エストニア・タリン動物園で14歳となったラスプーチン(Rasputin) の姿 ～ 欧州屈指の雄（オス）のホッキョクグマとなる

ラスプーチン (Jääkaru Rasputin)　　

Image: Tallinna Loomaaed

エストニア・タリン動物園のラスプーチンは11月19日に満14歳の誕生日を迎えています。彼はノヴォシビルスク動物園のゲルダ (2007年11月20日生まれ)と一日違いでモスクワ動物園でムルマ (Мурма) から誕生しています。ただし、ラスプーチンとゲルダは実は双子ではないかといった「疑惑」を100%完全に払拭することは難しいような気もします。つまりゲルダの本当の母親はシモーナではなくラスプーチンの母親であるムルマではないかといった考え方です。これについては「「ロシア血統の謎」に迫る(1) ～ ラスプーチン、ゲルダ、血統番号2893個体の三頭の謎を追う」、及び「「ロシア血統の謎」に迫る(7) ～ ラスプーチン (Rasputin) とゲルダ (Gerda) は果たして双子の兄妹なのか？」という二つの投稿を御参照下さい。私は以前はこの考え方だったわけですが、それを主張すべき根拠が非常に薄弱なものになってしまい、やはりゲルダの母親はシモーナだろうという見解に落ち着いています。ただし100%そうであると断言することもできないだろうという気もします。ロシア血統というのはやはりどこかに「謎」が存在しているという印象は残ります。

Photo(C) Tallinna Loomaaed

さて、最も新しいラスプーチンの映像がタリン動物園から公開されていますので見てみたいと思います。これは11月19日の彼の誕生日を祝って好物のプレゼントがあったときの映像です。

ラスプーチンはラヌア動物園のノルド (Nord) 亡き後、欧州を代表する雄（オス）のホッキョクグマへと浮上してきました。彼は「カザン血統」には属していませんので、今後も活躍することになるでしょう。

Image: Tallinna Loomaaed

ただし現在のラスプーチンのパートナーであるフリーダ (Friida) は「カザン血統」です。となると、「非カザン血統」のラスプーチンのパートナーとしては頭数が増加してきている「カザン血統」よりも、本当はそれ以外の雌（メス）の個体のほうが理想的のように思われます。彼が果たしてこのタリン動物園に留まり続けるかについては私は懐疑的です。

（資料）

Lemmikloom.ee (Nov.19 2021 - Palju õnne, rahvusvaheline Raspi! Tallinna loomaaia jääkaru sai sünnipäevakingituse varakult kätte)

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