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街、雲、それからホッキョクグマ ~ Polarbearology & conjectaneum


by polarbearmaniac

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グスタフ・マーラー (Gustav Mahler) の幼年時代の住居をイフラヴァに訪ねて ~ 「浮遊感」の追体験

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偉大な作曲家であるグスタフ・マーラー (Gustav Mahler 1860~1911) が子供時代を過ごした住居がイフラヴァ (Jihlava) に現存しているので、そこを訪ねた。
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ブルノ動物園からプラハに戻る中間に人口約5万人のイフラヴァの街がある。そこに寄ることにしたのである。
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この住居は現在、「グスタフ・マーラーの家 (Dům Gustava Mahlera)」という名前の記念館になっている。
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彼は生後三ヶ月から15歳までをここで両親と暮らした。
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彼の子供時代の記憶というものはここで形成されたのである。この記念館の中に入ってみることにする。
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興味深い展示がなされている。私はマーラーの大ファンなので大いに参考になった。そのなかで非常に眼を引いたのは当時のイフラヴァの地図である。
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このマーラーの住居が当時の地図で示されている。こういった音楽家、文学者などが住んでいた住居が記念館になっている場合は多いが、問題はその内部の展示よりもその住居の周囲に当時の雰囲気、特に建物が残っているかどうかである。つまり、その当時の姿が現在に留められているかどうかである。
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この「グスタフ・マーラーの家」の隣の建物は当時のものそのままである。
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通りをはさんで向かい側も当時の建物がそのまま残っている。
グスタフ・マーラー (Gustav Mahler) の幼年時代の住居をイフラヴァに訪ねて ~ 「浮遊感」の追体験_a0151913_17381743.jpg
そしてこの「グスタフ・マーラーの家」からすぐ近くの街の中央にある広場も当時の建物がそのまま残っている。つまりこのあたりはマーラーが子供時代を過ごした時代の雰囲気をよく伝えているのである。


グスタフ・マーラー 交響曲第5番 第四楽章 アダージェット  ブルノ・ワルター指揮 ウィーンフィルハーモニー管弦楽団(1938年録音)- Bruno Walter conducts Vienna Philharmonic Orchestra, playing "Adagietto" from Symphony No.5 by Gustav Mahler

上の演奏はマーラーの事実上の弟子だった巨匠指揮者のブルノ・ワルターが1938年、あのドイツのオーストリア併合 (Anschluss) の直前に指揮した演奏である。ワルターはマーラー同様ユダヤ系だっため Anschluss 後にナチスからの迫害を逃れてオーストリアを去り最終的にはアメリカに渡った。 まさに当時の時代が「聞こえる」歴史的な録音である。この曲は一種の浮遊感のある作品である。アダージョ (Adagio) ではなくアダージェット (Adagietto) であることが重要なのだ。「グスタフ・マーラーの家」から外に出た私はこの曲をふと思い出し、そしてつい先刻ブルノ動物園で会ったコーラをまざまざと思い出した。そう、まさに「浮遊感」なのである。ブルノ・ワルターは戦後になって何度が欧州に戻ってコンサートを行った。彼の指揮したマーラーの第四交響曲の第三楽章などを聴いてもマーラーのこういった音楽はオーストリア(ハンガリー帝国)という文化的背景抜きには考えられないと感じる。まさにそこでしか生まれない音楽なのである。こういった音楽はドイツ(プロイセン、バイエルン、ザクセン etc)では生まれない。ちなみにこの第三楽章はアダージェットではなくアダージョである。この微妙な違いをよく感じることができる。


グスタフ・マーラー 交響曲第4番 第三楽章 アダージョ  ブルノ・ワルター指揮 ウィーンフィルハーモニー管弦楽団(1950年録音)- Bruno Walter conducts Vienna Philharmonic Orchestra, playing the 3rd movement from Symphony Ni.4 by Gustav Mahler

ロシアの「カザン血統」は基本的にアダージョであってアダージェットではない。しかしブルノ動物園のコーラは「カザン血統」であるにもかかわらずアダージェットであってアダージョではない。ここにコーラの魅力の一つがあるのだ。
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ブルノ動物園のコーラ、そしてこのイフラヴァの「グスタフ・マーラーの家」、今日は素晴らしい体験ができた。マーラーの生まれたカリシチェ(Kaliště) 村はこのイフラヴァから比較的近いが、今日はそこには行かないでこのままプラハに戻ることにする。カリシチェ村は秋の訪問で行ってみようと思い、楽しみとして秋にとっておきたい。

OM-D E-M1 Mark II
M.ZUIKO DIGITAL ED 12-200mm F3.5-6.3
(Jan.3 2020@チェコ、イフラヴァ)

(資料)
Dům Gustava Mahlera
Radio Prague International (JIHLAVA - THE CITY OF MAHLER´S CHILDHOOD)
by polarbearmaniac | 2020-01-04 07:00 | 異国旅日記

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