ドイツ・ブレーマーハーフェン臨海動物園でホッキョクグマの赤ちゃん誕生！

Photo(C)Zoo am Meer Bremerhaven

ドイツのブレーマーハーフェン臨海動物園(Zoo am Meer Bremerhaven)より突然の発表です。同園で飼育されている11歳の雌のヴァレスカが今月12月11日の午前6時過ぎに一頭の赤ちゃんを出産したそうです。その出産の瞬間を見事にとらえた映像をご覧下さい。音声はonにして下さい。これは実に生々しい素晴らしい映像ですね。そしてその後も実に興味深いです。つまり、ホッキョクグマの母親が自分の産んだ赤ちゃんを育てていこうという意思を見せ、そして育児に移行していくという、まさにその一つの典型的な瞬間なのです。



そして授乳時に赤ちゃんの発する声も以下の映像でお聞きください。



実はヴァレスカは二年前の2013年12月16日にも双子の赤ちゃんを出産し、一頭は衰弱してしまいヴァレスカお母さんが飲み込んで処理したらしく、残った一頭の赤ちゃんは無事に成育しています。それが現在オランダのエメン動物園で飼育されているラーレです。二年後の今年にもこうやって出産したということは、まるで「二年サイクル」の繁殖を結果としては行ったこととなりますが、これは当初ブレーマーハーフェン臨海動物園が想定したことではなく、ラーレがヴァレスカお母さんに反抗を繰り返したそうで、いたしかたなく今年の6月に一歳半のラーレを当初の移動のスケジュールを前倒ししてエメン動物園へ移動させてしまったわけですが、その後にヴァレスカとロイドとの間で繁殖行為があったようで、こうして今月また赤ちゃんが誕生したということです。ですから当初は「三年サイクル」の繁殖が予定されていたものの今回は結果として「二年サイクル」の繁殖になってしまったというわけです。

実は私はこのブレーマーハーフェン臨海動物園については、果たして今年6月にラーレがオランダに旅立った音にヴァレスカとロイドの間での繁殖行為があったことは掴んでいなかったわけで、ひょっとしたら赤ちゃんの誕生があるかもしれないと思いつつも、今回はほとんどマークしていませんでした。本当に今日の突然の発表に驚いています。生後10日目の発表ということになります。同園にとっては36頭目のホッキョクグマの繁殖成功ということになるそうです。

（＊追記 - 今回のヴァレスカの出産について地元放送局のニュース映像を御紹介しておきます。飼育員さんたち、獣医さん、園長さん、そして地元ファンも驚きと喜びを語っています。二つ目は映像をはさみつつ園長さんの記者会見の様子です。）




（資料）
Zoo am Meer Bremerhaven (Dec.21 2015 - Eisbären-Nachwuchs 2015/Aktuelles aus der Eisbären-Kinderstube!)
Radio Bremen (Dec.21 2015 - Neues Eisbärbaby in Bremerhaven)
NDR (Dec.21 2015 - Sensationelle Eisbär-Bescherung in Bremerhaven)