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街、雲、それからホッキョクグマ ~ Polarbearology & conjectaneum


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バリーバ、バフィン、キャンディの出張組の来シーズンを考える ~ 繁殖可能年齢上限付近の個体の処遇

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デナリ(手前)とキャンディ(奥) (2013年4月6日撮影 於 円山動物園)

今春以降の日本のホッキョクグマ界、特にそれを今後維持し、そして我々の後の世代に継承していくために必要な問題点を考えてみたいのですが、その切り口はいくつもあるように思います。 昨年12月に試論として「来年2014年の日本のホッキョクグマ界の変動の選択肢を考える ~ 壮大なパズルへの挑戦」という投稿を行っていますが、今シーズンの繁殖結果が出そろいつつあり、そして各園担当者の次のシーズンに対する抱負も聞こえ始めているという現時点であらためてこれを考えてみることにします。 この件は非常に logistical な思考が要求されるわけですが、まず手始めに本投稿の表題を切り口にして考えてみようと思います。 というのも、この件はホッキョクグマの移動の有無の問題にまさに直結するからです。 現時点でまだ旭山動物園はルルとサツキの状態についての公式な発表をしていませんし、この2頭のうちサツキはやはり繁殖可能年齢上限附近の個体ですが、彼女については今回は別にして考えておくことにします。 それからさらに、「ロシア・サンクトペテルブルク、レニングラード動物園のウスラーダの歩む道 ~ 再説: 繁殖可能年齢上限」という投稿、そしてその投稿の関連投稿も併せてご参照いただければ幸いです。

まずバリーバ(23歳)、バフィン(22歳)、キャンディ(21歳)の出張三頭組についてです。 彼女たちはそれぞれBL契約で出張しているはずで、契約としての体裁上それぞれについて契約期間は定められてはいるものの、必ず契約解除通知期間(多分1ヶ月前までか3ヶ月前までか)が規定されており当事者の一方、あるいは双方の意思によって契約期間終了前に契約を解除することは当然可能であり、その場合に損害賠償などが発生する可能性は契約の性格上まずないと言ってよく、不動産賃貸借契約などとは異なり容易に解除が可能であるといってよいでしょう。 また契約期間の延長についても同様でしょう。 これを踏まえて考えていきます。
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バリーバとジャンブイ (2013年2月10日撮影 於 ズーラシア)

まず横浜・ズーラシアのバリーバですが、飼育員さんのブログを読む限りにおいては、この同じペアでの次の繁殖シーズン(すなわち2014年の繁殖シーズン)に向けて意欲十分といったところです。 確かに契約期間は残存しているはずですし次のシーズンに繁殖に成功する確率がゼロではないというのは事実です。 ただしかし、バリーバの年齢(この3頭のうち最年長)における繁殖成功の可能性とジャンブイの野生出身という血統上のメリットを比較衡量すれば後者をはるかに重視すべきであり、ジャンブイにもっと年齢の若い個体をパートナーに付けて繁殖を狙う方が成功の確率はバリーバとの場合よりももっと高く、そして日本のホッキョクグマの血統の多様性維持の観点から言っても優れていることは明白ではないでしょうか。 ジャンブイの繁殖能力の有無といった問題はここでは脇に置いておきます。 ともかく野生出身の彼は(推定)21歳ですからまだまだ働いてもらわねばならないわけです。 それを、あくまでもこのペアの維持に固執しようというのは、担当飼育員さんの願望実現の場としてならいざ知らず、日本のホッキョクグマ界全体から考えれば明らかに損失です。 彼の新しいパートナー候補としてまずツヨシ(釧路)があげられます。 次にこれはリスクがありますし本投稿の後半で触れる内容ですがキャンディ(札幌)かルル(旭川)です。 こういう組み合わせを実現するためには強力な「司令塔」、つまりホッキョクグマ繁殖検討委員会の強い意志が不可欠です。
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ゴーゴとバフィン(2012年4月19日撮影 於 天王寺動物園)

次に大阪・天王寺動物園のバフィンです。 実は本来は彼女が一番難しい立場だったはずです。 天王寺動物園の飼育員さんは以前、「もうこれが最後で後がない」というような悲壮な覚悟だったようですが最近はどうなのでしょうか。 1月10日付けの飼育員さんのブログでは「妊娠の可能性もかなり低くなったので、徐々に通常の環境に戻していきたいと思います。 ゴーゴもお待ちかねです。」 と書いていますので、これは事実上、来シーズンもこのペアで繁殖にチャレンジするということでしょうし、そういう話が浜松と合意できたのだと理解してよいでしょう。 やはりこのゴーゴとのペアはもう一年継続するのがいいのかもしれません。 このペアについては、いかんせん誤算だったのはゴーゴの男としての「成熟度」だったわけで、何でもかんでも現状維持が好ましいことではありませんが、あと一年だけはこのペアでチャレンジさせてみたいという気は確かにします。 しかし仮に急に浜松がバフィンの帰還を求めれば、ゴーゴの次のパートナーをどうするかです。 候補はやはりツヨシでしょう。 こういった組み合わせを実現するためには、やはりホッキョクグマ繁殖検討委員会の強い意志が不可欠です。
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キャンディ (2013年6月8日撮影 於 円山動物園)

次に円山動物園のキャンディです。 彼女は確か前回の彼女の出産成功・成育失敗という結果の後で、円山動物園が豊橋に「もう一年やらせてみたい」と要請して今回のチャレンジになったと記憶していますが、私の記憶で正しいでしょうか? そうだとすると、「さらにもう一年」という要請が通るかどうかですが、豊橋には彼女が戻ってきたほうが都合がよいと強く考える理由は実は私にはあまり思いつきません。 仮にキャンディが戻ったとしても、かつてのチャッピー、クッキーとの3頭同居が復活するだけの話であり時計の針がそのまま元に戻っただけという気もします。 敢えて挙げるならば2頭より3頭のほうが展示上は見栄えがするといったようなところでしょうか。 となれば、さらにもう一年キャンディの札幌滞在を延長するということになる可能性はありえると思われます。 

ところが...ここで一つ問題があります。それはララ親子の存在です。 つまり円山動物園は、ララに次のシーズン(2014年)に繁殖に挑戦させるかどうかという最終決断を早くせねばならないわけです。 挑戦させるのであればマルルとポロロの移動先確保という大問題を解決せねばなりません。 この問題については昨年12月に「来年2014年の日本のホッキョクグマ界の変動の選択肢を考える ~ 壮大なパズルへの挑戦」という投稿でいくつかの選択肢を考えてみたわけです。 さて、このマルルとポロロの移動先に目途がつかないとすれば、ララ親子は現在の欧米の動物園のように親子同居の2年目が実現するわけです。そうなるとキャンディ札幌残留にとっては都合の良い状況になるでしょう。 デナリはキャンディだけを相手にすればよく、非常にやり易いわけです。 次にマルルとポロロの移動先に目途がつくということであれば、円山動物園は当然、ララとキャンディの2頭の繁殖への同時挑戦を狙うでしょう。 そうなると以下の4つのパターンが想定されます。

①キャンディは札幌に残留し、マルルとポロロの移動先の確保もできたためキャンディとララの2頭が次シーズンに繁殖に挑戦する。

②キャンディは札幌に残留するが、マルルとポロロの移動先の確保ができないためキャンディのみが次シーズンに繁殖に挑戦する。

③キャンディの札幌残留は実現しないが、マルルとポロロの移動先確保ができたためララだけが次のシーズンに繁殖に挑戦する。

④キャンディの札幌残留は実現せず、マルルとポロロの移動先確保もできないため、次シーズンは札幌での繁殖挑戦はない。


円山動物園の狙いが①であることは当然言うまでもありません。 そして最低でも③を実現しようとするでしょう。 しかし私はキャンディを札幌で次シーズンに再度繁殖に挑戦させるならば、マルルとポロロの移動先を確保しようとする試みは保留にしてララ親子をさらに一年同居させ、キャンディだけを繁殖に挑戦させて万全を期すというやり方、つまり結果としては②と同じことになる状況を選択したいところです。 そうするならば、マルルとポロロの移動先確保のために生じる可能性のある「玉突き的な個体移動」を回避することが可能となるからです。 いずれにせよ④は避けたいところですが、何が何でも避けたいというほどのことでもありません。 ④もありえるケースです。 というのは、キャンディが札幌を去っても同園は独自に他の園と交渉し別の雌が札幌に来てデナリとの間の繁殖を狙うという非常に特殊なケースも存在し得るからです。 そこでさらにもう2つのパターンを想定することとなります。

⑤雌の個体Xが札幌に来て、そしてマルルとポロロの移動先確保ができたため、雌の個体Xとララの2頭が次シーズンに繁殖に挑戦する。

⑥雌の個体Xが札幌に来るが、マルルとポロロの移動先の確保ができないため雌の個体Xのみが次シーズンに繁殖に挑戦する。


この二つのパターンでは円山動物園は⑤を狙うことになるでしょう。

デナリとキャンディ (2012年3月12日撮影 於 円山動物園)
デナリとキャンディ (2013年4月13日撮影 於 円山動物園)

キャンディの札幌残留問題とララの次シーズンの繁殖挑戦は別の問題であるという考え方はありえますし、円山動物園はそう考えているでしょう。 キャンディの札幌残留が実現するしないにかかわらずララは何が何でも次シーズンには繁殖に挑戦させ、そしてあわよくば豊橋の了解を得てキャンディも次シーズンには同園で繁殖に挑戦させ一気にダブル出産を狙いたいというのが円山動物園の考え方でしょう。 つまり同園は②は想定外であり④は全く問題外と考えているように思われます。 そして仮に豊橋の了解がなくても同園は単独で別の動物園と交渉して雌の個体Xを札幌に繁殖目的で出張させて、当然⑤を狙いたいと言うのが同園の姿勢でしょう。 この「雌の個体X」が具体的に誰になるのかについては、「来年2014年の日本のホッキョクグマ界の変動の選択肢を考える ~ 壮大なパズルへの挑戦」 という投稿で名前を挙げたつもりです。 それはルル(旭川)です。 仮にルルが札幌に来るとなれば、旭川でイワンとツヨシ(釧路)との組み合わせが可能となるはずです。 展開としては悪くない話です。

しかし私はキャンディの札幌残留問題とララの次シーズンの繁殖挑戦は別の問題ではなく、前者が後者を牽引した問題であると認識しています。 ですから同園がキャンディの次シーズンの札幌残留を望むならばララの次シーズンの繁殖はお休みにすべきだろうと考えます。 (たびたび例に出して恐縮ですが、ララと同じ年齢で、しかもララと同じように2年サイクルでの繁殖を続けてきたモスクワ動物園のシモーナは、さすがに三つ子の出産・育児ということもあってとうとう2013年のシーズンの繁殖はお休みをもらっています。) そして円山動物園はキャンディの次シーズンの札幌残留が実現できる見通しがあるなら、マルルとポロロの移動先確保という難問に取り組むことを急ぐ必要がなくなるということです。 (それからこれは別の投稿で詳しく触れるつもりでしたが雌の双子は極力、今の段階で離してはなりません。 これは「個体の幸福」といった問題からではなく、純粋に「将来の繁殖の有利性」といった観点からです。 これは科学的に実証されているわけではありませんが、実は海外の過去の例から言っても飼育下における雌の双子は5年程度一緒にしておくのが後年の繁殖にとっては有利になる可能性が大きいのです。 簡単に言いますと、雌の双子は離さないでおいて繁殖可能な年齢になるまで「雌だけの小さな世界」を双子の間で形成させておき、そして繁殖可能年齢になった時点でいきなり雄との出会いを経験させることが雌としての成熟、そして母親としての自覚を一気に目覚めさせることに効果があるということです。 そういったことから、二頭一緒に移動できる施設を確保するということは実に難問であり、それをこの1~2月に無理してまで確保しようというのは止めたほうがよいということです。 ましてや、二頭を別々の施設というのは全く感心できません。)

キャンディの今シーズンの繁殖再挑戦が成功しなかったわけですから、物事の一種の「けじめ」を付けようと思えばキャンディは札幌以外の場所に行った方がよいかもしれません。 それは上で述べました横浜の可能性ということです。 ただしジャンブイとの相性という点でリスクはあります。 非常に難しいです。

とにかく日本でのホッキョクグマの繁殖というのはトータルで考えていかねばならないわけで、それを特定の二園間 (あるいは特定の二自治体間) の都合だけで事を進めるのは問題があるわけです。 再度繰り返しますが、強力な「司令塔」、つまりホッキョクグマ繁殖検討委員会の強い意志による調整が不可欠なのです。

次の問題としてこのララ親子の処遇についてスポットを当てて次回の投稿で集中して考えていきたいと思います。 それはイコロ、キロル、アイラ、マルル、ポロロといったララの子供たちと国内外の動物園の個体との関係についてです。 これも非常に複雑なパズルの世界です。

(資料)
ズーラシア・オフィシャルブログ (Jan.8 2014 - バリーバの産室生活)
天王寺動物園 スタッフブログ (Jan.10 2014 - バフィンさん、約2カ月ぶりの餌)

(過去関連投稿)
ドイツ・ハノーファー動物園と個体交換交渉を行った札幌・円山動物園 ~ その背景を読み解く
札幌・円山動物園の新ツインズ(ノワールとブランシュ – 仮称)、そして他のララの子供たちの将来 (上)
札幌・円山動物園の新ツインズ(ノワールとブランシュ – 仮称)、そして他のララの子供たちの将来 (中)
ドイツ・ハノーファー動物園に2012年夏に札幌・円山動物園が提示した交換候補個体はアイラだった!
来年2014年の日本のホッキョクグマ界の変動の選択肢を考える ~ 壮大なパズルへの挑戦
横浜動物園ズーラシアのバリーバ、展示再開へ
札幌・円山動物園のキャンディ、展示再開へ ~ 今シーズンは出産の可能性低いとの判断
ロシア・サンクトペテルブルク、レニングラード動物園のウスラーダの歩む道 ~ 再説: 繁殖可能年齢上限
「ホッキョクグマ飼育マニュアル(Care Manual)」よりの考察(11) ~ 母子をいつ引き離すか
by polarbearmaniac | 2014-01-12 06:00 | Polarbearology

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