とくしま動物園のポロロの預託期間がさらに延長となる

ポロロ　（2015年6月7日撮影　於 とくしま動物園）

札幌の円山動物園で2012年12月8日にララから誕生した雌（メス）の双子のうちの一頭であるポロロは2014年3月3日に預託という形でとくしま動物園に移動しました。当初は2年間の限定預託であったものの、その後は毎年この契約が更新されてきました。徳島市が発表したところによりますと、この預託契約はさらに来年2021年1月22日まで預託期間が延長されたとのことです。このポロロ、そしてマルル（現 熊本市動植物園）が2014年3月に円山動物園から徳島及び熊本に移動した理由はこの双子姉妹の母親であるララが2014年の繁殖シーズンにデナリと共に繁殖に挑むことになったことが理由でした。ポロロとマルルの双子姉妹はすでに2017～18年あたりから繁殖可能な年齢となっているわけですが日本のホッキョクグマ界の現状では彼女たちのパートナーとなる雄（オス）が存在せず（正確に言えば存在はしているものの他の個体との間で繁殖が試みられているためにポロロとマルルのパートナーには現時点としてはなり得ない）、この双子姉妹は2014年以降現在に至るまで徳島と熊本で引き続いて預託という形で飼育されているというわけです。朝日新聞社のニュース映像を見てみましょう。



さて、このポロロと双子姉妹のもう一頭である熊本のマルルについては預託契約期間が延長になったという報道はありません。しかし肝心の日本のホッキョクグマ界の現状自体に変化がないわけですしマルルの姉であるアイラに関する動きが伝わってこないわけですからアイラの妹であるマルルに動きがあるということは想定しにくく、従ってマルルも預託期間が延長になっているだろうという予想は一応はつくだろうとは思います。そして熊本についてそういった預託期間延長が発表されないことの理由もなんとなく想像がつきますが、それは私が語るべきことではないでしょう。

（資料）
朝日新聞社 (Jan.19 2020 - ５回目の延長　推定体重２２０キロ「素敵なレディーに」)
毎日新聞 (Jan.22 2020 - 徳島生活延長だ！　ホッキョクグマ・ポロロの契約更新)

（過去関連投稿）
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