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街、雲、それからホッキョクグマ ~ Polarbearology & conjectaneum


by polarbearmaniac

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33歳になったアイカ、その誇り高きプライド ~ 心配される足腰の衰え

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先月33歳になったアイカである。
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彼女も非常に日本に関係の深いホッキョクグマなのである。
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彼女は鹿児島のホクトの母である。 さらに姫路のユキ、仙台のポーラの祖母にあたる。

アイカの表情(1)
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彼女の長男は故ビュルン・ハインリヒであり、この息子は人工哺育で育てられた。 この故ビュルン・ハインリヒの娘が姫路のユキ、仙台のポーラである。 そしてアイカの次男は鹿児島のホクトである。 私は以前、このホクトも人工哺育だったのではないかと考えたこともあったが、アイカの息子で人工哺育されたのはビュルン・ハインリヒだけだったそうで、そうなるとホクトはこのアイカの母乳で育ったことになる。
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今年の一月にもここに来てアイカを観察していたが、やはり彼女は非常にプライドの高いホッキョクグマであると強く感じる。
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だから今回のように2歳と4歳の幼年、若年個体との同居には精神的負担があるように思うのだ。 できることなら一頭で時間を過ごせるようにしてやりたいと思うが、どうもそうはいかないらしい。

アイカの表情(2)
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非常に元気に見えるアイカではあるが、一年前と比較すると足腰の衰えは隠せない。 それから、どうも右眼の視力がかなり落ちているように思うのである。
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彼女は今、何を想っているのだろう?
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時々なにか表情が温和になるアイカである。
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彼女も「偉大なる母」であったことは間違いない。 それは子供の数の多少とはあまり関係のない意味においてである。長男こそ人工哺育になtったが、次男のホクトと三男のエリック(現・ロッテルダム動物園)については彼女はしっかりと育児を行ったのだろうと考える。
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1970年代後半から80年代にかけて私は当時の分断時代の東ベルリンを数多く訪れたのであるが、このベルリン動物公園には一度も来たことがなかった。 仮に来ていれば若き日のこのアイカに会うことができたであろう。 本当に残念である。 私の東ベルリンでの思い出はこのアイカの生きてきた時代と重なる。 それだけでも彼女のは特別の思い入れを感じるのである。
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是非ともアイカには長生きしてほしいと思っている。 

Nikon D5300
AF-S DX NIKKOR 55-300mm f/4.5-5.6G ED VR
(Dec.29 2013 @ベルリン動物公園)
by polarbearmaniac | 2013-12-30 07:30 | 異国旅日記

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