アメリカ・コロンバス動物園で誕生の赤ちゃんの性別は「雄（オス）」との見解を同園が示す

Photo(C)Columbus Zoo and Aquarium

アメリカ・オハイオ州のコロンバス動物園 (Columbus Zoo and Aquarium) で13歳になったばかりの雌（メス）のオーロラが昨年2019年の11月28日に産んだ一頭の赤ちゃんですが生後二ヶ月が無事に経過しました。同園は最新の産室内の映像を公開していますので見てみましょう。



ほとんど動きのない映像ですね。さて、コロンバス動物園は昨日になって二人の担当飼育員さんが赤ちゃんの成長、そしてその印象について語っている映像を公開しました。ところがこの中で驚くべきことが語られています。それは、「自信をもって今回の赤ちゃんの性別は雄（オス）であると申し上げます ("I am very confident in telling you that we have a little boy")。」と述べています。獣医さんの性別チェックが行われて性別が判明したといったような根拠は語られていません。



これはいったいどう考えたらよいものでしょうか？　同園の公式映像ですから、同園としての公式の見解であると考えるべきなのでしょうが、こういった形での性別発表はどうも感心できません。生後二ヶ月程度の段階で獣医さんが性別チェックを行ったというケースはあまりないでしょう。ホッキョクグマの赤ちゃんの性別判定は難易度が高いのです。ですから今までいくつもの動物園が性別判定を間違えるといった例があったわけです。その大多数は「雄（オス）だと判定されたものの実際は雌（メス）だった。」というケースです。今回のコロンバス動物園もそういった性別判断ミスを犯している可能性を完全には否定できないような気がします。

（資料）
The Columbus Dispatch (Jan.28 2020 - Boy or girl? Columbus Zoo shares update on new polar bear cub)
abc6 (Jan.29 2020 - It's a boy! Columbus Zoo reveals gender of Polar Bear cub)

（過去関連投稿）
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