ロシア・ノヴォシビルスク動物園の双子の赤ちゃんの性別は雄（オス）と雌（メス）と公式に発表される

Photo(C)В.Шадрин

ロシアのノヴォシビルスク動物園から本日夕方に公式発表がありました。同園で昨年2018年の12月11日に誕生した双子の赤ちゃんですが、同園の獣医さんは再び性別チェック作業を試み、ごく数分間でこの双子の赤ちゃんの性別は雄（オス）と雌（メス）であることを確認したとのことです。同時にチップを装着する作業も完了したようです。赤ちゃんたちはこの作業中に体をよじって必死に抵抗したようで、ゲルダお母さんは「子供たちを返せ！」という凄まじい形相で獣医さんを威嚇したそうです。何社かのメディアがノヴォシビルスク動物園の正式発表前にフライングして性別判明の記事を発信していたわけですが、夕方になってノヴォシビルスク動物園が正式発表したというわけです。



さて、私の予想は完全に外れてしまいました。昨年2018年の繁殖シーズンで誕生した同じ双子の赤ちゃんにはオランダ・ヌエネンの「動物帝国」の赤ちゃんもいるのですが、これについても私は性別予想を外していますので、ここのところ約4～5年間は少なくとも双子の赤ちゃんの性別予想の私の正答率は0%に近い状態です。これだけ外しまくりますと逆に痛快といった感じもしてきます。要するに単純な印象だけで予想するほうがよほど正解率が高くなるようです。つまり今回の赤ちゃんでいえば、「離れて行動する傾向があるから性別は異なる」といった非常に単純な見方のほうが正しかったということになります。私に関して言えば双子の赤ちゃんの観察の経験を積めば積むほど予想は外れるようになってきたというのが実感です。今回についてはこのゲルダの双子の赤ちゃんは体の大きさが同じです。体の大きさが違えば性別は異なる傾向は強くなるのです。その場合、体の大きいほうが雌（メス）、体の小さいほうが雄（オス）という傾向は顕著です。こういう例は私がヘラブルン動物園やスカンジナヴィア野生動物公園やオールボー動物園などの双子の赤ちゃんを自分の眼で見たり映像を詳しく分析してみたりしたことで知識は深めてきたつもりです。それからさらに行動などを分析して性別に関する観察眼を磨いてきたつもりでした。しかしこうした経験を積めば積むほど予想は外れるようになってきたということです。ちなみにノヴォシビルスク動物園がネット上で市民に行った性別予想のアンケートでは約75%が双子の赤ちゃんは雄（オス）と雌（メス）という回答だったそうです。





ノヴォシビルスク動物園は双子の赤ちゃんの命名を行う予定だそうです。おそらく公募にはならないでしょう。

（資料）
Новосибирский зоопарк (Apr.5 2019 - ОПРЕДЕЛЁН ПОЛ БЕЛЫХ МЕДВЕЖАТ)
VN.RU (Apr.5 2019 - У Герды родились мальчик и девочка)
Sibnovosti.ru (Apr.5 2019 - Детеныши белой медведицы в Новосибирске оказались братом и сестрой)
ГТРК "Новосибирск" (Apr.5 2019 - В Новосибирском зоопарке назвали пол детенышей белой медведицы Герды)

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