街、雲、それからホッキョクグマ ~ Polarbearology & conjectaneum


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札幌・円山動物園と北京動物園の交流事業開始について ~ 推進すべき海外の動物園との交流

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北京動物園正門 (2011年6月27日撮影 於 北京動物園)

札幌・円山動物園が中国・北京動物園との交流事業を企画・開始することが同園より発表になっています。その目的としては2つあるようです。

1.希少動物の繁殖等に関し意見交換を行うとともに、動物交換の可能性について協議
2.円山動物園のPR、北海道・札幌の観光のPRを実施し、中国からの観光客を誘客


ということだそうです。これは歓迎すべきことだと思われます。実質的には2が主目的でしょうし、1の実現は難しいと考えますが、海外の動物園と何らかの関係を結んでおくことは、これからの動物園の未来を考えると不可欠だと思うからです。「北京動物園交流ツアー」というものも企画されているようで、パンフレットを見ましたらなかなか魅力的なスケジュールを組んでありますね。新千歳空港かた北京への直行便を利用のようですし価格の非常に安くなっています。円山動物園のファンの方で中国に興味のある方にはお薦めのツアーのように思いました。国内旅行などするよりは、よほどこのツアーに参加されるほうが有意義だと思われます。 

私も北京動物園には昨年も今年も行きましたが、確かに希少動物は多く飼育されていました。ただし私の知識ではそれらがどの程度の「希少度」なのかはわかりませんでした、中国では「珍獣」という扱いでしたね。北京動物園のホッキョクグマに関しては過去に2度ほど投稿していますのでここでは詳しく書きません(過去関連投稿参照)。 Bear Hill という熊を飼育している施設は非常にお粗末で動物たちが本当に可哀相でしたが、あとはまあまあといったところでした。

今回のこの交流事業の目的1の「動物交換の可能性」についてですが、ホッキョクグマはまったく対象外でしょう。北京動物園所有のホッキョクグマはほとんどが「アンデルマ/ウスラーダ系」ですのでララの子供たちとの交換などありえるはずがなく、それに第一北京動物園のホッキョクグマ(6頭いると伝えられています)は、現在は中国内の別の動物園に移送されていてその詳細は不明のままですから、交換などの対象には100%なり得ません。札幌市は確かアメリカ・オレゴン州のポートランド市やドイツのミュンヘン市と姉妹都市だったはずで、そうなるとオレゴン動物園やヘラブルン動物園と交流するということならばホッキョクグマも何らかの対象になってくる可能性は無きにしも非ずですが、北京動物園とでは対象になりません。

いずれにせよ、円山動物園の積極的な姿勢は評価できます。引き続いてアメリカのポートランド市やドイツのミュンヘン市との交流を目指していただき、仮にそれが実現すれば一層素晴らしいことになるでしょう。

(資料)
札幌・円山動物園 HP  「北京動物園との交流事業について

(過去関連投稿)
北京動物園から消えたホッキョクグマたち
新たに”行方不明”となった2頭のホッキョクグマ ~ 北京動物園の怪
by polarbearmaniac | 2011-08-23 09:00 | 動物園一般

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