街、雲、それからホッキョクグマ ~ Polarbearology & conjectaneum
by polarbearmaniac
デンマーク・コペンハーゲン動物園で男がホッキョクグマ展示場に侵入 ~ 警告発砲を受けたボリスは無事

デンマークのマスコミの報道によりますと、デンマークのコペンハーゲン動物園で昨日水曜日の午後1時に28歳の精神状態の不安定なリトアニア人の男がホッキョクグマ飼育展示場に侵入したそうです。この男が早速遭遇したのは男鹿水族館の豪太の弟である10歳になったばかりのモスクワ動物園生まれの雄のボリス(同園ではイワンと呼ばれているそうです)でした。ボリスはその男をじっくりと眺めて臭いを嗅いだ後に前脚で軽くこの男を引っぱ叩いたそうです。

来園者の警報ボタンによって駆け付けた同園のスタッフは2発の警告の発砲をボリスに対して行った後に4発のゴム弾を発射してボリスを室内に退散させ、男はスタッフの「救出」されたそうです。現在この男は現場に急行した警察に身柄を拘束され事情聴取を受けている模様です。 園長さんが語るには、仮にボリスが男に襲い掛かった状態になっていたならば威嚇発砲などでは済まずボリスの体に向けて直接発砲せねばならなくなっていただろうということの懸念のようです。今回のボリスは空腹ではなかった状態だったのも幸いしたということのようです。デンマークのマスコミが来園者がスマートフォンで撮影した侵入したこの男とボリスの映像を公開していますので興味のある方はこちらをクリックしていただき開いたページで映像をご覧下さい。冒頭に二つほどCMが入ります。映像自体は短いもので、たいしたものではありませんが。
(*追記 - デンマークのTV局のニュースをご紹介しておきます。男の侵入者も映っています。)
問題なのは同園では雌のノエル(上野動物園のデアの姉)が現在は出産準備のために産室入りしているわけで、こうした一連の発砲音は産室内に届いている可能性を否定できないだろうということです。こうした銃声のような音は神経に障るわけで、ノエルに悪影響を与えていないことを願うばかりです。しかしこのようなことを動物園で行って騒ぎを起こすのは精神異常者が非常に多いわけで実に困ったものです。そしていつも大きな迷惑を被るのは動物たちなのです。動物園としても、入園する際におかしなことを口走っているような者がいれば入園を拒否すべきでしょう。 ボリスにケガが無くてなによりでした。 それからデンマークの報道ではこのボリスの体重は621キロだと報じています。私が4年前に彼に実際に会って感じた印象では、彼はすぐ上の兄である男鹿水族館の豪太よりも遥かに大きな感じがしましたので彼の体重は500キロは絶対に下回らないだろうという印象でした。621キロというのはまあ納得のいく数字だと思います。豪太も体は大きいとはいえ、やはり弟のボリスよりも遥かに小さいということです。
(資料)
B.T (Dec.2 2015 - Mand sprang ned til isbjørnene: Derfor slap han uskadt)
Ekstra Bladet (Dec.3 2015 - Drama i Zoo i København: Sådan skete det)
TV2 (Dec.2 2015 - Rystet zoo-direktør efter drama: - Isbjørnene havde fat i ham)
Ekstra Bladet (Dec.2 2015 - Drama i Zoo: Her møder mand den 621 kilo tunge isbjørn)
(過去関連投稿)
デンマーク ・ コペンハーゲン動物園の新施設 “Den Arktiske Ring” の完成 ~ 期待される若年ペアの繁殖
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(*2011年7月コペンハーゲン動物園訪問記)
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コペンハーゲン動物園のボリスとノエルに、魚とウサギのプレゼント
コペンハーゲン動物園での新施設建設とボリスとノエルの繁殖への期待
by polarbearmaniac
| 2015-12-03 01:00
| Polarbearology
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