街、雲、それからホッキョクグマ ~ Polarbearology & conjectaneum


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典型的な梅雨期の曇天の下、ポロロの過ごす日曜日 ~ 何故ポロロは円盤状のものが好きなのか?

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さあ今日は日曜日。昨日遊び過ぎたような感じのポロロはどうしているだろう?
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今日は昨日と打って変わって曇天であり湿度が非常に高い。 何か不快な気候の徳島である。
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午前中飼育員さんからもらったのは幾つもの小さな穴お空いたボールのようなものである。
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なんだか今一つ今日はこれに気乗りしないようである。
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昨日遊び過ぎて今日は今日ひとつエンジンがかからないように見えるポロロ。 でも何かを待っている。
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しばらくして待望の飼育員さんが再び姿を見せる。
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プールに投げ入れられたものにジャンプ!
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ポロロの大好きな円盤状のおもちゃである。 ポロロの顔も笑っているように見える。
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ポロロは札幌時代から、なにかこういった蓋のような円盤状のものがとりわけ大好きである。これが実に不思議である。
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マルルのほうは球状のものが好きだったはずだが、このポロロの円盤状のおもちゃに対する偏愛といったものは興味深い。
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これは私の仮説だが、球状のものは不安定でコントロールが難しく、どこに転がっていくかわからない不確実性のある面白さがある。一方、円盤状のものは安定して保持できコントロールが比較的容易である。 ポロロはこういった自分の体にフィットするようなコントロールの容易なおもちゃのほうが好きだということなのではないだろう。 
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つまり、円盤状のものを好むポロロは球状のものを好むマルルよりも物事を自分の手の内に入れて確実なものにしたいという欲求が強いということなのではないだろうか。 さらに言えば、マルルよりもポロロのほうが安定的なものを好み、そして「保守的」であるということを意味しているように思われる。

円盤状のもので遊ぶポロロ

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しかしポロロの担当飼育員さんは実に巧みである。ポロロが円盤状のものを好むことを知っていて、あえて午前中はそういったおもちゃではなく球状のおもちゃを与えて適度に遊ばせている。仮に最初に円盤状のおもちゃを与えてしまえばそれだけでポロロは夢中になって遊びまくり、そして午後には疲れてあまり動かなくなってしまうのである。だからポロロの楽しみは後にとっておくようにしてやっているのだろう。ポロロのエネルギー消費の配分を考え、一日を決して飽きさせないようにおもちゃを与える順番や配分に配慮がなされている。こういったところにこの動物園のポロロ飼育の成功の鍵があるのである。熊本はこういった点で徳島に及ばない。
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さて、次なるポロロの楽しみである。
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今日は日曜日なので昨日よりも大きな氷のケーキである。果物や魚などが入っている。 夏期恒例となっている土曜日、日曜日、祝日の午後二時半からの氷のプレゼントである。
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ポロロに氷のケーキのプレゼント

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約半年ぶりにポロロの姿を見てホッとした。二日間、本当に気持ちよくポロロと向き合っていられた。日本のホッキョクグマ界が世界に誇る偉大なる母ララの娘ここにありといった徳島のポロロなのである。そして同時にこの二日間で感じたことは、ポロロの後ろには間違いなく、以前この飼育展示場で暮らしていた今は亡き「シロー爺さん」の影を感じるということである。 想い出してみれば昨年3月15日のポロロ歓迎式で当時の園長さんは「天国のシローとともに皆さんもポロロの成長を温かく見守ってほしい。」と言ったのである。その通りになっているようである。
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Nikon D5300
AF-S DX NIKKOR 18-300mm f/3.5-6.3G ED VR
(Jun.7 2015 @とくしま動物園)

(過去関連投稿)
(*札幌よりのポロロ、マルルの旅立ち関連)
札幌・円山動物園での 「マルルとポロロを送る会」 ~ "Auf Flügeln des Gesanges..."
ララお母さんとマルル、ポロロの最後の一日
全てを察知し、全てを理解し、そして最後に全てを諦念で受け入れた偉大なる母、ララの姿
マルルとポロロの札幌よりの旅立ち ~ いささかの心残り
娘たちの去った日のララお母さん、心の葛藤、そして虚脱感、そして哀しさの片隅に希望への眼差し
(*徳島のポロロ、熊本のマルル関連)
とくしま動物園でのポロロ歓迎式、そしてポロロの自信に溢れた徳島での公式デビュー
ポロロ、その優れた適応性、そしてその執着力が予感させる器の大きさ ~ 大輪晩開の花
熊本市動植物園での、いささか精彩に欠いたマルルの熊本公式デビュー ~ "Marle of Our Time"
マルル、その「正統派ホッキョクグマ」 が克服を期待される試練 ~ 「我らが時代」のホッキョクグマの姿
熊本市動植物園でマルルの歓迎会が開催される
大きく成長を遂げつつあるポロロ ~ クーニャよりもシヌックの影を強く感じるララファミリーの子供たち
冷雨の日曜日、間近に見るポロロの表情 ~ 亡きシロー爺さんに見守られているポロロが優位に立つ
マルルの "Perpetuum mobile" ~ 公開後、約一か月が経過したマルル
マルルに当分の苦境は続くか? ~ "Every cloud has a silver lining."
マルル、まどろみの日曜日
ポロロとマルルが暮らす徳島と熊本の二つの動物園の印象 ~ 「組織の徳島、人の熊本」
マルルが取り戻した快活さの裏側 ~ 多大な労力で「幻影」の維持を強いられる飼育員さんへの同情
熊本の夏の入り口の暑さにも動きが鈍らないマルル ~ in/outdoorの扉開放方式の試験的導入が成功
夏の暑さの到来した徳島にあっても、立ち止まることなく前進するポロロの「快進撃」
ポロロこそララの後継熊なのか? ~ マルルを突き放し姉のアイラに肉薄する稀有の逸材の歩む道
真夏日の徳島、ポロロのゆったりとした日曜日
「正統派・アポロ的ホッキョクグマ」であるマルルの逆襲の条件を探る ~ 精神の自由の付与で「快適さ」へ
ポロロの二つの「動と静」のドラマ (前) ~ 水中での避暑と遊びとを共存させ 「痛みを経ての快感」 へ
ポロロの二つの「動と静」のドラマ (後) ~ 休息と外界よりの刺激(おもちゃとおやつ)が無理なく共存
猛暑の熊本に見たマルル ~ 失わない爽快な動き
ようやく自分の世界を確立したマルル ~ ポロロへの追い上げ態勢に入る
蒸し暑い曇天の日曜日のマルル ~ 飼育員さんからの刺激を日常生活の重要な部分に取り込み糧とする
「雨ニモマケズ雷鳴ニモマケズ...」 ポロロの悠然とした台風接近の日の土曜日
確固とした存在感を確立し、さらに進化を遂げつつあるポロロ ~ その非凡なるホッキョクグマの姿
豪雨の日曜日にポロロの奏でる遊びのファンタジー
尊重されるポロロの自由意思、そして有益な死角の存在 ~ 日本で一番大事にされた個体となったか?
爽快な秋晴れの徳島、二ヶ月半振りのポロロとの再会 ~ 持久力と集中力の増した輝かしい成長
ポロロ、その行動と思索 ~ 「哲人的ホッキョクグマ」 という前人未到の領域への進化・発展を目指す
連日の秋晴れ、ポロロの日曜日 ~ ポロロとマルル・ミルクを隔てるものは 「伸びしろ」 の大きさか?
秋の熊本に到来した札幌の夏、そしてマルルのハロウィン ~ "Make-believe Halloween" の楽しみ
マルル、その「正統派・アポロ的」かつ天恵の存在の成長と、五里霧中の将来の展望が醸し出す悲哀感
マルル、その淡々とした歩みの日曜日
ポロロ (とくしま動物園) が飼育展示場の水槽の一部を破壊する! ~ 補修工事中の数日間は展示中止 
冬の到来を拒否する熊本の陽光、青空の下でのマルル ~ 北の街から来た仲間 「聖なるもの」 と共に
天恵のホッキョクグマ、マルルの歩むべき道
阿波の国をも襲った冬の寒波、山々の冠雪と展示場に復活した薄毛のポロロのゆったりとした土曜日
ポロロの二歳の誕生会 ~ 集中力、持久力を増した揺るぎ無き成長を続けるポロロの快活な日曜日
梅雨入りを吹き飛ばす絶好調ポロロの豪快な快進撃 ~ 「アーチ型」のポロロと「パルス型」のミルク
二歳半となったポロロ、その揺るぎない成長  ~ 徳島で「ララ・ファミリー」を考える
by polarbearmaniac | 2015-06-07 23:50 | しろくま紀行

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