街、雲、それからホッキョクグマ ~ Polarbearology & conjectaneum


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中国・大連のホッキョクグマの双子、天津の施設へ移動 ~ 異形の乐乐、静静そして淘淘のこと

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乐乐と静静  Photo : 北方网
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乐乐と静静  Photo : 天津日報

今年の1月に中国・大連、老虎灘海洋公園の極地海洋館でホッキョクグマの双子の赤ちゃんが誕生し人口哺育にて育てられた件については今年の4月よりこのブログで順次話題をフォローしてきました。そして、注目されたこの双子の赤ちゃんの容姿がやはり異形であることも写真にてご紹介してきましたので、下欄の過去関連投稿にて再度確認していただければ幸いです。さらにこの双子ちゃんの映像を2つほどご紹介しておきます。最初のものは今年の4月の映像、次は今年の7月の映像です。





この双子ちゃん(雄の「乐乐」と雌の「静静」)は今年の中国の国慶節を目前に9月29日、大連の極地海洋館から天津の極地海洋世界館に移動となりました。以前報道されたように武漢の施設ではなく天津の施設への移動だったようです。この人口哺育の双子について中国の報道では、「世界で初めての双子の人口哺育の成功例」と報道していますが、これは事実ではないでしょう。すでに1970年にアメリカのロチェスター動物園で生まれた双子が人工哺育に成功しています。

この「乐乐」と「静静」の双子ちゃんですが以前も書いていますように、その誕生、そしてその後の人工哺育に関して非常に不透明な点があります。「未熟児」(つまり早産)で生まれてきたという言い方をしていますが、そもそも本来ホッキョクグマの赤ちゃんに人間でいうところの「未熟児」(早産)という概念があるかどうかは定かではありません。母親の育児放棄に関する情報は、まるで後から取ってつけたような説明をしています。要するに非常に不透明な「赤ちゃん誕生」の状況だったわけです。今回の天津への移動に関する報道の中で明らかにされていますが、この双子ちゃんの両親についてフィンランド国立公園より2001年に贈呈されたペアであり父は18歳のアベル、母親は14歳のイダであるとされています。 このペアの間に2008年に生まれてやはり人口哺育で育てられたのが以前もご紹介したことのある淘淘(タオタオ)です。この淘淘(タオタオ)の現在の写真については以前はネットで確認できなかったのですが、初めて下の写真が公開されています。今年8月のもので、場所は成都の極地海洋世界館で撮影されたものです。顔が片側しか写っていませんが、やはりかなり奇妙な顔立ちです。 それから、この写真の角度だけでは判断が難しいですが淘淘(タオタオ)の左後足ですが異常に細く見えますね。 この座り方もやや不自然に感じないわけにはいきません。
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淘淘(タオタオ)  Photo : 新华网

大連でこうして生まれた3頭はそれぞれ人口哺育で育てられましたが、私には何か気味の悪さを感じています。

(資料)
北方网 (Sep.30 2011)
人民网 (Sep.30 2011)
天津日報 (Sep.30 2011)
新华网 (Aug.27 2011)

(過去関連投稿)
中国・大連、老虎灘海洋公園の極地海洋館でホッキョクグマの双子の赤ちゃん誕生!
中国における「異形のホッキョクグマ」の存在
中国・大連のホッキョクグマの赤ちゃん順調な生育で一般公開へ
中国・大連、極地海洋館の双子の赤ちゃんの最新の写真 ~ 9月に武漢の新施設へ移動決定
中国・大連、極地海洋館の双子ちゃん、やはり「異形のホッキョクグマ」への道を歩む ~ 遺伝子操作か?
by polarbearmaniac | 2011-10-02 13:00 | Polarbearology

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