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街、雲、それからホッキョクグマ ~ Polarbearology & conjectaneum


by polarbearmaniac

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アメリカ・ミルウォーキー動物園のスノウリリーが満34歳となる

アメリカ・ミルウォーキー動物園のスノウリリーが満34歳となる_a0151913_21415060.jpg
スノウリリー Image : Milwaukee County Zoo

ホッキョクグマの誕生日についてそれぞれ投稿していきますと際限がなくなってしまいます。かといって特定の個体だけをとりあげるというのは公正さを欠いていると受け取られかねません。そもそも野生出身の個体は誕生日といったものがわからないわけです。しかしそうは言っても本ブログでは毎年何頭かの誕生日についてはそれに触れてきました。そういった個体は幼年個体が一歳や二歳になった成長の節目のときとか、高齢の個体の長寿を願ってといった場合です。今回取り上げるのはアメリカ・ウィスコンシン州のミルウォーキー動物園 (Milwaukee County Zoo) で飼育されている雌(メス)のホッキョクグマであるスノウリリー (Snow Lilly 1984年12月5日生まれ) の満34歳の誕生日についてです。今年の2月にフィラデルフィア動物園の全米最高齢であると同時に世界最高齢でもあったコールディロックスが37歳で亡くなっていますので現在34歳になったスノウリリーが全米最高齢だろうと思います。12月5日に行われた誕生祝の様子を見てみましょう。元気そうで安心しました。



同園によればスノウリリーはやや関節が硬くなっているそうで投薬治療は行っているものの健康は全般的に良好で活動量も多いと話しています。確かに上の映像でも年齢は感じさせるものの足腰はしっかりとしています。これがらも長生きしてほしいと思います。

さて、このスノウリリーは全米で最高齢であることは確実ですが、では世界最高齢であるかといえば、そうではありません。おそらく現時点での世界最高齢はベルリン動物園の雌(メス)のカチューシャ(1984年11月16日生まれ)ではないかと思います。カチューシャはスノウリリーよりも20日ほど前に生まれていることになります。三番目の高齢は多分仙台のナナ(1984年12月15日生まれ)でしょう。ナナは今回のスノウリリーからさらに10日後に生まれています。「実はXXだった」といった野生個体がいない限り、世界のホッキョクグマを高齢から挙げればカチューシャ、スノウリリー、ナナという順番になるだろうと思います。

(資料)
WTMJ-TV (Dec.5 2018 - Milwaukee County Zoo celebrates polar bear Snow Lilly's 34th birthday)
WDJT (Dec.5 2018 - Milwaukee County Zoo celebrates polar bear’s 34th birthday)
FOX6 News Milwaukee (Dec.5 2018 - Zookeepers celebrate the 34th birthday of Snow Lilly at Milwaukee County Zoo)

(過去関連投稿)
ホッキョクグマが堀に落ちたらどうなるか?(その2)(前) ~  動物園の危機管理
ホッキョクグマが堀に落ちたらどうなるか?(その2)(後)~ 堀に居座ったホッキョクグマ
アメリカ、ミルウォーキー動物園のスノウリリーが33歳となる ~ 寂しさの漂うお祝い会
アメリカ、ミルウォーキー動物園の33歳のスノウリリーの近況 ~ 春の天気占いのイベントに登場の予定
by polarbearmaniac | 2018-12-07 01:00 | Polarbearology

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