街、雲、それからホッキョクグマ ~ Polarbearology & conjectaneum


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エストニア・タリン動物園のノルト、新飼育展示場への移動を依然として拒否 ~ 苦慮する同園

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ノルト Photo(C)Postimees

エストニアのタリン動物園では長い間念願だったホッキョクグマの新しい飼育展示場が完成しすでのフリーダとアロンの親子はそこに移っているるものの16歳の雄(オス)のノルト (Nord) は移動用ケージに入ることを拒否したままである件はすでにご紹介しています。そういった状態は現在も続いているそうでタリン動物園としては依然として苦慮している状態のようです。そういったノルトの様子をタリンのTV局が報じていますので見てみましょう。以下をワンクリックしてみて下さい。
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このノルトは2001年11月にウィーンのシェーンブルン動物園で生まれた後に2003年から2008年までノヴォシビルスク動物園で暮らし、その後は半年ほどモスクワ動物園で暮らした後に2009年からタリン動物園で暮らしています。そういった過去の移動用ケージでの移動の際に不愉快な体験をしたらしく、もうそういったことはいやだという意思が働いているようです。移動用ケージの中に好物を置いてもそういったものには騙されないという気持ちになっているのでしょう。広くて快適な飼育展示場に移れるなどということを彼は全く理解していませんから狭くても住み慣れた場所に留まりたいという気持ちなのでしょう。
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ノルト Photo(C)LIIS TREIMANN/PM/SCANPIX BALTICS

札幌の円山動物園の新しい飼育展示場への移動はケージを用いなくて可能だそうですが私はその移動の際にはどのようなことになるのかは興味のあるところです。ララは極めて警戒心が強いですから、飼育員さんが誘導してもおいそれとは自らすすんで動こうなどという気持ちはないでしょう。さらにデナリは「住めば都」といった気持ちの強いホッキョクグマです。今までとは異なり彼もすんなりとは協力してくれないかもしれません。しかしそもそも私の理解では円山動物園の現在の飼育展示場にはララとデナリは残留するものだとばかり思っていました。同園は以前から複数ペアによる繁殖を狙うと述べていましたから新飼育展示場の主はララの子供達だとばかり思っていました。いろいろな事情もあるのでしょうがララとデナリはこのタリン動物園のノルトのように移動を拒否する可能性はあるかもしれません。タリン動物園はいったいどうやってノルトを新しい飼育展示場に移すのかに注目したいと思います。最後の手段としては麻酔を打って眠らせてという方法はありますが、果たしてそこまでノルトが頑張るのかにも注目したいところです。

(資料)
Postimees (Dec.9 2017 - Vaata, miks pole Tallinna loomaaia jääkaru Nord end veel uues polaariumis sisse seadnud?)

(過去関連投稿)
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エストニア・タリン動物園のノルトが新飼育展示場への園内移動に必死に抵抗 ~ 「住めば都」の狭い旧展示場
エストニア・タリン動物園のノルトが新飼育展示場への園内移動に必死に抵抗 ~ 「住めば都」の狭い旧展示場
by polarbearmaniac | 2017-12-11 00:30 | Polarbearology

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