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街、雲、それからホッキョクグマ ~ Polarbearology & conjectaneum


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イコロ、歩むことを運命づけられたその「偉大なる道」 ~ "The Great Road ahead of Ikor"

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このイコロの上野動物園来園はホッキョクグマの神様によって定められた運命なのである。
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彼をおいて他にこの動物園に来るべき資格のあるホッキョクグマは実はいなかったというのが真相である。 いや、そもそも上野動物園は数年前よりこのイコロに白羽の矢を立てていたのであった。
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この上野で見るイコロは、おびひろ動物園で見たイコロよりもはるかに体が大きくて立派なホッキョクグマに見える。 つまりイコロは自分の姿を正しく見てもらえる場所にやってきたということも言える。
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熟した柿の実が枝から自然に落ちるように、このイコロは上野にやってきたのだという印象を強く持つ。

イコロの表情の変化

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私は今日このイコロを見ていて感じたのは、彼にいつのまにか備わってきたスケールの大きさである。 それはあの彼の父親であるデナリにもあまりないものである。ただしその代わりにデナリには勝負師としての抜群の勘が備わってはいるが。
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このスケールの大きさというのは体の大きさとはまた別の概念である。 あのレニングラード動物園のメンシコフはスケールも大きいし体も大きい。 ああいった例は実は非常に稀なのである。体は大きいがスケールの大きさは無いという雄のホッキョクグマならば日本にも世界中に何頭もいるのである。
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このイコロが将来到達する姿は、指揮者で言えばハンス・クナッパーツブッシュ(Hans Knappertsbusch) だろう。悠揚迫らぬスケールの大きさを感じさせる音楽を造りだす反面、実は非常に神経が細やかで謙虚な人物像が将来のイコロの姿なのではないかと思うのである。
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このイコロは自分では主導権をとらず、そういうものはデアに譲るような気がする。 しかしデアに何事も譲ったように見せて、実は全てを自分の手の内の中でデアを巧みにリードできれば最高だろう。 彼にはそれだけの資質があると見た。 そして事実、こういうことをやってのけるのがメンシコフなのである。世界で最も偉大な雌のホッキョクグマである女帝ウスラーダを操縦できるのはメンシコフだけである。そのメンシコフの巧みさこそ、全てを相手であるウスラーダに全面降伏したかのように委ねてしまったはずなのに実は手綱は自分が握っているという特技である。 このイコロが目指すべき道は、彼の父親であるデナリの特技である抜群の「勝負師」としての勘を磨くという道ではなく、まさにメンシコフの手法だろうと思っている。
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私はこのイコロは「昔気質」で「古風」なホッキョクグマではないかと思っている。 「現代的」という感じは全くしない。 そういった点でこのイコロの双子兄弟であるキロルとは異なるように思うのである。浜松市動物園はそういった「客演指揮者」としての能力を評価してイコロではなくキロルを選択したのだろう。 一方でこのイコロは「常任指揮者」なのである。 息の長い仕事に向いているのがイコロである。 イコロは「打ち上げ花火」ではないのである。 だからイコロはスターとしてのホッキョクグマではないように感じる。 デアと一緒に動く激しく遊んで喝采を浴びるのならばキロルのほうがキャラクターとして合っていると思う。また、そういうものを求めるのは上野の来園者かもしれない。しかし上野動物園は腰を据えてホッキョクグマの繁殖に真剣に取り組むことを明言している。 私はその姿勢には嘘はないと見た。 となれば、やはりこの上野にはイコロはピッタリなのである。
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アポロ的ホッキョクグマであるイコロはホッキョクグマの「王道」、つまり「偉大なる道」を歩む第一歩を踏み出しつつある。 やはりララは偉大なる母である。 今日イコロを見ていて、あらためてそう感じた。 アンデルマの息子であるメンシコフたらんとしているララの息子であるイコロなのである。 私は今日ほどこのイコロの隣にいるデアが「薄っぺらい」ホッキョクグマに見えてきてしょうがなかった日はなかった。イコロにとって「デアは恐るるに足らず」なのである。 私は "Mission: Possible" だろうと思っている。 ましてや、デアはウスラーダほどの圧倒的に偉大かつ難攻不落なホッキョクグマだとは、いくらなんでも到底考えられないからである。
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Nikon D5300
AF-S DX NIKKOR 18-300mm f/3.5-6.3G ED VR
(May.17 2015 @恩賜上野動物園)
by polarbearmaniac | 2015-05-17 23:55 | しろくま紀行

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