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街、雲、それからホッキョクグマ ~ Polarbearology & conjectaneum


by polarbearmaniac

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ロシア・ノヴォシビルスク動物園での「収穫祭」でのカイ(クラーシン - Кай/Красин)の姿

ロシア・ノヴォシビルスク動物園での「収穫祭」でのカイ(クラーシン - Кай/Красин)の姿_a0151913_02415633.jpg
カイ(クラーシン)(Кай / Красин) 
Image : Новосибирский зоопарк

9月18日の午後にロシアのノヴォシビルスク動物園では秋の「収穫祭 (Праздник урожая)」のイベントがありました。ノヴォシビルスクと周辺地方の住民たちが自分の庭で収穫したものの一部を動物園におすそ分けすることによって仕事の成果を披露し、動物園はそれを受け取るという形をとるわけです。このイベントでホッキョクグマのカイ(クラーシン)が、プレゼントされたニンジンを35分間かけてゆっくりと味わったようです。その様子を見てみましょう。もちろん映像としては短縮してあります。


カイ(クラーシン - Кай / Красин)も、父親であったメンシコフ(Меньшиков)のような風格が段々と備わってきました。彼は「カザン血統」の直系、すなわちディクサ (Дикса) とアンデルマ (Амдерма) の両方の偉大なホッキョクグマの孫にあたるわけです。彼もゲルダも、ロシアの飼育下の個体の「伝統的」な風貌を備えていますし、その存在もこれまでの「旧世代」の、繁殖を継続していくという「伝統的」なペアなのです。本当に惜しいと思うのは、ゲルダも「カザン血統」の直系で、彼女はディクサとアンデルマの曾孫にあたります。つまり、血統的には問題のある組み合わせのペアなのです。やはりゲルダのDNA検査を行ってみるほうがよいのではないでしょうか。このままですと、このペアの間に生まれた子供たちは全て中国に行くことになるでしょう。

先日、「ヤバイ話」と述べたことを部分的に書いておきます。このカイ(クラーシン)とゲルダをノヴォシビルスク動物園に幼年個体のうちにペアとして移動させることに関与した某氏がいます。その某氏はムィコラーイウ動物園のジフィルカとナヌクがいとこの関係にあるにもかかわらずペアとして移動させることにも関与していました。それだけではありません、ベルリン動物公園のペア形成にも関与していたのも某氏です。ところがムィコラーイウ動物園からはナヌクは先頃移動させられました。ベルリン動物公園ではトーニャの血統の真実が先頃明らかにされました。この二園のペアは解消になりました。この二つの出来事は関連がないように見えて、実は関係があるのです。某氏は先頃、地上に存在することをやめてしまいました。某氏はその界隈では「超大物」でした。某氏の存在という「重し」が無くなったために、この二つの出来事が生じたわけです。ならば、残ったノヴォシビルスク動物園のペア、特にゲルダの血統を再度確認してみることも意味があるという気もします。しかしそれは行われないでしょう。その理由はおそらく、ゲルダの母親についてはやはりシモーナに間違いないからではないでしょうか。

この、もやもやとした感じ、これを「ロシア的」というのです。私はこういった「スラヴ世界の闇」、結構楽しんでいます。

(資料)
Новосибирский зоопарк (Sep.19 2021 - Спасибо за урожай и доброту!)


by polarbearmaniac | 2021-09-22 03:00 | Polarbearology

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