが間もなく完成しますし、そもそもマニトバ州自体がもうホッキョクグマの孤児を外に貸し出すということはしないでしょうから、結局はマニトバ州を頼りにすることはできないわけです。

となれば、次に頼るのはトロント動物園です。トロント動物園が所有権を持つ雄のイヌクシュク(Inukshuk)はケベック州の、あのサンフェリシアン原生動物園に出張して雌のエサクバク(Aisaqvaq)との間で2009年の11月に双子(タイガとガヌーク)が誕生しています。現在はトロント動物園に戻っているこのイヌクシュクですが、彼の子供のこの双子の1頭の権利がトロント動物園にあるわけで、コクレーン市から頼りにされたトロント動物園ではその雄のガヌークをコクレーンに移動させることを考えているようですね。実現性は非常に大きいとみました。

以下の映像はこのコクレーンの施設のホッキョクグマ展示場の様子がよくわかる映像ですが、映っているのは今は亡きナヌークと、現在トロント動物園で飼育されているオーロラです。ガヌークがここで泳ぐ日も遠くないことかもしれません。



(資料)
Toronto Star (Jul.14 2011)

(過去関連投稿)
カナダ・コクレーン、ホッキョクグマ保護施設のナヌークの死 ~ 安住の地で波乱の生涯を終える
カナダ・ケベック州、サンフェリシアンの動物園で生まれたホッキョクグマの赤ちゃん情報
カナダ・サンフェリシアン原生動物園の赤ちゃん、遂に一般公開!
by polarbearmaniac | 2011-07-16 01:00 | Polarbearology

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