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街、雲、それからホッキョクグマ ~ Polarbearology & conjectaneum


by polarbearmaniac

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ロシア・ノヴォシビルスク動物園のゲルダの近況 ~映像からは難しい出産の可能性の有無の予想

ロシア・ノヴォシビルスク動物園のゲルダの近況 ~映像からは難しい出産の可能性の有無の予想_a0151913_317208.jpg
最近のゲルダ  Photo(C) Анна Новикова

ロシア・ノヴォシビルスク動物園で満11歳になったばかりの雌(メス)のゲルダはロシアでも最も出産が期待されているホッキョクグマです。彼女の二番目の子供であり間もなく三歳になるロスチクがまだノヴォシビルスク動物園(の別区画)で暮らしているものの同園はゲルダとカイ(クラーシン)との間でのさらなる繁殖の道を突き進んだことはこの二頭の春から夏にかけての時期を同居させたということからも窺い知れることです。

さて、前回の投稿で私はゲルダの出産は12月5~15日頃であるという予想を立てたわけですが、ノヴォシビルスクの地元のファンの方々の写真や映像にはここのところカイ(クラーシン)が非常に多く登場はするもののゲルダの姿を捉えたものは極めて少なくなっています。ノヴォシビルスク動物園の飼育展示場は室内外の出入りが自由になっておりゲルダは室内の産室のあるエリアから自由に飼育展示場に出られるようになっています。数日前にも書きましたが「産室に閉じ込める」といった発想はここには全くありません。11月29日にそのゲルダが飼育展示場に姿を見せた際の姿が映像になっていますのでそれを見てみることにしましょう。



一体、一日のうちどれだけの時間ゲルダがこうして屋外に姿を見せているのかはわかりません。ライブカメラの映像を一日中見ていればわかるかもしれませんが、それは現実的には不可能な話です。上の映像のゲルダを見ていますと彼女の出産の可能性は高くなったとも低くなったとも言えないようにも思います。なかなか評価が難しいと思います。
ロシア・ノヴォシビルスク動物園のゲルダの近況 ~映像からは難しい出産の可能性の有無の予想_a0151913_363265.jpg
さて、ノヴォシビルスクの今週の予想気温はこのようになっています。地元のファンの方々はこのような気温となっているにもかかわらず熱心にホッキョクグマたちの姿を追い続けています。

統計上はホッキョクグマの出産日は11月29日がピークとなっています。つまり今年ホッキョクグマの出産シーズンはすでに後半戦に入っているということです。私が昨年2017年のちょうど今頃何を書いていたかといえば「聞こえてこない今年のシーズンのホッキョクグマの赤ちゃん誕生のニュース ~ ホッキョクグマの神様の帳尻」という投稿でした。今年も似たような状態ですが、すでにカナダのサンフェリシアン原生動物園での赤ちゃん誕生のニュースが報じられています。今年は多分、本日12月3日から始まる週に二つほど赤ちゃん誕生のニュースがあるのではないかと考えています。

(資料)
ロシア・ノヴォシビルスク動物園の「カイとゲルダ」の最近の話題 ~ このペアの名前の由来の真相を考える
ロシア・ノヴォシビルスク動物園が開園70周年を祝う ~ ホッキョクグマ飼育展示場に人工雪製造機が導入
ロシア・ノヴォシビルスク動物園で本格的な冬の到来を待つホッキョクグマたち ~ 「美しさ」への視点
ロシア・ノヴォシビルスク動物園のゲルダが満10歳となる ~ ロシアの伝統的な「偉大なる母」への道を歩む
ロシア・ノヴォシビルスク動物園のゲルダが間もなく満11歳へ ~ 出産は12月5~15日頃か?
(*2018年10月 ノヴォシビルスク動物園訪問記)
秋晴れのノヴォシビルスク動物園でカイ(クラーシン)とゲルダとの四年振りの再会
ゲルダ、その実像と素顔 ~ 今年の出産はあるか?
カイ(クラーシン)に増した風格、そして軽快さ ~ ロシアのホッキョクグマの新しいイメージを打ち立てる
ノヴォシビルスク動物園訪問二日目 ~ 地元のファンの方々との出会い
by polarbearmaniac | 2018-12-03 03:00 | Polarbearology

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