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街、雲、それからホッキョクグマ ~ Polarbearology & conjectaneum


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ロシア・カリーニングラード動物園のスネジンカ、その日常の姿(3) ~ 遠征での映像より

ロシア・カリーニングラード動物園のスネジンカ、その日常の姿(3) ~ 遠征での映像より_a0151913_018874.jpg
スネジンカ (2011年9月19日撮影 於 ロシア・カリーニングラード動物園)
Nikon D7000
Tamron 18-270mm F/3.5-6.3 Di II VC PZD

前投稿よりの続き)
飼育下におけるホッキョクグマにどのような条件が備われば平均寿命が長くなるかは、正直言って数値化された統計資料がなければ明確な判断が難しいですね。 数値化可能な条件の筆頭は飼育展示場の面積ですが、これとホッキョクグマの平均寿命との関係を比較したデータはありません。次の有力な条件である平均気温と飼育下のホッキョクグマの平均寿命との関連についても比較のデータはないと思われます。 そうなると今度は個別的・具体的に長生きしている個体について、その個体がどんな飼育条件の下で生活しているかを見て彼(彼女)が長生きしている飼育要因は何なのかを探っていくことしか方法がないように思われます。 スネジンカの場合はどうでしょうか?





まずスネジンカは、私の見たところ非常にリラックスしていて過度のストレスのない生活をしているように見えます。 展示場で非常によく動き、非常に長い時間休養をとるという、生活にメリハリがあるように見えます。何故彼女が昼間の時間にも十分な休養がとれるかについては、カリーニングラード動物園のホッキョクグマ飼育展示場に存在している「死角」の存在が大きいように思われます。つまりスネジンカは来園者の視覚からは彼女の存在が認識できない「隠れ場所」、つまりプライベートな場所を持っているわけです。いったんそこに入りますと彼女は1~2時間動きません。私がスネジンカのそういった場所の位置がわかったのも、長時間ホッキョクグマ展示場に粘って彼女の動きを追っていたためであり、そうでもなければまずあの「死角」の場所の位置はわからないでしょう。この「死角」に入ってしまった彼女の姿を見ようとすれば、しゃがみ込んで極端に体をねじ曲げるという苦しい動作が必要です。 実際にそうやってみた時、彼女はその「隠れ場所」で気持ちよさそうな表情で眠っているのです。 (上の2つの動画はそういった「死角」を撮ったものではありません。)

こういった「死角」の存在こそが昼間の時間でも彼女が十分に休養でき、ストレスの少ない生活を送っている要因ではないかと考えるわけです。あのカリーニングラード動物園のホッキョクグマ展示場を見て他の動物園と一番どこが違うかといえば、この「死角」の存在以上のものはないように思われます。間もなく38歳になろうというスネジンカが、何故あれほど元気でいられるかについて、それを彼女の体質ではなく敢えて飼育展示場の構造に要因を求めるとすれば、そういうことになります。それ以上の要因をあの飼育展示場がら抽出することは難しいように思われます。

スネジンカの末長い健康を心から祈っています。

(過去関連投稿)
カリーニングラード動物園を訪ねる ~ 老ホッキョクグマの姿を求めて
世界最高齢のホッキョクグマ、間もなく38歳になるスネジンカの姿に感激!
カリーニングラード動物園訪問2日目 ~ スネジンカさん、お元気で! 必ずまたお会いしましょう!
ロシア・カリーニングラード動物園のスネジンカ、その日常の姿(1) ~ 遠征での映像より
ロシア・カリーニングラード動物園のスネジンカ、その日常の姿(2) ~ 遠征での映像より
by polarbearmaniac | 2011-10-30 09:00 | Polarbearology

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