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街、雲、それからホッキョクグマ ~ Polarbearology & conjectaneum


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ソルジェニーツィン (Александр Солженицын) の幼年期、その風景を追って

ソルジェニーツィン (Александр Солженицын) の幼年期、その風景を追って_a0151913_1352610.jpg
ソ連時代に反体制作家であったアレクサンドル・イサーエヴィチ・ソルジェニーツィン (Александр Исаевич Солженицын 1918~2008) はこのロストフ・ナ・ドヌで幼少期を過ごしているが、その彼が1924年から1934年、つまり彼が6歳から16歳までを母親と共に貧困のなかで住んでいた住居を訪ねるために二年前の2017年8月にその場所に行った件については「ロストフ・ナ・ドヌにソルジェニーツィン (Александр Солженицын) の足跡を求めて」という投稿で述べている。その時は結局その住居にたどり着けなかったのだが今回はなにがなんでもということでその場所に行ってみた。それがこの冒頭の写真である。塀が邪魔していてそばまでは行けなかったが、塀の奥に見えるのがまさにハルトゥリンスキー通り (Халтуринский переулок) 48番地のその住居である。
ソルジェニーツィン (Александр Солженицын) の幼年期、その風景を追って_a0151913_2443682.jpg
ソルジェニーツィン (Александр Солженицын) の幼年期、その風景を追って_a0151913_285083.jpg
そこに行くにはまずハルトゥリンスキー通りの56番地の手前にある小さな路を進む。
ソルジェニーツィン (Александр Солженицын) の幼年期、その風景を追って_a0151913_219873.jpg
奥まで進むと左側の古い建物がハルトゥリンスキー通りの50番地である。
ソルジェニーツィン (Александр Солженицын) の幼年期、その風景を追って_a0151913_2235545.jpg
そしてそこから先の問題の48番地へは塀で遮られてしまっているということである。ちなみにハルトゥリンスキー通りの72番地の手前から50番地に裏側に回り込めないか行ってみることにした。
ソルジェニーツィン (Александр Солженицын) の幼年期、その風景を追って_a0151913_230166.jpg
そうするとやはり50番地のところで遮られてしまう。ただし左のところに青い屋根の一部が少しだけ見えている。これがまさに48番地の住居なのである。

さて、ここで一つだけ奇妙なことがある。ある一つの資料のみソルジェニーツィンが母親と暮らしていた住居はハルトゥリンスキー通りの52番地であると記述しているのである。つまり冒頭の写真の左側の建物、すなわち下の写真の建物である。
ソルジェニーツィン (Александр Солженицын) の幼年期、その風景を追って_a0151913_473133.jpg
そしてソ連崩壊後の1994年にソルジェニーツィンがロシアに帰還した後にロストフ・ナ・ドヌを訪問した際に彼が若かりしときに母親と一緒に住んでいたハルトゥリンスキー通りの建物を訪れて戦前に自分が暮らしていた時と変わらないみすぼらしい建物であると語ったと述べているのである。
ソルジェニーツィン (Александр Солженицын) の幼年期、その風景を追って_a0151913_4184169.jpg
確かにこの52番地も非常にみすぼらしい建物ではあるが、しかし48番地の建物の所有者はロストフ市当局がそこをソルジェニーツィンに関する博物館にしようとしたときに強く抵抗したそうで市当局はその計画を断念したそうである。それ以降も48番地の所有者はそういったソルジェニーツィンに関する訪問者が48番地にやってくることに抵抗を示しているという経緯から、やはり二か所が塀で遮断されているといった現実とそういうことがうまく適合しているように考えられるため、やはり48番地がソルジェニーツィンが貧困の中で母親と住んでいた場所としては正しいだろうと思われる。ちなみにあの塀の向こう側に行くと下の写真の建物があるそうである。
ソルジェニーツィン (Александр Солженицын) の幼年期、その風景を追って_a0151913_4363455.jpg
Image:Журнал Нация

母親のタイシャ・ソルジェニーツィナは夫の早過ぎる死のあとは再婚せず非常に少ない収入ながらもタイピストなどをして息子であるアレクサンドルを育て上げたそうである。それがハルトゥリンスキー通りの48番地なのである。
ソルジェニーツィン (Александр Солженицын) の幼年期、その風景を追って_a0151913_4563533.jpg
母親のタイシャ・ソルジェニーツィナ 
Image:Александр Исаевич Солженицын: официальная страница

Olympus OM-D E-M1 Mark II
M.ZUIKO DIGITAL ED 12-40mm F2.8 PRO
(Aug.4 2019@ロストフ・ナ・ドヌ)

(資料)
・«Редакция газеты «Наше время» (Jun.30 2010 - Как пройти к Солженицыну?)
Халтуринский переулок (Wikipedia)
・Новая газета (Jan.15 2017 - В Ростове-на-Дону будет установлен памятник Александру Солженицыну)
・Год литературы 2019 (Ксения Лесная, г. Ростов-на-Дону. Места Солженицына в Ростове)
・Журнал Клаузура (Sep.18 2018 - АРХИПЕЛАГ ЮНОСТИ АЛЕКСАНДРА СОЛЖЕНИЦЫНА. К 100-летию со дня рождения выдающегося писателя)
・Журнал Нация (Dec.11 2018 - В Ростове Солженицын болел за «Сельмаш», а на Большую Садовую ходил учиться флирту)
Александр Исаевич Солженицын: официальная страница (ТАИСИЯ ЗАХАРОВНА ЩЕРБАК)

(過去関連投稿)
ロストフ・ナ・ドヌにソルジェニーツィン (Александр Солженицын) の足跡を求めて
by polarbearmaniac | 2019-08-05 04:00 | 異国旅日記

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