街、雲、それからホッキョクグマ ~ Polarbearology & conjectaneum


by polarbearmaniac

プロフィールを見る
更新通知を受け取る

ララ、進化と深化を経て遂に大輪の花を咲かせた類稀なる母性 ~ “Per aspera ad astra.”

a0151913_1282635.jpg
もう今更このララお母さんを称賛する言葉を並べる必要はないだろう。
a0151913_1283578.jpg
このララは生まれながらにしての天性の優れた母親であったかと言えば、必ずしもそうでもなかったような気もするのである。 彼女はやはり成長を遂げて現在に至ったと考えたほうが正しいように思う。
a0151913_1284453.jpg
以前にも書いたが、このララお母さんは頭が良く (intelligent)、そして賢く (clever)、そして思慮深い (wise) のである。 こういったことそれぞれを取れば、それは天性のものであるとも言える。 しかし、この三つが母性というもののなかにしっかりと結合するのには時間がかかったように思う。 彼女がここ札幌で「偉大なる母」となった道のりは実は決して平坦なものではなかったことは周知の事実である。
a0151913_128521.jpg
私は、こうした彼女が母親として最高、いや至高のレベルにまで達したのは実はアイラの出産以降ではないかと考えている。
a0151913_129331.jpg
私はイコロとキロルの双子についても頻繁にここ札幌に来て彼女の育児を十分に観察したが、その時は必ずしも彼女としての最高の姿とまでは言えなかったようにも思うのである。 このことについて私は以前に「長期遠征の最終日に見たララとアイラ ~ ララは男の子より女の子を育てるほうが得意?」という投稿でララは男の子を育るよりも女の子を育てる方が得意であるらしいということに原因を求めたのであった。 現在も基本的にはこの考え方は間違っていないとは思うのだが、しかしどうもそれだけでは説明のつかないものを感じ始めている。
a0151913_1291241.jpg
やはりそこには、彼女自身の進化、そして深化があったと考えたほうがより正確であるというようにも感じ始めている。それは私自身が国外に出て有名な何頭もの母親たちの姿をじっくりと自分の眼で見ると言う体験を得たことが大きいと思っている。
a0151913_1292128.jpg
私はこのララが世界に何頭か存在している偉大なる母親たちと比較して、彼女たちがほとんど持っていないにもかかわらずこのララに存在している美点を最近になってようやく認識しつつある。 それは「童心」である。 この「童心」は「母性」とは相当に性格の異なる心性である。 ところがこのララは、彼女の「童心」を見事に自己の母性に結合させた稀有のホッキョクグマである。 あらためて彼女の偉大さを称えたい。
a0151913_1422661.jpg
Nikon D5200
AF-S DX NIKKOR 18-300mm f/3.5-5.6G ED VR
(Jan.18 2014 @札幌・円山動物園)
by polarbearmaniac | 2014-01-18 23:40 | しろくま紀行

カテゴリ

全体
Polarbearology
しろくま紀行
異国旅日記
動物園一般
Daily memorabilia
倭国旅日記
しろくまの写真撮影
旅の風景
幻のクーニャ
エッセイ、コラム
街角にて
未分類

最新の記事

ベルリン動物公園で誕生の赤ち..
at 2018-12-19 00:30
"Polar Bear of..
at 2018-12-18 03:00
ロシア・シベリア中部、クラス..
at 2018-12-17 02:00
ロシア・西シベリア、セヴェル..
at 2018-12-16 03:00
カナダ・サンフェリシアン原生..
at 2018-12-15 02:00
オランダ・ヌエネンの「動物帝..
at 2018-12-15 00:30
カナダ・サンフェリシアン原生..
at 2018-12-15 00:15
ロシア・クラスノヤルスク動物..
at 2018-12-14 03:00
ドイツ・ブレーマーハーフェン..
at 2018-12-14 00:30
デンマーク・コペンハーゲン動..
at 2018-12-13 17:00

以前の記事

2018年 12月
2018年 11月
2018年 10月
2018年 09月
2018年 08月
2018年 07月
2018年 06月
2018年 05月
2018年 04月
2018年 03月
2018年 02月
2018年 01月
2017年 12月
2017年 11月
2017年 10月
2017年 09月
2017年 08月
2017年 07月
2017年 06月
2017年 05月
2017年 04月
2017年 03月
2017年 02月
2017年 01月
2016年 12月
2016年 11月
2016年 10月
2016年 09月
2016年 08月
2016年 07月
2016年 06月
2016年 05月
2016年 04月
2016年 03月
2016年 02月
2016年 01月
2015年 12月
2015年 11月
2015年 10月
2015年 09月
2015年 08月
2015年 07月
2015年 06月
2015年 05月
2015年 04月
2015年 03月
2015年 02月
2015年 01月
2014年 12月
2014年 11月
2014年 10月
2014年 09月
2014年 08月
2014年 07月
2014年 06月
2014年 05月
2014年 04月
2014年 03月
2014年 02月
2014年 01月
2013年 12月
2013年 11月
2013年 10月
2013年 09月
2013年 08月
2013年 07月
2013年 06月
2013年 05月
2013年 04月
2013年 03月
2013年 02月
2013年 01月
2012年 12月
2012年 11月
2012年 10月
2012年 09月
2012年 08月
2012年 07月
2012年 06月
2012年 05月
2012年 04月
2012年 03月
2012年 02月
2012年 01月
2011年 12月
2011年 11月
2011年 10月
2011年 09月
2011年 08月
2011年 07月
2011年 06月
2011年 05月
2011年 04月
2011年 03月
2011年 02月
2011年 01月
2010年 12月
2010年 11月
2010年 10月
2010年 09月
2010年 08月
2010年 07月
2010年 06月
2010年 05月
2010年 04月
2010年 03月
2010年 02月
2010年 01月
2009年 12月

検索

ブログパーツ

  • このブログに掲載されている写真・画像・イラストを無断で使用することを禁じます。

ライフログ


人生と運命 1


スターリン―青春と革命の時代


モスクワは本のゆりかご


私のモスクワ、心の記憶


自壊する帝国 (新潮文庫)


甦るロシア帝国 (文春文庫)


嘘つきアーニャの真っ赤な真実 (角川文庫)


ロシア 春のソナタ、秋のワルツ-1999-21st


それからのエリス いま明らかになる鴎外「舞姫」の面影


ミチコ・タナカ 男たちへの讃歌 (新潮文庫)


わがユダヤ・ドイツ・ポーランド―マルセル・ライヒ=ラニツキ自伝


ベルリン戦争 (朝日選書)


Hof――ベルリンの記憶


カチンの森――ポーランド指導階級の抹殺


北京烈烈―文化大革命とは何であったか (講談社学術文庫)


慟哭の通州――昭和十二年夏の虐殺事件


主題と変奏―ブルーノ・ワルター回想録 (1965年)


藤田嗣治 異邦人の生涯


Barle's Story: One Polar Bear's Amazing Recovery from Life As a Circus Act


Lenin's Tomb: The Last Days of the Soviet Empire


Resurrection: The Struggle for a New Russia


Hotel Adlon: Das Berliner Hotel, in dem die grosse Welt zu Gast war


Ein seltsamer Mann


Alma Rose: Vienna to Auschwitz


St Petersburg: A Cultural History


Gulag