ノヴォシビルスク動物園訪問二日目 ～ ゲルダお母さんとシルカの不安定な関係

昨日に引き続いて今日はノヴォシビルスク動物園訪問の二日目である。　今日も冷雨が降っている。 ホテルから動物園までタクシーで約360ルーブル（約1000円）だった。 今日は昨日と違ってゲルダ親子はモニターカメラの設置された展示場に移っている。
これがモニターカメラである。　このカメラで世界中でこのゲルダ親子の様子を見ることができるのは素晴らしいことである。
ゲルダお母さん、シルカちゃん、今日もよろしくお願いいたします！
ゲルダお母さんは自分だけで遊ぶつもりのようである。
シルカはなんとなくそれを見ている。
こういうシーンというのは男鹿水族館で昨年見たクルミお母さんとミルクとの関係を彷彿とさせる。
しかしシルカはやはりゲルダお母さんと遊びたいようである。
ゲルダお母さんは別に拒否するわけではない。　来るものは拒まずとでもいったところだろうか。
こういったような親子の関係はララとその子供たちにはほとんど見られない関係である。　ララの場合は子供たちを遊びに誘おうという意図がかなり明確に出てくる。　シモーナの場合もそうである。
ゲルダお母さんとシルカの水遊びが始まった。

ゲルダお母さんとシルカの水遊び

ララとアイラの水遊びに比べれはゲルダお母さんとシルカの水遊びは何か節度があってゆったりとした感じがする。
ララお母さんと違ってゲルダお母さんが娘とこうして水で遊ぶときには教育的な効果というか特訓といったような効果というか、そういったものは感じられない。　その点ではララお母さんは遊びを導入してアイラを鍛えたのである。
来園者の方向を気にするゲルダお母さん。
娘のシルカそっちのけでゲルダお母さんは来園者の方向を向いている。
シルカも来園者に注目している。
親子同士の互いの関係よりも来園者への興味が大きく感じられるのがこの親子の間の不思議な関係である。
こういうシーンが続出するのである。　これはこの親子の非常に特異な行動のように思われる。
シルカのほうは比較的普通であるがゲルダお母さんはあまりにも来園者に興味を示し過ぎる。
シルカは冷静である。　母親であるゲルダのこうした行動についてシルカは何か納得いかないように感じている様子にも見える。


来園者にポーズをとるゲルダお母さんとシルカ

この親子の関係には何か不安定さが付きまとっている。　本来の親子関係に何か外から介入してくる要素が存在しているのである。　いささか奇妙なことである。　今までこのような母娘というものを見た記憶がない。　そういった点においては非常にユニークな親子である。

Nikon D5300
AF-S DX NIKKOR 55-300mm f/4.5-5.6G ED VR
（Sep.12 2014 @ロシア・西シベリア、ノヴォシビルスク動物園）