街、雲、それからホッキョクグマ ~ Polarbearology & conjectaneum


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シモーナ(Белая медведица Симона)、偉大なる母親としてのその素顔

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このシモーナは1994年11月27日にサンクトペテルブルクのレニングラード動物園であの女帝ウスラーダの最初の子供として誕生している。 父親はもちろんあのメンシコフである。札幌のララ、旭川のルルが誕生して一週間後のことであった。
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血統登録情報の混乱もあって100%正確ではないが、ウランゲリとの間で今回の双子を含めて現在まで13頭の子供たちの出産・育児に成功していることになっている。
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母親がウスラーダ、祖母がアンデルマという、まさに折り紙つきのホッキョクグマのエリートの血統なのである。 このシモーナの長男が旭川のイワンである。だからイワンもエリート中のエリートなのであるが、何故かその優秀な血統がまだ生かされていないようである。

シモーナの表情の変化

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このシモーナの母親としての在り方は札幌のララと同じ「情愛型」である。私が考えるに旭川のイワンは、育児初体験だった当時のシモーナによってかなり甘やかされたのではないかと思っている。イワンの「押しの弱さ」はこの血統ではあまり考えられない性格だからである。
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シモーナは美貌の母親である。
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かつ、それに加えて彼女は性格的におおらかであり神経質なところがないホッキョクグマである。その育児能力たるやまさに世界屈指のものであり、この点でもララのよいライバルである。

シモーナ近影

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こういった彼女が実は欧州などではその真価が理解されていないようなのが残念である。欧州のオリンカやフギースやフリーダムは確かに優れた母親たちであることを私は自分の眼で見ているが、それでもこのシモーナにはとても及ばないのである。

休息をとるシモーナ

Nikon D5500
AF-S DX NIKKOR 55-300mm f/4.5-5.6G ED VR
Panasonic HC-W870M
(Sep.29 2015 @モスクワ動物園)

(過去関連投稿)
モスクワ動物園のシモーナ(1) ~ 偉大なる母の娘、やはり偉大なる母となる!
モスクワ動物園のシモーナ(2) ~ その初産への道のり
モスクワ動物園のシモーナ(3) ~ 豊かなる母性の輝き
モスクワ動物園のシモーナ(4) ~ 消息不明の息子は何処に? (上)
モスクワ動物園のシモーナ(5) ~ 消息不明の息子は何処に? (中)
モスクワ動物園のシモーナ(6) ~ 消息不明の息子は何処に? (下)
ホッキョクグマ親子達の昼寝姿 (3) ~ シモーナ親子
シモーナの夏の日の午後 ~ くつろいだ日常の姿
シモーナ、その姿の変わらぬ端麗さ
モスクワ動物園の「良妻賢母」シモーナ ~ 母親のウスラーダに似た顔立ち
秋の日のモスクワ動物園のシモーナとウランゲリ ~ 再び期待されるこのペアの繁殖
モスクワ動物園のシモーナの夏
モスクワ動物園のシモーナとウランゲリ、冬の日の同居映像
モスクワ動物園のシモーナ、その日常の姿(1) ~ 遠征での映像より
モスクワ動物園のシモーナ、その日常の姿(2) ~ 遠征での映像より「情愛型」 と 「理性型」、「対象関与型」 と 「対象非関与型」 のそれぞれの母親像の違いを探る
クルミお母さんの母親像を再度考える ~ 「求心性」、「非求心性」の第三の座標軸から見えてくること
理性のウスラーダと情愛のシモーナ ~ 偉大なるホッキョクグマ母娘の性格の違い
女帝ウスラーダとシモーナ、コーラ、リアの三頭の娘たち ~ 偉大な母親たちの三代の系譜
モスクワ動物園のシモーナ、過去の映像に見るその母親像の 「絶対的」 かつ 「不動」 の存在の安定感
by polarbearmaniac | 2015-09-30 05:30 | 異国旅日記

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