街、雲、それからホッキョクグマ ~ Polarbearology & conjectaneum


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イワンが挑戦し続けるもの ~ 繁殖の血統上の毛並みの良さが発揮される時は到来するのか?

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このイワンはいわゆる「ロシア臭」が漂うホッキョクグマである。 それは彼を札幌のデナリと比較すると一目瞭然である。
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このイワンは期待され続けており、そして彼自身が絶え間ない挑戦者であり続けていることも間違いない。 北海道には雄のホッキョクグマの成獣はデナリとこのイワンだけである。 だから尚更イワンには周囲からの期待も大きいのである。 さらに、彼は「アンデルマ/ウスラーダ系」のプリンスとしての血統上の毛並みの良さがある。 イワンの両親がいかに偉大であるか、そして彼の祖父母がいかに偉大であるか、そして彼の曾祖母がいかに偉大であるか、私はもうここで繰り返さない。
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しかし、血統上の毛並みの良さだけではいかんともし難いことはあるのだ。 彼が周囲からどうこう言われることには不運もある。 長年パートナーを組んでいるルルとの間で繁殖に成功していないわけであるが、そもそも飼育下のホッキョクグマがそう簡単に繁殖に成功するものではなく、ルル一頭だけでは彼の能力を云々するわけにはいかない。 さらにサツキはもともと繁殖可能年齢上限に近い個体であり、サツキとの間でもおいそれと簡単には繁殖に成功するようなものではない。 つまり、イワンの能力を発揮するチャンスがまだ少ないのだと考えたほうが良いように思われる。 そうなると別のパートナーを彼に与えてみることも必要だろう。 手っ取り早く考える範囲では釧路のツヨシだろう。
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旭山動物園は長年にわたってイワンとルルとの間での繁殖を粘り強く試みてきたことについては敬意を表したい。 しかしこう言っては失礼になることをあえて承知で言わせていただくなら、何か最近少し「息切れ」 してきたような印象を受けるのである。
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この旭山動物園でホッキョクグマの繁殖が無いと、何か全国的にホッキョクグマの繁殖に弾みがついていかないように思うのだ。 何か魚の骨が喉にひっかかったようにスッキリとしないのである。
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ともかく、このイワンには引き続き「挑戦者」であり続けてほしいと思う。 彼の優れた繁殖上の血統が生かされる日が必ず来るだろうと考えている。

Nikon D5200
AF-S DX NIKKOR 18-300mm f/3.5-5.6G ED VR
(Oct.11 2014 @旭川市・旭山動物園)

(過去関連投稿)
アンデルマさん、お元気で! ~  「日本に暮らす我が息子たち、孫たち、曾孫のホッキョクグマへ...」
至高のホッキョクグマ、メンシコフとの再会 ~ 来園者を魅了する偉大なる雄姿
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ウランゲリ、その優しさ、親しみやすさ、紳士的性格に見る繁殖への道
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by polarbearmaniac | 2014-10-11 23:20 | しろくま紀行

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