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街、雲、それからホッキョクグマ ~ Polarbearology & conjectaneum


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師走を吹く風、マルルとポロロの月曜日 ~ 双子姉妹なりの互いの友情

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今日も小雪のちらつく札幌である。 ララ親子が観覧可能となるのは13時半からの2時間である。
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このララ親子は午前中はどのようにして時間を過ごしているのかがわからない。 ただし観覧可能時間にお昼寝しているのを見るのは非常に稀なので我々の見ることができない時間中にたっぷりと寝ているのだろう。

ララお母さんとマルルとポロロ

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飼育員さんの姿を見つけたポロロ(左)とマルル(右)である。
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なにしろおもちゃがないので、外からの刺激には興味津々の態度である。
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雌の双子とはいってもやはりこうした取っ組み合いのような遊びは行うのだ。 「取っ組み合いは雄の双子しかやらない。」という説は明らかに間違いであることを証明している。
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互いに油断できないのでとてもよい刺激になっていると思う。
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ポロロ(右)に突っかかっていくマルル(左)。
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しかしこういうことは、この姉妹の互いに対する友情の表現であると私は考えている。

マルルとポロロの友情表現(1)

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だから、こういうことをやらない双子は、相手に無関心で我が道を行く双子だろう。 そういう双子も海外にはいるのである。

マルルとポロロの友情表現(2)

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ララお母さんのような母親から育てられる双子は、やはり結びつきの強固な子供たちになるようだ。 ところがウスラーダお母さんやフギースお母さんの双子は、意外にそれぞれが独立している傾向がある。 だから比較的こうした「取っ組み合い」は少ないのである。 特にウスラーダの子供たちはそうである。 ララとルルもおそらく幼少時からかなり独立した存在だったように想像する。 だとすれば、クーニャお母さんの子育てはウスラーダやフギースのようなタイプのものだったかもしれない。
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やはりこういうことにも母親の子育て方法や性格というものが反映しているように思うのだ。
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こうして2頭で遊んでくれれば母親は比較的楽なのである。
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母親が注ぐ愛情が大きければ、双子同士の関係も濃厚になると考えられる。

マルルとポロロの友情表現(3)

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若干ポロロ(右)のほうが押され気味であることが多いようにも思うが、ポロロが押し気味の時はやや荒っぽい取っ組み合いになることが多いのである。 

マルルとポロロの友情表現(4)

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しかしララお母さんはそういった娘たちの様子をちゃんと見ているのである。 バランスが大きく崩れないように見守っているということだろう。
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ポロロ(奥)とマルル(手前)はこうして姉妹としての互いの友情を行動によってより強いものにしているように見える。
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マルル(奥)とポロロ(手前)はこうして名姉妹への階段を着実に昇っている。
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現在のマルル(左)とポロロ(右)を見ていると、これこそララお母さんの子育ての成果が実を結んでいるように思うのである。
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ゆっくりと、そして着実に子育ての成果をあげるララお母さんである。 
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ララお母さんは甲子園の高校野球で優勝するようなチームのエースピッチャーを育てようとはしていないようだ。 人生(熊生)は長いのである。 彼女が育てているのは大リーガーのエース級のピッチャーであり、「ハンカチ王子」のような甲子園や神宮の打ち上げ花火ではないのである。

Nikon D5300
AF-S DX NIKKOR 18-300mm f/3.5-5.6G ED VR
(Dec.23 2013 @札幌・円山動物園)
by polarbearmaniac | 2013-12-23 23:30 | しろくま紀行

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