師走の日曜日の賑わいと元気なシルカ(Шилка) の姿 ～ 今年最後の天王寺動物園訪問

今日の日曜日は今年最後の天王寺動物園訪問である。午前中は体調が悪く、そのまま東京に戻ろうかとも思ったがシルカのことが気にかかって彼女をまた見ておきたく、ようやく14時前頃に動物園にやってきた。
今日は元気そうである。ただし今日も担当の方はお休みのようである。
昨日は別として、シルカは担当の方がいらっしゃらなくても元気を失うということはないようである。
今日は一度だけ代番の方が姿を見せてシルカのおもちゃのプレゼントがあった。
シルカにとってやはりおもちゃは、すでに飼育展示場に置かれているものよりも外から投げ入れられて与えられるもののほうが嬉しいようである。
そういったことはシルカに限らず、ポロロなどもそうである。「自分に与えられた」と感じるからこそ嬉しいのだろう。

水の中でのシルカ

このシルカはララファミリーの子供たちとは違って、担当の方の姿のみを峻別して認識するというわけでもないようである。この点ララファミリーの子供たちは担当の方の姿を他とは峻別して目ざとく認識するのとはやや異なるような気もする。その理由を考えてみると、札幌（札幌に限らず日本のどこでもそうだが）では来園者がホッキョクグマに物を与えるということがなく、ホッキョクグマたちにおやつや、おもちゃを与えてくれるのは飼育員さんだけであるため、ララファミリーの子供たちは特定の人間（つまり飼育員さん）の姿のみを峻別して理解する能力が発達したのだと思われる。
ところがノヴォシビルスクでは何人もの来園者がホッキョクグマにおやつを投げ与えるのである。こういうことから、シルカ（そしてゲルダ）は特定の人物（つまり飼育員さん）の姿を他と峻別して理解しようという気持ちは比較的薄いということである。ここにシルカとララファミリーの子供たちとの違いがあるわけである。

日曜日午後のシルカ

こういうことを書いてはいけないのかもしれないが、実は昨日も今日も担当の飼育員さんは来園者だったらしい。
与えられるおもちゃの尽きるところ、それはバックステップである。その姿を見たくはないというのが私の実感である。
シルカの長い人生(Bear's life)の中で、日本暮らしはまだ始まったばかりである。
素晴らしい体験をさせてもらっている天王寺動物園だが、今日が今年最後の訪問となる。
Nikon D5500
AF-S DX NIKKOR 18-300mm f/3.5-6.3G ED VR
SONY HDR-PJ800
（Dec.20 2015 @大阪・天王寺動物園）