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街、雲、それからホッキョクグマ ~ Polarbearology & conjectaneum


by polarbearmaniac

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ロシア極北・ディクソン(Диксон)で重傷を負ったホッキョクグマがモスクワ動物園に到着 ~ 左肩甲骨に銃弾を受け、後肢が麻痺状態

ロシア極北・ディクソン(Диксон)で重傷を負ったホッキョクグマがモスクワ動物園に到着 ~ 左肩甲骨に銃弾を受け、後肢が麻痺状態_a0151913_21344081.jpg
Photo(C) Росприроднадзор

この投稿の一つ前の投稿で、ロシア極北のディクソン (Диксон) で一頭のホッキョクグマが動けなくなっているのが発見され、ロシアの天然資源・環境省の地元出先機関の要請によってモスクワ動物園の専属獣医や連邦政府の検査官など数名がディクソンに飛び、このホッキョクグマの救出作業を行ったことを投稿しました。その後、モスクワ動物園のアクーロヴァ園長は現地からの報告に基づいてこの問題のホッキョクグマの状態について映像で発表しました。それをご紹介しておきます。下をワンクリックして下さい。
ロシア極北・ディクソン(Диксон)で重傷を負ったホッキョクグマがモスクワ動物園に到着 ~ 左肩甲骨に銃弾を受け、後肢が麻痺状態_a0151913_21475122.jpg
アクーロヴァ園長の語るところによりますと、この問題のホッキョクグマは3歳くらいの若い雌(メスで)、体重は50〜60kgとのこと。検査の結果この個体は左肩甲骨に銃弾を受け、後肢の麻痺があることが判明したそうです。そしてこのホッキョクグマはひどい脱水症状を起こしており、さらに体の後ろ側に麻痺があり頭と前足しか動かせない状態だそうです。そのため応急処置を施された後にノリルスクに搬送してそこでこの個体は、体内の異物(おそらく弾丸でしょう)を取り除くために、より徹底的な検査を受けたそうです。この個体は非常に深刻な状態であり獣医師は、救出できる確率は1000分の1だと見積もっているそうです。しかし、まだ希望はあり、最後までこのホッキョクグマの命のために戦うとアクーロヴァ園長は語っています。ここで、本件についてのj地元ノリリスクのTVニュースを御紹介しておきます。非常に素晴らしい映像です。


ノリリスクを出発する直前のこの個体の状態についてモスクワ動物園が述べるには、状態は依然として厳しいもののなんとか朝食を摂り、食欲は徐々に回復してきているそうです。
ロシア極北・ディクソン(Диксон)で重傷を負ったホッキョクグマがモスクワ動物園に到着 ~ 左肩甲骨に銃弾を受け、後肢が麻痺状態_a0151913_22492034.jpg
ロシア極北・ディクソン(Диксон)で重傷を負ったホッキョクグマがモスクワ動物園に到着 ~ 左肩甲骨に銃弾を受け、後肢が麻痺状態_a0151913_22493351.jpg
Photo(C) Московский зоопарк

6日の早朝に救出チームはこのホッキョクグマと共にノリリスクから空路でモスクワに向かい出発しました。その搭載の映像があります。下をワンクリックしていただくと見ることができます。
ロシア極北・ディクソン(Диксон)で重傷を負ったホッキョクグマがモスクワ動物園に到着 ~ 左肩甲骨に銃弾を受け、後肢が麻痺状態_a0151913_23192620.jpg
一行は昼過ぎに無事にモスクワのドモジェドヴォ空港に到着し、そしてそこからモスクワ動物園に向かいました。モスクワ動物園到着、そして搬入の様子は以下をワンクリックしていただくと見ることができます。

ロシア極北・ディクソン(Диксон)で重傷を負ったホッキョクグマがモスクワ動物園に到着 ~ 左肩甲骨に銃弾を受け、後肢が麻痺状態_a0151913_23363473.jpg
......ということで、この雌(メス)のホッキョクグマの本格的な治療が始まることになります。かなりの重傷であり、仮に回復できても体に障害が残る可能性があります。この個体の命を救うことのできる確率は1000分の1だというモスクワ動物園のエゴロフ主任獣医師の発言は非常に誇張されているとは思うものの、状態はかなり厳しいことに疑いはありません。モスクワ動物園への搬入と検査の様子が映像で公開されましたのでご紹介しておきます。下をワンクリックして下さい。
ロシア極北・ディクソン(Диксон)で重傷を負ったホッキョクグマがモスクワ動物園に到着 ~ 左肩甲骨に銃弾を受け、後肢が麻痺状態_a0151913_04235708.jpg
それから、ロシア国内のSNSのロシア人の反応や意見を読んでいると、要するに今回の「救出作戦」に声援を送るということ自体がロシア人の「愛国心」の発露であるという印象を持ちます。

(+追記)モスクワ動物園で早速、獣医師さんたちによってこのホッキョクグマのX線撮影をはじめとした検査が行われています。結果として現在の時点で明らかになったところでは、このホッキョクグマには最大30発の銃創が発見されたそうです。そしてなんと、性別は雄(オス)だったとのこと。なぜ後ろ足が動かなくなったのか、その原因を突き止めなければならないとモスクワ動物園のアクーロヴァ園長は語っています。原因のひとつは、脊髄の腫れではないかと考えられているそうです。もしそうなら、背骨に弾丸が見つかった場合よりも、このホッキョクグマの状態の予後は良くなるとアクーロヴァ園長は語っています。麻酔から目が覚めたこの個体は、神経科医の診察とCTまたはMRIスキャンを受ける必要があるとのことです。長時間麻酔がかかっているため、手術はしばらくは行わないとのこと。状態を安定させるため、このホッキョクグマには数日間、安静と麻酔が施される予定です。また、抗生物質と抗炎症剤の投与も予定されているとアクーロヴァ園長はさらに語っています。天然資源・環境省の自然管理監督局の責任者であるスヴェトラーナ・ラジオノヴァ氏は、「この個体の骨格は乱れていません。弾丸を取り除く緊急の必要性はないと思います。」と述べています。この帆帯の銃創による穴の直径は4〜10mmであるともラディオノワ氏は付け加えています。

(資料)
Московский зоопарк (Sep.5 2022 - И снова в беде белая медведица)
(*追記資料)

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by polarbearmaniac | 2022-09-07 00:15 | Polarbearology

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