ロシア極北・ディクソン(Диксон) の村付近で重傷のホッキョクグマが発見され、緊急治療のためノリリスク経由でモスクワへ移送の見通し

Photo(C) Министерство экологии Красноярского края

9月5日にロシアの天然資源・環境省（Министерство природных ресурсов и экологии Российской Федерации) が発表したところによりますと、ロシア極北のディクソン (Диксон) の村の付近で重傷を負っている一頭のホッキョクグマが発見されたそうです。

地元の関係機関の要請に基づいてモスクワ動物園の専属獣医、及び連邦政府の検査官など数名がこのホッキョクグマの救出のためモスクワから現地のディクソンに飛び、そしてこの村の住宅地からほど近い場所でほとんど動くことができないでいるこの問題のホッキョクグマを見つけたそうです。

Photo(C) Министерство экологии Красноярского края

このホッキョクグマは緊急の治療が必要と診断され、鎮静剤を投与後にノリリスクの街まで空輸が行われるとのことです。

このホッキョクグマの状態については現在はまだ発表が行われていません。続報を待ちたいと思います。

つい先日もディクソンでは、濃縮ミルクの缶が口に挟まってしまい救出されたという個体がいました。その個体と今回の個体は異なる個体である模様です。

（＊続報）

このホッキョクグマは雌（メス）の若年個体のようで、ノリリスクへの空輸は本日火曜日に行われ、そこから別の航空機でモスクワに送られて治療されるとのことです。下の写真をワンクリックしていただくと、現在のこの個体の様子をニュース映像で見ることができます。

（資料）

Министерство экологии Красноярского края (Sep.5 2022 - Из Диксона в Норильск доставили белого медведя)

Российской газеты (Sep.5 2022 - Специалисты из Москвы прибыли в Норильск на помощь раненому медведю)

Аргументы и факты (Sep.5 2022 - Появились фото с Диксона, где нашли раненого белого медведя)

Дела.ру (Sep.5 2022 - Еще одного раненого белого медведя спасают на Диксоне)

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