中国・黒龍江省、哈尔滨（ハルビン）市、哈尔滨極地館のベーリング (Беринг)とマリーギン (Малыгин) に「元宵節」のプレゼント

ベーリング(Беринг) とマリーギン(Малыгин)　Image : 搜狐

中国という国はホッキョクグマにとっては「ブラックホール」であり、一度そこに入るとその消息や動向がほとんどわからなくなります。ロシアから中国に行ったホッキョクグマたちがどの施設で暮らしているかを解明するのは、個体移動の実態が謎に包まれているということと彼らの名前が全て完全に改名されていることなどもあってかなり難しくなります。生死すら明らかでないのです。ところが私は以前にそのうちの何頭かの消息を明らかにすることに成功しました。今回の投稿のベーリング (#1744 Беринг/Bering) とマリーギン(#1746 Малыгин /Malygin) がまさにそうです。彼らは中国・黒龍江省、哈尔滨市（ハルビン）市の哈尔滨極地館で暮らしています。これはこの二頭が生まれたレニングラード動物園の担当者すら知らない事実です。

Image : 新浪黑龙江

このベーリングとマリーギンはロシアのレニングラード動物園であのウスラーダが2002年11月に産んだ三つ子のうちの二頭です。残る一頭はゲレンジークのサファリパークで暮らすセードフ司令官 (#1745 Командор Седов/Commander Sedov) です。このあたりのことは「ウスラーダ (Услада 1987～2021)、その生涯（２）～ 輝かしい繁殖成功の記録」という投稿を御参照下さい。

Image : 新浪黑龙江

2月15日は中華文化圏では「元宵節 (Lantern Festival/Праздник фонарей)」です。これは日本では「小正月」と呼ばれるのですが、その前日の2月14日に哈尔滨極地館ではベーリングとマリーギンに屋外でお菓子のプレゼントがあったそうです。前日から降った雪の上でホッキョクグマたちは気持ち良さそうに、転げまわっていたようです。そういった様子は以下の写真をワンクリックしていただき開いたページでTVニュース映像で見ることができます。

上のニュース映像で登場しているのは一頭だけですが、この日に二頭で撮影された写真（冒頭）も報道されていますので、ベーリングとマリーギンも元気でいることがわかります。ここで昨年の「元宵節」の映像も御紹介しておきます。二頭に団子などがプレゼントされています。これは室内の展示場での映像です。

（資料）

新浪黑龙江 (Feb.15 2022 - 北极熊花样玩雪 吃“虎皮元宵”)

搜狐 (Feb.14 2022 - 哈尔滨极地公园北极熊室外花样玩雪 嗨吃“虎皮元宵”迎佳节)

中国新闻网 (Feb.14 2021 - 哈尔滨极地公园北极熊室外花样玩雪 吃“虎皮元宵”迎佳节)

（過去関連投稿）

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中国・黒龍江省、哈尔滨市（ハルビン）市、哈尔滨極地館に暮らすベーリング(Беринг)とマリーギン(Малыгин) の近況

ウスラーダ (Услада 1987～2021)、その生涯（２）～ 輝かしい繁殖成功の記録