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オランダ・エメン動物園のノルチェの満6歳の誕生会が開催 ~ 欧州に存在する特殊な「力学」

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ノルチェ (IJsbeer Noordje) Photo(C)RTV Drenthe

オランダのエメン動物園 (WILDLANDS Adventure Zoo Emmen) は欧州における雌(メス)の幼年・若年個体のホッキョクグマの集中プール基地となっています。現在同園には2012年11月にオランダの「動物帝国」で生まれたノルチェ、2013年12月にミュンヘンのヘラブルン動物園で生まれたネラ、2013年12月にドイツのブレーマーハーフェン臨海動物園で生まれたラーレ、2015年12月にやはりブレーマーハーフェン臨海動物園で生まれたリリーという雌(メス)ばかり四頭が飼育されています。この四頭はパートナーが決まって飼育される動物園があればいずれエメン動物園から他園に移動することになるはずです。昨日11月17日にこのうち最年長のノルチェの満六歳の誕生会が開催されました。その様子を映像で見てみましょう。



満六歳といえばもう完全に官職可能な年齢となっているわけで今回エメン動物園がこのノルチェの誕生会の様子をSNSなどで発信したのは、あるいはノルチェの移動のスケジュールの見通しが決まりつつあるのかもしれません。しかしいったい彼女のパートナーがどの個体になってどの動物園に移動するのかについて私には明確な予想がつきません。ただしこれは今までの欧州のホッキョクグマ界にも見られたことですがもっと年少の特定の動物園のホッキョクグマたちのパートナーが早々と決まり、もっと年長のホッキョクグマたちのパートナーの決定がなかなか行われないといった不思議な現象があることです。これは血統といった重要な問題では説明がつかないことなのです。たとえばワルシャワ動物園のグレゴールとアレウトという雄(オス)の双子兄弟のケースなどです。彼らは間もなく8歳になるもののパートナーの選定が行われているといった話は聞きません。欧州のホッキョクグマ界には我々には見えない特殊な「力学」が働いているのではないかといったことを時々感じます。
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Photo(C)RTV Drenthe

欧州のホッキョクグマ界における繁殖は一見すると理にかなったやり方を非常に透明な形で行われているようにも感じるものの私個人的にはロシアのホッキョクグマ界の方が分かり易いといった印象すら持っています。欧州やアメリカのホッキョクグマファンの方々がロシアの動物園のホッキョクグマたちにあまり関心を抱かないのは、おそらくロシアのホッキョクグマ界に関する情報が少ないだけではなく闇に包まれた世界であるという先入観を持っているからでしょう。ロシアのホッキョクグマ界の動向を詳しく追っているのはおそらく本ブログだけでしょう。しかし私がこのブログでいくらウスラーダやシモーナが偉大なホッキョクグマであり、そしてその母親としての素晴らしさを述べてみたところで所詮このブログはアルファベットを使用しない日本語という言語で書かれていますから欧米の方の眼には入らないということです。ですから私は言いたいことが言えるという利点があるわけです。飼育下のホッキョクグマの個体としての魅力ならばロシアの動物園のホッキョクグマのほうが欧州の動物園のホッキョクグマよりも優っていると私は思っています。

(資料)
RTV Noord (Nov.17 2018 - IJsbeer Noordje viert zesde verjaardag met vlees en mayo)
RTV Drenthe (Nov.16 2018 - IJsbeer Noordje viert verjaardagsfeestje in Wildlands)

(過去関連投稿)
欧州がホッキョクグマの幼年・若年個体をプールする 「集中基地」 を計画 ~ 雌はオランダ、雄はイギリスへ
ドイツ・ブレーマーハーフェン臨海動物園のララ(ラーレ)のお別れ会が開催 ~ エメン動物園へ
オランダ・エメン動物園でのノルチェとラーレの近況 ~ オクタヴィアン(仮称)の移動先となるか?
移動先でのホッキョクグマの近況をどう知り、そしてどう伝えるか? ~ エメン、大阪、徳島...
オランダ・エメン動物園でのノルチェとラーレの近況 ~ 後退を余儀なくされた円山動物園の個体交換構想
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ドイツ・ミュンヘン、ヘラブルン動物園のネラとノビの双子が同園を出発、オランダとイギリスに到着
オランダ・エメン動物園の新園(WILDLANDS Adventure Zoo Emmen)開園後のノルチェ、ラーレ、ネラ
オランダ・エメン動物園に移動したドイツ・ブレーマーハーフェン臨海動物園のリリー
オランダ・エメン動物園で成功する若年個体の多頭同居 ~ エンリッチメントを乗り越える試み
by polarbearmaniac | 2018-11-18 03:00 | Polarbearology

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