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街、雲、それからホッキョクグマ ~ Polarbearology & conjectaneum


by polarbearmaniac

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日本における飼育下ホッキョクグマの誕生・成育成功個体の時系列的全記録

日本における飼育下ホッキョクグマの誕生・成育成功個体の時系列的全記録_a0151913_02510068.jpg
シルカ (Shika/Шилка) とホウちゃん (Hochan/Хочан)
(2021年3月24日撮影 於 大阪・天王寺動物園)

日本でホッキョクグマの飼育が行われ始めてから約100年がすでに経過していますが、先日の「日本での過去約100年間の飼育下のホッキョクグマ誕生個体全記録 ~ 日本でのホッキョクグマ繁殖の時系列的な全貌」という投稿に続いて、今回はこれまでに日本で誕生し成育(生後半年を生存)に成功した個体について、その後の彼らその後の軌跡を簡単にまとめておくこととします。Mは雄(オス)、Fは雌(メス)を示します。誕生年順に記載します。

・コロ (M)(#204 Koro)
1974年11月28日、旭山動物園で誕生
1990年 4月22日、旭山動物園で死亡(行年 15)

・ジュン (M) (#1246 Tarou) *血統台帳上では タロウ (Tarou)
1976年11月29日、旭山動物園で誕生
1978年 4月20日、 AWS(白浜)に移動
1993年 2月 9日、 東北サファリパークへ移動
2003年 3月10日、東北サファリパークで死亡 (行年 26)

・ダイ (M) (#205 Pole)
   *血統台帳上ではポール(Pole)、晩年はシロー
1979年12月 3日、旭山動物園で誕生
1980年12月12日、ラクテンチへ移動、
2004年 3月 6日、とくしま動物園へ移動、
2010年 7月17日、とくしま動物園で死亡 (行年 30)

・ショウ (M) (#206 Yukio) *血統台帳上はユキオ(Yukio)
1979年12月 3日、旭山動物園で誕生
1980年12月15日、天王寺動物園へ移動
1995年 3月25日、天王寺動物園で死亡 (行年 15)

・ハッピー (F) (#666 Happi)
1981年12月 8日、旭山動物園で誕生
2007年 7月16日、旭山動物園で死亡 (行年 25)

・コタロウ (M) (#669 Kotarou)
1984年 1月20日、釧路市動物園で誕生
1984年12月24日、旭山動物園へ移動
2001年 5月20日、旭山動物園で死亡 (行年 17)

・ポロ (M) (#681 Wang) *血統台帳上はワン(Wang)
1985年12月21日、円山動物園で誕生
1986年12月18日、ヨハネスブルグ動物園へ移動
2014年 8月13日、ヨハネスブルグ動物園で死亡 (行年 28)

・コユキ (F) (#1285 Koyuki)
1987年11月16日、天王寺動物園で誕生
1989年 2月20日、池田動物園へ移動
1991年 3月 9日、 池田動物園で死亡 (行年 3)

・ミユキ (F) (#1308 Miyuki)
1990年11月30日、天王寺動物園で誕生
1992年 1月20日、 王子動物園へ移動

・アイス (M) (#1311 Ice)
1990年12月18日、釧路市動物園で誕生
1991年11月16日、王子動物園へ移動
2015年 5月21日、王子動物園で死亡 (行年 24)

・オーロラ (F) (#1312 Aurora)
1990年12月18日、釧路市動物園で誕生
1991年11月16日、東山動植物園へ移動
2016年12月 8日、東山動植物園で死亡 (行年 25)

・ユキミ (F) (#1492 Yukimi)
1993年11月27日、天王寺動物園で誕生
1995年 2月21日、円山動物園へ移動
1995年 2月22日、円山動物園で死亡 (行年 1)

・ルル (F) (#1513 Lulu)
1994年11月20日、ラクテンチで誕生
1997年 5月22日、東北サファリパークへ移動
2004年10月19日、旭山動物園へ移動

・ララ (F) (#1514 Lara)
1994年11月20日、ラクテンチで誕生
1996年 5月 9日、円山動物園へ移動

・クルミ (F) (#1577 Kurumi)
1996年12月26日、釧路市動物園で誕生
2011年 4月26日、男鹿水族館GAOへ移動
2018年 1月28日、男鹿水族館GAOで死亡 (行年 21)

・ユキスケ (M) (#1628 Yukisuke)
1998年11月25日、天王寺動物園で誕生
1999年12月 3日、天王寺動物園で死亡 (行年 1)

・ピース (F) (#1654 Peace)
1999年12月 2日、とべ動物園で誕生

・ツヨシ (F) (#1759 Tsuyoshi)
2003年12月11日、円山動物園で誕生
2005年 1月22日、釧路市動物園へ移動
2016年 3月 1日、 横浜動物園ズーラシアへ移動

・ピリカ (F) (#1800 Pirka)
2005年12月15日、円山動物園で誕生
2007年 2月 2日、おびひろ動物園へ移動
2008年12月 9日、円山動物園へ移動
2011年 3月 2日、旭山動物園へ移動

・イコロ (M) (#2908 Ikor)
2008年12月 9日、円山動物園で誕生
2010年 2月21日、おびひろ動物園へ移動
2015年 4月13日、恩賜上野動物園へ移動

・キロル (M) (#2909 Kiroru)
2008年12月 9日、円山動物園で誕生
2010年 2月21日、おびひろ動物園へ移動
2011年 3月 6日、浜松市動物園へ移動
2016年 4月13日、釧路市動物園へ移動

・ミライ (F) (#3017 Mirai)
2009年10月13日、AWS (白浜) で誕生
2014年 5月16日、AWS (白浜) で死亡 (行年 4)

・アイラ (F) (#3069 Aïra)
2010年12月25日、円山動物園で誕生
2012年 2月20日、おびひろ動物園へ移動

・ミルク (F) (#3260 Milk)
2012年12月 4日、男鹿水族館GAOで誕生
2014年 1月30日、釧路市動物園へ移動
(*後記 ミルクは2023年3月1日に死亡)
・ポロロ (F) (#3256 Pororo)
2012年12月 8日、円山動物園で誕生
2014年 3月 3日、とくしま動物園へ移動

・マルル (F) (#3257 Maruru)
2012年12月 8日、円山動物園で誕生
2014年 3月 3日、熊本市動植物園へ移動

・ライト (M) (#3314 N/N)
2013年11月21日、AWS (白浜) で誕生

・モモ (F) (#3363 Momo)
2014年11月25日、天王寺動物園で誕生
2016年 6月13日、浜松市動物園へ移動

・リラ (F) (#3355 Lila)
2014年12月21日、円山動物園で誕生

・ホウちゃん (F) (#N/A, Hochan)
2020年11月25日、天王寺動物園で誕生

・フブキ (M) (#N/A Fubuki)
2020年12月26日、男鹿水族館GAOで誕生

**N/N (?) (#N/A N/N)
2021年12月10日、旭山動物園で誕生

(注意)1990年12月18日に釧路市動物園では三つ子の一頭としてポウラー(#1313 Poular) も誕生していますが、1991年4月22日に生後半年を経過せず死亡していますので、ここでは「成育個体」がら除外しています。昨年2021年の12月10日に旭山動物園で三つ子が誕生し現在の時点では一頭が成育していますが、まだ生後半年にはなっていませんので「成育個体頭数」からは除外していますが、参考のために上には記載しておきました。

日本における飼育下ホッキョクグマの誕生・成育成功個体の時系列的全記録_a0151913_03051096.jpg
シルカ (Shika/Шилка) とホウちゃん (Hochan/Хочан)
(2021年3月24日撮影 於 大阪・天王寺動物園)

上で整理したように、日本では現在まで繁殖に成功して誕生した個体のうち成育成功頭数は31頭 (性別はMが12頭、Fが19頭) になります。性別的にはかなり偏っていますね。これらの個体のうち、すでに死亡してしまった個体の死亡時の平均年齢は 16.8 歳となります。この数字の評価は難しいとは思いますが、やはり非常に低い数字であることは間違いありません。特に天王寺動物園で生まれた個体が非常に若い年齢で亡くなっているためにこの数字が下がってしまっているのですが、それぞれの事情を見ていくと天王寺動物園に明確に責任があったケースというものはほとんどなく、不運が重なっただけとも言えます、しかしやはり気にはなります。
日本における飼育下ホッキョクグマの誕生・成育成功個体の時系列的全記録_a0151913_03133072.jpg
シルカ (Shika/Шилка) とホウちゃん (Hochan/Хочан)
(2021年3月24日撮影 於 大阪・天王寺動物園)

ロストック動物園が世界の飼育下のホッキョクグマについて算出している数字があるのですが、それを見ますと成育に成功した個体(つまり1年以上生存した個体)についての死亡年齢の平均は27歳であると述べているのですが、これは1980年以降に誕生した個体という条件が付されているようです。しかしそうであったとしても27歳というのは少々高いような印象を受けます。ロストック動物園はもう一つ比較数字を述べているのですが、それによりますと、少なくとも生後30日間を生き延びた個体の「年齢分布中央値 (median age)」は雄(オス)が17歳、雌(メス)が21歳であるとのことです。ここでいう「年齢中央値」、つまり「平均年齢」で日本における人間の場合で何歳になるかといえば2018年のデータでは47.7歳だそうです。ホッキョクグマの生後30日を生存した個体の「年齢分布中央値」が17~21歳であるとしますと、日本で誕生した個体、しかも生後半年を生存した個体という物差しでの死亡時の平均年映が16.8歳ということは、やはり平均よりは短命であるという評価は可能でしょう。なにしろ日本での誕生・成育個体の死亡平均年齢が世界、特に欧米における年齢分布中央値より低いというのはいただけません。



木の枝を小道具にしてモモを水に親しませたいバフィンお母さん - Baffin the polar bear pushes her female cub to the water at Tennoji Zoo, Osaka, Japan on Mar.28 2015.

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by polarbearmaniac | 2022-02-21 03:00 | 飼育・繁殖記録

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