ロシア北東部・サハ共和国のヤクーツク動物園でホッキョクグマの赤ちゃん誕生！

Image:Якутия 24

ロシア連邦のサハ共和国政府が12月26日に公式発表したところによりますと、サハ共和国の首都であるヤクーツクの動物園で飼育されている8歳になったばかりの野生孤児出身のコルィマーナが12月15日に一頭の赤ちゃんを出産したそうです。サハ共和国政府が引用しているヤクーツクの地元の報道の情報によりますと、出産当日の12月15日にコルィマーナの様子が何かおかしいことに気がつき、その二日後になってようやくコルィマーナが赤ちゃんを出産していることがようやく確認できたそうです。コルィマーナは背中をカメラの方に向けて決して赤ちゃんの姿をモニターカメラのある側には出さずに抱きかかえたままであったためにモニター映像で赤ちゃんの姿を確認するのに時間がかかったということだそうです。コルィマーナにとってはこれが二度目の出産ということになります。父親はもちろん、ウスラーダの息子である現在は8歳となったロモノーソフです。ですから赤ちゃんは「カザン血統（アンデルマ／ウスラーダ系）」ということになります。赤ちゃん誕生を報じるヤクーツクの地元ニュースをご紹介しておきます。産室内の様子、そしてモニター映像に見入る園長さん以下、ヤクーツク動物園のスタッフの姿も紹介されています。



一つ興味深いエピソードが紹介されています。前回、このコルィマーナは2016年11月に初めてハールチャーナ（現 レニングラード動物園）を生んだときにスタッフは産室内のモニター映像を見た瞬間に赤ちゃんは雌（メス）であると思ったそうです。そして後日になって性別判定が行われハールチャーナは事実、雌（メス）だったわけでした。ところが今回モニター映像を見た主任のクズミナさんは、今度の赤ちゃんは雄（オス）だろうという考えているとのこと。もちろん現段階では性別はわからないわけですがクズミナさんの直感が当たるかどうかはやはり後日行われる性別判定の結果を待たねばならないわけです。
Photo(C)Администрация Главы и Правительства Республики Саха

今年2019年は欧州ではホッキョクグマの赤ちゃんの「大豊作」の年でした。ここで初めてロシアでも赤ちゃんが誕生したというわけです。このコルィマーナについては私は出産はかなり確実だろうと考えていましたから今回のニュースもそう驚くものではありませんでした。世界であともう一つ、あるいは二つの動物園でホッキョクグマの赤ちゃんの誕生がありそうだ（or すでに誕生している）と思っています。

（資料）
Администрация Главы и Правительства Республики Саха (Якутия) (Dec.26 2019 - В якутском зоопарке родился второй белый медвежонок)
ЯСИА (Dec.25 2019 - Колымана не выпускает малыша из объятий. В якутском зоопарке родился второй белый медвежонок)
Якутия 24 (Dec.26 2019 - Медведица Колымана родила детеныша в зоопарке Орто-Дойду)
Якутия Daily (Dec.26 2019 - В зоопарке «Орто дойду» у пары белых медведей Колыманы и Ломоносова родился детеныш)

（過去関連投稿）
ロシア北東部・サハ共和国、ヤクーツク動物園のホッキョクグマたちの近況、そして同園の不祥事
（＊コルィマーナの前回2016年の出産関連）
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