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街、雲、それからホッキョクグマ ~ Polarbearology & conjectaneum


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シカゴ・リンカーンパーク動物園の「ホッキョクグマ啓蒙週間 (Polar Bear Awareness Week)」

シカゴ・リンカーンパーク動物園の「ホッキョクグマ啓蒙週間 (Polar Bear Awareness Week)」_a0151913_3101224.jpg
アナーナ Photo : Wikimedia/Cosmo1976

アメリカ・イリノイ州の大都市シカゴには2つの動物園があります。 市内中心部のリンカーンパークにあるリンカーンパーク動物園と郊外にあるブルックフィールド動物園です。 市内にあるリンカーンパーク動物園は入場が無料で、私が2009年の秋に訪れたときは入園者が多く、とでも賑わっていました。 

このリンカーンパーク動物園で2月25日から3月3日にかけて “Polar Bear Awareness Week” (これを何と訳しましょうか...「ホッキョクグマ啓蒙週間」とでもしておきます)というキャンペーンが行われており、入園者にホッキョクグマについての知識と理解を深めてもらうとともに、どうしたらホッキョクグマを危機から救うことができるかを考えてもらおうという試みがなされています。 このリンカーンパーク動物園で飼育されているのは13歳の雌のアナーナですが札幌・円山動物園のデナリの姪にあたるわけで、彼女は現在デンバー動物園で飼育されている雄のリーとは双子の兄妹であり、かつて共にこのリンカーンパーク動物園で飼育されていましたが、その後リーはデンバー動物園に移動しています。 私が2009年秋にこのリンカーンパーク動物園を訪れましたときにはすでにリーはデンバーに去った後でした。 開催中の「ホッキョクグマ啓蒙週間 (Polar Bear Awareness Week”)」でのアナーナの様子を下の映像でご覧下さい。



このアナーナの双子の一方であるリーがこのリンカーンパーク動物園で飼育されていたときには非常に常同行動が多かったそうでリンカーンパーク動物園としてはどうしたら彼の常同行動を減らすことができるかに頭を悩ませたりもしたそうです。 実は私がこの動物園に行きました時もアナーナはプールを同じルートで何回も泳ぎまわっていたのを記憶しています。 そういった様子は以下の映像でも何となくわかります。



それにしてもこの雌のアナーナはまだ13歳です。 何故彼女のパートナーを用意してやらないもかが不思議でなりません。 まあアメリカの動物園にもいろいろな事情があるのでしょう。 ホッキョクグマはアメリカの動物園では超人気動物です。 それは日本の動物園におけるホッキョクグマ以上にはるかにそう言えるのです。 冬場のシカゴの寒さは相当なもので、ホッキョクグマの繁殖にとっては他地域の動物園よりも有利なはずです。事実、このシカゴの郊外にあるブルックフィールド動物園では90年代後半からアーキが何回か繁殖に成功していたわけです。

このリンカーンパーク動物園はなかなか気持ちの良い動物園です。入園者は多いのですが、スタッフの方々はとても気さくで、いろいろな話を聞くことができます。 是非また行ってみたいと思っています。

(資料)
Lincoln Park Zoo (Polar Bear)(Polar Bear Awareness Week)
Chicago Parent (Feb.26 2013 - Celebrate the first-ever Polar Bear Awareness Week at Chicago zoos)
Lincoln Park Patch (Feb.20 2013 - 'Bear' the Burden: Zoo Announces Polar Bear Awareness Week)
Chicago Tribune (Nov.30 2003 - Zoos on mission to find why bears lost in pace)
by polarbearmaniac | 2013-03-02 06:00 | Polarbearology

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