街、雲、それからホッキョクグマ ~ Polarbearology & conjectaneum
by polarbearmaniac
中国・湖北省、武漢市の海昌極地海洋公園のホッキョクグマたち ~ コロナウィルス発生の地に暮らす謎の個体
中国国内に暮らすホッキョクグマたちに関する正確な情報を把握することは極めて困難です。ホッキョクグマ(多くはロシア血統)の名前は改名されてしまいますし、その移動の情報はよほどの幸運でもない限り得ることができません。そしてこういった移動情報についてのニュースは以前よりも近年の方が少なくなっています。私は2010年代の前半はかなり苦心して調べたのですが、なかなか成果が得られませんでした。しかし私は北京(Beijing)、上海(Shanghai)、大連(Dalian)の三都市の施設でホッキョクグマに会ったことがあり、その時のことを踏まえて考察を行った経験があり、ウスラーダやムルマの子供たちのうちの二頭には会うことができました。ロストック動物園は以前はかなり不正確な情報を血統台帳上に記載していましたが、近年では不正確な情報を記載するよりも、むしろ全く掲載しないという姿勢に方向を転換させてきています。
中国・湖北省の武漢(Wuhan)市といえばコロナウィルスの発生地としてすっかり知られるようになりました。ここの海昌極地海洋公園には、少なくとも私が以前に調べたことのあるハイブリッドのホッキョクグマである乐乐と静静が飼育されているはずですが、本当にそうかは確実なことは言えません。中国のTV局が最近の海昌極地海洋公園のホッキョクグマたちの様子を報じるニュースを放送していますので、それを見てみましょう。二頭のホッキョクグマが見えますが、そのうちの一頭は確実にハイブリッドの個体です。これが乐乐と静静のどちらか一頭だろうと思います。
見ているだけでウンザリしてきます。毎度おなじみの室内の施設です。
上のニュースで下にいる個体が上の写真です。この個体はハイブリッドには見えません。おそらくロシア血統の個体でしょう。しかしどの個体なのかはわかりません。ロシアのホッキョクグマたちの血統情報も2010年代の前半にはやや混乱していました。そういった時代にロシアの情報を基に中国のホッキョクグマたちについて探求してきたわけですから以前の考察にもかなり問題があったということになります。それから最近の個体ではなんといってもロスチクの件が大きな問題です。彼について追及していきたいのですが、そもそも彼の居場所が正確にはつかめません。頭の痛い話です。
(資料)
人民网 (Jun.12 2021 - 北极熊吃上特制60斤冰粽,端午你吃粽子了吗?)(Jun.12 2021 - 北极熊吃上特制60斤冰粽,你一顿能吃几个粽子?)
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| 2021-06-22 23:45
| Polarbearology
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